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棺の中の乙女
エピローグ
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無事に両家の顔合わせが終わり、レナとイヴァンは国へ正式に婚約届を提出した。これで、無事に国から認められた婚約と相成ったわけだ。
それを提出した際、イヴァンは何処かホッとした顔をし、そのことをなんとなしに先輩達に言えば、ソフトな束縛野郎だからなぁ、となんとも言えぬ顔をしながらも、婚約に関しては祝福の言葉を頂いた。
「おめでとう、レナ」
「幸せそうですわぁ」
エラはにこにこと微笑み、イザベラはちょっと羨ましそうな顔でお祝いの言葉をかけてくれた。
「そういえば、今日はもう一人の主役は来ないの?」
「はい。明日、ちょっと遠出をする約束をしてるんですけど、その準備をするから、とのことです」
レナの言葉にネモがふぅん、と首を傾げ、その隣でヘンリーがニヤッと笑う。
「婚約早々デートか。楽しんで来いよ!」
明るい揶揄いの言葉に、レナは照れて淡く頬を染めがら、頷いたのだった。
***
翌日は雲一つなくよく晴れ、気持ちのいい青空が広がっていた。
夏真っ盛りで暑くはあるが、先輩達によればニホンの夏より断然マシ、とのことだが、その『ニホン』とやらはどれだけ暑かったのだろうか。
そんなことを考えながら、レナは馬上の人となっていた。
今日行く所は王都からほど近い村なのだが、それでもこの暑さだ。どうせなら馬で行こうということになり、朝早くに出発し、もうすぐ村に着く予定だ。
(それにしても、一応馬に乗る練習をしておいてよかった)
乗馬も淑女教育の一環として練習していたのだが、移動はいつも徒歩か馬車のため、こうも早くお目見えする機会があるとは思っていなかった。
そうやって自身の淑女教育の成果を実感している傍で、前を駆けるイヴァンが二人乗りがしたかったなぁ、などと考えているとは思ってもみず、レナは馬上で夏の風を感じるのであった。
レナとイヴァンは村に到着し、イヴァンの案内で二人は村の中心から離れた外れに来ていた。そして、道なりに森の中を馬を歩かせると、それを見つけた。
「わぁ……」
そこは、植物に侵略された古い洋館だった。
人が住んでいない家というものはどこか不気味なものだが、そこは違った。なぜなら、その洋館は、植物――花に侵略されていたからだ。
木々の間にぽっかりと空いた空間は存分に光を取り込み、大きな百日紅の巨木は見事なピンクの花をつけ、紫のラベンダーが目立つ野花の花畑に、ほとりほとりと花を落としている。
昔は見事なアーチを作っていただろうバラは、のびのびと自由に四方へと枝を伸ばし、背の高いバラの壁へと姿を変えていた。
洋館の壁には四季咲きの蔓バラとクレマチスが見事に花をつけ、白、ピンク、紫と見事なコントラストを描いている。
人が去った後でも生き続けた家。それは、一枚の絵のように美しかった。
「ここ、綺麗だろう?」
「はい……」
最早、花屋敷とでも呼べそうなそれに、レナは感嘆のため息をついた。そんなレナに、イヴァンはもにょりと少しだけ口ごもるも、そうっと内緒話をするかのような声音で告げた。
「ここ、実は、僕の家」
「へぇ、先輩の――ええっ!?」
思わぬ言葉に、レナは驚いてイヴァンの顔を見上げた。
「その……、学園に入学する前にちょっとまとまった収入を得たものだから、あまり人付き合いしなくてもすむ場所に工房が欲しくて……」
つまり、引き籠り場所を早々に確保したのだという。
「けど、学園に入ったら師匠が居るし、殿下たちは表に引きずり出そうとするしで、全然活用出来なかったんだけど……」
長期休暇はこの館に引きこもって研究三昧するつもりだったそうなのだが、早々にその計画は頓挫したらしい。
「一応、少しは手を入れてはいるんだ。庭とかは鬱蒼としない程度の最低限手を入れただけだけど、中は綺麗なんだよ」
「そうなんですか」
そう言って、再び館に目を移す。確かによく見てみれば、館まで続く石畳は綺麗で、傍に生えている木の枝が落とされていたりと、人の手が入った後が見られた。
