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第2章 夏
◆しゅわっと湯上り革命
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「「あ゛あ゛ぁ゛~」」
隣りの男湯からおじさん臭い唸り声が聞こえる。
岩風呂に入り、私も「ふぅ」と吐息が漏れた。
白濁した温泉の湯がじんわりと体を包み、芯から温めてくれる。
(はぁ~お風呂では到底味わえないこの感じ、たまらないわ~)
そんな私の前を、ガチャ丸の可愛いお尻が通り過ぎる。
大きなお風呂をバシャバシャと泳ぎながら。
本当は温泉でやっちゃいけないことなんだけど、ここには迷惑をかける人もいないし、何よりそんなルールは地球に置いて来たわ。
私は湯に肩まで浸かりながら、ぽつりと呟いた。
「ここでは、私たちが“最初の誰か”になれるんだよね」
ガチャ丸のお尻がバシャッと跳ねて、白濁の湯が波を立てる。そのしぶきが顔にかかって、ふふ、と笑いがこぼれた。
決まりごとやマナーって大切だけど、それは「誰か」がいてこそ。
でもここには、まだ“誰か”なんていない。
だったら、まずは私たちが思いっきり楽しんで、心の底から「好きだな」って思えるやり方で、この場所を作っていけばいい。
お湯の音、鉱石の煌めき、天井に流れる天の川みたいな光たち。
それが全部、何かを許してくれているように思えて……。
温泉のルールブックは白紙。
私たちがこれから一行ずつ書いていく。
自由に、心のままに。
とかなんとか、ちょっとカッコイイことを考えてたのに、またも私の前を通り過ぎる可愛いお尻と―
「あ゛あ゛ぁ゛~」
絶世の美女から漏れる、あるまじき嘆息。
雰囲気!!!!
「温かい水がこんなに気持ちいいと思わなかったわ!」
白濁した湯を両手に持ち上げながら、驚きの声を上げるタリサ。
その横では静かにお湯につかりながら、タリサの言に「うんうん」と首肯しているエルディナさん。
でも、彼女の立派な二つのメロンがプカリと浮いていて、ついつい私の目はそれを追ってしまい―
パシャンとお湯をかけられてしまった。
スミマセン……。
そんなエルディナさんには、お詫びに梅酒をお盆の上に一杯だけ。しーちゃん特製氷を入れて。
カランと音を立てるグラスを傾げて、温泉に浸かりながらお酒を飲むエルディナさんは、髪から滴る水滴さえも宝石のように輝いて見え、アメジストのような鉱石の光りが横顔を照らすたびに霞む彼女の輪郭は、どこまでが現実でどこまでが幻なのかわからなくなるほどに美しかった。
さっきまで岩風呂でバシャバシャと泳いでいたガチャ丸は、しーちゃんがウリ坊姿で浮かんでいるくりぬき風呂の“水風呂”でのぼせる寸前だった体を冷やしているようだ。
十分に温泉を堪能すると、保湿の必要もないほどに肌がスベスベだった。
しかも、ハーブの収穫で薄く切ってしまった擦り傷もすっかり消えてなくなっている。
これは元々そういう泉質なのか、はたまた精霊組の出汁が出ていたからなのか…。
いつかじっくり調べねばなるまい。いつかね、いつか、多分…。
--------
共有スペースへ移動すると、のぼせてグデングデンになっている男性陣がいた。
せっかくなので、春に作った三食シャーベットをみんなに振舞う。
「風呂上がりのアイスって何でこんなうまいんだろな」
「…(コクコク)」
「儂は冷酒が良かったのう…」
「ほんと、火照った体に甘くて冷たいのは最高ね!!」
相変わらずバクバクと、大きな一口であっという間に食べてしまうタリサ。
その横では
「確かに体が落ち着きますね」
エルディナさんがしっとりとシャーベットを堪能している。
こんな風に久しぶりの温泉とその後のリラックスタイムをまったりと楽しんでいるうちはよかったのだけれど―
やっぱり日本の温泉を知っている面々はこれで収まらなくなり…。
「やっぱ冷たいコーヒー牛乳はいつでも飲めるようにしたいよな?」
「春に収穫した苺もあるから苺牛乳も作れるよ!!」
「儂はやっぱり酒をだな…」
「……炭酸…ジュースも…」
となり…
その場であれやこれやの改装工事がまた始まった。
まず、広い休憩スペースとして造られた高級旅館のエントランスのようなその場所に、シックなカウンターと簡易なキッチンを新設!
