異文化理解したいのに、なぜか全員が多様性の地雷を踏み抜き、私の胃だけが死んでいく件

めるのすけ

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第七章:家族という多様性(まじめ編)

第三十九話:ヨーロッパとイスラムの視点

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男性社員:
男と女というだけで、これだけズレるなら…海外勢はどうなんだろうな。

MtF:
そこでイタリアくんとムスリムくんの出番じゃない?
故郷の恋愛とか結婚観、聞いてみたいわ。

イタリア:
ふむ、いいだろう。
イタリア式ロマンを教えてあげようじゃないか。

ムスリム:
私も語りマスヨ。
ただし母国の話は地域差も大きいので、あくまで "一般的" な範囲で。



── イタリア編 ──

イタリア:
まず我々にとって、恋愛は――
"芸術作品" のようなものなんだ。

男性社員:
最初からスケールがでかい。

イタリア:
レディに声をかけた瞬間から、会話・仕草・空気……全てが演出だ。
彼女を笑顔にするため、情熱とユーモアを込めてアプローチする。

MtF:
なるほど、あの流麗な口説き文句は文化背景だったのね。

韓国さん:
でも、職場では控えて下さいね?

イタリア:
も、もちろん。仕事の場では常に紳士的に。愛は正しい場所で語るものだよ。

男性社員:
切り替えが完璧すぎる……

イタリア:
恋人になったら、家族も全力で歓迎する。
イタリアでは "恋人=家族候補" なんだ。
親戚たちは料理を振る舞い、皆で温かく迎えるんだよ。

女性社員:
なんか、すごく素敵ですね。

MtF:
でもその熱量だと、別れたら気まずそうね?

イタリア:
……そこはまあ、ノーコメントで頼む。
家族ぐるみで仲良くなっていると、色々と複雑なんだ。

男性社員:
(リアルだ……)



── ムスリム編 ──

ムスリム:
イスラム圏では、恋愛は "個人だけの問題ではない" のデス。
家族、地域、そして宗教……多くの要素が関わりマス。

女性社員:
なんか重そう……

ムスリム:
いえ、良い面も多いデスヨ。
親御さんは子どもの幸せを本気で願っていマス。
だからこそ、信頼できる相手を紹介してくれるのデス。

男性社員:
昔の日本のお見合い文化にちょっと近いな。

ムスリム:
恋人同士であっても、節度と礼節を重んじるのが基本デス。
男女が二人きりになるのは避けることも多く、家族の前で交際を進める事もあります。

MtF:
恋愛ドラマみたいな "秘密のデート" とは程遠いわね。

ムスリム:
ええ、でもその分――結婚した時の家族の結束は非常に強いのデス。
「夫婦二人」ではなく「家と家」の結び付き。そこに大きな安心感がありマス。

韓国さん:
周りの支えが強い、というのは儒教の概念にも通じるものがありますね。

イタリア:
だが、自由恋愛とは正反対だね。

ムスリム:
どちらが良い・悪いではなく、
文化が違えば "愛の形" も変わるということデス。

男性社員:
情熱のイタリア、礼節のイスラム。
なんかスケールが違うな……

女性社員:
比べたら、日本の恋愛が一番フワッとしてるのかもしれないですね。

MtF:
個人戦だからね、日本の恋愛は。
サポートもプレッシャーもほぼ全部自分で背負うのよ。

イタリア:
恋に悩むのは世界共通……だが、文化で "悩み方" は違う。

ムスリム:
どれも正しいのデス。そしてどれも難しいのデス。

男性社員:
文化差って深いんだな。
でも結局正解は分からん。どうしろと(´・ω・`)



*今回は作中で語ってしまっているので、小話はお休み。
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