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★狐のナミダ
しおりを挟む三人での夕食の時間は穏やかに過ぎて行った。
「きつねうどんが食べたい」とアオイが言ったから、俺が三人分のきつねうどんを作ることになった。
俺の作ったきつねうどんが美味いのは当たり前だけど、やっぱり赤いきつねには遠く及ばない。
それでも、アオイが「美味しい。赤いきつねよりもずうっと美味しい」と大喜びで食べたから、気分がよかった。
めちゃくちゃな箸の使い方をしているアオイに、「こんなふうに持つと、もっと簡単に食べられるぞ」とヒナタは根気よく教え続けた。
食卓にアオイがいるからなのか、今日はいつものように、ヒナタのことを「人間愛護派」と煽る気にはなれず、ヒナタも「だらしない」だとか、「ろくでもなし」だとか、そういうことを言って俺を罵倒してこなかった。
だから、代わりに、キツネの里を出て、人間の世界に溶け込んで暮らしているニンゲンギツネのことを二人でポツポツと話した。
「……ミュージシャンになったアイツ……、めちゃくちゃ売れてるらしいな」
「ヒナタ、お前、アイツの書いた歌詞を読んだことあるか?「何も言えない」と「君は綺麗だけど、でも、さようなら」と「また会えるか僕にはわからない」の3パターンを使いまわしているだけだぞ」
「知ってるよ。……なんで人間は女から逃げるのが得意な男の歌を聴きたがるんだろうな」
「さあ……」
何にでも化けられて賢いニンゲンギツネは、ほんの少し勉強をすれば人間に気付かれることなく、人の目に付くような職業……たとえば、ミュージシャンや政治家としても活躍出来てしまう。
アイツ、ミュージシャンとして売れた金で死ぬほど赤いきつねを買うのが夢なんだってよ、そういうところはニンゲンギツネのままだな、と俺が言うと、ヒナタも黙って頷いた。
ケンカをする時はヒナタに対して本気でムカつくことがあるものの、こうやってとりとめのないことを話す相手としてはそう悪くなかった。
アオイが、「狸って好き?仲はいい?」と惚けたことを聞いてきた時に、からかってやろうと思い「アイツらは……げんこつ山を独占するから、俺達ニンゲンギツネの敵なんだ」と俺が答えたら、お茶を飲んでいたヒナタはゴホゴホとむせていた。
「……ホタル、嘘をついてる?」
「フフ……、本当だよ。俺達は何度もげんこつ山を取り返そうと挑んだけれど、駄目だった。アイツらは厚い脂肪に覆われているから、手強いんだ」
「絶対に嘘だ……」
むくれているアオイを見て、「ひょっ……!な、なんて可愛い顔をするんだ……そんな表情も見せてくれるのか!?」とヒナタが目をギラギラさせているのは不快だった。
そんな表情、アオイと毎日いれば珍しくもなんともないけど?と言いたいのを我慢しないといけなかった。けれど、アオイと二人きりになるよりは、ずっと落ち着いた気持ちで過ごせた。
だから、ヒナタが「俺は明日、じい様の様子を見に行くから、今日は帰る」と早々と引き上げてしまった後には、ソワソワと落ち着かない気持ちになってしまった。
「……ホタル、風呂に入りたい」
「……わかった」
一緒には入らなかった。というか入れなかった。
アオイだけを風呂に入れている間、俺は外で待っていて、その後アオイを家に連れて帰ってから、また風呂に戻って一人で身体を洗う。
俺は今夜もアオイと同じ布団で眠れるんだろうか。もうアオイにはいろいろなことがバレてしまっている。
□
家に戻るとアオイが布団を敷いて待っていた。人間のアオイにとって、夜は行灯の灯りだけでは部屋が暗すぎて四苦八苦したのか、シーツはグチャグチャだ。
アオイもそれを気にしているのか、「ごめんなさい」とすまなさそうな顔で謝った。
「……べつに気にしないでいい。今日は長い時間、あのバカと一緒にいて疲れただろ?早く休んだ方がいい」
「わかった……」
そうっと掛布団をめくった後、アオイは布団の端の方に身体を横たえた。
ずいぶん遠慮をしているような寝方で、それで、俺もなるべくアオイの身体に触れないようにして反対側に寝転んだ。
……今まで何度も一緒に寝ているのに、ヒナタのバカが余計なことをアオイに吹き込んだせいで、二人ともギクシャクして妙によそよそしくなってしまう。