その、簡易キッチンの機能の一つには“冷却”が組み込まれ、それにより、氷の他、鉄板アイス、いわゆるロールアイスが作れるようになった。
風呂上がりの出来立てアイス。想像しただけでワクワクが止まらない。
他にもキッチンには私の課金世界遺産「時間停止チェスト」を設置。
ここのチェストにはミルクや苺、季節のフルーツ、錬金窯産コーヒー、カルリス原液、エルディナさんが大好きな梅酒原液、ガチャ丸達が大好きな梅シロップ、そしてバッカスさん御所望の米どころ新潟県が誇る超有名純米大吟醸などが入っている。
更に、なんと「炭酸」も!!
ジェイさんがずっと「炭酸ジュース」欲しがってたのよ。
で、私もずっと「炭酸あればな~」って思ってはいたんだけど、炭酸なんて錬金窯以外で手に入るとは思ってなかったから、
バッカスさんが
「タリサ嬢、ちょっとお願いがあるんじゃが…」
とか言い出した時はビックリよ。
そう言えば、自然界にも炭酸は存在してた!!って。そして、タリサは水の精霊じゃん!!って。
どっちもすっかり失念してたよ。
最初はブーブー言ってたタリサも「梅シロップと炭酸ですんごいの作れるよ」って言ったら秒で見つけてきて、もうほんとに食い意地はってて笑っちゃったわよ。
でも、さすがは水の精霊よね。こんな簡単に炭酸水調達して来るんだもん。
本人は「梅スカッシュ」を初めて味わってギャーギャー騒いでたから、私が失念してたことにも気付いてなさそう。
エルディナさんはクスクス笑ってるけど、楽しそうで何よりです。
「あ、梅酒を割っても美味しいですよ?」
「はいっ!只今おつくりします!!」
そういうわけで、タリサが大量に持ち込んでくれた炭酸のおかげで、ガチャ丸達は人生初の梅スカッシュ体験。
シュワシュワプチプチが相当面白かったみたいでお目目をまん丸にしながら「ギャッギャ、ギャッギャ」「プギプギ」と終始大騒ぎ。
私も久々に喉を蹴る炭酸の感覚が味わえて大満足よ。
もちろん、ずっと「炭酸ジュース飲みたい」って言ってたジェイさんも大喜び。
「……うまい(ボソッ)」
最近はジェイさんの喜びゲージが私でもわかるようになってきたの。
口角が上がって、ちょこっと感想言う時は相当おいしい時。つまり、今、かーなり満足してるってこと。
炭酸は一旦、大甕に入れてチェストへ。
ジンジャエールも作れるように今度は生姜シロップも仕込んでおかなきゃね!
姫ちゃま特製百花蜜使ったら美味しいこと間違いなしよ!!
こうして、誰も止める者のないまま温泉の魔改造は着々と進行していき――
「ノエルがいない時でも、温泉入ってアイス食ったりしたくね?」
という、ある種の禁句がシヴァさんの口からこぼれた瞬間、タリサもエルディナさんも「それは名案」とばかりに即座に賛成し…。
このメンツが“本気で快適さを追求したらどうなるか”なんて、その時は、誰も深く考えていなかったのだ。
……結果? とんでもないことになった。
反省はしてる。うん、してる。
でも、後悔?それは――まあ、してないよね。うん。
——————————————————
お久しぶりです!
