48 / 73
オーギュスト王国編
48
やっぱり女ってすることが陰険よね。
あの生ゴミを机に入れられた日に、ギリアン殿下との婚約はないとハッキリとクラスメイトには宣言した。
私の予定ではクラスメイトの口から他クラスの生徒にも伝わり、嫉妬や妬みからの嫌がらせは終わるだろうと思っていた。
でもね、ムカつくことに嫌がらせはしばらく続いた。
それの原因だって分かっている。
何を考えてるのかギリアン殿下が否定も肯定もしないからだ。
それがまたかわいいイタズラ程度なんだわ。
例えると、机を泥で汚されている。
ロッカーに入れていた体操着が破かれていた。
移動教室の間に教科書とノートに落書きされていた。
この程度なのだ。
私としては別に気にすることはなかった。
まあ、彼女たちも学院内で公爵令嬢相手に目立つ嫌がらせはヤバいと理解していただろうからね。
もちろん数回は現場を押さえた。
小さいイタズラ程度とはいえ、何人かの女生徒は処罰を受けることになった。
私的には厳重注意で終わらせてよかったんだけど彼女たちは運が悪かった。
あの話し合った日から、お父様との距離が近づいたんだよね。
そこからのお父様は私に対して惜しみない愛情を前面に出して溺愛してくるのだ。
そのお父様に知られてしまったのだ。
お父様からしたら、愛する娘が虐めにあっていると大袈裟に判断したようで大激怒!
その結果、学院で彼女たちの姿を見ることはなくなった。
⋯⋯まあ?やり過ぎ感は否めないけれど自業自得ともいえる。
彼女たちだって貴族だからね。
分かっていただろうに⋯⋯格上の令嬢に嫌がらせなんてしたらバレたらタダでは済まないって⋯⋯
まあ、それからは別の噂が広がって私に近づいてくる者は居なくなった。
『傍若無人で我儘な令嬢』
『親の権力を使う傲慢な令嬢』
『怒らせたら命まで奪う令嬢』
なんでよ!コレって悪役令嬢みたいじゃない!
この噂のお陰で、しっかり嫌がらせは収まったけれどね。
リズベットとミカエルには大笑いされ、マリエルとレイには同情された。
そんなこんなで、モヤモヤした気分のまま夏季休暇に入った。
二ヶ月もある長い休暇を利用して、予定通り私たちはマシェリア王国に帰省することになった。
多少お父様には駄々を捏ねられたけれど、そこは上手く言いくるめて振り切った。
マシェリア王国へは馬車で1週間ほどかかる。
今回はミカエルも一緒に帰ると言うので、同じ馬車に5人が乗っている。
流石と言うべきか、ミラドール公爵家の馬車。
5人が乗っても余裕がある。もちろん長時間乗ってもお尻が痛くならない高級馬車だ。
侍女や侍従用と荷物の乗った馬車、あわせて3台の馬車での移動だ。
護衛は控えめだけどいる。
幼い頃から付き合いのある5人での旅行だからか、あっという間に国境を超えた。
もうすぐそれぞれの邸のある王都に入るというところで突然馬車が止められた。
あの生ゴミを机に入れられた日に、ギリアン殿下との婚約はないとハッキリとクラスメイトには宣言した。
私の予定ではクラスメイトの口から他クラスの生徒にも伝わり、嫉妬や妬みからの嫌がらせは終わるだろうと思っていた。
でもね、ムカつくことに嫌がらせはしばらく続いた。
それの原因だって分かっている。
何を考えてるのかギリアン殿下が否定も肯定もしないからだ。
それがまたかわいいイタズラ程度なんだわ。
例えると、机を泥で汚されている。
ロッカーに入れていた体操着が破かれていた。
移動教室の間に教科書とノートに落書きされていた。
この程度なのだ。
私としては別に気にすることはなかった。
まあ、彼女たちも学院内で公爵令嬢相手に目立つ嫌がらせはヤバいと理解していただろうからね。
もちろん数回は現場を押さえた。
小さいイタズラ程度とはいえ、何人かの女生徒は処罰を受けることになった。
私的には厳重注意で終わらせてよかったんだけど彼女たちは運が悪かった。
あの話し合った日から、お父様との距離が近づいたんだよね。
そこからのお父様は私に対して惜しみない愛情を前面に出して溺愛してくるのだ。
そのお父様に知られてしまったのだ。
お父様からしたら、愛する娘が虐めにあっていると大袈裟に判断したようで大激怒!
その結果、学院で彼女たちの姿を見ることはなくなった。
⋯⋯まあ?やり過ぎ感は否めないけれど自業自得ともいえる。
彼女たちだって貴族だからね。
分かっていただろうに⋯⋯格上の令嬢に嫌がらせなんてしたらバレたらタダでは済まないって⋯⋯
まあ、それからは別の噂が広がって私に近づいてくる者は居なくなった。
『傍若無人で我儘な令嬢』
『親の権力を使う傲慢な令嬢』
『怒らせたら命まで奪う令嬢』
なんでよ!コレって悪役令嬢みたいじゃない!