本当は同じ布団にくるまって、アオイの身体を抱きしめながら、もっと仲良くなって好き合いたいと言うのは、本当なのか、と聞きたい。
けれど、そんなことをしたら、止められなくなってしまうかもしれない。狐の姿に戻ってしまっても、俺はきっとアオイの素肌に何度も噛み付いて、身体中を噛み痕だらけにしてしまう。
アオイに意地悪をするのは大好きではあるものの、「痛い」と泣かれるのは気分が悪い。
熟睡中のアオイは動いたり喋ったりしない。だから、早く寝てくれ、と暗闇の中でじっとアオイの様子をうかがっている時だった。
「……ホタル、今夜も突然どこかにいなくなる?」
寝ぼけてアオイに抱き着かれた時に、狐化してしまった身体を静めようと外に飛び出した時のことを言っているに違いなかった。
「そうならないと、いいんだけどね……」
俺が狐の姿に戻ってしまうのは、アオイの身体に欲情してしまっている時だということも、最近はほんの少し触れただけでそうなってしまうということも、もうアオイは何もかもを知ってしまっている。
「……いつも狐に戻る時、ホタルはすごく苦しそうだよ」
「……ほんの少し苦しいだけさ。でも、アオイが心配することじゃない」
「うん……」
アオイがモゾモゾとすり寄ってきた。寝ぼけているわけではないから、自分の意思でそうしているということになる。
「……ホタル、あの、今夜はどこにも行かないで……」
「……行かないと、俺は、」
「俺、ホタルが、どうして狐の姿になってしまうのか知ってる……」
気恥ずかしくて何かせずにはいられないのか、アオイは俺の着ている服の布を摘まみながら、モジモジとしている。
本当はもう、布団から飛び出して、外へ行った方がいいのかもしれない。
なんだか頭と尻の辺りがムズムズしている。
今、アオイから離れれば、気分も体もきっと落ち着くだろうから、完全に狐の姿に戻らなくても済むだろう。
けれど、昼間ヒナタに「ホタルには絶対絶対秘密にして欲しい」と言って、自分に欲情してくるニンゲンギツネと仲良くなるにはどうしたらいい?と尋ねていたのを思い出すと、まるで体が痺れてしまったかのように、動くことが出来なかった。
「ホタル、俺、もっとホタルと仲良くなってみたい……。
苦しい時も側にいるから、もっとくっつきたい。だから、もう急にいなくならないで欲しい……」
「うぅ……」
まただ、とムズムズする頭を両手で強く抑える。
アオイが一生懸命話している姿を見てしまうと、声を聞いてしまうと、身体が反応してしまってツライ。
もっと人間の姿でアオイの側にいたいのに、きっと今夜もそれは叶わないだろう。
何度も俺のそんな姿を見ているからなのか、アオイは「どこにも行かないで」と俺の腕をぎゅっと掴んだ。
「い、行かないから……。アオイ、触るのはマズイ……。身体がムズムズするから……」
「あっ、ゴメン……」
パッ、とアオイが手を離す。フー、フーと何度も深く息を吸って吐いてを繰り返していると、「ホタル」と顔を覗き込まれた。
「ホタル、俺、いいことを思いついた」
「なに……?いいこと……?」
「うん。あの、ホタルが俺に触る時、苦しくなるのはどうやったら治るんだろうって、俺、考えたんだけど……」
「うん……」
言っていることを聞き逃さないように、目を閉じてアオイの声だけに集中する。
そうしていても、アオイが暗闇の中で懸命に目を凝らして俺を見つめているのが、不思議とわかった。
「ま、毎日、ちょっとずつ、くっつこうよ。
俺も最初、ホタルに触られたりした時は、緊張して、ビックリしたけど、ホタルと一緒にいたら、もっとして欲しいって思うようになったから……。
だから、だから……あの、まずはお友達からお願いします」
「あ……?」
ぼんやりしていた頭が一気に冴えていくようだった。
「そういうことは結婚の約束をした相手とだけするんだぞ」と、ヒナタのバカが偉そうに言っていたのを思い出す。
友達にあんなことするかよ、と言い返す気力も湧かない。
「はあ…」とアオイのとぼけっぷりに、一気に身体の力が抜ける。
「あれ、でも、俺とホタルってもう友達なのかな?毎日一緒にいるけど……。
ヒナタと俺は友達だけど、どう思う……?」
「アオイ……よくこの状況でそんなとぼけたことを、言えるね」
