ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第14章・日常へ戻る時

コルベッドにて①

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いつのまにか共に行動していたメンバーから孤立してしまっていた直露は同族のサブレーと一緒に行動していたのである。ふたりはコルベッドの港のランチクルーズの船に乗船していたのである。サブレーは直露にある赤ちゃんの写真を見せたのである。

「これが曾孫の日紙ペッツァイオリ(ひかみ・ぺっつぁいおり)ちゃんかあ……可愛いなあ。」

「でしょ?大切な曾孫だよ……生まれたばかりのね。だがこの子の父・鳩山ボンドーネ(はとやま・ぼんどーね)と母方祖父の蔵内・ヴァイス・ハルバート(くらうち・はるばーと)はゼファーマ軍の幹部の革命戦士なんだ。」

「ええ!?」

「まさかと思うがそうなってしまった……彼らにも立派な保安関係者になってほしかったからね……」

「…………」

「人それぞれなのは分かっていますが……やはり悲しいかなと……でもこの子が立派になってくれるだろうということを信じて私も頑張ろうと思う。」

「僕も協力できれば……」

「ありがとう……気持ちだけでも嬉しいよ……」


回想に入り数時間前……直露は林平達と離れてしまい、アジト内でさ迷っていたのであった。

「あれー、一緒にいた人が皆いない!!おーい、どこ行ったのーっ!?」

するといかにも屈強そうな体格の男と出会ってしまったのである。

「あ、あんたは……!?」

「久しぶりだな直露……W様の一番弟子に私は出世したのだ!!」

「久しぶりだな……元警備部隊護衛長、東錐太郎丸(とうきり・たろうまる)!!!」

「懐かしいなお前……倒してやる!!」

「かかってこい!!俺はあんただけには負けね……ぐぅ……」

東錐のパンチが直露の腹に強烈に入り、直露は意識がもうろうとしていた。その身体を持ち上げた東錐はアジトから少し離れたノトの川に彼を投げ捨てたのである。


目が覚めた直露の視線の前にはある男性がいた。

「目、覚めましたか?」

「あなたは……?」

覗き込んだように直露を見つめる男性に身体を起こしていない直露は少し警戒感があった。

「私はコルベッドの保安部隊隊長を務める秦クライサ(はた・くらいさ)と言います。」

「…………秦?どこかで聞いたような……?」

「私のことはご存じで?」

「いや、何もないです。それよりも助けていただきありがとうございます。」

「いえいえ、当たり前のことをしただけですよ。たまたまロージーパイン付近を調査していたジョー君があなたが川沿いのへりで倒れているのを見つけてくれたみたいですから。」

「ジョーさんという方にお礼がいいたい……です。」

直露が今いる場所はコルベッドの秦宅である。怪我もなく服も新しいのを着させてくれては着ていた服は洗濯してくれていた……直露は感謝の気持ちが溢れていた。
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