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〜第4章〜
111.『時間稼ぎ』
しおりを挟むハナとユウゼンは対峙していた。
ハナ「くっ…そのへんのヤクザよりやるやん…」
ユウ「ナニモンだお前……」
ハナ「ふん、テロリストに教える名前なんかあらへんわ!!」
ハナとユウゼンは激しく打ち合う。
ユウ「ちっ!…邪魔だァ!!!」
ハナ「ッ!?しまっ!?」
ユウゼンはハナを持ち上げ階段から落とした。
ハナ「グッ……流石に飛ばされるか……」
ユウゼンはハナに構わず、しおんが入っていった部屋に入る。
ハナ「リン先輩!みつれさん!相手は防弾チョッキ着てるわ!せやから脚を狙って!!」
リン「了解。」
部屋に入ったユウゼンは部屋を見渡す。
ユウ「どこに行った!?」
部屋には廃ビルになる前の名残があった。
ユウゼンは部屋を漁る。
すると再び銃声が鳴り、ユウゼンの脚を撃ち抜いた。
ユウ「グゥ!!…まだ居たか!」
リン「もう終わりだユウゼン!!逮捕する!」
リンは銃を構えて姿を現した。
ユウ「この間の女刑事か……」
リン「抵抗するな!!その場に伏せろ!!」
リンはユウゼンに警告する。
ユウ「ふっ……また手錠をするか?」
リン「無駄口を叩くな!!その場に伏せろ!!!」
リンはユウゼンの足元を撃った。
ユウゼンは近くにあった物をリンに投げた。
リン「ッ!?」
リンはかわしたが、ユウゼンに距離を詰められる。
リン「くっ!」
リンはユウゼンに引き金を引いたが、命中はせず銃をはじかれてしまう。
リン「クソ!まだ動けるのか!」
リンに殴り掛かるユウゼン。
するとみつれがユウゼンの拳を止めた。
ユウ「ッ!?」
みつれは持っていたサバイバルナイフでユウゼンの太ももを切りつける。
ユウ「グゥ!!このクソアマども!!!」
ユウゼンはリンの腕を掴み、リンを振り回しみつれにぶつけようとした。
上手くキャッチしたみつれはリンとともにユウゼンと距離をとる。
ユウ「ふーッ!ふーッ!」
みつ「バケモンだなコイツ……。まだあれだけ動けるとは。」
みつれとリンは構える。
ユウゼンはメガネを投げ捨て、2人に襲いかかる。
一方、しおんはバックアップ作業の最中だった。
しお「もう少しで終わる……」
バックアップ完了まで残り約3分…
するともう少しのところで不気味な音が聞こえた。
しお「ッ!?なんだこの音?」
さっきまでは鳴っていなかった音が鳴り出した。
しおんは嫌な予感がした。
しおんはデスクの下を見る。
そこにパチパチ光る箱があった。
しお「クソ!爆弾か!!」
爆弾は秒針を刻んでいた。
しおんはバックアップを途中で終え、急いでその場から離れようとした。
?「それに気づくとは流石だね。流石ユウゼンの息子だよ。」
しおんは声のほうに振り向いた。
そこにシロサキが居た。
しお「シ…シロサキ……」
シロ「うちのユウゼンは随分手こずってるみたいだね。けどもう遊びは終わりだよ。」
シロサキは銃口をしおんに向けた。
しお「クソっ!」
シロ「死ね。」
ユウゼンの部屋で銃声が鳴り響いた。。。
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