オレの来世は黒歴史忍者っ!(連載版)

存在感の薄い者

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幼少期

えっ、そこ!?

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オレが地球さんとさよならをした後、意識は真っ白な空間へと放り出された

「えー、こんにちは、初めまして!私はあなたたちが言うところの神ですっ!ようこそ死後の世界へ!」

それは確か、ロリータ?ゴスロリ?と言ったかとにかくフリフリの格好をした女がオレの前で問題発言をした

『なんか、オレの前に超絶イタイ感じの奴がいるんだけど・・・』

「あ、今あなた私のことイタイ奴だと思ったでしょっ!もう~、激オコぷんぷん丸だぞっ~!」

そう言って自称神は自身の頭に両拳をあてて怒りを表現していた
しかも、『ぷんぷん』という擬音付きでだ

『美人な神様ひと(笑)なのにもったいないな~』

オレは心の中で神とやらの残念な行動を評価した

「それじゃあ、とりあえず、ジャンピング土下座しまっす!」

体操選手のように手をあげてそう宣言した後、本当にキレイなジャンピング土下座をかましてくれた

「今回は誠にすみませんでしたぁぁ!!実は、私の不手際で回収するはずの魂と誤ってまだ寿命のあるあなたの魂を回収してしまいましたっ!」

この時点でオレは最初に自称神が言っていたことを思い出したが、とりあえず土下座がきれいだったので拍手を送っておいた

「「・・・・・・・・・」」

オレと自称神は5秒ほど見つめあった
オレはそこで初めて自分が人生を強制終了させられたことを実感した

しょぼんと沈んだ気持ちのオレは思わず叫んだ

「これまで課金してきたゲームどうしてくれんだよっ!?まだ攻略してねぇのに!!」

その反応に自称神は目を見開き、すかさず立ち上がり、ツッコミを入れた

「えっ!?そこなの?どんだけゲームに人生捧げてるの!?」

一通りの漫才を終え、お互いに何事もなかったかのような空気を醸し出した

「えー、な・の・で、あなたには転生していただきまっす!」

自称神はオレに向かって人差し指をビシッと指してきた
なので、とりあえず話の内容よりも気になったことを指摘した

「人に指を指してはいけません!それは例えイタイ人でも例外なし!」

オレは、彼女の指をぱしんとはたき落としてから腰に手をあて仁王立ちをした
それから彼女は手を握り締め、ぶりっ子モードを発動した

「私は人じゃありません!神様ですっ!」

「えっ、そこ!?」

2回目の漫才を終えようやくオレは相手の話を聞くことにした

「あー、で?なんだっけ?」

「だ~か~ら~、転生させてあげるって言ってるんですっ!」

「えっ・・・」

その言葉に間抜けな声と顔をしたオレは一瞬理解できなかった

『てんせい?天声?転生ィィィ!?まじで!?あの巷で有名な!?』

オレはいわゆる隠れオタク─これっぽっちも隠れてないとか言った奴後で校舎裏来いよ!─で、転生ものもよく読んだが、実際に自分の身に起こればそれとは信じることができなかった

心の中で歓喜の嵐が吹き荒れていたがそんなことはお構いなしに神様─本物だと今認識した─は更なる情報を提示した

「それで、こちらの手違いではありますが、残念ながら地球に転生は無理なんですぅ~。そこでなんですが、何か希望の世界とかってありますかぁ~?」

そう聞かれ、オレは一も二もなく即答した

「剣と魔法の世界がいいですっ!」

そう言うと神様はアルカイックスマイルになった

「ふっ、最近多いんですよね~、その要望・・・まあ、いいでしょう!それでは次にスキルですね!何がいいですか?」

一瞬イタイ神様が不穏な気配を纏ったように見えたが、それは幻覚だったらしい・・・

『それにしても、最近多いということはよくこういうポカをやらかすというドジッ子属性も持ち合わせているようだ』

そんな思考が頭を過ったが、とにかく今はスキルについて考える

『スキルか・・・うーん・・・・・・・あっ、そうだ!あれがいい!』

思い付いた瞬間ニヤリと思わず笑ってしまった
それを見て神様も何かを感じとったのか、焦ったような表情をした

「何ですか、その笑顔・・・・ヤバイやつはやめてくださいね?偉大なる神にもできることとできないことがあるんですからぁ」

「いや、簡単だ。なんせオレが望むスキルは─────」
─────────────────────────────────────────────
ありがとうございました!

短編では書ききれなかった神様と主人公との漫才が書けました!

そろそろ短編と追い付きそうですね~
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