85 / 99
第5章:会長と勇者
第11話:こじらせクラタ再び
しおりを挟む
「まだやるのか?」
「何を! クソッ!」
「女の子がクソとか言うな!」
たまにはとこちらから攻める。
一気に地面を蹴って距離を詰めると、ミカエルが剣を振るおうとしたのでその手を掴んで止める。
そして、そのまま引き寄せて腹に一撃を入れる。
「カハッ! なっ!」
さらに、70%まで筋力解放する。
強化された俺を見て、ミカエルの動きが完全に止まる。
「なんだ、巻き戻さないのか?」
「なっ! なんでそれを!」
物凄く動揺してる。
効いてる、効いてる。
「なんでそれを? むしろ、なんで気付いてないと思った?」
「えっ?」
普通分かるよね?
巻き戻す度に行動替えられたりしたら、普通怪しいとか思わないのかな?
「そ……そんな馬鹿な! 時間を超越した存在だとでもいうのか!」
「はあ……逆に、お前は自分しか時間を操れないとでも思っていたのか?」
凄いね。
どれだけ自分の能力に自信を持っていたのやら。
というか、ここのダンジョンの名前知らないのかな?
「クソッ!」
「だから、クソとか女の娘が言うんじゃないって、何度も言わせんな!」
軽くデコピンを当てる。
本当に軽くだよ?
一瞬だけ、筋力解放も1%にまで落としたし。
それでも、以前の4倍だから慎重にデコピンした。
「痛い!」
それでも、痛いらしい。
あれだ……1%以下にも出来るよう訓練しないといけないみたいだ。
豆腐トレーニング頑張らないと。
「こうなったら一旦「逃がすと思うか?」
ローレルに指示を出そうとするミカエルの首根っこを掴む。
逃がす訳が無い。
そして、剣を奪うとセーブストーンに回収させる。
「だったら、ここに入る前にまで時間を戻せば!」
戻させる訳無いだろ。
セーブポイントに頼んで、先に時間操作を完全に無効化させとく。
このダンジョン内において、セーブポイントを差し置いて時間操作しようとか。
「なっ! スキルが発動しないだと」
「お前、さっきからどこで戦ってると思うんだ?」
顔を手前に引き寄せて、ニヤリと笑う。
あー、チューしたい。
あっ、俺口臭くないよな?
歯磨きはしてるけど、途中で毒とか飲んでるし。
でも、セーブでやり直してるから大丈夫だと思いたい。
「ここは、時止まりのダンジョンだぞ?」
「……」
黙っちゃった。
やっぱり、俺の口臭かったのかな?
『大丈夫だと思いますよ』
こういう時は、素直にフォローしてくれるセーブポイントが可愛く思えるけど、実は臭いの知ってて敢えてとかだったらこいつを一生信用しなくなる自信はある。
「俺が使わせてやってただけだ……」
完全に黙りこくったミカエルちゃんを、さらに高く持ち上げる。
「いつでも無効化出来るんだよ」
そして、優しく投げ飛ばす。
ふわりと地面に落ちるように上手にコントロールした。
意外と器用な俺にビックリ。
「馬鹿にしてたのか……」
あれっ?
なんか、様子が……
「巻き戻ってたの知ってて、知らないふりして馬鹿にしてたんだな」
怒ってる?
「酷い! こっちは初めてだと思って何度も同じやり取り繰り返したりしてたのに……」
おーい、ミカエルちゃん。
「こんな屈辱初めてよ! ウワーン」
あっ、泣き出した。
どうしよう。
「うわあ……なんか良く分からないけど、ミカエル様号泣してるんだけど?」
ローレルが何か言ってる。
そりゃ、お前らは巻き戻しの記憶ないから良く分からないだろうね。
「クラタさんって、酷いんですね……何があったか知りませんが」
カオルちゃんの方が酷いよ。
何があったか知らないのに、なんで一方的に俺が悪者?
ちょっと待って、俺のターン終了?
こっから、面白くなるところじゃ無いの?
