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書籍化記念・コニア家の人々
クリント・スチュアート
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チチチ、と鳥の囀りが窓の外から聞こえる。
季節は秋を通り越し、冬を迎えようとしている。
暖炉では薪が燃え、暖められた室内にはアリスとアルフォンス、そしてローズが居る。
最近ではこの三人でお茶をするのが習慣となっており、料理人が作った胡桃のパウンドケーキに舌鼓を打ちながら和やかにお茶を楽しんでいた。
ふつりと一度話が途切れ、不意に「そういえば・・・・・・」とアルフォンスが呟く。
「スチュアートはどういう経歴の人なんだい?」
アルフォンスの質問に、アリスが首を傾げる。
「いや、彼の仕事ぶりを見ているとね・・・・・・。こう言っては失礼だけど、男爵家に収まる人ではないと思うんだよ」
アリスはそれに納得したような顔をし、ローズは逆にキョトンとして首を傾げた。
「確かに家令殿は凄く仕事の出来るヒトよねぇ。昔見た他国の男爵家の家令はもっとレベルが低かったわ」
その家令は別に仕事が出来ないわけじゃないのだが、クリントのレベルが高すぎてお話にならないのだ。
「正直、彼は王城で執事の統括をしていてもおかしくないよ。いや、あの知識量だと文官への転向を勧められて、王の側近に任命されていたかもしれない」
「そこまでですか!?」
クリントが有能なのは知っていたが、そこまでとは思わなかった。
「何を質問しても答えが返ってくるんだ。この村の過去三十年間の小麦の収穫量はまだしも、我が国の高官の不祥事、近隣諸国の表沙汰に出来ないトラブルまで知ってたんだ。王の側近がクリント殿の存在を知ったら何故王城に勤めていないのかと嘆くだろうな」
「ワァ・・・・・・」
「やっぱりそれくらい優秀なのねぇ」
優秀の一言で片付かないクリントのスーパー家令ぶりにローズが納得するように頷き、アリスは遠くに視線を飛ばす。
「人は上を目指すものだから、彼が此処にいるのが不思議なんだ」
本当に、純粋に不思議に思っているらしい。アリスはその言葉を受け、うーん、と小さく唸りながら言う。
「ええと、実はスチュアートって元は他の家に仕えていたらしいんです」
「えっ」
「そうなの?」
二人はその事実が意外だったらしく、目を丸くして驚いていた。アリスもその気持ちは分かる。あれだけ有能な人間を手放す家があるとは信じられないだろう。
「詳しくは知らないんですけど、諫言を繰り返したら口うるさいとクビにされてしまったそうです」
このことを知ったとき、クリントの前の主人はとんでもない馬鹿だったんだろうな、とアリスは思った。クリントは必要なければ諫言など言わない。そんなクリントをクビにするような人間なのだから、その性質はお察しだろう。アルフォンス達もそう思ったらしく、微妙な顔をしている。
「それで困っているところにお父様に拾われたとかで――」
「おや、私の話かい?」
アリスの言葉に被ったその声は、コニア男爵家の当主であり、アリスの父であるデニスのものたった。
デニスは「ノックしたのだけど、返事がなかったからねぇ」とのんびり言いながら書類片手に部屋に入ってきた。どうやらアルフォンスに確認したことがあったらしく、気分転換がてら自分で確認しに来たそうだ。
「お茶会中にすまないね」
「いえ、大丈夫です」
デニスに席を勧め、アルフォンスは受け取った書類を読み始める。アリスはデニスのためにお茶を淹れ、ローズはキラキラとした目で頬杖を突きながら対面に座るデニスに尋ねた。
「ねえねえ、パパさん。家令殿をどういう経緯で雇ったの?」
その質問にデニスはアリスによく似た仕草で、キョトリと目を瞬かせた。
「うん? クリントのことですか?」
どうやらアリス達はクリントのことを話していたらしいと察し、デニスはどういうことかと尋ねるようにアリスに視線を向けた。
それを受け、アリスは簡単にデニスに今までのことを話し、デニスはなるほどと頷く。クリントも特に隠してないしな、と呟いて話し出す。
「クリントが仕えていた家は伏せますが、私がクリントを最初に見かけたのは学生時代の頃です」
そんなに前だったのかとアリスとアルフォンスは驚き、ローズは興味津々で頷く。
「クリントは学生ではなく、従者という形で主人に付き従い学園に通っていました」
実のところ、学園で従者を連れ歩く者はあまりいない。もちろん高位貴族の嫡男、嫡女となると防犯の意味合いもあって人を連れていることもあるが、それらは部外者という扱いになるので、その許可を取るために煩雑な審査を受ける必要がある。そのため、よほどのことがない限りは従者や侍女を連れての入学はしない。
そうしたことから、従者や侍女を連れた生徒は家で大事にされる重要人物なのだと目されている。
だから、クリントの元主人は家で大事にされているのだと思われていた。しかし、そうではなかったのだと知れたのは、クリントをクビにしてからだった。
「いやぁ、そのお人はとんでもなく世間知らずで横暴な人でしてね。クリントに制御されてようやく世間を渡っていた人だったんですよ」
大事にされているのではなく、実際は問題を起こさせないために首輪を嵌める意味でクリントをつけていたのだ。
しかし、元主人はクリントをクビだと着の身着のまま追い出した。そうして、手に入れた自由で何をしたかというと・・・・・・
「高位貴族の令息に暴言を吐き、令嬢の立場どころか常識も弁えずに手を出そうとしたんです。あれは、正気かどうか疑ったものですよ」
そして問題行動をしでかし続け、最早学園に敵以外の人間がいないのではないかという有様になり、学園を追われたそうだ。
「あの御仁を大きな問題を起こさせずに二年も学園に通わせたんだから、クリントは本当に偉大だと思ったものです」
当時のことを思い出しているのか、遠い目をして深い溜息を吐くデニスに、どれだけの問題児だったんだろうとアリスは慄いた。その隣で「そういえば、昔、とんでもない潰れ方をした家があったそうだけど、まさか・・・・・・」とアルフォンスが呟いたことから、その問題児の家がどうなったかはお察しである。
「それでまあ、私としてはクリントの有能ぶりは知っていましたからね。あんな従者がいたら酷い失敗はせずにすんで安心だろうなぁ、羨ましいなぁ、と思っていたんですよ。だから、クビにしたと聞いて大急ぎで探しました」
デニスは己が木っ端貴族という自覚があるため、のほほんとした性格のままに肩肘張ることもなく王都の平民達とも仲良くなり、そこそこ顔が広かったそうだ。そして、クリントを見かけたら連絡をくれとその知り合い全てに頼んだのだと言う。
「そうしてクリントが行き倒れているところを食堂の女将さんが見つけて、保護してくれたんです。いやぁ、あの時は慌てたなぁ。早くスカウトしないと、大きな家に取られてしまうと思ったから」
クリント発見の報を受けてすっ飛んでいき、うちで働いてくれと頼み込んだのだと言う。
「それで快く引き受けてくれて、今に至っています」
ローズとアリスはそうなんだーと頷く。
「もうクリントなしの生活なんて想像できないなぁ。アリス、クリントを大事にしようね」
「はい、お父様!」
そうして、コニア親子はニコニコと微笑みあったのだった。
よく似た笑い方をするコニア親子を眺めながら、アルフォンスは言ってないことも多いんだろうな、と思った。
おそらく、着の身着のまま追い出されたクリントはかなりギリギリの状態だったのだと思われた。クリントがどんなに優秀だったとしても、出来ることには限界がある。それに当時は若く、隙が多かったはずだ。行き倒れたのがその証拠だろう。
クリントは当時、絶望していたはずだ。
元主人の暴虐を食い止め続け、仕え続けた結果が野垂れ死ねとばかりの解雇。自信も喪失しただろう。そんな時に自分を方々探し回り、保護してくれるよう地域住民に頼み込んだ人物がいて、自分の仕事ぶりを正当に評価してくれていたともなれば、どれだけの救いになるだろう。しかも、どうか自分の所で働いてくれと頼み込まれたなら――
「やはりここにおられましたね、旦那様」
「キャーーーー!?」
ぬっ、とデニスの後ろから音もなく顔を出したクリントに、雑巾を引き裂くようなおっさんの悲鳴が上がる。
「ク、クククリント!」
びっくりしたじゃないか、とデニスが文句を言うが、ノックをして入室の許可も頂きました、と悪びれない。ちなみに、入室の許可を出したのはローズである。誰も文句は言えない。
「アルフォンス様に書類を確認頂くのに時間をかけすぎです。・・・・・・まさか、そのまま畑に行こうなんて考えておられませんよね?」
「ぎくぅっ」
馬鹿正直に顔に出してクリントの怒りを買ったデニスは、首根っこを引っ掴まれて退場していった。
遠慮の無いやり取りを見て、アルフォンスは思う。
元の主人の家は、まあ、そんな子息が育つような家だったはずだ。ならば、相当ストレスの溜まる環境だっただろう。そしてやって来たコニア男爵家は、一度感じれば抜け出さないほどに温かみのある環境だ。アルフォンスが思ったように、クリントも手放したくないと思ったに違いない。
「それに、お義父上はその辺りは外さなさそうだしなぁ」
デニスはあんなにぽやんとした人なのに、不思議と肝心なところは外さず、隙が無い。きっと、時を経るごとに心酔するような何かがあったに違いない。
まさに理想と言えるような主従の姿を脳裏に描きながら、アルフォンスは微笑んで紅茶を飲み干した。
季節は秋を通り越し、冬を迎えようとしている。
暖炉では薪が燃え、暖められた室内にはアリスとアルフォンス、そしてローズが居る。
最近ではこの三人でお茶をするのが習慣となっており、料理人が作った胡桃のパウンドケーキに舌鼓を打ちながら和やかにお茶を楽しんでいた。
ふつりと一度話が途切れ、不意に「そういえば・・・・・・」とアルフォンスが呟く。
「スチュアートはどういう経歴の人なんだい?」
アルフォンスの質問に、アリスが首を傾げる。
「いや、彼の仕事ぶりを見ているとね・・・・・・。こう言っては失礼だけど、男爵家に収まる人ではないと思うんだよ」
アリスはそれに納得したような顔をし、ローズは逆にキョトンとして首を傾げた。
「確かに家令殿は凄く仕事の出来るヒトよねぇ。昔見た他国の男爵家の家令はもっとレベルが低かったわ」
その家令は別に仕事が出来ないわけじゃないのだが、クリントのレベルが高すぎてお話にならないのだ。
「正直、彼は王城で執事の統括をしていてもおかしくないよ。いや、あの知識量だと文官への転向を勧められて、王の側近に任命されていたかもしれない」
「そこまでですか!?」
クリントが有能なのは知っていたが、そこまでとは思わなかった。
「何を質問しても答えが返ってくるんだ。この村の過去三十年間の小麦の収穫量はまだしも、我が国の高官の不祥事、近隣諸国の表沙汰に出来ないトラブルまで知ってたんだ。王の側近がクリント殿の存在を知ったら何故王城に勤めていないのかと嘆くだろうな」
「ワァ・・・・・・」
「やっぱりそれくらい優秀なのねぇ」
優秀の一言で片付かないクリントのスーパー家令ぶりにローズが納得するように頷き、アリスは遠くに視線を飛ばす。
「人は上を目指すものだから、彼が此処にいるのが不思議なんだ」
本当に、純粋に不思議に思っているらしい。アリスはその言葉を受け、うーん、と小さく唸りながら言う。
「ええと、実はスチュアートって元は他の家に仕えていたらしいんです」
「えっ」
「そうなの?」
二人はその事実が意外だったらしく、目を丸くして驚いていた。アリスもその気持ちは分かる。あれだけ有能な人間を手放す家があるとは信じられないだろう。
「詳しくは知らないんですけど、諫言を繰り返したら口うるさいとクビにされてしまったそうです」
このことを知ったとき、クリントの前の主人はとんでもない馬鹿だったんだろうな、とアリスは思った。クリントは必要なければ諫言など言わない。そんなクリントをクビにするような人間なのだから、その性質はお察しだろう。アルフォンス達もそう思ったらしく、微妙な顔をしている。
「それで困っているところにお父様に拾われたとかで――」
「おや、私の話かい?」
アリスの言葉に被ったその声は、コニア男爵家の当主であり、アリスの父であるデニスのものたった。
デニスは「ノックしたのだけど、返事がなかったからねぇ」とのんびり言いながら書類片手に部屋に入ってきた。どうやらアルフォンスに確認したことがあったらしく、気分転換がてら自分で確認しに来たそうだ。
「お茶会中にすまないね」
「いえ、大丈夫です」
デニスに席を勧め、アルフォンスは受け取った書類を読み始める。アリスはデニスのためにお茶を淹れ、ローズはキラキラとした目で頬杖を突きながら対面に座るデニスに尋ねた。
「ねえねえ、パパさん。家令殿をどういう経緯で雇ったの?」
その質問にデニスはアリスによく似た仕草で、キョトリと目を瞬かせた。
「うん? クリントのことですか?」
どうやらアリス達はクリントのことを話していたらしいと察し、デニスはどういうことかと尋ねるようにアリスに視線を向けた。
それを受け、アリスは簡単にデニスに今までのことを話し、デニスはなるほどと頷く。クリントも特に隠してないしな、と呟いて話し出す。
「クリントが仕えていた家は伏せますが、私がクリントを最初に見かけたのは学生時代の頃です」
そんなに前だったのかとアリスとアルフォンスは驚き、ローズは興味津々で頷く。
「クリントは学生ではなく、従者という形で主人に付き従い学園に通っていました」
実のところ、学園で従者を連れ歩く者はあまりいない。もちろん高位貴族の嫡男、嫡女となると防犯の意味合いもあって人を連れていることもあるが、それらは部外者という扱いになるので、その許可を取るために煩雑な審査を受ける必要がある。そのため、よほどのことがない限りは従者や侍女を連れての入学はしない。
そうしたことから、従者や侍女を連れた生徒は家で大事にされる重要人物なのだと目されている。
だから、クリントの元主人は家で大事にされているのだと思われていた。しかし、そうではなかったのだと知れたのは、クリントをクビにしてからだった。
「いやぁ、そのお人はとんでもなく世間知らずで横暴な人でしてね。クリントに制御されてようやく世間を渡っていた人だったんですよ」
大事にされているのではなく、実際は問題を起こさせないために首輪を嵌める意味でクリントをつけていたのだ。
しかし、元主人はクリントをクビだと着の身着のまま追い出した。そうして、手に入れた自由で何をしたかというと・・・・・・
「高位貴族の令息に暴言を吐き、令嬢の立場どころか常識も弁えずに手を出そうとしたんです。あれは、正気かどうか疑ったものですよ」
そして問題行動をしでかし続け、最早学園に敵以外の人間がいないのではないかという有様になり、学園を追われたそうだ。
「あの御仁を大きな問題を起こさせずに二年も学園に通わせたんだから、クリントは本当に偉大だと思ったものです」
当時のことを思い出しているのか、遠い目をして深い溜息を吐くデニスに、どれだけの問題児だったんだろうとアリスは慄いた。その隣で「そういえば、昔、とんでもない潰れ方をした家があったそうだけど、まさか・・・・・・」とアルフォンスが呟いたことから、その問題児の家がどうなったかはお察しである。
「それでまあ、私としてはクリントの有能ぶりは知っていましたからね。あんな従者がいたら酷い失敗はせずにすんで安心だろうなぁ、羨ましいなぁ、と思っていたんですよ。だから、クビにしたと聞いて大急ぎで探しました」
デニスは己が木っ端貴族という自覚があるため、のほほんとした性格のままに肩肘張ることもなく王都の平民達とも仲良くなり、そこそこ顔が広かったそうだ。そして、クリントを見かけたら連絡をくれとその知り合い全てに頼んだのだと言う。
「そうしてクリントが行き倒れているところを食堂の女将さんが見つけて、保護してくれたんです。いやぁ、あの時は慌てたなぁ。早くスカウトしないと、大きな家に取られてしまうと思ったから」
クリント発見の報を受けてすっ飛んでいき、うちで働いてくれと頼み込んだのだと言う。
「それで快く引き受けてくれて、今に至っています」
ローズとアリスはそうなんだーと頷く。
「もうクリントなしの生活なんて想像できないなぁ。アリス、クリントを大事にしようね」
「はい、お父様!」
そうして、コニア親子はニコニコと微笑みあったのだった。
よく似た笑い方をするコニア親子を眺めながら、アルフォンスは言ってないことも多いんだろうな、と思った。
おそらく、着の身着のまま追い出されたクリントはかなりギリギリの状態だったのだと思われた。クリントがどんなに優秀だったとしても、出来ることには限界がある。それに当時は若く、隙が多かったはずだ。行き倒れたのがその証拠だろう。
クリントは当時、絶望していたはずだ。
元主人の暴虐を食い止め続け、仕え続けた結果が野垂れ死ねとばかりの解雇。自信も喪失しただろう。そんな時に自分を方々探し回り、保護してくれるよう地域住民に頼み込んだ人物がいて、自分の仕事ぶりを正当に評価してくれていたともなれば、どれだけの救いになるだろう。しかも、どうか自分の所で働いてくれと頼み込まれたなら――
「やはりここにおられましたね、旦那様」
「キャーーーー!?」
ぬっ、とデニスの後ろから音もなく顔を出したクリントに、雑巾を引き裂くようなおっさんの悲鳴が上がる。
「ク、クククリント!」
びっくりしたじゃないか、とデニスが文句を言うが、ノックをして入室の許可も頂きました、と悪びれない。ちなみに、入室の許可を出したのはローズである。誰も文句は言えない。
「アルフォンス様に書類を確認頂くのに時間をかけすぎです。・・・・・・まさか、そのまま畑に行こうなんて考えておられませんよね?」
「ぎくぅっ」
馬鹿正直に顔に出してクリントの怒りを買ったデニスは、首根っこを引っ掴まれて退場していった。
遠慮の無いやり取りを見て、アルフォンスは思う。
元の主人の家は、まあ、そんな子息が育つような家だったはずだ。ならば、相当ストレスの溜まる環境だっただろう。そしてやって来たコニア男爵家は、一度感じれば抜け出さないほどに温かみのある環境だ。アルフォンスが思ったように、クリントも手放したくないと思ったに違いない。
「それに、お義父上はその辺りは外さなさそうだしなぁ」
デニスはあんなにぽやんとした人なのに、不思議と肝心なところは外さず、隙が無い。きっと、時を経るごとに心酔するような何かがあったに違いない。
まさに理想と言えるような主従の姿を脳裏に描きながら、アルフォンスは微笑んで紅茶を飲み干した。
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