11 / 11
11.『危機』
しおりを挟む
羽曇組本家での仕事を終え、喫茶店で食事をして帰路につく途中のこと。
カオリは何者かに襲われ、重傷を負ってしまう。
よつばは主人を傷付けられてたことに激怒し、襲撃犯達と対峙することとなる。
「おらぁ!!」
よつばは襲撃犯の一人を蹴散らしていく。
元半グレグループのリーダーの実力は伊達じゃない。
相手が男でも軽くいなして倒していく。
「な、なんなんだこの女!?」
襲撃犯の一人がよつばの強さに怖気付く。
襲撃犯は五人。そのうち男二人を戦闘不能にさせたよつば。
それを見てリーダー格の女 アキはニヤリと口角を上げていた。
「面白いねぇ。レア、少し本気出していいよ。」
「やったぁ・・・」
レアはよつばに向かって走り出した。
真っ正面から突進してくるレアを見て構えるよつば。
するとレアは突然スピードを上げ、よつばのカウンターのタイミングをずらした。
「ッ!?」
よつばは自ら体勢を崩して、レアの右ストレートを間一髪でかわした。
そのままレアの腕を掴み、背負い投げをして地面に叩きつけた。
そのまますぐさま馬乗りになってマウントをとろうとするよつば。
しかし、レアは完全にマウントをとられる前に脚をよつばの身体にからませた。
「この・・・ッ!?」
脚を解こうとしたその時、レアは強い力でよつばの身体を左横に倒した。
左側に倒したことで右腕が自由になった。
すぐさまレアは拳握り、よつばに振り落とした。
レアの一撃はよつばの顔面に当たり地面に叩きつけられた。
しかし、無理な体勢な故にレアの脚の力が少し緩んだ隙によつばはレアの脚の拘束から抜け出した。
「ははッ・・・思ったよりやるねぇ。」
襲撃犯リーダー格のアキは腕を組んで見物していた。
よつばとレアがもう一度間合いをとる。
決して遠くない間合い。手を伸ばせば届くか届かないかの距離。
ペッとよつばが口から血玉を地面に吐き捨てる。
その瞬間、レアが動き出した。
するとよつばは吐き捨てた血玉をレアに向けて蹴り飛ばした。
血玉はレアの左目の少し上に激突した。
「いたッ!?」
レアが血だと思っていたモノは血だけではなかった。
よつばはレアが油断した好きにレアへ踏み込み、顔面に一撃をあたえる。
「ぐふッ!!」
レアは膝をついた。
「お、お前・・・なにをした!?」
「あぁ、お前に叩きつけられた時、偶然口の中に石が入ってねぇ。それだけだよ。」
パチパチと拍手が鳴り響く。
「凄いねぇ!お前。」
拍手をしていたのはアキだった。
「お前、そんな医者助けてないでウチに入りなよ!私がスカウトしてやる!」
それを聞いてよつばは眉間に皺を寄せた。
「おい・・・今そんな医者って言ったか?」
「あっ?」
よつばはアキのほうに足を進めた。
「ご主人様に向かって『そんな医者』って言ったのかって聞いてんだ!!」
よつばはアキに向かって走り出した。
「・・・残念だなぁ。」
よつばがアキに一点集中で走り出した瞬間、レアが動き出した。
レアはよつばに突進し、よつばを突き飛ばした。
「ッ!?」
レアは突き飛ばしたよつばを見てニッと笑った。
「上等じゃねぇか・・・」
よつばは立ち上がる。
するとパトカーのサイレンの音が聞こえてきた。
「はぁ・・・おひらきだな。」
アキがため息混じりでつぶやく。
「じゃあな。」
アキ達は素早くその場から走り去っていった。
「・・・クソ!!」
よつばは悔しがったが、すぐに冷静さを取り戻した。
「ッ!ご主人様!!」
すぐにカオリの元へ駆けつける。
「ご主人様!ワタシ達も早くここから離れましょう!・・・ご主人様!」
カオリは頭からの出血が酷く、気を失っていた。