「ここ、実は昔、錬金術師の工房だったんだ。魔物除けの仕掛けや、強盗対策の仕掛けもあって、知識のない一般の人間には危険だ、ってことで格安で売られてたんだよね」
そこら辺は少しいじったから、普通に入っても安全だよ、とサラリと少々引っかかることを言われた。それはつまり、前は安全じゃ無かったと。
その場を去っても熟練の問題児は何かしら問題を残していくのだと脳内のヘンリーが遠い目をしていた。
「それで、その……」
もにょもにょと言い淀むイヴァンに、レナは首を傾げるも、ふと、その耳が赤く色づいているのに気づいた。
おや、と思ったその時、イヴァンがレナに向き直り、言った。
「いつか、君とここに住めたらな、って思ってるんだ」
その言葉に、レナは思わずポカンと呆ける。
「あ、その、すぐって訳じゃなくて、ここはちょっと王都から離れてるから、商売のこととかもあるし、いろいろと落ち着いてから、どうかなって……」
レナの反応に引かれたと思ったのか、イヴァンが慌てて言葉を並べる。しかし、レナは彼が思ったようなことは思ってなどいなかった。
レナは、自分の頬がゆるゆると緩んでいくのを感じた。
「つまり、結婚して落ち着いた後、ですね?」
「ひうっ」
ズバリと切り込んだそれに、イヴァンが素っ頓狂な声を上げた。
レナはクスクスと笑い、告げる。
「ここ、とっても素敵だと思います。気に入っちゃいました。ここに住めたら、とても嬉しいです」
「レナ……」
心からの喜びを伝えるように微笑めば、イヴァンは安堵したように力の抜けた笑顔を浮かべた。
「お庭、時々手入れに来ましょう」
「うん、そうだね。それに、中は綺麗にしたけど、ちょっと不便な所もあるから、改装もしようか」
どちらともなく手をつなぎ、花の溢れる家を見つめる。
いつかきっとこの家に、笑い声が溢れるようになるだろう。その声の主は、二人か、それとも――新しい命が生まれていたりするのか……
「楽しみですね」
「うん」
微笑み合う恋人たちの足元で、ブライダルベールの花が風を受けて揺れる。小さなその白い花は、恋人たちの幸せを約束するかの如く、微笑むように青空を見上げて揺れていた。
それを提出した際、イヴァンは何処かホッとした顔をし、そのことをなんとなしに先輩達に言えば、ソフトな束縛野郎だからなぁ、となんとも言えぬ顔をしながらも、婚約に関しては祝福の言葉を頂いた。
「おめでとう、レナ」
「幸せそうですわぁ」
エラはにこにこと微笑み、イザベラはちょっと羨ましそうな顔でお祝いの言葉をかけてくれた。
「そういえば、今日はもう一人の主役は来ないの?」
「はい。明日、ちょっと遠出をする約束をしてるんですけど、その準備をするから、とのことです」
レナの言葉にネモがふぅん、と首を傾げ、その隣でヘンリーがニヤッと笑う。
「婚約早々デートか。楽しんで来いよ!」
明るい揶揄いの言葉に、レナは照れて淡く頬を染めがら、頷いたのだった。
***
翌日は雲一つなくよく晴れ、気持ちのいい青空が広がっていた。
夏真っ盛りで暑くはあるが、先輩達によればニホンの夏より断然マシ、とのことだが、その『ニホン』とやらはどれだけ暑かったのだろうか。
そんなことを考えながら、レナは馬上の人となっていた。
今日行く所は王都からほど近い村なのだが、それでもこの暑さだ。どうせなら馬で行こうということになり、朝早くに出発し、もうすぐ村に着く予定だ。
(それにしても、一応馬に乗る練習をしておいてよかった)
乗馬も淑女教育の一環として練習していたのだが、移動はいつも徒歩か馬車のため、こうも早くお目見えする機会があるとは思っていなかった。
そうやって自身の淑女教育の成果を実感している傍で、前を駆けるイヴァンが二人乗りがしたかったなぁ、などと考えているとは思ってもみず、レナは馬上で夏の風を感じるのであった。
レナとイヴァンは村に到着し、イヴァンの案内で二人は村の中心から離れた外れに来ていた。そして、道なりに森の中を馬を歩かせると、それを見つけた。
「わぁ……」
そこは、植物に侵略された古い洋館だった。
