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皆様ご機嫌ようー!!!
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「お父様…」
この声の主はオルダム・ノートン伯爵こと実の父親でした。
まあ、こんな婚約破棄された挙げ句、婚約破棄した相手と裏切った義妹を断罪して、
ドラゴンに乗って旅立とうとしますもの。
それは止めに入りますよね。
お父様は家族の中でお母様の次に愛してくれた優しいお方です。
お父様は領地の為に日夜働き詰めているけれど合間を見て必ず私の体を労ってくれます。
本当は本邸でずっと見守っていたいけど忙しいお父様は義母義妹の虐待を見張る事が出来ません。
だからこそ、お父様は私を離れに移動させる事によって虐待を防ぐ方法を取ったのです。
ずっと側に入れないお父様はそうする事でしか私を守れないから…お父様の愛情です。
なので、私はお父様を責める事は出来ません。
だってお仕事が忙しい中、少しでも私を守る努力をしてくださいましたもの。
愛人を作っていた事にはとても腹が立ちましたが、愛人と言ってもお母様と出逢う前からの付き合いで、お母様と出逢ったから別れを切り出しても全然別れてくれないから仕方なく愛人と言う形を取っていただけでだそうです。
真実はどうか分かりませんが、今の状況はお父様が望んでこの形になった訳では無かったという事だけは理解できます。
その影響で私は酷い扱いをされましたけどね…
悪いのは義母と義妹なのでお父様を恨む理由がありません。
「お父様…今まで私を育ててくださりありがとうございます。私はこの家から解放され、旅立ちます。」
「本当に行ってしまうのか?」
「私は婚約破棄されてしまいましたので、傷物令嬢になりました。きっと今後の婚姻は困難となります。お父様に迷惑を掛けてしまいますからね。それならばいっそ結婚など諦めて平民になって自由を楽しみたいと思いました。いろんな国を渡って未知の魔法や道具を見つけて研究、研鑽しながら人として魔術師として成長したいと思います。今までいっぱいご迷惑をかけてしまった分は魔法の研究でお父様に還元出来るように努力します。なのでこの国を離れる事を許してください。」
「そうか…分かったよ。ミザリーがそう望むなら好きに頑張りなさい。私は君を応援しているよ。誰よりも愛しい最愛の妻の子、そして、私の最愛の娘。ずっと側に居てあげれなくてごめんね…少しでもミザリーが安全に暮らす為に閉じ込める様な形になってしまったし…父親失格なのは分かってる。でも、一つだけ言わせておくれ。私は誰よりもルージェとミザリーを愛している。辛くなったらいつでも帰っておいで…その頃にはこの膿も出し切れて居ると思うから」
「あら、お父様はあの膿を取り除くおつもりだったのですか?」
「ミザリーに迷惑を掛けたくないからミザリーとアンソニーが無事結婚し、幸せを確認したら離縁するつもりだったよ。それが叶わない上に君を手放さなければならないのならこんな結婚の意味なんか無いんだよ。この再婚も領地経営で常に忙しい私が幼いミザリーを私一人では育てる事が困難だと判断されて、仕方なく受け入れただけだし…まあ、失敗したんだけどね。やはり、愛せるのはルージェとミザリーだけだった…二人以外は愛せないよ。それがこの数年でより理解できたからね。」
「お父様…」
お父様はとても切なそうに…悲しそうに私に微笑んだ。
その笑顔を見て居るととても苦しくなる…
「だから、膿が無くなってからまた遊びにおいで。本音はまた一緒に暮らしたい…でも、それを決めるのはミザリーだ。君は自由だ。ミザリーの自由にしなさい。帰ってくる家はちゃんと用意するから。今まで苦しい思いをさせてごめんね…だから、我慢した分を取り返す様に楽しい事をいっぱいしておいで。私は屋敷でいつもまっているから。」
お父様の優しい微笑みに胸が苦しくなり涙が込み上げてきた。
私はお父様にこんなにも愛されて居るのね…