「あぁ・・・ど、どうしよう、とにかく止血しなきゃ!」
よつばは急いで止血の手あてを始めた。
「お願い!止まって!お願い!」
無意識に涙を流しながら止血の手あてをするよつば。
処置をしていると、声が聞こえてきた。
「よつば?」
よつばは声のほうにふり向く。
そこには犬木みずきがいた。
「み、みずき・・・た・・・ッ」
よつばは一瞬葛藤した。
犬猿の仲、憎むべき宿敵でもある犬木みずきに助けを求めるか否か・・・
しかし答えはすぐに出た。
「お願いします!!ご主人様を・・助けて!!」
泣きながら助けを求めるよつばを見て、みずきはただ事ではないと悟る。
するとみずきの後ろから走ってきた一人の姿が見えた。
羽曇組 舎弟頭の木ノ芽アケビだった。
「お嬢!俺から離れたらアカンって言ってますやん・・・か・・・」
「木ノ芽さん!車をまわして!早く!」
みずきはアケビに指示を出した。
アケビもただ事ではないと察し、車の手配を始めた。
みずきはよつばとカオリの元へかけだし、処置を手伝おうと動く。
「手伝う。どうしたらいい?」
「あ、あ、え・・えっと・・・」
よつばは泣きながらパニックになっていた。
「おい!しっかりしろ!!助けたいんだろ!?」
みずきはよつばの頬にビンタをした。
それで少し冷静さを取り戻したよつば。
「・・・そこ持っておさえてて。」
「わかった!」
ふたりでカオリの手あてを始めた。
みずきは不思議な感覚に陥っていた。
よつばとは今まで喧嘩以外になにかを一緒にしたことがなかった。
それが今は人を助けようとしている。
なんとも形容し難い感情だった。
パトカーのサイレンが徐々に近づいてくる。
するとアケビの声が聞こえた。
「お嬢!車まわしました!もうすぐサツが来ます!早く!」
「行こう!」
みずきとよつばはカオリを担いでアケビが手配した車に急いで乗り込んだ。
カオリは何者かに襲われ、重傷を負ってしまう。
よつばは主人を傷付けられてたことに激怒し、襲撃犯達と対峙することとなる。
「おらぁ!!」
よつばは襲撃犯の一人を蹴散らしていく。
元半グレグループのリーダーの実力は伊達じゃない。
相手が男でも軽くいなして倒していく。
「な、なんなんだこの女!?」
襲撃犯の一人がよつばの強さに怖気付く。
襲撃犯は五人。そのうち男二人を戦闘不能にさせたよつば。
それを見てリーダー格の女 アキはニヤリと口角を上げていた。
「面白いねぇ。レア、少し本気出していいよ。」
「やったぁ・・・」
レアはよつばに向かって走り出した。
真っ正面から突進してくるレアを見て構えるよつば。
するとレアは突然スピードを上げ、よつばのカウンターのタイミングをずらした。
「ッ!?」
よつばは自ら体勢を崩して、レアの右ストレートを間一髪でかわした。
そのままレアの腕を掴み、背負い投げをして地面に叩きつけた。
そのまますぐさま馬乗りになってマウントをとろうとするよつば。
しかし、レアは完全にマウントをとられる前に脚をよつばの身体にからませた。
「この・・・ッ!?」
脚を解こうとしたその時、レアは強い力でよつばの身体を左横に倒した。
左側に倒したことで右腕が自由になった。
すぐさまレアは拳握り、よつばに振り落とした。
レアの一撃はよつばの顔面に当たり地面に叩きつけられた。
しかし、無理な体勢な故にレアの脚の力が少し緩んだ隙によつばはレアの脚の拘束から抜け出した。
「ははッ・・・思ったよりやるねぇ。」
襲撃犯リーダー格のアキは腕を組んで見物していた。
よつばとレアがもう一度間合いをとる。
決して遠くない間合い。手を伸ばせば届くか届かないかの距離。
ペッとよつばが口から血玉を地面に吐き捨てる。
その瞬間、レアが動き出した。
