溺愛ゆえの調教─快楽責めの日常─

麟里(すずひ改め)

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五話

 唇が触れ合うだけの優しいキス。
 一瞬、何が起こったか分からなくなる。

 「柊斗?何して……っう、ん」

 目を合わせ、彼に問いかけると返事がないままに再び口を塞がれた。
 唇の狭間を舐められ、

 「開けて」

 と囁かれる。
 ぎこちなく開いてみると彼の舌が俺の中に入り込んできた。
 同時に彼の吐息が感じられ、俺は目を閉じてしまう。
 逃げたくても縛められた手足のせいで、なにも出来ない。
 蹂躙される口内、柊斗の舌使い。
 間近に感じる熱と淫らな水音。
 俺はいつの間にか口端から唾液を垂らし、顔を蕩けさせていた。
 顔は火照り、息は上がってしまっている。

 「その様子だと、効いてるみたいだね」

 と彼が呟いた。
 そういえば目を覚ましたのも体のむず痒さのせいだった気がする。

 「何、したの……」

 「碧こういうの初めてでしょ?トラウマになられても困るから、気持ちよくなれる薬を飲ませておいたんだ」

 「そ、なの……?」

 「うん。だからね、今の碧はどこを触っても気持ちよくなれるんだ……ほら、こことか」

 首筋をゆっくりと指が這い、俺は体をビクンと震わせた。

 「っ、う……」

 「ふふ、良さそうだね。じゃあ他のところも触りたいから服脱ごっか」

 彼は一度拘束を解き、俺を全裸にした。
 薬のせいか、頭がおかしくなっていて逃げようだなんて思えない。

 「綺麗な体してるね、碧。白くてすべすべだし、女の子みたい」

 「っ、そんなわけ……」

 「照れてるの?ほんっと可愛い……」

 再びキスを交わされ、俺は何気なく彼を抱きしめる。
 いや、何気なくというよりそうしたかったと言う方が正しいのかもしれないが。

 「柊斗、柊斗っ……」

 自ら彼の唇を貪り、欲した。
 こんなの自分じゃないと否定したかったがそんな理性、もう俺にはなかった。
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