人が住んでいない家というものはどこか不気味なものだが、そこは違った。なぜなら、その洋館は、植物――花に侵略されていたからだ。
木々の間にぽっかりと空いた空間は存分に光を取り込み、大きな百日紅の巨木は見事なピンクの花をつけ、紫のラベンダーが目立つ野花の花畑に、ほとりほとりと花を落としている。
昔は見事なアーチを作っていただろうバラは、のびのびと自由に四方へと枝を伸ばし、背の高いバラの壁へと姿を変えていた。
洋館の壁には四季咲きの蔓バラとクレマチスが見事に花をつけ、白、ピンク、紫と見事なコントラストを描いている。
人が去った後でも生き続けた家。それは、一枚の絵のように美しかった。
「ここ、綺麗だろう?」
「はい……」
最早、花屋敷とでも呼べそうなそれに、レナは感嘆のため息をついた。そんなレナに、イヴァンはもにょりと少しだけ口ごもるも、そうっと内緒話をするかのような声音で告げた。
「ここ、実は、僕の家」
「へぇ、先輩の――ええっ!?」
思わぬ言葉に、レナは驚いてイヴァンの顔を見上げた。
「その……、学園に入学する前にちょっとまとまった収入を得たものだから、あまり人付き合いしなくてもすむ場所に工房が欲しくて……」
つまり、引き籠り場所を早々に確保したのだという。
「けど、学園に入ったら師匠が居るし、殿下たちは表に引きずり出そうとするしで、全然活用出来なかったんだけど……」
長期休暇はこの館に引きこもって研究三昧するつもりだったそうなのだが、早々にその計画は頓挫したらしい。
「一応、少しは手を入れてはいるんだ。庭とかは鬱蒼としない程度の最低限手を入れただけだけど、中は綺麗なんだよ」
「そうなんですか」
そう言って、再び館に目を移す。確かによく見てみれば、館まで続く石畳は綺麗で、傍に生えている木の枝が落とされていたりと、人の手が入った後が見られた。
「ここ、実は昔、錬金術師の工房だったんだ。魔物除けの仕掛けや、強盗対策の仕掛けもあって、知識のない一般の人間には危険だ、ってことで格安で売られてたんだよね」
そこら辺は少しいじったから、普通に入っても安全だよ、とサラリと少々引っかかることを言われた。それはつまり、前は安全じゃ無かったと。
その場を去っても熟練の問題児は何かしら問題を残していくのだと脳内のヘンリーが遠い目をしていた。
「それで、その……」
もにょもにょと言い淀むイヴァンに、レナは首を傾げるも、ふと、その耳が赤く色づいているのに気づいた。
おや、と思ったその時、イヴァンがレナに向き直り、言った。
「いつか、君とここに住めたらな、って思ってるんだ」
その言葉に、レナは思わずポカンと呆ける。
「あ、その、すぐって訳じゃなくて、ここはちょっと王都から離れてるから、商売のこととかもあるし、いろいろと落ち着いてから、どうかなって……」
レナの反応に引かれたと思ったのか、イヴァンが慌てて言葉を並べる。しかし、レナは彼が思ったようなことは思ってなどいなかった。
レナは、自分の頬がゆるゆると緩んでいくのを感じた。
「つまり、結婚して落ち着いた後、ですね?」
「ひうっ」
ズバリと切り込んだそれに、イヴァンが素っ頓狂な声を上げた。
レナはクスクスと笑い、告げる。
「ここ、とっても素敵だと思います。気に入っちゃいました。ここに住めたら、とても嬉しいです」
「レナ……」
心からの喜びを伝えるように微笑めば、イヴァンは安堵したように力の抜けた笑顔を浮かべた。
「お庭、時々手入れに来ましょう」
「うん、そうだね。それに、中は綺麗にしたけど、ちょっと不便な所もあるから、改装もしようか」
どちらともなく手をつなぎ、花の溢れる家を見つめる。
いつかきっとこの家に、笑い声が溢れるようになるだろう。その声の主は、二人か、それとも――新しい命が生まれていたりするのか……
「楽しみですね」
「うん」
微笑み合う恋人たちの足元で、ブライダルベールの花が風を受けて揺れる。小さなその白い花は、恋人たちの幸せを約束するかの如く、微笑むように青空を見上げて揺れていた。
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