オレの来世は黒歴史忍者っ!(連載版)

存在感の薄い者

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幼少期

特典ってこう言うことかよ!?

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転生すると、オレはクィンス王国にある公爵家の嫡男として産まれた
オレの今世での親父は、なんと現国王の弟なんだとか
つまり、オレも王族というわけだ
王族は名前にロードが付く
そして、王位継承権ももれなくついてくる
オレは前世でそこそこブラックな会社のサラリーマンとして家と会社の往復の日々でゆっくりすることが出来なかった
なので、今回はゆっくり畑でも耕す農民になりたかった
オレはそのことを転生してから1年ほど経ってから知った

確かに我が家はメイドさんや執事さんがいて当たり前な感じだったので、お金持ちかとしか思っていなかった
それで、オレの今世での両親は子どもが目の前にいても関係なくイチャイチャしているバカップルだが、二人とも超絶美男美女なのだ
その二人の子どもということで、オレの顔のイケメン度も否応なしに期待してしまうというものだ
しかし、両親の口から陛下だったり王妃様というような単語が出てきたあたりで不穏な気配を感じたが、オレは頑として現実を認めようとはしなかった

そして、オレの1歳の誕生日───
立派な親バカと化した二人とオレはきらびやかな格好で初の外出だったが、どでかい城のような建物に馬車に乗って入場した
この時も最強にいやな予感というものを感じたが、それに蓋をして何も無いことを願った
そうして、ある人物の前にオレは生け贄のように差し出された
そう、王様だ

まず、両親がオレを抱えながらも綺麗な礼をし、挨拶をした
それを見て、壇上にいる王様が口を開いた

「陛下と王妃様におかれましてはご機嫌麗しく、なによりでございます。」

「うむ、よくぞ参った。楽にせい。人払いは済ませておる。」

「はっ、それでは失礼いたします。」

親父がそう言って両親は立ち上がった
王様と王妃様は椅子から立ち上がり、こちらに歩いてきた

「こやつが次期フォレスト公爵か?」
「はい、そうです。兄上」

王様はオレの頭を撫でながら目を背けていた現実を突きつけた

『くそっ、あのイタイ神様もう、略してイタ神だっ!特典ってこう言うことかよ!?余計なことしやがって!しかも嫡男!責任から逃げられねぇ』

オレはげんなりしながら王様に撫でられるのだった
すると、今度は王妃様がオレの方に手を差し出した

「抱っこしてもいいかしら?」
「ええ、どうぞ。王妃様に抱いていただけるなんてこの子にとっても大変光栄なことでしょう!」

オレを抱っこしていた母さんは声を弾ませながらオレを王妃様に渡した

「やっぱり、赤ちゃんはかわいいわね」
「そうでしょう!うちのクリスは世界一かわいいんですよ!」

王妃様の言葉を聞いた親父は盛大な親バカっぷりを遺憾無く発揮して見せたのだ

「ほほう、それはうちも頑張らないとな」
「へ、陛下ったらっ・・・!」

今度は王様が王妃様に対して宣言をし、それに対して王妃様は頬を赤らめモジモジした
オレは子どもなので、断じてナニを頑張るのかはわからないのである
例え、心のなかで前世のオレがハンカチを噛んでいたとしても

さて、そんな感じでオレはつらい現実とこんにちはをし、その日の王様との会談は終わった
──────────────────────────────────────────────
ありがとうございました!

魔法の言葉は、「イタ神の特典」
使い勝手が良すぎます!
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