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幼少期
ひ、ひとちがいです・・・
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「坊ちゃま、なぜ、このような場所にいるのか聞いても宜しいでしょうか?」
カイルが現れた!
1 普通に挨拶
2 逃げる
3 しらばっくれる
オレは即座に3を選んだ
「ひ、ひとちがいです・・・」
オレはフードを目深にかぶり直し、目をそらした
「「・・・・・・・・」」
『こ、恐いっ!無表情だからなに考えてるか分からないし、何も反応返ってこないし、何なのっ!?でも、カイルは昨日会ったときから無表情か・・・・やっぱり、それでも恐い!』
オレが背中にびっしょりと冷や汗をかきながら戦々恐々としていると、カイルが話し出した
「坊ちゃまお一人では危険です。私がお供いたします」
「・・・・・・はい」
数秒粘ったが、無言の圧力には勝てなかった
『さよなら、オレの冒険・・・・』
肩をガックリさせながら、オレはとぼとぼと歩き出した
しかし、すぐ後ろにカイルというイケメンが執事服を着て立っていると目立ち、否応なしにオレがお忍びで来ている貴族だと分かってしまう
そこで、急遽そこら辺の服屋にカイルを連れて行き、適当な平民服を見繕った
「はい、これきて」
「ですが・・・・」
「おかねならあるから、きにしないで」
そう言って、オレはカイルを試着室に放り込んだ
「こ、これで良いでしょうか」
オレはその姿を見て思わずハンカチを噛みたくなった
そう、イケメンは何を着てもイケメン説、むしろ彼のために誂えられた服と言われても頷けてしまうことである
「あー、うん、いいんじゃない・・・・・」
悟りを開いたように遠い目をしながらオレは答えた
「しつじふくかして」
「はい、どうぞ」
カイルの着ていた執事服を空間収納に入れ、出発した
カイルがそれを見てまたしても驚きで固まっていたが、オレは気にしないことにした
「じゃあ、いこうか」
「どちらに・・・・」
「ついてこればわかるよ」
同じ無表情だが、若干不安そうな雰囲気で彼は行き先を尋ねたが、オレは教えなかった
そうして、トコトコと歩き、目的の場所にたどり着いた
「はい、とうちゃく!ぼうけんしゃぎるどです」
「冒険者ギルド・・・」
目的地に着くと、オレはその場所を表す名前を教えた
そして、オレが貴族のボンボンだと知られないためにカイルに釘をさした
「そう、ぼうけんしゃぎるど。ここからはオレのことぼっちゃまってよぶなよ?」
「では、何とお呼びすれば?」
「りすと、それがオレがここでつかっているなまえだ」
オレがそう伝えるとカイルは一つ頷いた
「リスト様・・・」
「さまはいらない」
「ですが・・・・」
「オレがきぞくってばれないためだよ」
「っ!わ、わかりました」
2本目の釘をさすと、彼は素直に従った
そして、3本目の釘をさすことにした
「それと、そのしゃべりかたもきをつけろ。ただの3さいのがきにけいごではなしていたらめだつし、すぐにみばれするからな」
「わ、わかった」
「よし」
そこでようやくオレ達はギルドの門を潜ることができた
─────────────────────────────────────────────
ありがとうございました!
クリスは果たしてカイルを連れて冒険ができるのでしょうか?
皆さんの応援にかかっています!
カイルが現れた!
1 普通に挨拶
2 逃げる
3 しらばっくれる
オレは即座に3を選んだ
「ひ、ひとちがいです・・・」
オレはフードを目深にかぶり直し、目をそらした
「「・・・・・・・・」」
『こ、恐いっ!無表情だからなに考えてるか分からないし、何も反応返ってこないし、何なのっ!?でも、カイルは昨日会ったときから無表情か・・・・やっぱり、それでも恐い!』
オレが背中にびっしょりと冷や汗をかきながら戦々恐々としていると、カイルが話し出した
「坊ちゃまお一人では危険です。私がお供いたします」
「・・・・・・はい」
数秒粘ったが、無言の圧力には勝てなかった
『さよなら、オレの冒険・・・・』
肩をガックリさせながら、オレはとぼとぼと歩き出した
しかし、すぐ後ろにカイルというイケメンが執事服を着て立っていると目立ち、否応なしにオレがお忍びで来ている貴族だと分かってしまう
そこで、急遽そこら辺の服屋にカイルを連れて行き、適当な平民服を見繕った
「はい、これきて」
「ですが・・・・」
「おかねならあるから、きにしないで」
そう言って、オレはカイルを試着室に放り込んだ
「こ、これで良いでしょうか」
オレはその姿を見て思わずハンカチを噛みたくなった
そう、イケメンは何を着てもイケメン説、むしろ彼のために誂えられた服と言われても頷けてしまうことである
「あー、うん、いいんじゃない・・・・・」
悟りを開いたように遠い目をしながらオレは答えた
「しつじふくかして」
「はい、どうぞ」
カイルの着ていた執事服を空間収納に入れ、出発した
カイルがそれを見てまたしても驚きで固まっていたが、オレは気にしないことにした
「じゃあ、いこうか」
「どちらに・・・・」
「ついてこればわかるよ」
同じ無表情だが、若干不安そうな雰囲気で彼は行き先を尋ねたが、オレは教えなかった
そうして、トコトコと歩き、目的の場所にたどり着いた
「はい、とうちゃく!ぼうけんしゃぎるどです」
「冒険者ギルド・・・」
目的地に着くと、オレはその場所を表す名前を教えた
そして、オレが貴族のボンボンだと知られないためにカイルに釘をさした
「そう、ぼうけんしゃぎるど。ここからはオレのことぼっちゃまってよぶなよ?」
「では、何とお呼びすれば?」
「りすと、それがオレがここでつかっているなまえだ」
オレがそう伝えるとカイルは一つ頷いた
「リスト様・・・」
「さまはいらない」
「ですが・・・・」
「オレがきぞくってばれないためだよ」
「っ!わ、わかりました」
2本目の釘をさすと、彼は素直に従った
そして、3本目の釘をさすことにした
「それと、そのしゃべりかたもきをつけろ。ただの3さいのがきにけいごではなしていたらめだつし、すぐにみばれするからな」
「わ、わかった」
「よし」
そこでようやくオレ達はギルドの門を潜ることができた
─────────────────────────────────────────────
ありがとうございました!
クリスは果たしてカイルを連れて冒険ができるのでしょうか?
皆さんの応援にかかっています!
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