【完結】はい、かしこまりました。婚約破棄了承いたします。

はゆりか

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46.

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「で、これからどうするの?」

エリーさんが私とアロンをジッと見つめて言う。

「商会が国に承認されて、これからは多少自由に商売が出来る。父からもやっと昨日、ハウル家を出て独立了承の許可を得た。だから、今、僕はカロンにも全てを伝えた。僕としてはもういつでもカロンを受け入れられる。あとはカロンの気持ち次第だ。」


アロンの言葉にみんなの視線が私に集まる。

「私は…」

言ってしまってもいいの?
迷いはある。
不安も…

でも、アロンの想いを知って、もう自分気持ちを誤魔化すなんて…無理

「私は…私はマルク様との婚約を解消して、アロンと共に歩みたい…です」

勇気を出した私の言葉にみんなの顔がフッと緩む。


「良く言ったわ。全力で協力する」

マリコ先生がニッコリと笑って私の肩を軽く叩く。



「あ…でも、マルク様は王族ですし、婚約解消するには色々な問題が…こちらから破棄を申し立てる事もできませんし…」

「何を言っているの?」
「えっ?」

エリーさんが私の前にいるマリコ先生の肩口からピョコッと顔を出して怪訝な顔をする。

「カロリーナさんはかなりあのクソ王子に無理難題言われたり、振り回されて辛い思いさせられてきたのでしょう?」

く…クソ王子?

「えぇ…まぁ…」

「解消なんて生温いっっどうせならあっちから婚約破棄を引き出してその後、思いっきり痛い目を見せてあげましょうよ」

マルク様から…婚約破棄?

「そんな…どうやって…」
「フフ…それは私の出番かしらねー」

エリーさんは怪しげに微笑む。

「乙ゲーヒロイン大作戦ね」

オトゲーヒロイン?

「おぉ。ラノベの定番ねっ」

ラ…ラノベ?


なんだか分からないけど、エリーさんとマリコ先生が2人で大騒ぎをはじめる。


「ココット、マリコ…騒いでないで説明しろ」

アロンの言葉に、エリーさんはゴホンと軽く咳払いをして私達の前に立つ。

「私が、クソ王子を誘惑します」
「「はっ?」」

アロンと私の呆気に取られた声が重なる。


「私を初対面で“頭の悪そう”と言い放ったクソ王子を私のテクニックで落としてやります」

あ…エリーさん。あの時はスルーしていたけど、根に持っていたのですね…



「大丈夫なのですか?その…マルク様はかなり自尊心が強い方なので…」

「大丈夫ですよ。心配いりません。愚か者を落とし入れる事ほど楽しい事はありませんから」

心配をする私にエリーさんはそう言って自信満々に私にウィンクする。


「失敗は許されないぞ。」

「だから、大丈夫ですって。私失敗しませんから。

なんたって私は転生前、銀座のキャバクラで働き始めてから3ヶ月間トップを取った女ですからね。色恋営業もどんと来いです。」


ギンザ?
キャバクラ?
イロコイエイギョウ?

「えっ?ココットそうなの?すごーい」

マリコ先生が何故だか目をキラキラさせてエリーさんを見る。


「まぁ…前世はそれで恨みをかって刺されて死んだんだけど…」

その後、エリーさんがボソリと何か呟いたけど、その声は良く聞こえなかった。



よくわかりませんが、エリーさん。今、ハッキリしました。

最初、私に見せていたエリーさんの小動物キャラはそのギンザのキャバクラで得た演技で、今の姿が本性なのですね…



「でも、そんな事をして…本当にいいのでしょうか…いくらあのマルク様に対してであっても、王族に変わりありませんし、こんな騙す様な事…」

私が躊躇していると、目の前に同じ顔の双子?の青年がやってくる。

「カロリーナさん。悩む必要なんてないよ。第2王子…アローンに言われて色々調べたけど、カロリーナさんが妃教育を懸命にやっている裏でかなり乱れた性活を行ってたよ」

「み…乱れた性活?」

「そうそう。昔、母親がいた娼館にも結構な回数通っていたし、来るもの拒まず…分かっているだけでも学園に来る前の半年で8人?」

「母親のマサラ王妃も自分の息子に女当てがってたよ。殆どがいい御身分のご令嬢。その1人にカロリーナさんによく突っかかっていたマサラダ公爵令嬢もいた。」

「ちょうど、昨年の学園の長期休業中に3回は確実だね」


…トルネ様も?3回⁉︎⁉︎

でも、そんな生々しい報告は要らないわ…


「それに…」


悩みを吹き飛ばす様な情報を、全く同じ顔の双子の青年が競う様に交互に次々と出してくる。





後半はもう呆れ返って言葉も出なくなってしまった。
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