溺愛ゆえの調教─快楽責めの日常─

麟里(すずひ改め)

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三話

 「碧、怖がらないで。大丈夫だから」

 その声の持ち主は中学までの幼馴染、鴻野──鴻野こうの柊斗しゅうとだった。

 「柊斗!!なんでここにいるの?」

 彼とは中学の頃の引っ越し以降、連絡さえ取っていなかった。
 なのに、何故ここに存在しているのだろう。
 だが、問いに彼は答えない。

 「ねぇ……柊斗?柊斗ってば!助けに来てくれたんだったらこれ外し……」

 「何言ってるの、碧。それ僕がしたんだけど」

 俺の言葉を遮るように彼は答えた。
 聞き間違いだと思いたい。
 これを柊斗がしただなんて信じられるわけがない。

 「柊斗。それ嘘、なんだよね?」

 「本当だよ」

 呆気なく、そう言われ俺は言葉を失った。
 あんなに仲が良かったのに。
 なんで……
 
 「碧、今までよく頑張ってきたね」 

 彼は俺の元まで来て、強く抱きしめた。
 頭を撫でられ、頬にキスをされる。 
 俺はとあるワードに引っかかった。

 「待って、今まで・・・って何」

 「そのままだよ。……それより碧、まだ怖い?」

 俺は痺れを切らして、怒鳴りつけた。

 「当たり前だろ!!いきなり攫うとかなんなんだよ!理解できねぇよ……」

 はらりと目隠しが取られ、同時に涙がほろほろと零れる。 
 攫われたことに対する恐怖心と、相手が他人ではなく知り合いだったことに対するほんの少しの安心感で零れたものだった。
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