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Lesson.5 物語の終わり
116.林を抜けて
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ランタンを手にしたディナルドを先頭に、王子たち、公爵家の四姉妹が続き、やはりランタンを持ったリナがしんがりを務めて、木々の中を分け入る。
ランタンは、リナが先ほど洋服を取り出した空間から持ってきた魔道具で、通常のものよりも数倍明るく周りを照らしてくれている。
それでもなお暗く、陰湿な雰囲気の林。
王宮の敷地内にもかかわらず、何年も人の手が入った形跡がない。
ヘンリクスが「こんな場所があったのだな」とつぶやきながら、不思議そうに辺りを見回す。
幼少期から、王宮の中を自由に歩き回って育っているのだ。
今までこの場所を知らなかった、というのがどうにも腑に落ちない。
「私以外の光の魔力というなら、やはりマリア様でしょうか……?」
ヘンリクスに手を引かれながら歩いているリーリウムが、不安そうな様子でリナに尋ねた。
「そうかもしれない。だけど、マリアにしては微弱すぎる……。
それに、何だろう? 知らない属性の魔力も感じる。」
「お、もう少しで林を抜けれそうだぞ?」
ディナルドのすぐ後ろを歩いていたルドヴィクが、声を上げる。
うっそうと木々が生い茂っていた林の先から、赤々とした夕焼けの色がかすかに差し込んでいた。
日記帳から出ている光の線も、そちらを指している。
安心感から自ずと足の動きが速くなり、一行は林の中から抜け出す。
広い空間がぽっかりと現れ、その先には朽ち果ててはいたが、柵や舗装された小道があった。
そして、遠くに見える小高くなった小道の先には、何かが渦高く積まれているようだった。
光の線は、より一層明るく、その何かに向かっている。
さらに、その奥には高くそびえる城壁が見える。
ヘンリクスは、その重厚な東の城壁を見るのが初めてだということに気づき、違和感を持っていた。
「やはりおかしいな。
私が東側の城壁を見たことがないということに、今の今まで気づいていなかったなんて……。」
「さっきの林から東には、未知の魔力が微量だが充満している。
もしかすると、君の、というか人々の認知に影響を与えるような魔法がかかっているのかもしれないね。」
ヘンリクスとリナの会話を聞いていたディナルドは、鞘から剣を抜き、警戒した様子で先を歩く。
王子たちもそれに習い、剣を手にする。
一行は、ゆっくりと、慎重に歩を進めていく。
身を隠す場所の多かった林の中よりも、見晴らしの良すぎる小道を歩く方が怖い。
すでに相手のテリトリーに入っていることは明白だった。
何が起こるのか分からず、四姉妹は自然とお互いに手を取り、それぞれの存在を感じながら必死に足を動かしていた。
ランタンは、リナが先ほど洋服を取り出した空間から持ってきた魔道具で、通常のものよりも数倍明るく周りを照らしてくれている。
それでもなお暗く、陰湿な雰囲気の林。
王宮の敷地内にもかかわらず、何年も人の手が入った形跡がない。
ヘンリクスが「こんな場所があったのだな」とつぶやきながら、不思議そうに辺りを見回す。
幼少期から、王宮の中を自由に歩き回って育っているのだ。
今までこの場所を知らなかった、というのがどうにも腑に落ちない。
「私以外の光の魔力というなら、やはりマリア様でしょうか……?」
ヘンリクスに手を引かれながら歩いているリーリウムが、不安そうな様子でリナに尋ねた。
「そうかもしれない。だけど、マリアにしては微弱すぎる……。
それに、何だろう? 知らない属性の魔力も感じる。」
「お、もう少しで林を抜けれそうだぞ?」
ディナルドのすぐ後ろを歩いていたルドヴィクが、声を上げる。
うっそうと木々が生い茂っていた林の先から、赤々とした夕焼けの色がかすかに差し込んでいた。
日記帳から出ている光の線も、そちらを指している。
安心感から自ずと足の動きが速くなり、一行は林の中から抜け出す。
広い空間がぽっかりと現れ、その先には朽ち果ててはいたが、柵や舗装された小道があった。
そして、遠くに見える小高くなった小道の先には、何かが渦高く積まれているようだった。
光の線は、より一層明るく、その何かに向かっている。
さらに、その奥には高くそびえる城壁が見える。
ヘンリクスは、その重厚な東の城壁を見るのが初めてだということに気づき、違和感を持っていた。
「やはりおかしいな。
私が東側の城壁を見たことがないということに、今の今まで気づいていなかったなんて……。」
「さっきの林から東には、未知の魔力が微量だが充満している。
もしかすると、君の、というか人々の認知に影響を与えるような魔法がかかっているのかもしれないね。」
ヘンリクスとリナの会話を聞いていたディナルドは、鞘から剣を抜き、警戒した様子で先を歩く。
王子たちもそれに習い、剣を手にする。
一行は、ゆっくりと、慎重に歩を進めていく。
身を隠す場所の多かった林の中よりも、見晴らしの良すぎる小道を歩く方が怖い。
すでに相手のテリトリーに入っていることは明白だった。
何が起こるのか分からず、四姉妹は自然とお互いに手を取り、それぞれの存在を感じながら必死に足を動かしていた。
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