薄っすらと目を開けて、アオイの様子をうかがうと、うひ、とアオイが笑っていた。まるで、俺に呆れられるのを待っていたかのように、嬉しそうにしている。
「……でも、毎日ちょっとずつくっつきたいのは、本気」
そう言った後、恥ずかしそうにしてアオイは笑った。
トロくて、一人で夜中にはトイレに行けないくらい臆病者のくせに、平気で大胆なことを言う。
アオイと毎日ちょっとずつ、くっつく。
からかうためでもなく、意地悪をするためでもなく、純粋に触れ合うためだけにそうする、と思うと、身体中がむず痒い。
それなのに、嫌だとは思わなかった。
いい?と俺の身体を、ちょんちょんと指の先でつついて来る仕草が堪らなくて、覆い被さるようにして、身体を抑え付けた後に、アオイの唇を奪った。
アオイの薄い唇は、まだ、何も知らないらしく、小さな舌の動きもずいぶんぎこちなかった。
ポカンと口を開けて、こわごわと舌を伸ばしてくる……ここまでいやらしさを感じさせないくちづけは、今まで生きてきた中で初めての経験だった。
ピチャピチャと音をたてながら口内を舐め回され、舌を吸われても、アオイはされるがままで、その様子は母親から餌を与えられるのを待つ雛鳥に似ていた。
アオイの両手首を掴みながら、何度も唇を重ねる。
「んっ、んっ」と小さな声を漏らしながら、アオイが猫のように身体を柔らかくしならせるたびに、弱い電流のような快感が全身に伝わって、肌がビリビリする。
人の姿を保っていられるよう、どんなおまじないや術を使う時よりも集中して、気を張っていないといけなかった。
「はあっ……はあっ……。く、苦しいだろ、参ったか」
「……俺は平気」
「くうっ……、なんて、生意気で、かわいくないんだろう……」
アオイの両頬を軽く抓ってやると「……いひゃいよ」と気の抜けた声が返ってくる。ビックリするくらいツルツルしていて柔らかかった。
こんなふうに意地悪で触るんじゃなくて、もっと頬を寄せ合ったり、唇で触れたりしてみたい。
「ホタル、苦しいの……?もう姿が変わっちゃう?ホタルがよければ、もっとしたいよ……」
「あっ……!アオイ、触るのはダメだって……」
敏感になった身体は、腕を擦られただけでも、過剰に反応してしまう。
ホタル、とアオイが不安そうな顔をしている。違う、とフルフルと首を横に振った。
さっきアオイに言った生意気で可愛くないと言うのは嘘だ。
本当は悲しい顔や怯えた顔じゃなくて、喜んでいる顔や安心している顔が見たい。
まだ俺自身もいつ成熟したニンゲンギツネになれるかもわからないのに、「ちょっとずつ、くっつく」を繰り返して、アオイがまだ誰にも見せたことのない表情も俺にだけ見せて欲しかった。
「……アオイ、側にいて欲しい」
いいよ、とアオイが俺の手を握って来た。「はぐれたら面倒だから」という理由で、暗いほら穴で初めてこの手を繋いだ。
今は暗い部屋の布団の上で、「離したくない」という気持ちで、アオイの小さな手をぎゅっと握りしめている。
外で泥だらけになっている時と同じくらいみっともない姿を見せてしまうかもしれないのに、それでもアオイに側にいて欲しかった。
□
少しでも長い時間、人の姿でアオイと触れ合っていたかった。
だから、なるべく声は出さずに、俺の身体にアオイからは触れないで、と俺が頼むと「……はい」とアオイは素直に頷いた。
そのせいで、アオイはどこを触られても舐められても、声を出さないようぎゅっと口を堅く閉じていないといけなくなった。
「く、うっ……」
「ダメ、アオイ、声を出したら、マズイ……、もう少しだから……」
いろいろとダメなことが多いうえに、あまりに興奮しすぎると俺はすぐに狐の姿になってしまうから、時々休んだりしながら、ちょっとずつお互いの身体に触った。
アオイに服を脱がせて貰う時が特に酷く、布地が擦れるたびに俺は大騒ぎすることになった。
肌に服が触れるだけで気持ちがよくて、普段よりもずっと慎重に、一枚一枚、服を脱がないといけなかった。
もどかしいうえに、恥を晒すような行為だと思うと、諦めたくもなった。
けれど、「苦しい時も側にいる」というアオイの言葉が忘れられなくて、その言葉に縋るようにして、必死で気が抜けないよう集中した。
「アオイ、もっと、足を開いてごらん。そう、上手だよ……」
「声を出すな」と言われたことを律儀に守ろうとしているのか、アオイにとって恥ずかしいであろうことを要求されても、アオイは嫌がったりしなかった。
