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攻略対象?
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ヨリフキさんの案内を受けながらそっと横目に景色を堪能する。調度品は、品の良い高価な物ばかりと見て取れる。流石は王城……並んでる壺とか絵とか、献上品って事よね?歩いているだけなのに美術館に居るかのような感覚になるわ。芸術に明るい人なら何時間でも楽しめるんでしょうけれど、残念な事にあたしは一度見たら満足するタイプだわ。総額おいくらになるのかしら、なんて考えてしまう。
辿り着いた扉をヨリフキさんがノックをしてから開けてくれて、中に進むと既に居た数名の人影に気付く。
「聖女様、並びに四人目の円卓の騎士様がご到着しました。」
「シルベストリ・シルビアンナと申します。」
「リグロインです。」
ヨリフキさんの紹介を受けてからワンピースの裾を広げるように持ち上げつつ彼等へと軽くお辞儀をし、後ろを歩いてきていた私の家臣であるリグに視線で自己紹介を促す。……緊張しているのかしら、リグの声色が素っ気ない気がするわ。
ソファに座っていた二人が立ち上がって近付いてきてくれる。
「お会いしたかったです聖女様。私はイシュバーン・アルベリヒトです。」
落ち着いた紫の髪に、火国に多いと言われている赤に近い目のアルベリヒト様。あたしがミドルネーム全部思い出せなかった人ね、家名はイシュバーンだったのか…。
ウルフカットの腰まで届きそうな長い髪を一つ縛りにしている彼が今ここで一番爵位が高いからか真っ先に声を掛けてくれた。よもやよもやとかお館さばぁぁとか言いそうな、熱いけれど情に深く、そして良くも悪くも純真な人だ。
「俺はゲイザー・シュバルツです。」
黒に近いけれど光に当たると緑色に反射する髪色に、風国に多いとされる明るい緑の目を持つシュバルツ様は、とても淡々とした挨拶だ。寡黙なのか、と思いそうだけどあたしは知ってるわ。退屈で眠いだけよこの子。飄々とした風のような性格してる筈。
フード付の丈の短いローブを着ているんだけれど、室内でもフードを被ってる。ちょっと、行儀悪いわよ。
二人の自己紹介が終わると、自然と皆の視線が窓際に行く。ヨリフキさんは、四人目と言っていた。ならもう一人円卓の騎士が居るからで、その人は窓際にずっと立っていたのだ。
その背中を見た時、どくり、と心臓が鳴った気がした。――そりゃあだって、あたしの最推しだったし?何度も何度も繰り返しては何度も何度も涙したし?幸せにしてあげたくて方法は無いかずっと求めていた人物が、現実として会えるなんて思ってもいなかったんだからミーハー魂が歓声を上げているのだ。
白銀のセミロングを軽く揺らしながら窓の外から振り返る姿がドラマのワンシーンの様にとてもゆっくりに感じられ――る訳はなく。普通にこちらを向くとぺこりと頭を下げる彼。
「………シュミナ、です…。」
おずおず、といった感じで名乗る彼がとてもいじらしいっ。いやまぁ、気付いたら皆にガン見されてるからビックリしただけなんでしょうけど。私なら注目浴びていたらビビるし。
ブルーグレーの瞳が涼やかなシュミナはやっと窓から離れて部屋の中央あたりにある丸テーブルの周りに置かれた、一人掛けのソファへと寄ってきた。
それぞれの自己紹介を終えた所で一度退出していたヨリフキさんが、メイドさんを引き連れてお茶とお茶菓子の用意をしてくれたので皆で座って頂こう、としたのだけど、リグだけが私が座るソファの斜め後ろに立ち続けた。
「リグ、何をしているの?貴方も座りなさい。」
「いえ、自分はお嬢様の護衛ですので。」
護衛です、といった姿勢を崩さないリグの態度は間違いでは無いのだけれど…と困っていると、ノックが響いた。またヨリフキさんかしら。
そう思って皆が自然と扉の方を見やると、入ってきたのは金髪碧眼王子様!……って感じの長髪の人と、続いて袴姿のような明るい茶髪のつんつん頭の人が入ってきた。
「皆揃っていたね、待たせて済まない。円卓の騎士、アスタロン・ジュティウスだ。」
「同じく円卓の騎士に選ばれ申した、パニーズ・コージローである。」
私達が立ち上がる間も無く金髪、茶髪の順番で自己紹介する。
前世の記憶がある私はまだしも、本来なら何も聞かされていない円卓の騎士達は、誰が円卓の騎士として選ばれているのかを知らない。だが今入ってきた二人がどちらも国の名を冠している事から、二人がそれぞれの王族である事は分かるだろう。
シュミナ以外が慌てて立ち上がろうとしているとジュティウス殿下がそれを手で制する。
「君達の事は、身分上報告を受けているんだけれどね。僕達は円卓の騎士に選ばれたんだ、そこには既に身分は無く等しい立場となる。だから気にしないで欲しい。気軽にテュースと呼んでくれないかな。」
「その通りである。拙者の事はコー、と呼んでくれぬか。口調も堅苦しくせず、気楽なものにして欲しい。」
うんうんと頷きながら二人の王太子は朗らかに話す。……成程、確かにゲームでは、仲の善し悪しに関わらず、円卓の騎士達はお互いをニックネームで呼んでいた。それぞれ敬称は付けたり付けなかったりしていたけれど。それが今の結果なのね。
「有り難うございます。なら、お言葉に甘えて…私の事はアンナ、とお呼びくださいませ。口調に関しては、徐々に、と願いますわ。」
いきなり崩したら私、あたしの口調が出てしまいそうでしてよ。それに何より、悪役聖女を目指すのなら猫被りも大事ですもの!
「なら俺も…リヒトと呼んでくれ。」
「僕はバルねー。」
「俺はリグ、ですね。」
対等と言えど、自然と爵位順になるのは今まで受けてきた教育のせいか男性陣はそうなるようで。私、無視して先に話してしまいましたわ。ごめんあそばせ。
でもシュミナは黙りこくっている。
「…シュミナ君だよね、君の事はなんて呼べばいいかな?」
「……愛称で呼ばれた事、無いので…このままで。」
座ったジュティウス殿下――テュース様に問われたシュミナ様が答えると、コー様が続いて口を開く。
「リグ殿は何故立ち続けているのだ?今は我々の交流の時間である故、護衛の事は忘れて欲しいのだが。」
「その通りだ、君の仕事を奪うようだが、僕とコー君の護衛兵が扉の前や周囲を警戒してくれているしね。」
「お二人の言う通りよリグ、寧ろ失礼に当たるわよ。」
「……それもそうか、じゃあ遠慮無く。」
私には遠慮しても良いのよ、と言い掛けたのはグッと呑み込んだ。
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ヨリフキさんの案内を受けながらそっと横目に景色を堪能する。調度品は、品の良い高価な物ばかりと見て取れる。流石は王城……並んでる壺とか絵とか、献上品って事よね?歩いているだけなのに美術館に居るかのような感覚になるわ。芸術に明るい人なら何時間でも楽しめるんでしょうけれど、残念な事にあたしは一度見たら満足するタイプだわ。総額おいくらになるのかしら、なんて考えてしまう。
辿り着いた扉をヨリフキさんがノックをしてから開けてくれて、中に進むと既に居た数名の人影に気付く。
「聖女様、並びに四人目の円卓の騎士様がご到着しました。」
「シルベストリ・シルビアンナと申します。」
「リグロインです。」
ヨリフキさんの紹介を受けてからワンピースの裾を広げるように持ち上げつつ彼等へと軽くお辞儀をし、後ろを歩いてきていた私の家臣であるリグに視線で自己紹介を促す。……緊張しているのかしら、リグの声色が素っ気ない気がするわ。
ソファに座っていた二人が立ち上がって近付いてきてくれる。
「お会いしたかったです聖女様。私はイシュバーン・アルベリヒトです。」
落ち着いた紫の髪に、火国に多いと言われている赤に近い目のアルベリヒト様。あたしがミドルネーム全部思い出せなかった人ね、家名はイシュバーンだったのか…。
ウルフカットの腰まで届きそうな長い髪を一つ縛りにしている彼が今ここで一番爵位が高いからか真っ先に声を掛けてくれた。よもやよもやとかお館さばぁぁとか言いそうな、熱いけれど情に深く、そして良くも悪くも純真な人だ。
「俺はゲイザー・シュバルツです。」
黒に近いけれど光に当たると緑色に反射する髪色に、風国に多いとされる明るい緑の目を持つシュバルツ様は、とても淡々とした挨拶だ。寡黙なのか、と思いそうだけどあたしは知ってるわ。退屈で眠いだけよこの子。飄々とした風のような性格してる筈。
フード付の丈の短いローブを着ているんだけれど、室内でもフードを被ってる。ちょっと、行儀悪いわよ。
二人の自己紹介が終わると、自然と皆の視線が窓際に行く。ヨリフキさんは、四人目と言っていた。ならもう一人円卓の騎士が居るからで、その人は窓際にずっと立っていたのだ。
その背中を見た時、どくり、と心臓が鳴った気がした。――そりゃあだって、あたしの最推しだったし?何度も何度も繰り返しては何度も何度も涙したし?幸せにしてあげたくて方法は無いかずっと求めていた人物が、現実として会えるなんて思ってもいなかったんだからミーハー魂が歓声を上げているのだ。
白銀のセミロングを軽く揺らしながら窓の外から振り返る姿がドラマのワンシーンの様にとてもゆっくりに感じられ――る訳はなく。普通にこちらを向くとぺこりと頭を下げる彼。
「………シュミナ、です…。」
おずおず、といった感じで名乗る彼がとてもいじらしいっ。いやまぁ、気付いたら皆にガン見されてるからビックリしただけなんでしょうけど。私なら注目浴びていたらビビるし。
ブルーグレーの瞳が涼やかなシュミナはやっと窓から離れて部屋の中央あたりにある丸テーブルの周りに置かれた、一人掛けのソファへと寄ってきた。
それぞれの自己紹介を終えた所で一度退出していたヨリフキさんが、メイドさんを引き連れてお茶とお茶菓子の用意をしてくれたので皆で座って頂こう、としたのだけど、リグだけが私が座るソファの斜め後ろに立ち続けた。
「リグ、何をしているの?貴方も座りなさい。」
「いえ、自分はお嬢様の護衛ですので。」
護衛です、といった姿勢を崩さないリグの態度は間違いでは無いのだけれど…と困っていると、ノックが響いた。またヨリフキさんかしら。
そう思って皆が自然と扉の方を見やると、入ってきたのは金髪碧眼王子様!……って感じの長髪の人と、続いて袴姿のような明るい茶髪のつんつん頭の人が入ってきた。
「皆揃っていたね、待たせて済まない。円卓の騎士、アスタロン・ジュティウスだ。」
「同じく円卓の騎士に選ばれ申した、パニーズ・コージローである。」
私達が立ち上がる間も無く金髪、茶髪の順番で自己紹介する。
前世の記憶がある私はまだしも、本来なら何も聞かされていない円卓の騎士達は、誰が円卓の騎士として選ばれているのかを知らない。だが今入ってきた二人がどちらも国の名を冠している事から、二人がそれぞれの王族である事は分かるだろう。
シュミナ以外が慌てて立ち上がろうとしているとジュティウス殿下がそれを手で制する。
「君達の事は、身分上報告を受けているんだけれどね。僕達は円卓の騎士に選ばれたんだ、そこには既に身分は無く等しい立場となる。だから気にしないで欲しい。気軽にテュースと呼んでくれないかな。」
「その通りである。拙者の事はコー、と呼んでくれぬか。口調も堅苦しくせず、気楽なものにして欲しい。」
うんうんと頷きながら二人の王太子は朗らかに話す。……成程、確かにゲームでは、仲の善し悪しに関わらず、円卓の騎士達はお互いをニックネームで呼んでいた。それぞれ敬称は付けたり付けなかったりしていたけれど。それが今の結果なのね。
「有り難うございます。なら、お言葉に甘えて…私の事はアンナ、とお呼びくださいませ。口調に関しては、徐々に、と願いますわ。」
いきなり崩したら私、あたしの口調が出てしまいそうでしてよ。それに何より、悪役聖女を目指すのなら猫被りも大事ですもの!
「なら俺も…リヒトと呼んでくれ。」
「僕はバルねー。」
「俺はリグ、ですね。」
対等と言えど、自然と爵位順になるのは今まで受けてきた教育のせいか男性陣はそうなるようで。私、無視して先に話してしまいましたわ。ごめんあそばせ。
でもシュミナは黙りこくっている。
「…シュミナ君だよね、君の事はなんて呼べばいいかな?」
「……愛称で呼ばれた事、無いので…このままで。」
座ったジュティウス殿下――テュース様に問われたシュミナ様が答えると、コー様が続いて口を開く。
「リグ殿は何故立ち続けているのだ?今は我々の交流の時間である故、護衛の事は忘れて欲しいのだが。」
「その通りだ、君の仕事を奪うようだが、僕とコー君の護衛兵が扉の前や周囲を警戒してくれているしね。」
「お二人の言う通りよリグ、寧ろ失礼に当たるわよ。」
「……それもそうか、じゃあ遠慮無く。」
私には遠慮しても良いのよ、と言い掛けたのはグッと呑み込んだ。
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