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終章『転生×オメガ=幸せになる』
01※
しおりを挟むやっぱり行動が早すぎる在昌さんは、指輪を買った足で役場に婚姻届を取りに行った。今だに戸籍を持っていない私だったけれど、在昌さんの籍に入る事で戸籍を持つことが出来るらしい。
もしもこれがバース性の無い世界だったら、と思うと恐ろしく感じる。戸籍大事。
「あの、在昌さん。ご両親には…」
「ん?俺が学生の頃に亡くなってるよ。親戚も居ないから特に挨拶は無いかな」
そ、そうだった。そういえばオメ蜜でもそんな話があった。私も同じだから変に同調しちゃったなぁ。
「証人は佑司と社長に頼む予定」
「え、社長ですか」
「うん」
在昌さんが言うのだから任せよう。私の知り合いと言えば共通の有沢さんしか居ないもんね…。
「まーお」
「どうしましたか?」
甘い声で私の名前を呼ぶ時の在昌さんは甘えたい時だ。ソファーに座る私の膝に顔を埋め、すんすんと匂いを嗅いでいる。最初は戸惑ったが、今はもう慣れてしまった。
グリグリと私の太腿に顔を擦り付けながらお腹をホールドする在昌さんの柔らかい髪の毛を梳く。見た目以上に柔らかい髪の毛は私のお気に入りだ。
「んー…真緒ー」
「はぁい」
「痩せた?」
「え、そうですか?」
思わぬ嬉しい言葉に私の声が弾む。最近体重計に乗っていなかったから気付かなかったけれど、確かにずっと履いているジーンズが緩いような気がした。
だが、在昌さんは嬉しくないようで不服そうに私の横っ腹を摘まむ。
「ぅあ!?」
「駄目だよ…痩せたら」
「え、…ぁあ…」
そうだ。在昌さんは私の柔らかなお肉が大好きなのだ。常に触っているレベルで。だからと言って太る気はありませんよ…。
「どんなに太っても真緒が好きだよ」
「いや、そこは痩せてもって言いましょうよ!」
斜め方向の在昌さんの言葉に思わず突っ込んでしまった。そんなやり取りが面白かったのかクツクツ笑いながら私のショートパンツに指を忍ばせる。
「ひゃ…!」
「こんな可愛い生足晒して…誘ってるの?」
「ぅ…、こ、これは在昌さんが…ぁあ!」
何故か既に湿っていた秘部に指を這わせながら在昌さんが私の太腿をペロリと舐める。最後まで言えなかったけれど、これは在昌さんが選んだ物だよね!?
「こうやって触って欲しかったんだ。ほら、聞こえる?」
「ゃ…ゃあ…」
下着から指を忍ばせバラバラに指を動かせば、くちゅくちゅという水音が響く。まだ何もされていなかったのに既に濡れている自分の身体が恨めしい。
「凄く喜んでるね。ほら、良い匂いしてきた」
「嗅がないでぇ…!」
すんすんと鼻を鳴らしながら匂いを嗅ぐ在昌さんに羞恥を感じ必死に抵抗するが、在昌さんの力には勝てる筈もなかった。
「んー…本当堪らないなぁ、俺の奥さんは」
「っ…!」
「あ、嬉しかったのかな。愛液凄く溢れたよ?」
在昌さんの言葉に反応してしまったのは確かだが、わざわざ声にしないで欲しい。…けれど、その言葉に感じてしまっている自分も居る。そんな私の心を分かっているのだろう、わざと言葉にして私を辱める。
「…ひゃ!」
「見せて、真緒の恥ずかしいところ」
ソファーから降りた在昌さんが私の下着とショートパンツを抜く。予想していなかった行動に反応が遅れた私は、在昌さんの手が私の太腿をかぱりと広げると同時に現状に気が付いた。
「ゃあ!み、みないで…!」
「だぁめ。夫婦になるんだから隅から隅までちゃぁんと見ないと、ね」
強い力で強制的にM字開脚させられた私は羞恥を通り越して今すぐに憤死しそうだった。暗闇で見られた事はあるけれど、灯りが煌々としている時に見られた事は無い…筈。
じぃ、と突き刺さる視線に耐えられなかった私は、両手で顔を塞ぐ。だが、在昌さんによって拒まれてしまった。
「ちゃんと、見て。俺の舌が真緒を気持ち良くするところ」
「ぇ…ひぁぁあ!!」
そう言った在昌さんの舌が私の秘部を撫でる。ぶちゅ、ぶちゅ、といやらしい音をわざとたてるようにしていとも簡単に私を快楽の底へと沈める。
「ん…凄いね。ちゃんと見ててよ、ほら。真緒の敏感なところ噛んであげるから」
「ひ、あ!やぁぁぁっ!そこ、やぁ!」
「嘘、気持ち良い癖に。ほら、真緒のここも気持ち良くてべちゃべちゃだよ?」
長い腕が伸び、私の顎を掴んで下に向かせる。長い舌が私の秘部を舐めるシーンを見せつけられ、ビリビリと腰が震えた。
在昌さんは私から視線を合わせたまま見せつけるように口で私を愛撫する。行為中に口でされた事は何度もあったが、こうやって見るのは初めてで。
器用に動き回る舌が突起や割れ目を愛撫する。時々唇で食むように突起を刺激すれば、快楽が迸り在昌さんの顔を濡らした。
「真緒は本当に噴きやすいね。嬉しいよ」
「ぁ…はぁ、はぁ…ぁん!」
顔に滴る愛液と吹き出した体液を舐めながら私の太腿の付け根に吸い付く。ちゅう、と吸えば、そこには真っ赤な徴が刻まれた。
「真緒は白いからキスマークが映えるね」
「んっ…ンん…ぅ…」
無意識に身体が震える。絶頂を迎えたばかりの身体は過敏なのだけれど、在昌さんは全く止めてくれない。寧ろ激しさを増していくのは何回も肌を重ねた事で気付いた。
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