というか、なまじカオルちゃんと仲良くなったせいで、やり辛い。
「ここに来るまで、何回死にかけたと思ってるのよ! 何回も何回もやり直して他のダンジョンだって制覇したのに」
「えっと……どのくらい?」
「もう、300回以上はやり直してここまで強くなったのに」
あっ、別に大した事無かったわ。
1回壁にぶち当たるごとに、数十回から数百回やり直してる俺からしたらまだまだ。
しかも、こっちは死ぬまでやってからのやり直しだからね。
死にそうになったり、ちょっとダメージ入ったくらいでやり直すような温いものでも無いし。
「たったの300回程度で敵わなかったからって、そんなに泣かなくても」
「必死でやり直したのに、たったのって言ったー! どうせ私の努力なんて無駄としか思って無いんだー」
うん、本当ならそう言いかったんだけど。
「何度やり直したかしらないが……無駄な努力だな?」
とか言って心砕く演出とか、やりたかったのに。
それやる前に、砕け散ったし。
メンタルが微妙なラインで弱いこの娘。
「大体、今の勇者じゃ話にならないから、急に勇者やれとかって言われてこっちに……あっ」
何か言いかけて口を閉じるミカエルちゃん。
こっちに何かな?
「こっちに?」
「いや、なんでも無いです」
なんだろう?
なんか怪しい。
「今の勇者じゃ話にならない?……」
あっ、ローレルが地味にショック受けてる。
「あー、そういう意味じゃなくて」
ミカエルちゃんがフォローに入ってるけど、ローレルの表情が暗い。
まあ、そもそも勇者だったのに勇者の補佐に降格されて、まだここに来られるこいつが凄いと思えなくも無いけど。
よくよく考えたら、この美人二人と冒険出来るならそりゃ少々のプライドは捨てられるかな?
いや、それよりも今はミカエルちゃんの発言の本意が……
「ローレルが駄目だって最初に言い出したの、カオルちゃんだし」
「ちょっ、なんでそれ言っちゃうんですか!」
「えっ?」
あー、それどころじゃなさそう。
だけどさ……さっきの言葉を引用するとだね……
「お前らさっきから、どこで痴話げんかしてると思ってるんだ?」
「「「あっ……ごめんなさい」」」
謝罪が軽い!
「何を! クソッ!」
「女の子がクソとか言うな!」
たまにはとこちらから攻める。
一気に地面を蹴って距離を詰めると、ミカエルが剣を振るおうとしたのでその手を掴んで止める。
そして、そのまま引き寄せて腹に一撃を入れる。
「カハッ! なっ!」
さらに、70%まで筋力解放する。
強化された俺を見て、ミカエルの動きが完全に止まる。
「なんだ、巻き戻さないのか?」
「なっ! なんでそれを!」
物凄く動揺してる。
効いてる、効いてる。
「なんでそれを? むしろ、なんで気付いてないと思った?」
「えっ?」
普通分かるよね?
巻き戻す度に行動替えられたりしたら、普通怪しいとか思わないのかな?
「そ……そんな馬鹿な! 時間を超越した存在だとでもいうのか!」
「はあ……逆に、お前は自分しか時間を操れないとでも思っていたのか?」
凄いね。
どれだけ自分の能力に自信を持っていたのやら。
というか、ここのダンジョンの名前知らないのかな?
「クソッ!」
「だから、クソとか女の娘が言うんじゃないって、何度も言わせんな!」
軽くデコピンを当てる。
本当に軽くだよ?
一瞬だけ、筋力解放も1%にまで落としたし。
それでも、以前の4倍だから慎重にデコピンした。
「痛い!」
それでも、痛いらしい。
あれだ……1%以下にも出来るよう訓練しないといけないみたいだ。
豆腐トレーニング頑張らないと。
「こうなったら一旦「逃がすと思うか?」
ローレルに指示を出そうとするミカエルの首根っこを掴む。
逃がす訳が無い。
そして、剣を奪うとセーブストーンに回収させる。
「だったら、ここに入る前にまで時間を戻せば!」
戻させる訳無いだろ。
セーブポイントに頼んで、先に時間操作を完全に無効化させとく。
このダンジョン内において、セーブポイントを差し置いて時間操作しようとか。
「なっ! スキルが発動しないだと」
「お前、さっきからどこで戦ってると思うんだ?」
顔を手前に引き寄せて、ニヤリと笑う。
あー、チューしたい。
あっ、俺口臭くないよな?