この噂のお陰で、しっかり嫌がらせは収まったけれどね。
リズベットとミカエルには大笑いされ、マリエルとレイには同情された。
そんなこんなで、モヤモヤした気分のまま夏季休暇に入った。
二ヶ月もある長い休暇を利用して、予定通り私たちはマシェリア王国に帰省することになった。
多少お父様には駄々を捏ねられたけれど、そこは上手く言いくるめて振り切った。
マシェリア王国へは馬車で1週間ほどかかる。
今回はミカエルも一緒に帰ると言うので、同じ馬車に5人が乗っている。
流石と言うべきか、ミラドール公爵家の馬車。
5人が乗っても余裕がある。もちろん長時間乗ってもお尻が痛くならない高級馬車だ。
侍女や侍従用と荷物の乗った馬車、あわせて3台の馬車での移動だ。
護衛は控えめだけどいる。
幼い頃から付き合いのある5人での旅行だからか、あっという間に国境を超えた。
もうすぐそれぞれの邸のある王都に入るというところで突然馬車が止められた。
あなたにおすすめの小説
いくら時が戻っても
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
大切な書類を忘れ家に取りに帰ったセディク。
庭では妻フェリシアが友人二人とお茶会をしていた。
思ってもいなかった妻の言葉を聞いた時、セディクは―――
短編予定。
救いなし予定。
ひたすらムカつくかもしれません。
嫌いな方は避けてください。
※この作品は小説家になろうさんでも公開しています。
全てがどうでもよくなった私は理想郷へ旅立つ
霜月満月
恋愛
「ああ、やっぱりあなたはまたそうして私を責めるのね‥‥」
ジュリア・タリアヴィーニは公爵令嬢。そして、婚約者は自国の王太子。
でも私が殿下と結婚することはない。だってあなたは他の人を選んだのだもの。『前』と変わらず━━
これはとある能力を持つ一族に産まれた令嬢と自身に掛けられた封印に縛られる王太子の遠回りな物語。
※なろう様で投稿済みの作品です。
※画像はジュリアの婚約披露の時のイメージです。
婚約破棄をしてきた婚約者と私を嵌めた妹、そして助けてくれなかった人達に断罪を。
しげむろ ゆうき
恋愛
卒業パーティーで私は婚約者の第一王太子殿下に婚約破棄を言い渡される。
全て妹と、私を追い落としたい貴族に嵌められた所為である。
しかも、王妃も父親も助けてはくれない。
だから、私は……。
魔法のせいだから許して?
ましろ
恋愛
リーゼロッテの婚約者であるジークハルト王子の突然の心変わり。嫌悪を顕にした眼差し、口を開けば暴言、身に覚えの無い出来事までリーゼのせいにされる。リーゼは学園で孤立し、ジークハルトは美しい女性の手を取り愛おしそうに見つめながら愛を囁く。
どうしてこんなことに?それでもきっと今だけ……そう、自分に言い聞かせて耐えた。でも、そろそろ一年。もう終わらせたい、そう思っていたある日、リーゼは殿下に罵倒され頬を張られ怪我をした。
──もう無理。王妃様に頼み、なんとか婚約解消することができた。
しかしその後、彼の心変わりは魅了魔法のせいだと分かり……
魔法のせいなら許せる?
基本ご都合主義。ゆるゆる設定です。
そんなにその方が気になるなら、どうぞずっと一緒にいて下さい。私は二度とあなたとは関わりませんので……。
しげむろ ゆうき
恋愛
男爵令嬢と仲良くする婚約者に、何度注意しても聞いてくれない
そして、ある日、婚約者のある言葉を聞き、私はつい言ってしまうのだった
全五話
※ホラー無し
私はあなたの正妻にはなりません。どうぞ愛する人とお幸せに。
火野村志紀
恋愛
王家の血を引くラクール公爵家。両家の取り決めにより、男爵令嬢のアリシアは、ラクール公爵子息のダミアンと婚約した。
しかし、この国では一夫多妻制が認められている。ある伯爵令嬢に一目惚れしたダミアンは、彼女とも結婚すると言い出した。公爵の忠告に聞く耳を持たず、ダミアンは伯爵令嬢を正妻として迎える。そしてアリシアは、側室という扱いを受けることになった。
数年後、公爵が病で亡くなり、生前書き残していた遺言書が開封された。そこに書かれていたのは、ダミアンにとって信じられない内容だった。
年に一度の旦那様
五十嵐
恋愛
愛人が二人もいるノアへ嫁いだレイチェルは、領地の外れにある小さな邸に追いやられるも幸せな毎日を過ごしていた。ところが、それがそろそろ夫であるノアの思惑で潰えようとして…
しかし、ぞんざいな扱いをしてきたノアと夫婦になることを避けたいレイチェルは執事であるロイの力を借りてそれを回避しようと…
愛は全てを解決しない
火野村志紀
恋愛
デセルバート男爵セザールは当主として重圧から逃れるために、愛する女性の手を取った。妻子や多くの使用人を残して。
それから十年後、セザールは自国に戻ってきた。高い地位に就いた彼は罪滅ぼしのため、妻子たちを援助しようと思ったのだ。
しかしデセルバート家は既に没落していた。
※なろう様にも投稿中。