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5章

27話《お仕置2》

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 俺は彼の持つものを見て少し怯えた。
 それで攻められることは分かったが心の準備ができていなかった。

 「雅斗さんそれ……」

 「その反応だったら知ってるみたいだね」

 ぷらぷらと、それを揺らしながら彼は笑う。  

 「知ってますけど……それ使うんですよね」

 俺は苦笑いしながら雅斗さんに聞いた。

 「なんで使いもしないもの持ってくるの?頭悪いの、愁里君」

 「っ、ごめんなさい……」

 「ま、いいよ。ほら、何したらいいかわかるでしょ。早く動いて」

 「はい……」
 
 俺は雅斗さんの言おうとしていることを察し、すぐに尻を突き出した。

 「こう、ですか……」

 「ん。分かってんじゃん、この淫乱」
 
 雅斗さんは俺の尻をパチンと強く叩いた。
 
 「あぁっ……く、はぁ……」

 喘ぐと同時にあそこから愛液が溢れ出したような感覚があった。
 股間が何かで濡れたような気がしたからだ。

 「ふっ、そんなんで気持ちよくなってんだ。凄いな、女の子みたいにびっしよびしょに濡らして……えっろ」

 耳元でそう罵られ、同じタイミングでローターを1つ挿入された。

 「え、そんないきなりぃっ……」

 「そんなのいちいち言ってられねぇよ、ばーか」

 「いじわるっ……」

 「それよりほら、いっぱい濡れてるからするっと入る……。何個入るかな、ここ」

 雅斗さんはアナルをとんとんと叩きながら笑った。
 それから次々とローターを入れられていった。

 「雅斗さっ……も、入らないです……っ」

 「ん?まだ入るよ。今ので何個目だろ……1、2、3……5個かな」

 「そんなに……」

 俺はそんなに入るほどアナルが緩んでしまったのかと少し寒気を覚えた。

 「ほら、力入れないで。まだ入れるんだから。お仕置きしてほしくないの?」

 「して、ほしいです」

 「じゃ、我慢できるね?淫乱なんだからいっぱい入れられた方が嬉しいだろ?」

 「はい……」

 「良い子だ。そうだ、入れらてるだけじゃあんまり気持ちよくないよな?言葉攻めでもしてやろうか」

 俺はそれを聞いてとても興奮してしまった。
 彼の声はどこか艶やかで囁かれるだけで達してしまいそうになる。
 だからこそ、彼と彼の声に執着しているのかもしれない。
 でも、それだけが好きだという事ではない気もする。
 俺は彼の何かに惹かれたのだ。
 それにまだ俺は気づけないままでいた。
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