私はこんなにも愛されて幸せ者だわ…
お父様が膿を出す予定なのならいろんな国を見て、楽しんだ頃には膿を出し切っているでしょうし、その頃にはまた遊びに行こう。
「お父様…今までありがとうございました…また落ち着いた頃に遊びに行きますわね。」
「ああ、少しでも早く落ち着ける様に頑張るよ。ミザリーの帰りをいつまでも待っている。」
「今まで私を愛してくれて、育ててくれてありがとうございます。ミザリーはこれから自由になります。お母様もお父様も愛しています。では、さようなら」
私はこゆきの背中に乗り飛び立とうとします。
そして、ふと一つのことを思い出しました。
「あ、婚約破棄の書類は魔道具で先程役所に送りましたのでおそらく近々屋敷に婚約破棄完了書類が届くと思いますので届いたらまた私の魔道具を使って届けてくださいね!!お父様に送った魔道具だけは残しておきますので!!後の魔道具は全て回収させて頂きましたので宿題代理くんとかジェットバスとかオープンレンジとかの版権書類と一緒に出て行きますからその辺よろしくお願いしますねー!!」
「えっ…ちょっと待って!!宿題代理くんを持って行ってはダメよ!!あれが無いと学校の課題を一人で出来ないじゃない!!」
あ、アンリエッタが復活した。
アンリエッタは私の作った魔道具の宿題代理くんのお陰で成績優秀の肩書きを手に入れてますから。
宿題代理くんがあれば出された難問も簡単に解いてくれますし、論文を書かせれば学園だけで無く全世界びっくりしちゃう様な論文書けちゃいますから。
それでアンリエッタは賞を何個も貰っているし、詩の課題も宿題代理くんに任せたら素晴らしいと王宮のお茶会にも呼ばれたくらいです。
あれが無くなったら今までの名声も無くなっちゃいますね。
今日の失態であってももうダメかもしれませんが。
そんな事は私は知りません。
「課題ぐらい自分でやって下さい!!私より頭が良いんならそれくらい出来るでしょ~?じゃあ、もうめんどくさいのでさようなら~!!」
めんどくさくなったので、こゆきと去りたいと思います。
皆様ご機嫌よう~!!
この声の主はオルダム・ノートン伯爵こと実の父親でした。
まあ、こんな婚約破棄された挙げ句、婚約破棄した相手と裏切った義妹を断罪して、
ドラゴンに乗って旅立とうとしますもの。
それは止めに入りますよね。
お父様は家族の中でお母様の次に愛してくれた優しいお方です。
お父様は領地の為に日夜働き詰めているけれど合間を見て必ず私の体を労ってくれます。
本当は本邸でずっと見守っていたいけど忙しいお父様は義母義妹の虐待を見張る事が出来ません。
だからこそ、お父様は私を離れに移動させる事によって虐待を防ぐ方法を取ったのです。
ずっと側に入れないお父様はそうする事でしか私を守れないから…お父様の愛情です。
なので、私はお父様を責める事は出来ません。
だってお仕事が忙しい中、少しでも私を守る努力をしてくださいましたもの。
愛人を作っていた事にはとても腹が立ちましたが、愛人と言ってもお母様と出逢う前からの付き合いで、お母様と出逢ったから別れを切り出しても全然別れてくれないから仕方なく愛人と言う形を取っていただけでだそうです。
真実はどうか分かりませんが、今の状況はお父様が望んでこの形になった訳では無かったという事だけは理解できます。
その影響で私は酷い扱いをされましたけどね…
悪いのは義母と義妹なのでお父様を恨む理由がありません。
「お父様…今まで私を育ててくださりありがとうございます。私はこの家から解放され、旅立ちます。」
「本当に行ってしまうのか?」
「私は婚約破棄されてしまいましたので、傷物令嬢になりました。きっと今後の婚姻は困難となります。お父様に迷惑を掛けてしまいますからね。それならばいっそ結婚など諦めて平民になって自由を楽しみたいと思いました。いろんな国を渡って未知の魔法や道具を見つけて研究、研鑽しながら人として魔術師として成長したいと思います。今までいっぱいご迷惑をかけてしまった分は魔法の研究でお父様に還元出来るように努力します。なのでこの国を離れる事を許してください。」
「そうか…分かったよ。ミザリーがそう望むなら好きに頑張りなさい。私は君を応援しているよ。誰よりも愛しい最愛の妻の子、そして、私の最愛の娘。ずっと側に居てあげれなくてごめんね…少しでもミザリーが安全に暮らす為に閉じ込める様な形になってしまったし…父親失格なのは分かってる。でも、一つだけ言わせておくれ。私は誰よりもルージェとミザリーを愛している。辛くなったらいつでも帰っておいで…その頃にはこの膿も出し切れて居ると思うから」
「あら、お父様はあの膿を取り除くおつもりだったのですか?」
「ミザリーに迷惑を掛けたくないからミザリーとアンソニーが無事結婚し、幸せを確認したら離縁するつもりだったよ。それが叶わない上に君を手放さなければならないのならこんな結婚の意味なんか無いんだよ。この再婚も領地経営で常に忙しい私が幼いミザリーを私一人では育てる事が困難だと判断されて、仕方なく受け入れただけだし…まあ、失敗したんだけどね。やはり、愛せるのはルージェとミザリーだけだった…二人以外は愛せないよ。それがこの数年でより理解できたからね。」
「お父様…」
お父様はとても切なそうに…悲しそうに私に微笑んだ。
その笑顔を見て居るととても苦しくなる…
「だから、膿が無くなってからまた遊びにおいで。本音はまた一緒に暮らしたい…でも、それを決めるのはミザリーだ。君は自由だ。ミザリーの自由にしなさい。帰ってくる家はちゃんと用意するから。今まで苦しい思いをさせてごめんね…だから、我慢した分を取り返す様に楽しい事をいっぱいしておいで。私は屋敷でいつもまっているから。」
お父様の優しい微笑みに胸が苦しくなり涙が込み上げてきた。
私はお父様にこんなにも愛されて居るのね…
私はこんなにも愛されて幸せ者だわ…
お父様が膿を出す予定なのならいろんな国を見て、楽しんだ頃には膿を出し切っているでしょうし、その頃にはまた遊びに行こう。
「お父様…今までありがとうございました…また落ち着いた頃に遊びに行きますわね。」
「ああ、少しでも早く落ち着ける様に頑張るよ。ミザリーの帰りをいつまでも待っている。」
「今まで私を愛してくれて、育ててくれてありがとうございます。ミザリーはこれから自由になります。お母様もお父様も愛しています。では、さようなら」
私はこゆきの背中に乗り飛び立とうとします。
そして、ふと一つのことを思い出しました。
「あ、婚約破棄の書類は魔道具で先程役所に送りましたのでおそらく近々屋敷に婚約破棄完了書類が届くと思いますので届いたらまた私の魔道具を使って届けてくださいね!!お父様に送った魔道具だけは残しておきますので!!後の魔道具は全て回収させて頂きましたので宿題代理くんとかジェットバスとかオープンレンジとかの版権書類と一緒に出て行きますからその辺よろしくお願いしますねー!!」
「えっ…ちょっと待って!!宿題代理くんを持って行ってはダメよ!!あれが無いと学校の課題を一人で出来ないじゃない!!」
あ、アンリエッタが復活した。
アンリエッタは私の作った魔道具の宿題代理くんのお陰で成績優秀の肩書きを手に入れてますから。
宿題代理くんがあれば出された難問も簡単に解いてくれますし、論文を書かせれば学園だけで無く全世界びっくりしちゃう様な論文書けちゃいますから。
それでアンリエッタは賞を何個も貰っているし、詩の課題も宿題代理くんに任せたら素晴らしいと王宮のお茶会にも呼ばれたくらいです。
あれが無くなったら今までの名声も無くなっちゃいますね。
今日の失態であってももうダメかもしれませんが。
そんな事は私は知りません。
「課題ぐらい自分でやって下さい!!私より頭が良いんならそれくらい出来るでしょ~?じゃあ、もうめんどくさいのでさようなら~!!」
めんどくさくなったので、こゆきと去りたいと思います。
皆様ご機嫌よう~!!
応援ありがとうございます!
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