『ブラックボックス』

うどん

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〜第5章〜

140.『シロサキの刺客』

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外の空気を吸うため店の外に出たリン。


リン「はぁ……」

リンは店の邪魔にならないよう、少し歩いた。


すると男が声をかけてきた。


「お姉さん!元気無いじゃん!どうしたの?」

ナンパだろうと思いリンは無視した。

だがしつこく付き纏う男にイラッとした。


リン「アンタには関係ない。ナンパなら他所でやりな。」

リンは立ち去ろうとするが男が阻む。


リン「なに?しつこいなぁ。」


すると後ろから男が5人来てリンを囲んだ。


リン「・・・お前らなに?私今すごく気が立ってんだけど。」


男達はニヤニヤ笑っていた。

リン「どいて。邪魔。」

すると最初に絡んできた男がリンの腕を掴もうとした。
それをリンは振り払う。

リン「触るな。」

男達はケラケラ笑っていた。


リン「はぁ……不愉快。」

リンはその場を去ろうとする。
すると後ろの男が手を伸ばしてきた。

リンはそれに気付き、手を掴んだ。


リン「なにする気?あまりしつこいとしょっぴくよ。」

リンは警察手帳を見せた。


「けどいくら警察でも6人相手に出来るかなぁ?」

男達はリンに躙り寄る。

「サツのわりにいい身体してるよなぁ。」

「あぁ。終わったら全員でまわそうぜ。」

「こんなんで金貰えるなんて最高だなぁ。」


リンは聞き逃さなかった。

リン「金?」

「ほら!こっち来いよ!」

男はリンの腕を掴む。


リン「だから触るな!…ッ!?」

リンは男の手首に刺青があるのが見えた。


リン「お前らッ!!」

男達は一斉にリンに襲いかかる。


リンは交わし、路地裏に逃げていく。


「待てコラぁ!!」


男達はリンを追いかけた。


路地裏の角を曲がるとリンは立ち止まった。
そこは行き止まりだった。


「もう逃げられないぜ?めちゃくちゃに犯してやるよ。」


リンはふっと笑った。


「なに笑ってやがる。怖くて頭おかしくなったか?」


リン「・・・ふふふ……そっちから来てくれるなんてね…ついてるよ。」

リンは上着を脱ぎはじめた。


リン「お前らの雇い主…吐いてもらうよ。」


リンは男達にむかって走り出した。


リンは前方にいた男の顔に飛び膝蹴りをする。

そして横にいた男の顔を殴った。

怯んだスキを見て、リンは後方にいた男の腹に蹴りを入れた。


「こ、このアマぁ!!」

男達は反撃を開始するが、リンは反撃のヒマを与えなかった。


リン「言っただろ。私は今気が立ってるって。」


男達全員をボコボコにするリン。


全員ダウンさせた後、リンは初めに絡んできた男の胸ぐらを掴む。


リン「誰の指示なの?答えて。」


「うぅ……このクソ女……」

リンは悪態をつく男の顔を殴った。


リン「誰の指示なの?言葉わかる?」


「ぐ……誰が喋るかよ……ばーか…」


リン「・・・あっそ。」


リンは男の指をへし折った。

男の悲痛な叫び声が響く。


リン「全部へし折ってもいいけどどうする?教えてくれる?」


「け、警察がこんなことしていいのかよ!!やり過ぎだろ!」


リン「笑わせないでよ。6人がかりで襲ってきといてどの口が言ってんの。私が聞きたいのはそれじゃない。」

リンはもう1本男の指をへし折った。


「や、やめてくれ……言う…言うから………」


リンは次々と指をへし折る。


男は涙を流しながら失禁していた。


リン「早く言え。誰なの?…私、嘘は嫌いだからね?」

リンは4本目の指に手をかける。


「シ、シロサキ!!シロサキって女だ!!!」

男はシロサキの名前を出した。

リンはやっぱりかと思った。


リン「その女にどんな風に指示されたの?」


「リ、リンって刑事を痛めつけろって…好きなように犯せって指示だよ!」

男は洗いざらい話す。


リン「その女からはどうやって連絡来たの?電話番号は?」


リンは手にかけた指をへし折った。


「ぎゃああああ!!!……お、俺のスマホに番号がある……痛ってぇ……」


リンは男からスマホを取り上げる。


リンはその番号に電話を掛けた。


シロ「・・・私だ。上手くいったか?」


リン「残念だったねシロサキ。お前の作戦は失敗だよ。」


シロ「・・・これはこれはリン刑事。アンタ意外とやるねぇ。」


シロサキは笑っていた。


リン「お前は絶対許さない!!ハナちゃんは返してもらう!!」


リンはシロサキに怒声を浴びせる。


シロ「ふっ…ふふふ……あははははは!」

シロサキは高笑いした。


シロ「ハナはもう私のモノだよ。今ハナがなにしてるか教えてやろうか?私の足を気持ち良さそうに舐めてるよ。恍惚な顔をして『シロサキ様ァ♡』ってなぁ!!あっははははははは!!」



リン「シロサキぃぃぃ!!!」


シロサキは電話を切った。


リン「・・・」

リンは男の顔を見た。


リン「お前らを署に連行する。」

リンは男に手錠をかけた。


リンは応援を呼んですぐに警察が到着した。


リン「連れていって。」


男達は警察に連行されていった。


リンは自分のスマホを見るとみつれから何件も着信があった。


リンはみつれに電話を掛ける。


みつ「リン!今どこだ!?」


リン「みっちゃん、ひとつ手がかりを掴めたよ。そっちに戻るね。」


リンは男のスマホをポケットに入れて路地裏を後にした。。。
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