ほんの数日なのに、とても長く感じました。
皆さんとの交流が、いつの間にか当たり前で大切な時間になっていたんですね。
明日は「◆湯加減よし!火力もよし!(いや、やりすぎ)」です。
明日も洞窟温泉でお待ちしてます♡
隣りの男湯からおじさん臭い唸り声が聞こえる。
岩風呂に入り、私も「ふぅ」と吐息が漏れた。
白濁した温泉の湯がじんわりと体を包み、芯から温めてくれる。
(はぁ~お風呂では到底味わえないこの感じ、たまらないわ~)
そんな私の前を、ガチャ丸の可愛いお尻が通り過ぎる。
大きなお風呂をバシャバシャと泳ぎながら。
本当は温泉でやっちゃいけないことなんだけど、ここには迷惑をかける人もいないし、何よりそんなルールは地球に置いて来たわ。
私は湯に肩まで浸かりながら、ぽつりと呟いた。
「ここでは、私たちが“最初の誰か”になれるんだよね」
ガチャ丸のお尻がバシャッと跳ねて、白濁の湯が波を立てる。そのしぶきが顔にかかって、ふふ、と笑いがこぼれた。
決まりごとやマナーって大切だけど、それは「誰か」がいてこそ。
でもここには、まだ“誰か”なんていない。
だったら、まずは私たちが思いっきり楽しんで、心の底から「好きだな」って思えるやり方で、この場所を作っていけばいい。
お湯の音、鉱石の煌めき、天井に流れる天の川みたいな光たち。
それが全部、何かを許してくれているように思えて……。
温泉のルールブックは白紙。
私たちがこれから一行ずつ書いていく。
自由に、心のままに。
とかなんとか、ちょっとカッコイイことを考えてたのに、またも私の前を通り過ぎる可愛いお尻と―
「あ゛あ゛ぁ゛~」
絶世の美女から漏れる、あるまじき嘆息。
雰囲気!!!!
「温かい水がこんなに気持ちいいと思わなかったわ!」
白濁した湯を両手に持ち上げながら、驚きの声を上げるタリサ。
その横では静かにお湯につかりながら、タリサの言に「うんうん」と首肯しているエルディナさん。
でも、彼女の立派な二つのメロンがプカリと浮いていて、ついつい私の目はそれを追ってしまい―
パシャンとお湯をかけられてしまった。
スミマセン……。
そんなエルディナさんには、お詫びに梅酒をお盆の上に一杯だけ。しーちゃん特製氷を入れて。
カランと音を立てるグラスを傾げて、温泉に浸かりながらお酒を飲むエルディナさんは、髪から滴る水滴さえも宝石のように輝いて見え、アメジストのような鉱石の光りが横顔を照らすたびに霞む彼女の輪郭は、どこまでが現実でどこまでが幻なのかわからなくなるほどに美しかった。
さっきまで岩風呂でバシャバシャと泳いでいたガチャ丸は、しーちゃんがウリ坊姿で浮かんでいるくりぬき風呂の“水風呂”でのぼせる寸前だった体を冷やしているようだ。
十分に温泉を堪能すると、保湿の必要もないほどに肌がスベスベだった。
しかも、ハーブの収穫で薄く切ってしまった擦り傷もすっかり消えてなくなっている。
これは元々そういう泉質なのか、はたまた精霊組の出汁が出ていたからなのか…。
いつかじっくり調べねばなるまい。いつかね、いつか、多分…。
--------
共有スペースへ移動すると、のぼせてグデングデンになっている男性陣がいた。
せっかくなので、春に作った三食シャーベットをみんなに振舞う。
「風呂上がりのアイスって何でこんなうまいんだろな」
「…(コクコク)」
「儂は冷酒が良かったのう…」
「ほんと、火照った体に甘くて冷たいのは最高ね!!」
相変わらずバクバクと、大きな一口であっという間に食べてしまうタリサ。
その横では
「確かに体が落ち着きますね」
エルディナさんがしっとりとシャーベットを堪能している。
こんな風に久しぶりの温泉とその後のリラックスタイムをまったりと楽しんでいるうちはよかったのだけれど―
やっぱり日本の温泉を知っている面々はこれで収まらなくなり…。
「やっぱ冷たいコーヒー牛乳はいつでも飲めるようにしたいよな?」
「春に収穫した苺もあるから苺牛乳も作れるよ!!」
「儂はやっぱり酒をだな…」
「……炭酸…ジュースも…」
となり…
その場であれやこれやの改装工事がまた始まった。
まず、広い休憩スペースとして造られた高級旅館のエントランスのようなその場所に、シックなカウンターと簡易なキッチンを新設!
