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第一話 連続女性行方不明事件
三
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この戦乱の世、人が行方不明になることは悲しいことに珍しい事でもなんでもない。山で獣に襲われたり、川に流されたり、人売りに捕まったり、時には家族が口減らしで子供を捨てる。様々な要因で人はあっさりこの世から姿を消すのだ。
だが、今回ばかりは些か不自然な点が多い。
まず名のある商家の娘に手を出したこと。
人買、人売も胸糞悪いが商売だ。大商家に睨まれれば食いっぱぐれるのは自分たちになる。
次に失踪した女性の年齢が似通っていること。
わかっている範囲で下は13。上は16。
売買目的の人攫いはもう少し年齢が疎らになる。特に女性ならもっと幼い子も攫うし、労働力として売りになる少年だって攫うはずだ。
(……歳や性別にこだわりがあるのか?恐らく、何か明確な目的があって動いている。ただその目的が、女性にこだわる事と関係があるのか、それともただ単に趣味趣向の関係なのか……)
そして、一番不可解なのは市中で行方不明になっていることだ。
考えをめぐらせながら、満頼は腰に下げる刀の柄を強く握る。
海蓮水軍が最初に上陸した漁村で、満頼が庇った少女は市場に行ったあと行方不明になったそうだ。
そして小川家当主の娘も、市に赴いた際、付き人が絡んできた酔っぱらいを対処している隙に居なくなったらしい。
どちらも明るい日中、市で賑わう街中で姿を消したのだ。
そしてそれなのに
(誰も不審な人物や、連れ去られる様子を目撃したものが居ない。)
あまりにも不可解。
いっそ神隠しを疑うほどに、誰も何も目撃していない。
「……倭寇の、女光龍の仕業でしょうか?」
長がボソリと呟くように言葉をこぼした。
確かに女光龍は人買から女を買い占めるほどの女好き。可能性がないわけではないが……
「それにしては攫われた場所が海に近くないことが気になる。女性を殺すにしろ犯すことが目的にしろ、何かあった時逃げやすい海の近くで事を起こすはずだ。荒くれ者が市場で人を連れされば嫌でも目立つ。ましてや、奴らは連日九州探題に追われていたんだ。余計にその辺は警戒しているはず。」
捕まりたいなら別だがな、と満頼がため息混じりにそう推察を並べれば、長は少し視線をさ迷わせた後、
「……ならば一体……やはり祟りなのでしょうか?」
と、眉尻を下げた。
「祟り?」
「はい。実は最近、見慣れない黒い山犬の目撃が相次いでいるそうで。行方不明事件が起き始めた頃と時期も一致するので、一部では女性が行方不明になるのは山犬の祟りではないか、との噂がたつほど。」
初めて聞く情報に満頼は眉頭を寄せる。
流石に神や妖相手となれば満頼もやりようが無い。
「その山犬だが……」と、満頼が長へと顔を向けたその時、通りの向こうから「何をするのですか!」と、怒ったような女性の声が聞こえてきた。
満頼は長と視線を合わせ頷き、共にその声の方に向かって走り出した。
「退けや女ぁ!」
「いいえ、退きませぬ!」
野次馬が群がるそこを掻き分け進めば、どうやら1人の武士が女性に絡んでいるようだった。
艶やかな黒髪の女性を庇うように前に出、腕を広げるのは潮風に傷んだ明るい髪の女性。
「大体!言いがかりにも程がある!」
と、明るい髪の女性が声を大きくすると、顔を真っ赤にした男が「女のくせに生意気な!」とその拳を振り上げた。
満頼はその拳が振り下ろされる前に掴み止め「女性に手をあげるなど、誇り高き武士の行いとは思えないな。」とその手を捻りあげる。
いだだだだと、喚く男を横目に、女性たちの安否を確認しようとしたその時、明るい髪の女性から「ゲッ!」と淑やかさの欠けらも無い声が飛び出した。
ダラダラと汗を流し、こちらの視線から逃げるようにゆっくり顔を横に向ける女性。
その折、サラリと揺れた前髪の隙間から丸い額が見え──……
「……蓮……?」
いや、待て。その蓮の墨、とてつもなく見覚えがある。
そんなまさかと思う間もなく、
「じょ、女光龍!!?」
「うるせぇ!大声で呼ぶな!!」
満頼の口からあの憎き倭寇の頭の名前が飛び出した。
それに対し、女性の言葉は肯定も否定もしていないが、反応はどちらかといえば肯定だろう。
(ど、どういうことだ???)
