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八話
薬の効果は続いたまま、顔を赤くしながら浴室に向かう。
羞恥など感じなくなっていて、全裸であることすらどうとも思わなかった。
「碧、先入って体洗ってて」
「わかった」
引戸をあけ、中を覗き込む。
無駄に広い浴槽とフローリング……。
息を飲み、一歩足を踏み込む。
風呂椅子に腰を下ろし、目の前に置かれた高そうなボディーソープやシャンプーに目をくべる。
「ここ、どういうところなんだろ……」
そういえば場所、聞いてなかったなとどうでもいいことを気に止める。
まぁ、聞いたって教えてくれるわけないだろけど。
俺はボディーソープのポンプを押して掌に出した。
フローラルな香りがふわりと漂った。
やはり、相当なものなのだろう。
少し使う量を減らした方がいいかと不安になってしまう。
「何、わたわたしてんの」
くすくすと笑う声が聞こえたので横を見ると、柊斗が俺の真隣で見つめてきていた。
「っわぁ……!!」
「そんなに驚く?大袈裟だよ」
「そんな、すぐ近くにいるなんて思ってなくて……あ、それより……」
「ん?何」
「このボディーソープもシャンプーも高そうだけど、俺なんかが使っても大丈夫なの?」
「そんなことで焦ってたの?気にせずにつかってくれたらいいのに」
「そうなの?ならいいけど……」
自分でも、こんな些細なことを気にしていたと思うと恥ずかしくなってしまう。
「碧、体洗おう。やってあげるから手に出したやつ貸して」
ん、と手を出すと細い指で丁寧にホディーソープが救い取られる。
ノズルを回して少量のお湯を出し、そこにすっと垂らして泡を立てる。
「この匂い大丈夫?」
と聞かれ、俺は何も言わずにこくんと頷く。
柊斗が近くに来てからというもの、頭がまたクラクラしだしたのだ。
薬の効果が切れてないのは分かっていたけれど、なんでこんなにも
「ん……大丈夫……好き……」
寝言のようにぼそり、と呟くと泡をまとった彼の手が俺の体に触れた。
羞恥など感じなくなっていて、全裸であることすらどうとも思わなかった。
「碧、先入って体洗ってて」
「わかった」
引戸をあけ、中を覗き込む。
無駄に広い浴槽とフローリング……。
息を飲み、一歩足を踏み込む。
風呂椅子に腰を下ろし、目の前に置かれた高そうなボディーソープやシャンプーに目をくべる。
「ここ、どういうところなんだろ……」
そういえば場所、聞いてなかったなとどうでもいいことを気に止める。
まぁ、聞いたって教えてくれるわけないだろけど。
俺はボディーソープのポンプを押して掌に出した。
フローラルな香りがふわりと漂った。
やはり、相当なものなのだろう。
少し使う量を減らした方がいいかと不安になってしまう。
「何、わたわたしてんの」
くすくすと笑う声が聞こえたので横を見ると、柊斗が俺の真隣で見つめてきていた。
「っわぁ……!!」
「そんなに驚く?大袈裟だよ」
「そんな、すぐ近くにいるなんて思ってなくて……あ、それより……」
「ん?何」
「このボディーソープもシャンプーも高そうだけど、俺なんかが使っても大丈夫なの?」
「そんなことで焦ってたの?気にせずにつかってくれたらいいのに」
「そうなの?ならいいけど……」
自分でも、こんな些細なことを気にしていたと思うと恥ずかしくなってしまう。
「碧、体洗おう。やってあげるから手に出したやつ貸して」
ん、と手を出すと細い指で丁寧にホディーソープが救い取られる。
ノズルを回して少量のお湯を出し、そこにすっと垂らして泡を立てる。
「この匂い大丈夫?」
と聞かれ、俺は何も言わずにこくんと頷く。
柊斗が近くに来てからというもの、頭がまたクラクラしだしたのだ。
薬の効果が切れてないのは分かっていたけれど、なんでこんなにも
「ん……大丈夫……好き……」
寝言のようにぼそり、と呟くと泡をまとった彼の手が俺の体に触れた。
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