その、簡易キッチンの機能の一つには“冷却”が組み込まれ、それにより、氷の他、鉄板アイス、いわゆるロールアイスが作れるようになった。
風呂上がりの出来立てアイス。想像しただけでワクワクが止まらない。
他にもキッチンには私の課金世界遺産「時間停止チェスト」を設置。
ここのチェストにはミルクや苺、季節のフルーツ、錬金窯産コーヒー、カルリス原液、エルディナさんが大好きな梅酒原液、ガチャ丸達が大好きな梅シロップ、そしてバッカスさん御所望の米どころ新潟県が誇る超有名純米大吟醸などが入っている。
更に、なんと「炭酸」も!!
ジェイさんがずっと「炭酸ジュース」欲しがってたのよ。
で、私もずっと「炭酸あればな~」って思ってはいたんだけど、炭酸なんて錬金窯以外で手に入るとは思ってなかったから、
バッカスさんが
「タリサ嬢、ちょっとお願いがあるんじゃが…」
とか言い出した時はビックリよ。
そう言えば、自然界にも炭酸は存在してた!!って。そして、タリサは水の精霊じゃん!!って。
どっちもすっかり失念してたよ。
最初はブーブー言ってたタリサも「梅シロップと炭酸ですんごいの作れるよ」って言ったら秒で見つけてきて、もうほんとに食い意地はってて笑っちゃったわよ。
でも、さすがは水の精霊よね。こんな簡単に炭酸水調達して来るんだもん。
本人は「梅スカッシュ」を初めて味わってギャーギャー騒いでたから、私が失念してたことにも気付いてなさそう。
エルディナさんはクスクス笑ってるけど、楽しそうで何よりです。
「あ、梅酒を割っても美味しいですよ?」
「はいっ!只今おつくりします!!」
そういうわけで、タリサが大量に持ち込んでくれた炭酸のおかげで、ガチャ丸達は人生初の梅スカッシュ体験。
シュワシュワプチプチが相当面白かったみたいでお目目をまん丸にしながら「ギャッギャ、ギャッギャ」「プギプギ」と終始大騒ぎ。
私も久々に喉を蹴る炭酸の感覚が味わえて大満足よ。
もちろん、ずっと「炭酸ジュース飲みたい」って言ってたジェイさんも大喜び。
「……うまい(ボソッ)」
最近はジェイさんの喜びゲージが私でもわかるようになってきたの。
口角が上がって、ちょこっと感想言う時は相当おいしい時。つまり、今、かーなり満足してるってこと。
炭酸は一旦、大甕に入れてチェストへ。
ジンジャエールも作れるように今度は生姜シロップも仕込んでおかなきゃね!
姫ちゃま特製百花蜜使ったら美味しいこと間違いなしよ!!
こうして、誰も止める者のないまま温泉の魔改造は着々と進行していき――
「ノエルがいない時でも、温泉入ってアイス食ったりしたくね?」
という、ある種の禁句がシヴァさんの口からこぼれた瞬間、タリサもエルディナさんも「それは名案」とばかりに即座に賛成し…。
このメンツが“本気で快適さを追求したらどうなるか”なんて、その時は、誰も深く考えていなかったのだ。
……結果? とんでもないことになった。
反省はしてる。うん、してる。
でも、後悔?それは――まあ、してないよね。うん。
——————————————————
お久しぶりです!
ほんの数日なのに、とても長く感じました。
皆さんとの交流が、いつの間にか当たり前で大切な時間になっていたんですね。
明日は「◆湯加減よし!火力もよし!(いや、やりすぎ)」です。
明日も洞窟温泉でお待ちしてます♡
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