満頼は柄にもなく混乱していた。
いやいやそんなまさか、と首を振る自分と、冷静に考えろ、と告げる自分がの頭の中でそれぞれ主張し合っている。
確かに、男にしては細身だった。
しかし、あの剣技の強さは本物だった。
噂ほどの剛力ではなかった。
だが噂通り女を買い漁っていた。
つまり女が男の格好を?いや、男が女の格好をしているのか?仮に本当に女だとして、女が女を買い漁って……??
いや、でも、だが、と散々考えを巡らせ、巡らせ、巡らせて
「……とりあえず、全員捕縛すればいいのか……?」
口から出たのは思考放棄発言だった。
「辞めろ辞めろ!考えることを諦めるなよ!!」
と、至極真っ当な突っ込みが倭寇である女光龍から飛び出す。
「大体、アタシ今回本当に無関係なんだけど……」
下げ髪(※垂髪を束ねた髪型)の毛先を指でいじって唇を尖らせる女光龍は、満頼が抑えている男の方へと視線を向けた。
「そいつが銭スられたって、この子に言いがかりつけてんだよ。」
そんな女光龍の言葉に男は大口を開き、
「袖に入れていた銭が無くなったんだぞ!近くにいたその女しか盗れねぇだろ!!」
と、唾を飛ばして怒鳴り散らす。しかし、その男の言葉に満頼は眉をひそめた。
「……お前のその腰。下げている刀の柄に引っかかっているものは何だ?」
「……は?」
満頼の指先が指し示す先を辿るように男も、控えていた長も、女光龍も、その後ろに庇われている女性も、全ての視線が男の刀へと落とされる。
その柄には、銭を括った紐が引っかかっていた。
今度は全員の下がっていた視線が男の顔へと向けられる。
咎めるような、呆れたような、軽蔑も混じったようなそんな視線が一斉に。
男はダラダラと冷や汗を流し、呆れて緩んだ満頼の拘束から抜け出し、そのまま脱兎の如く走り去っていった。
「んだよ、自分が袖口から落としてんじゃねーか。」
と舌まで打って顔を歪める女光龍に、満頼の顔も険しくなる。
女性だというのに、口の悪さはやはり倭寇だ。
しかし、小袖を纏えばその性差がよくわかった。
細い首には出張る喉仏は無いし、肩も傾らか。手首の骨も細く、手の甲も筋張っていない。
気づいてしまえば、なぜ気づかなかったのか、と満頼は過去の自分を責めたくなってしまった。
まあ、女光龍の性別は罪状に関係ないので、探題としてやることは変わらないのだが。
(……いや、待てよ。被害者と同じ女性なら連れ出すのも簡単では無いのか?)
ふと、満頼の頭をよぎった疑惑。
幼い子供なら話は別だが、今回の被害者達のような体の育った女性一人を攫うのなら、犯人は男性だと思いこんでいた。
しかし、同じ女性ならば、わざわざ無理やり連れ出さなくても人気のない方に誘導するなど容易いのではないだろうか?
そう考えが深まれば、その疑惑も強ち間違いとは言えないのではないか?
「次はその娘が狙いなのか?」
満頼はいつでも抜刀できるように柄に右手を添える。女光龍は訳が分からないというように眉を寄せ、怪訝そうな顔を向けてきた。
「近頃、行方不明の女性が増えている。日中、しかも人目の多い市場で消息が途絶えるにも関わらず、目撃者も見つからない。似たような状況で行方不明になっている女性は判明しているだけでも八名に及ぶ。」
事件の概要を告げても女光龍が動揺する様子はない。それどころか「勿論、知ってるさ。そのおかげで最近熱烈な追いかけっこが無くてつまんねぇくらい。」と肩を竦めて見せた。
「お前が犯人か?女光龍。」
そう、真っ直ぐ目を見遣れば、ようやく自分が疑われていると気づいたらしく、僅かに目を見開いたかと思えば、直ぐに咎めるようなジトりとした目つきに変わる。
「……何だよ、せっかく目撃者見つけてあげたのによぉ。」
と、まるで不貞腐れた子供のようにくちびるを突き出す女光龍に、今度は満頼が怪訝そうに顔を歪めた。
「目撃者だと?」
「そ。この子が目撃したらしいんだよね。」
女光龍がこの子、と肩に手を置いたのは、銭を盗ったと絡まれていた黒髪の女性だった。
「あの日あの市場で小川家当主の娘、春子をね。」
そう言って、女光龍はニヤリとその口角を吊り上げた。
だが、今回ばかりは些か不自然な点が多い。
まず名のある商家の娘に手を出したこと。
人買、人売も胸糞悪いが商売だ。大商家に睨まれれば食いっぱぐれるのは自分たちになる。
次に失踪した女性の年齢が似通っていること。
わかっている範囲で下は13。上は16。
売買目的の人攫いはもう少し年齢が疎らになる。特に女性ならもっと幼い子も攫うし、労働力として売りになる少年だって攫うはずだ。
(……歳や性別にこだわりがあるのか?恐らく、何か明確な目的があって動いている。ただその目的が、女性にこだわる事と関係があるのか、それともただ単に趣味趣向の関係なのか……)
そして、一番不可解なのは市中で行方不明になっていることだ。
考えをめぐらせながら、満頼は腰に下げる刀の柄を強く握る。
海蓮水軍が最初に上陸した漁村で、満頼が庇った少女は市場に行ったあと行方不明になったそうだ。
そして小川家当主の娘も、市に赴いた際、付き人が絡んできた酔っぱらいを対処している隙に居なくなったらしい。
どちらも明るい日中、市で賑わう街中で姿を消したのだ。
そしてそれなのに
(誰も不審な人物や、連れ去られる様子を目撃したものが居ない。)
あまりにも不可解。
いっそ神隠しを疑うほどに、誰も何も目撃していない。
「……倭寇の、女光龍の仕業でしょうか?」
長がボソリと呟くように言葉をこぼした。
確かに女光龍は人買から女を買い占めるほどの女好き。可能性がないわけではないが……
「それにしては攫われた場所が海に近くないことが気になる。女性を殺すにしろ犯すことが目的にしろ、何かあった時逃げやすい海の近くで事を起こすはずだ。荒くれ者が市場で人を連れされば嫌でも目立つ。ましてや、奴らは連日九州探題に追われていたんだ。余計にその辺は警戒しているはず。」
捕まりたいなら別だがな、と満頼がため息混じりにそう推察を並べれば、長は少し視線をさ迷わせた後、
「……ならば一体……やはり祟りなのでしょうか?」
と、眉尻を下げた。
「祟り?」
「はい。実は最近、見慣れない黒い山犬の目撃が相次いでいるそうで。行方不明事件が起き始めた頃と時期も一致するので、一部では女性が行方不明になるのは山犬の祟りではないか、との噂がたつほど。」
初めて聞く情報に満頼は眉頭を寄せる。
流石に神や妖相手となれば満頼もやりようが無い。
「その山犬だが……」と、満頼が長へと顔を向けたその時、通りの向こうから「何をするのですか!」と、怒ったような女性の声が聞こえてきた。
満頼は長と視線を合わせ頷き、共にその声の方に向かって走り出した。
「退けや女ぁ!」
「いいえ、退きませぬ!」
野次馬が群がるそこを掻き分け進めば、どうやら1人の武士が女性に絡んでいるようだった。
艶やかな黒髪の女性を庇うように前に出、腕を広げるのは潮風に傷んだ明るい髪の女性。
「大体!言いがかりにも程がある!」
と、明るい髪の女性が声を大きくすると、顔を真っ赤にした男が「女のくせに生意気な!」とその拳を振り上げた。
満頼はその拳が振り下ろされる前に掴み止め「女性に手をあげるなど、誇り高き武士の行いとは思えないな。」とその手を捻りあげる。
いだだだだと、喚く男を横目に、女性たちの安否を確認しようとしたその時、明るい髪の女性から「ゲッ!」と淑やかさの欠けらも無い声が飛び出した。
ダラダラと汗を流し、こちらの視線から逃げるようにゆっくり顔を横に向ける女性。
その折、サラリと揺れた前髪の隙間から丸い額が見え──……
「……蓮……?」
いや、待て。その蓮の墨、とてつもなく見覚えがある。
そんなまさかと思う間もなく、
「じょ、女光龍!!?」
「うるせぇ!大声で呼ぶな!!」
満頼の口からあの憎き倭寇の頭の名前が飛び出した。
それに対し、女性の言葉は肯定も否定もしていないが、反応はどちらかといえば肯定だろう。
(ど、どういうことだ???)
満頼は柄にもなく混乱していた。
いやいやそんなまさか、と首を振る自分と、冷静に考えろ、と告げる自分がの頭の中でそれぞれ主張し合っている。
確かに、男にしては細身だった。
しかし、あの剣技の強さは本物だった。
噂ほどの剛力ではなかった。
だが噂通り女を買い漁っていた。
つまり女が男の格好を?いや、男が女の格好をしているのか?仮に本当に女だとして、女が女を買い漁って……??
いや、でも、だが、と散々考えを巡らせ、巡らせ、巡らせて
「……とりあえず、全員捕縛すればいいのか……?」
口から出たのは思考放棄発言だった。
「辞めろ辞めろ!考えることを諦めるなよ!!」
と、至極真っ当な突っ込みが倭寇である女光龍から飛び出す。
「大体、アタシ今回本当に無関係なんだけど……」
下げ髪(※垂髪を束ねた髪型)の毛先を指でいじって唇を尖らせる女光龍は、満頼が抑えている男の方へと視線を向けた。
「そいつが銭スられたって、この子に言いがかりつけてんだよ。」
そんな女光龍の言葉に男は大口を開き、
「袖に入れていた銭が無くなったんだぞ!近くにいたその女しか盗れねぇだろ!!」
と、唾を飛ばして怒鳴り散らす。しかし、その男の言葉に満頼は眉をひそめた。
「……お前のその腰。下げている刀の柄に引っかかっているものは何だ?」
「……は?」
満頼の指先が指し示す先を辿るように男も、控えていた長も、女光龍も、その後ろに庇われている女性も、全ての視線が男の刀へと落とされる。
その柄には、銭を括った紐が引っかかっていた。
今度は全員の下がっていた視線が男の顔へと向けられる。
咎めるような、呆れたような、軽蔑も混じったようなそんな視線が一斉に。
男はダラダラと冷や汗を流し、呆れて緩んだ満頼の拘束から抜け出し、そのまま脱兎の如く走り去っていった。
「んだよ、自分が袖口から落としてんじゃねーか。」
と舌まで打って顔を歪める女光龍に、満頼の顔も険しくなる。
女性だというのに、口の悪さはやはり倭寇だ。
しかし、小袖を纏えばその性差がよくわかった。
細い首には出張る喉仏は無いし、肩も傾らか。手首の骨も細く、手の甲も筋張っていない。
気づいてしまえば、なぜ気づかなかったのか、と満頼は過去の自分を責めたくなってしまった。
まあ、女光龍の性別は罪状に関係ないので、探題としてやることは変わらないのだが。
(……いや、待てよ。被害者と同じ女性なら連れ出すのも簡単では無いのか?)
ふと、満頼の頭をよぎった疑惑。
幼い子供なら話は別だが、今回の被害者達のような体の育った女性一人を攫うのなら、犯人は男性だと思いこんでいた。
しかし、同じ女性ならば、わざわざ無理やり連れ出さなくても人気のない方に誘導するなど容易いのではないだろうか?
そう考えが深まれば、その疑惑も強ち間違いとは言えないのではないか?
「次はその娘が狙いなのか?」
満頼はいつでも抜刀できるように柄に右手を添える。女光龍は訳が分からないというように眉を寄せ、怪訝そうな顔を向けてきた。
「近頃、行方不明の女性が増えている。日中、しかも人目の多い市場で消息が途絶えるにも関わらず、目撃者も見つからない。似たような状況で行方不明になっている女性は判明しているだけでも八名に及ぶ。」
事件の概要を告げても女光龍が動揺する様子はない。それどころか「勿論、知ってるさ。そのおかげで最近熱烈な追いかけっこが無くてつまんねぇくらい。」と肩を竦めて見せた。
「お前が犯人か?女光龍。」
そう、真っ直ぐ目を見遣れば、ようやく自分が疑われていると気づいたらしく、僅かに目を見開いたかと思えば、直ぐに咎めるようなジトりとした目つきに変わる。
「……何だよ、せっかく目撃者見つけてあげたのによぉ。」
と、まるで不貞腐れた子供のようにくちびるを突き出す女光龍に、今度は満頼が怪訝そうに顔を歪めた。
「目撃者だと?」
「そ。この子が目撃したらしいんだよね。」
女光龍がこの子、と肩に手を置いたのは、銭を盗ったと絡まれていた黒髪の女性だった。
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