歯磨きはしてるけど、途中で毒とか飲んでるし。
でも、セーブでやり直してるから大丈夫だと思いたい。
「ここは、時止まりのダンジョンだぞ?」
「……」
黙っちゃった。
やっぱり、俺の口臭かったのかな?
『大丈夫だと思いますよ』
こういう時は、素直にフォローしてくれるセーブポイントが可愛く思えるけど、実は臭いの知ってて敢えてとかだったらこいつを一生信用しなくなる自信はある。
「俺が使わせてやってただけだ……」
完全に黙りこくったミカエルちゃんを、さらに高く持ち上げる。
「いつでも無効化出来るんだよ」
そして、優しく投げ飛ばす。
ふわりと地面に落ちるように上手にコントロールした。
意外と器用な俺にビックリ。
「馬鹿にしてたのか……」
あれっ?
なんか、様子が……
「巻き戻ってたの知ってて、知らないふりして馬鹿にしてたんだな」
怒ってる?
「酷い! こっちは初めてだと思って何度も同じやり取り繰り返したりしてたのに……」
おーい、ミカエルちゃん。
「こんな屈辱初めてよ! ウワーン」
あっ、泣き出した。
どうしよう。
「うわあ……なんか良く分からないけど、ミカエル様号泣してるんだけど?」
ローレルが何か言ってる。
そりゃ、お前らは巻き戻しの記憶ないから良く分からないだろうね。
「クラタさんって、酷いんですね……何があったか知りませんが」
カオルちゃんの方が酷いよ。
何があったか知らないのに、なんで一方的に俺が悪者?
ちょっと待って、俺のターン終了?
こっから、面白くなるところじゃ無いの?
というか、なまじカオルちゃんと仲良くなったせいで、やり辛い。
「ここに来るまで、何回死にかけたと思ってるのよ! 何回も何回もやり直して他のダンジョンだって制覇したのに」
「えっと……どのくらい?」
「もう、300回以上はやり直してここまで強くなったのに」
あっ、別に大した事無かったわ。
1回壁にぶち当たるごとに、数十回から数百回やり直してる俺からしたらまだまだ。
しかも、こっちは死ぬまでやってからのやり直しだからね。
死にそうになったり、ちょっとダメージ入ったくらいでやり直すような温いものでも無いし。
「たったの300回程度で敵わなかったからって、そんなに泣かなくても」
「必死でやり直したのに、たったのって言ったー! どうせ私の努力なんて無駄としか思って無いんだー」
うん、本当ならそう言いかったんだけど。
「何度やり直したかしらないが……無駄な努力だな?」
とか言って心砕く演出とか、やりたかったのに。
それやる前に、砕け散ったし。
メンタルが微妙なラインで弱いこの娘。
「大体、今の勇者じゃ話にならないから、急に勇者やれとかって言われてこっちに……あっ」
何か言いかけて口を閉じるミカエルちゃん。
こっちに何かな?
「こっちに?」
「いや、なんでも無いです」
なんだろう?
なんか怪しい。
「今の勇者じゃ話にならない?……」
あっ、ローレルが地味にショック受けてる。
「あー、そういう意味じゃなくて」
ミカエルちゃんがフォローに入ってるけど、ローレルの表情が暗い。
まあ、そもそも勇者だったのに勇者の補佐に降格されて、まだここに来られるこいつが凄いと思えなくも無いけど。
よくよく考えたら、この美人二人と冒険出来るならそりゃ少々のプライドは捨てられるかな?
いや、それよりも今はミカエルちゃんの発言の本意が……
「ローレルが駄目だって最初に言い出したの、カオルちゃんだし」
「ちょっ、なんでそれ言っちゃうんですか!」
「えっ?」
あー、それどころじゃなさそう。
だけどさ……さっきの言葉を引用するとだね……
「お前らさっきから、どこで痴話げんかしてると思ってるんだ?」
「「「あっ……ごめんなさい」」」
謝罪が軽い!
12
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる