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追究編
最悪な一期一会
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春、それは全てが新しくなる季節
私は、いつもと違う日々に胸を躍らせ、新しい制服に身を包んで新しい学校へと新しい1歩を踏み出し、順調な高校生活を満喫する・・・・・ハズだったあいつが来るまでは!!
入学式を終えて数週間後、私達のクラスに早くも転校生がやって来た
その転校生はどうやら家の事情で入学式に間に合わなかったらしい
そして担任に呼ばれて教室に入って来た男子生徒にクラス中の生徒が目を奪われた
なぜなら、彼が周りにまるで花が咲き乱れているかのような艶めいた美貌の持ち主だったからだ
女子はもちろんのこと男子までもが頬に紅を浮かべながら彼に見惚れていた
だが、私は顔だけが全てではないと心に思っている
むしろ、顔が良い奴程性根が腐っているとここでは相場が決まっているのだ
なので、彼の顔は私にとってはあくまで鑑賞用に過ぎず、一瞬驚きはしたが皆のように別段見惚れることも無かった
自己紹介を聞いたところ、彼の名前は如月祐司というらしい
彼の声は見た目通り色気が漂っていて、クラスの女子は私を除いて皆その声を聞いて黄色い悲鳴をあげた
ちなみに彼の席は入学当初からずっと空いていた私の隣である
1人で気楽だったので少し残念だ
それと担任は私に隣の席だからと彼の世話を頼んできた
面倒だと思ったが断る理由が浮かばなかったので仕方なく引き受けることにした
しかし、返事をした直後クラス中の女子の嫉妬と羨望を含んだ視線がこれでもかと言うほど私に突き刺さり、とても痛かった・・・
そんなクラスの女子の視線に思わずため息をつく
ところが、こっちの気もお構いなしに彼は席について早々、私に声を掛けてきた
「これからよろしく。ところで、君名前は?」
聞かれたので当然ここは礼儀だと思い、返答した
「こちらこそよろしく。私は加藤百合羅よ」
「百合羅ちゃんね・・・いい名前だ。ユリちゃんって呼んでいい?僕のことは祐司って呼んでいいから」
『何この人、いきなり馴れ馴れしい・・・・でもまあ名前ぐらいいいのかな?』
そう結論付けて彼へ了承の意を伝える
「・・・・・・・ドウゾオスキニ・・・・」
返答時に私が硬い表情と声で言ったにも関わらず、彼はお返しに誰もが見惚れるであろう笑顔を浮かべた
私はそんな彼に対して頬を染めたりもせず、ただ担任の話を聞くことに集中するため前を向く
その時横では私のこの態度を見て驚きながらもニンマリ笑っている彼のことを私は全く気づかなかった
朝のHRから時間が経過し昼休みになると一斉にお弁当を持って自分の所属するグループの許へ行く人が大半だった
私はいつも違うクラスの友達と一緒に食べるためにお弁当を持って教室を出ようとした時、例の転校生に引きとめられる
そこで何事かと振り返ると、いつのまにか私の至近距離に彼が立っていたので驚いた
「―――っ!?」
そんな私の反応も気にせず彼は私に爆弾を落とす
「あのさ弁当食べたら後で僕と校内デートして欲しいんだけど?」
「・・・・・は?」
彼は要領を得ていない私を見て、今度は噛み砕くように説明してきた
「つまり、後で学校の中を案内して欲しいってこと」
その発言に私同様固まっていた取り巻きの人達が次々に声をあげた
「えー、この子にわざわざ頼まなくても私達が案内するのに・・・」
「そうよ、私達が案内するわ!」
「それじゃ私はこれで・・・」
取り巻き達の声に私も心から賛成だったので話は終わりというように私は教室の外へと歩き出すが彼に腕を取られて動きを止められた
そのため何か文句を言おうと口を開きかけた私をわざと遮るように彼が言葉を発した
「担任の先生が朝君に僕のこと頼んでいたよね?」
「まぁ、そうだけど・・・」
私はその言葉に嫌な予感を覚えた
なぜか確かめるような前置きをしてから彼は群れになっていた女子のほうを見る
「だからさ、彼女に頼もうと思うんだけど、いけない?」
彼は周りに大輪の花を咲かせながら笑顔1つで彼女達を一瞬で再起不能にさせた
誰も反論しないことを確かめながら彼はそのままこちらに視線を戻す
有無を言わせない雰囲気に彼の笑顔というほとんど脅迫じみた申し出を引きうけるしか道が無かった
昼食後友達と別れ、気が進まないながらも教室に戻ると話が広がっていたらしく、『待ってました!』とばかりにクラス中の色々な視線が私に集まる
そんな視線を気にしながら自分の席に弁当を置くと、突然後ろに手を引かれた
その犯人はというとそうあの転校生である
「じゃあ行こうか」
いきなりのことに私は思考が停止していたため、間抜けな質問をしてしまった
「え?行くってどこに・・・」
「校内デートに決まっているじゃないか」
彼は当然のように言いながら私の手を掴み直してそのまま私を教室の外へ連れ出したのだった・・・
______________________________________
ここまでお付き合い頂きありがとうございます
いきなり文章が長くてスミマセン!!
次回は明日です
私は、いつもと違う日々に胸を躍らせ、新しい制服に身を包んで新しい学校へと新しい1歩を踏み出し、順調な高校生活を満喫する・・・・・ハズだったあいつが来るまでは!!
入学式を終えて数週間後、私達のクラスに早くも転校生がやって来た
その転校生はどうやら家の事情で入学式に間に合わなかったらしい
そして担任に呼ばれて教室に入って来た男子生徒にクラス中の生徒が目を奪われた
なぜなら、彼が周りにまるで花が咲き乱れているかのような艶めいた美貌の持ち主だったからだ
女子はもちろんのこと男子までもが頬に紅を浮かべながら彼に見惚れていた
だが、私は顔だけが全てではないと心に思っている
むしろ、顔が良い奴程性根が腐っているとここでは相場が決まっているのだ
なので、彼の顔は私にとってはあくまで鑑賞用に過ぎず、一瞬驚きはしたが皆のように別段見惚れることも無かった
自己紹介を聞いたところ、彼の名前は如月祐司というらしい
彼の声は見た目通り色気が漂っていて、クラスの女子は私を除いて皆その声を聞いて黄色い悲鳴をあげた
ちなみに彼の席は入学当初からずっと空いていた私の隣である
1人で気楽だったので少し残念だ
それと担任は私に隣の席だからと彼の世話を頼んできた
面倒だと思ったが断る理由が浮かばなかったので仕方なく引き受けることにした
しかし、返事をした直後クラス中の女子の嫉妬と羨望を含んだ視線がこれでもかと言うほど私に突き刺さり、とても痛かった・・・
そんなクラスの女子の視線に思わずため息をつく
ところが、こっちの気もお構いなしに彼は席について早々、私に声を掛けてきた
「これからよろしく。ところで、君名前は?」
聞かれたので当然ここは礼儀だと思い、返答した
「こちらこそよろしく。私は加藤百合羅よ」
「百合羅ちゃんね・・・いい名前だ。ユリちゃんって呼んでいい?僕のことは祐司って呼んでいいから」
『何この人、いきなり馴れ馴れしい・・・・でもまあ名前ぐらいいいのかな?』
そう結論付けて彼へ了承の意を伝える
「・・・・・・・ドウゾオスキニ・・・・」
返答時に私が硬い表情と声で言ったにも関わらず、彼はお返しに誰もが見惚れるであろう笑顔を浮かべた
私はそんな彼に対して頬を染めたりもせず、ただ担任の話を聞くことに集中するため前を向く
その時横では私のこの態度を見て驚きながらもニンマリ笑っている彼のことを私は全く気づかなかった
朝のHRから時間が経過し昼休みになると一斉にお弁当を持って自分の所属するグループの許へ行く人が大半だった
私はいつも違うクラスの友達と一緒に食べるためにお弁当を持って教室を出ようとした時、例の転校生に引きとめられる
そこで何事かと振り返ると、いつのまにか私の至近距離に彼が立っていたので驚いた
「―――っ!?」
そんな私の反応も気にせず彼は私に爆弾を落とす
「あのさ弁当食べたら後で僕と校内デートして欲しいんだけど?」
「・・・・・は?」
彼は要領を得ていない私を見て、今度は噛み砕くように説明してきた
「つまり、後で学校の中を案内して欲しいってこと」
その発言に私同様固まっていた取り巻きの人達が次々に声をあげた
「えー、この子にわざわざ頼まなくても私達が案内するのに・・・」
「そうよ、私達が案内するわ!」
「それじゃ私はこれで・・・」
取り巻き達の声に私も心から賛成だったので話は終わりというように私は教室の外へと歩き出すが彼に腕を取られて動きを止められた
そのため何か文句を言おうと口を開きかけた私をわざと遮るように彼が言葉を発した
「担任の先生が朝君に僕のこと頼んでいたよね?」
「まぁ、そうだけど・・・」
私はその言葉に嫌な予感を覚えた
なぜか確かめるような前置きをしてから彼は群れになっていた女子のほうを見る
「だからさ、彼女に頼もうと思うんだけど、いけない?」
彼は周りに大輪の花を咲かせながら笑顔1つで彼女達を一瞬で再起不能にさせた
誰も反論しないことを確かめながら彼はそのままこちらに視線を戻す
有無を言わせない雰囲気に彼の笑顔というほとんど脅迫じみた申し出を引きうけるしか道が無かった
昼食後友達と別れ、気が進まないながらも教室に戻ると話が広がっていたらしく、『待ってました!』とばかりにクラス中の色々な視線が私に集まる
そんな視線を気にしながら自分の席に弁当を置くと、突然後ろに手を引かれた
その犯人はというとそうあの転校生である
「じゃあ行こうか」
いきなりのことに私は思考が停止していたため、間抜けな質問をしてしまった
「え?行くってどこに・・・」
「校内デートに決まっているじゃないか」
彼は当然のように言いながら私の手を掴み直してそのまま私を教室の外へ連れ出したのだった・・・
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ここまでお付き合い頂きありがとうございます
いきなり文章が長くてスミマセン!!
次回は明日です
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