するとよつばは吐き捨てた血玉をレアに向けて蹴り飛ばした。
血玉はレアの左目の少し上に激突した。
「いたッ!?」
レアが血だと思っていたモノは血だけではなかった。
よつばはレアが油断した好きにレアへ踏み込み、顔面に一撃をあたえる。
「ぐふッ!!」
レアは膝をついた。
「お、お前・・・なにをした!?」
「あぁ、お前に叩きつけられた時、偶然口の中に石が入ってねぇ。それだけだよ。」
パチパチと拍手が鳴り響く。
「凄いねぇ!お前。」
拍手をしていたのはアキだった。
「お前、そんな医者助けてないでウチに入りなよ!私がスカウトしてやる!」
それを聞いてよつばは眉間に皺を寄せた。
「おい・・・今そんな医者って言ったか?」
「あっ?」
よつばはアキのほうに足を進めた。
「ご主人様に向かって『そんな医者』って言ったのかって聞いてんだ!!」
よつばはアキに向かって走り出した。
「・・・残念だなぁ。」
よつばがアキに一点集中で走り出した瞬間、レアが動き出した。
レアはよつばに突進し、よつばを突き飛ばした。
「ッ!?」
レアは突き飛ばしたよつばを見てニッと笑った。
「上等じゃねぇか・・・」
よつばは立ち上がる。
するとパトカーのサイレンの音が聞こえてきた。
「はぁ・・・おひらきだな。」
アキがため息混じりでつぶやく。
「じゃあな。」
アキ達は素早くその場から走り去っていった。
「・・・クソ!!」
よつばは悔しがったが、すぐに冷静さを取り戻した。
「ッ!ご主人様!!」
すぐにカオリの元へ駆けつける。
「ご主人様!ワタシ達も早くここから離れましょう!・・・ご主人様!」
カオリは頭からの出血が酷く、気を失っていた。
「あぁ・・・ど、どうしよう、とにかく止血しなきゃ!」
よつばは急いで止血の手あてを始めた。
「お願い!止まって!お願い!」
無意識に涙を流しながら止血の手あてをするよつば。
処置をしていると、声が聞こえてきた。
「よつば?」
よつばは声のほうにふり向く。
そこには犬木みずきがいた。
「み、みずき・・・た・・・ッ」
よつばは一瞬葛藤した。
犬猿の仲、憎むべき宿敵でもある犬木みずきに助けを求めるか否か・・・
しかし答えはすぐに出た。
「お願いします!!ご主人様を・・助けて!!」
泣きながら助けを求めるよつばを見て、みずきはただ事ではないと悟る。
するとみずきの後ろから走ってきた一人の姿が見えた。
羽曇組 舎弟頭の木ノ芽アケビだった。
「お嬢!俺から離れたらアカンって言ってますやん・・・か・・・」
「木ノ芽さん!車をまわして!早く!」
みずきはアケビに指示を出した。
アケビもただ事ではないと察し、車の手配を始めた。
みずきはよつばとカオリの元へかけだし、処置を手伝おうと動く。
「手伝う。どうしたらいい?」
「あ、あ、え・・えっと・・・」
よつばは泣きながらパニックになっていた。
「おい!しっかりしろ!!助けたいんだろ!?」
みずきはよつばの頬にビンタをした。
それで少し冷静さを取り戻したよつば。
「・・・そこ持っておさえてて。」
「わかった!」
ふたりでカオリの手あてを始めた。
みずきは不思議な感覚に陥っていた。
よつばとは今まで喧嘩以外になにかを一緒にしたことがなかった。
それが今は人を助けようとしている。
なんとも形容し難い感情だった。
パトカーのサイレンが徐々に近づいてくる。
するとアケビの声が聞こえた。
「お嬢!車まわしました!もうすぐサツが来ます!早く!」
「行こう!」
みずきとよつばはカオリを担いでアケビが手配した車に急いで乗り込んだ。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる