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第五章 協力者探し(シャクナの商人)
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自衛隊の件は一歩前進。
けど、まだもう一つやらなきゃならないことがある。――シャクナのことを知ることだ。
新聞にはっきりと書いてあった。
爆弾を落とすのはシャクナという国。
でも、俺たちはその国について何も知らない。
「……話を聞くしかないよな」
「だよな」
「でもさ、相手は外国人だろ? 怖くね?」
ケンタとユウタが顔を見合わせる。
俺だって怖い。だけど、ミナが真剣な顔で言った。
「商人さんなら、話を聞いてくれると思う。
だって……ずっとこの町にいるんだもん」
その商人は、町外れの古びた商店に腰を落ち着けていた。
背が高く、黒い外套をまとった異国の男。
彫りの深い顔立ちに、妙に落ち着いた眼差しをしている。
大人たちは「得体が知れない」と言うけど、少なくとも悪い噂は聞かない。
俺たちは勇気を振り絞って、店の前に立った。
「す、すみません!」
扉を開けると、ベルの音がチリンと響き、商人が顔を上げた。
「……おや。子供たちか」
低く落ち着いた声。俺たちは一瞬固まったけど、意を決して踏み込んだ。
「聞きたいことがあるんです!」
「シャクナって国のことを教えてください!」
商人は目を細め、俺たちをじっと見た。
その視線に背筋が凍る。
けど、逃げちゃいけない。俺は必死に足を踏ん張った。
「……なるほど」
しばらくの沈黙の後、商人はふっと笑った。
「子供のくせに妙なことを知っているな。
……誰に聞いた?」
俺たちは答えに詰まった。
未来から手紙が届いたなんて言えるはずがない。
だけど、ここで黙っていたら何も始まらない。
「……一週間後、この町に爆弾が落ちるって聞きました」
ミナが小さな声で言った。
商人の目がわずかに動く。
「……ふむ」
「シャクナが攻撃するって。本当なんですか?」
今度は沈黙が長かった。
心臓の音が耳に響くくらいの静けさ。
そして、商人は深く息をつき、椅子に背を預けた。
「いいか、子供たち」
「世の中には……命を捨ててでも国に尽くす奴がいる」
その声は妙に静かで、逆に恐ろしかった。
「彼らにとって死は恐怖ではない。
むしろ誇りだ。国のために死ねるなら、笑って受け入れるだろう。
――だがな」
商人はわずかに口元を緩めた。
「私は違う」
俺たちは息をのんだ。
商人は淡々と続ける。
「私は命を惜しむ。生き延びることに意味があると思っている。
だから……お前たちに協力してやろう」
「協力……?」
「あぁ。政府に伝えてやる。爆弾の件をな。
おそらく奴らは混乱するだろうが……まぁ、それもまた一興だ」
「本当に!?」
「約束してくれるんですか!」
俺たちの声に、商人は肩をすくめた。
「約束なんて大層なものじゃない。
私はただ……死にたくないだけだ」
帰り道、俺たちは息を弾ませながら顔を見合わせた。
「すごい!これで……未来が変えられるかもしれない!」
「よし!あとは自衛隊でサイレンを鳴らすだけだ!」
だけど、俺は心のどこかで引っかかっていた。
――商人の最後の笑み。
あれは、本当に俺たちの味方の笑みだったんだろうか。
けど、まだもう一つやらなきゃならないことがある。――シャクナのことを知ることだ。
新聞にはっきりと書いてあった。
爆弾を落とすのはシャクナという国。
でも、俺たちはその国について何も知らない。
「……話を聞くしかないよな」
「だよな」
「でもさ、相手は外国人だろ? 怖くね?」
ケンタとユウタが顔を見合わせる。
俺だって怖い。だけど、ミナが真剣な顔で言った。
「商人さんなら、話を聞いてくれると思う。
だって……ずっとこの町にいるんだもん」
その商人は、町外れの古びた商店に腰を落ち着けていた。
背が高く、黒い外套をまとった異国の男。
彫りの深い顔立ちに、妙に落ち着いた眼差しをしている。
大人たちは「得体が知れない」と言うけど、少なくとも悪い噂は聞かない。
俺たちは勇気を振り絞って、店の前に立った。
「す、すみません!」
扉を開けると、ベルの音がチリンと響き、商人が顔を上げた。
「……おや。子供たちか」
低く落ち着いた声。俺たちは一瞬固まったけど、意を決して踏み込んだ。
「聞きたいことがあるんです!」
「シャクナって国のことを教えてください!」
商人は目を細め、俺たちをじっと見た。
その視線に背筋が凍る。
けど、逃げちゃいけない。俺は必死に足を踏ん張った。
「……なるほど」
しばらくの沈黙の後、商人はふっと笑った。
「子供のくせに妙なことを知っているな。
……誰に聞いた?」
俺たちは答えに詰まった。
未来から手紙が届いたなんて言えるはずがない。
だけど、ここで黙っていたら何も始まらない。
「……一週間後、この町に爆弾が落ちるって聞きました」
ミナが小さな声で言った。
商人の目がわずかに動く。
「……ふむ」
「シャクナが攻撃するって。本当なんですか?」
今度は沈黙が長かった。
心臓の音が耳に響くくらいの静けさ。
そして、商人は深く息をつき、椅子に背を預けた。
「いいか、子供たち」
「世の中には……命を捨ててでも国に尽くす奴がいる」
その声は妙に静かで、逆に恐ろしかった。
「彼らにとって死は恐怖ではない。
むしろ誇りだ。国のために死ねるなら、笑って受け入れるだろう。
――だがな」
商人はわずかに口元を緩めた。
「私は違う」
俺たちは息をのんだ。
商人は淡々と続ける。
「私は命を惜しむ。生き延びることに意味があると思っている。
だから……お前たちに協力してやろう」
「協力……?」
「あぁ。政府に伝えてやる。爆弾の件をな。
おそらく奴らは混乱するだろうが……まぁ、それもまた一興だ」
「本当に!?」
「約束してくれるんですか!」
俺たちの声に、商人は肩をすくめた。
「約束なんて大層なものじゃない。
私はただ……死にたくないだけだ」
帰り道、俺たちは息を弾ませながら顔を見合わせた。
「すごい!これで……未来が変えられるかもしれない!」
「よし!あとは自衛隊でサイレンを鳴らすだけだ!」
だけど、俺は心のどこかで引っかかっていた。
――商人の最後の笑み。
あれは、本当に俺たちの味方の笑みだったんだろうか。
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