シルバーバレットイントゥーザスター

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第15話:弟子入り志願とリセルの教室

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ある日、屋敷の門前に見慣れぬ人影が並んでいた。

弟子の一人が慌ただしく父に報告する。

「旦那様!弟子入り志願者が大勢、門の外に!」

「弟子入り?」

父が怪訝そうに眉を寄せる。母も俺を抱きかかえたまま玄関に出て、その光景を見て目を丸くした。

そこにいたのは、年齢も姿もさまざまな人々だった。人間の青年や少女、そして吸血鬼の特徴をわずかに残した者たちもいる。

皆、疲れたような目をしていたが、その奥には強い決意が宿っていた。

「我らは……吸血鬼に家族を奪われた者たちです。」

「……わたしは……襲われて、気づいたら自分も吸血鬼になっていたんです。」

苦い言葉がぽつりぽつりと続く。

父は静かに彼らの話を聞き、母もそっと頷いた。

おじいちゃんとおばあちゃんも隣で真剣な顔をしている。

「……お前たちは、それでも戦いたいと?」

「はい。自分の手で、誰かを守れるようになりたいんです。」

父はしばらく目を閉じ、深く息を吐いた。

「……よし。だが、いきなり剣を振らせるわけにはいかん。基礎からやり直すぞ。」

そして、その日のうちに屋敷の裏庭に新たな訓練の場が設けられた。

俺はガレットに付き添われて、子どもたちのグループの担当を任されることになった。

「リセルお嬢様が……教えてくださるんですか?」

「まだ小さいけど、わたしも一緒に練習するよ!」

初めはおそるおそるだった子どもたちも、俺が笑顔で手を叩くと、少しずつ肩の力を抜いてくれた。

「じゃあまずは、体を強くする練習をしようね。ほら、みんなで並んで……走るよー!」

庭をぐるりと回る。最初は息が上がっていた子たちも、俺が「がんばれー!」と手を振ると、不思議と笑顔になった。

「次は腕立て伏せ!できなくてもいいから、ちょっとだけやってみて!」

小さな手が地面に触れ、ぎこちなく体を上下させる。俺も隣でやって見せると、子どもたちは真剣な目で見てくる。

「……すごいなぁ、お嬢様、まだ小さいのに。」

「えへへ、わたしも練習中だもん!」

汗が額を流れ、子どもたちの顔に生気が戻っていくのを感じた。その中には、まだ赤い目をした半吸血鬼の少女もいた。彼女がそっと呟く。

「……ありがとう、リセルお嬢様。わたしたち……がんばれる気がします。」

「うん、一緒にがんばろうね!」

俺は拳を握って見せる。夕陽の光が庭に差し込み、笑い声と掛け声が響き渡った。

こうして俺は、まだちいさな体で、新しい仲間たちの一歩を支えることになったのだった。
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