シルバーバレットイントゥーザスター

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第14話:銃のお手入れと師匠の弟子

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ウェアウルフの一族から贈られた銀の銃は、まだ俺には大きく重い。

けれど、ただ飾っておくだけではもったいない気がした。

大きくなった時のために、今からできることを学んでおきたい。

「銃って、どうやって大事にするの?」

そう父に尋ねると、父は嬉しそうに目を細めた。

「いい質問だな。だが俺より詳しい奴がいるぞ。……おーい、ガレット!」

呼ばれてやってきたのは、いつも寡黙に剣の整備をしていた年長の弟子、ガレットだ。

無骨そうな顔をしているが、その手先は器用で道具の扱いにかけては右に出る者はいないと言われている。

「お嬢様、銃のお手入れをご所望ですか?」

「うん!この木の銃と、この新しい銀の銃、両方を教えてほしいの。」

ガレットは少し驚いたように目を見開き、すぐに柔らかく笑った。

「いいでしょう。道具は使う前から仲良くしておくのが一番ですからね。」

彼は作業台に二つの銃を並べ、まずは木の銃を手に取った。

「これは簡単ですよ。木の銃は、乾いた布でやさしく拭いてください。湿気がこもると木が歪むので、日陰で風通しのいい場所に置くこと。ほら、やってみてください。」

「こう?」

俺は小さな布を手に取り、木の銃の表面をなでるように拭いていく。指先に木の温もりが伝わる。

「そうです、よくできていますね。」

ガレットが頷くと、次に銀の銃を持ち上げた。月の光のような輝きが美しい。

「こちらは少し手間がかかります。銀は汚れやすいので、柔らかい布でこまめに拭くこと。油はこの専用のものを少しだけ。継ぎ目には埃を入れないようにしましょう。」

彼が丁寧に実演してくれる。布で拭くと、たちまち光沢が増すのがわかる。

「すごい……きれい……!」

「さあ、次はお嬢様の番ですよ。」

「はいっ!」

俺は慎重に布を持ち、銀の銃の装飾をひとつひとつなでるように拭いていく。重さに腕が震えるけれど、ガレットが支えてくれているので安心だ。

「……よし、これでいいですか?」

「完璧です。これなら銃もきっと喜んでいますよ。」

俺は両方の銃を見比べて、胸の奥がじんわり温かくなるのを感じた。木の銃は今の自分、銀の銃は未来の自分――そんな気がした。

「ガレット、ありがとう!」

「とんでもない。これからも、何かあればお教えしますよ。」

作業台を片付けながら、ガレットは優しく笑った。その横顔を見て、俺は心の中でそっと誓う。

(大きくなったら、この銃で……もっとたくさんの人を守れるように、なろう。)

夕焼けが差し込む訓練場で、俺は磨き上げた銃を抱きしめ、小さな決意を胸に刻んだ。
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