今も、ほんの少し恥ずかしそうにしながら、足を思い切り開いて、性器をしゃぶられている。
アオイの身体を可愛がっていると、俺たちのご先祖がなぜ人間の姿で生きていくことを望んだのかなんとなくわかる気がした。
狐の身体と違って、人間には指がある。
指を使って、何度もアオイの乳首を指で弾いたり摘まんだりして、今まで知らなかったであろう快感を教え込んだ。
最初はくすぐったそうにして嫌がっていたアオイも、次第にぼーっとしてきて、そのうち真っ赤な顔で布団を握りしめながら、ピクピクと身体を震わせた。
キツネの姿の時とは違う、柔らかい人間の唇で乳首を吸ってやるとアオイは両手で顔を隠しながら悶えていた。
アオイ、アオイ、と何度呼んでもアオイは決して声をあげなかった。
本当はアオイの声が聞きたい。乳首を吸われて飛び上がりそうになっていた時、陰茎を扱かれて何度も首を横に振りながら耐えている間、どんなに可愛い声をあげて鳴くのだろう、と知りたくて堪らなかった。
けれど、聞いた瞬間、きっと俺は狐の身体になってしまう。
今だって耳と尻尾は完全に出てきてしまっている。
「はあっ…はあっ…、アオイ、もう、俺、限界なんだ……」
アオイの性器を口に含んで舐めまわしていると、触られてもいない俺の身体が時々ビクンと震える。
集中力が途切れてきている証拠で、狐の姿に戻るのも時間の問題だった。
「アオイ、せ、せめてアオイだけでも…俺のことはいいから……」
もう少しの間だけ人の姿でいさせてくれ、と自分に何度も言い聞かせながらアオイの性器を手で上下に擦った。
本当はねぶるようにして、丁寧に時間をかけてじっくりと舐め回したかった。けれど、キツネの姿になれば俺はアオイを満足させられない。
「やっ……、ホタル……」
やだよお、というアオイの小さな声は恥ずかしそうで、ほんの少し甘い。聞いているだけで、目の前がチカチカする。
アオイを攻め立てている自分自身の性器も痛いくらいに勃起していて、布団やアオイの身体に擦り付けただけで今にも爆発しそうだった。
「アオイ、最後に可愛い声、聞きたい……」
「……。んんっ、ホタル……。ほたるぅ……」
「アオイ、アオイっ……、なんて可愛いんだろう……」
「あっ……!んんっ!んっ、んっ……んんっ……」
アオイの身体がひときわ大きく跳ねる。ドクドクと、俺の手の中へ一気にアオイの性器から熱が吐き出される。
ヌルヌルとした精液を指の先で先端に塗り込むようにしてやると、「もう、出ちゃったからっ、駄目っ……!」とアオイが泣きそうな声で叫んだ。
アオイの性器を扱いている間、「もっと欲しい、犯してやりたい」ということで俺は頭の中をいっぱいにしていた。
違う、もっとアオイを大切にしてちょっとずつだ、と必死でそれを否定しているのに、「孕ませて子を残さないと」と何かに操られるようにして、俺は精液で濡れた自分の指をアオイの尻の割れ目に這わせた。
「えっ……?」
何をされるのか一瞬で理解したのか、ヤダ、ヤダ、とアオイが見開いた目で訴えてくる。
よほど恐ろしいのか唇を微かに震わせるだけで、声が出せないようだった。
「はあっ……、ああっ、アオイ……」
狐の姿にさえ戻ってしまえば、アオイを犯すことは出来なくなる。
俺に出来ることは、なけなしの理性をかき集めて、自分で自分の性器を擦って、無理やりに絶頂へと導くことだった。
アオイ、と何度も声をあげながら、アオイの太ももに擦り付けるようにして射精した。
その瞬間、変化の術がとけて、俺は柔らかい毛に覆われた狐の身体に戻った。
クーン、クーンとどれだけ情けない声で鳴いても、アオイは「大丈夫だよ」と俺を離そうとしなかった。
どうすれば成熟した心と身体になれるのだろう、欲望に呑まれずにアオイを普通に抱き締めてみたい、と泣きそうになりながら、俺はアオイの唇をペロペロと舐めた。
ごめん、という思いだけを込めたのに、アオイが照れ臭そうにしながら「俺も、ホタルが大好き。だから、大丈夫だよ」と呟く。
それで、なんだか苦しくなってしまって、人間のようにボロボロ涙が出るわけではないけれど、俺は泣きながら、アオイの側で身体を丸めた。
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