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~ルフラン殿下視点~
ずっと後悔していた。
6歳の時のお茶会で綺麗なカーテシーで挨拶をしたウォルシュ侯爵家のエリザベート嬢。
第一印象は綺麗な顔立ちだけど冷たそうだなだった。
挨拶を終えると双子のアランと目立たない端の席に座っていた。
まだ6歳なのに、香水の匂いをプンプンさせて、化粧までしている令嬢たちに囲まれた。
王子という立場上、作り笑顔で受け流すことは習得済みだった。
それでもベタベタと触ってくる令嬢たちが気持ち悪くて仕方なかった。
少し離れたところで弟のゾルティーも同じ状況のようだったが、ゾルティーも上手く躱しているようだった。
こんなことが毎年行われるのかと思うとうんざりしていた。
たまたま目線を動かした時、エリザベート嬢が弟の世話をしながら微笑んでいる姿に心臓が鷲掴みされたかと思うほどドキドキしたんだ。
あの冷たそうな顔が慈愛に満ちた顔になっていたんだ。
次の年も彼女たち双子は参加していた。
挨拶を終えるとすぐにいなくなる双子。
やっとの思いで令嬢たちから逃れたのに見つからない。
メイドに聞いたら退席したと言われた。
気づいたら走って追いかけていた。
呼び止めて彼女と目が合った瞬間何を言えばいいのか頭が真っ白になった。
それで慌ててしまったんだ。
俺の口から出た言葉は「見つけたぞ!お前は僕の婚約者になれ!」だった。
「嫌」って即答された。
すぐに後悔したんだ。
なんであんな命令するような一方的な言い方をしてしまったのか。
次の年も、またその次の年も頭では分かっているのに、何度もこっそり練習もしていたのに彼女を前にすると緊張して、僕の口から出るのは最低の言葉ばかりだった。
俺にも笑顔を見せて欲しかっただけなんだ。
11歳になった時の俺の暴言で彼女に会うことが出来なくなった。
毎年彼女と会えることを楽しみにしていたのに。
楽しみのなくなった僕は笑えなくなってしまった。
その間もずっと後悔を繰り返す毎日だった。
そんな時ゾルティーとアランが仲良くなった。
エリザベート嬢のことを聞くチャンスだと、アランがゾルティーに会いに来ている時に何度も話の席に混ざっては聞いていた。息災かと。
彼女は元気に過ごしているようだ。
さらに彼女の好みのタイプもゾルティーが聞いてくれた。
もうその頃には自分の気持ちに気づいていた。
情けないが会えた時のために素直に謝る練習もこっそりしていた。
今は会えなくても、それでも学園に入学すればエリザベート嬢に会えると思っていたんだ。
ゾルティーからアランとエリザベート嬢が留学すると聞くまでは。
もう二度と会えなくなるのではと絶望した。
そんな時ゾルティーが背中を押してくれたんだ。父上と母上も笑って許してくれた。
王子の立場ではなく平民として入学することにした。
平民として学院の寮に入り、身の回りの事も全部自分ですることになる。
もちろん、アトラニア王国の王には話を通している。
入学式の前日は緊張して眠れなかった。
一応分厚いメガネで変装することにした。
髪がボサボサなのは仕方がない。徐々に自分でセットができるようになるだろう。
4年ぶりに見たエリザベート嬢は想像していた以上に美しく成長していた。
エリザベート嬢を溜息を吐きながら見つめる令嬢たち。
頬を染めてこっそり見ている令息たち。
ビジョップ嬢に微笑んだ時には皆んな息をするのも忘れていたと思う。
本当に慈愛に満ちた女神のようだった。
そして神が俺に味方してくれた。
エリザベート嬢の隣の席を引き当てたんだ。
「エリーと呼んで」と笑顔を俺に向けてくれた。
差し伸べられた手は白くて小さい。
壊れないか心配でそっと優しく包み込んでみた。柔らかくてすべすべした手だった。
エリーと愛称で呼ぶことも許された。
夢にみたエリーが笑って隣にいる。
俺のことはルフランと呼んでもらえるようにお願いした。
そして、あの女神の微笑みが俺に向けられたんだ。
時が止まったかと思った。
これから1年間、エリーの隣りは俺だけの場所になる。
背中を押してくれたゾルティーに感謝だ。
なぜかアランとビジョップ嬢の視線が痛い。
~アラン視点~
クラスが解散するなり防音されている、音楽室に連れ込んだ。
「どういう事か説明していただけますか?第一王子殿下。」
なんで驚いているんだよ!
驚かされたのは僕の方だ。
下手な変装までして!
バレないと思っていたのだろうか?
まあ、エリーは気づいていなかったけど。
メガネを外した殿下。
開き直ったのか?
「なんでバレたんだ?ゾルティーがエリーに会いに行ってこいと・・・俺の思いを伝えたくて・・・」
最後の方が声が小さ過ぎて聞こえていませんけど!
しかも"エリー"呼びだし!
エリーと呼ぶ時だけ照れるな!
今までとイメージが違いすぎる。
こんな人だったとは・・・子供の頃の評判は
眉目秀麗、これは認める
頭脳明晰、これも当然認められる
文武両道、そりゃ幼い頃から鍛えられているだろう
品行方正、これは絶対に認められない!
「何やっているんですか!護衛は?誰と来ているんですか?」
「いや、1人で・・来た・・・んだ」
小さくなったつもりかも知れないけど、貴方デカいですからね!
「どこに住んでいるんですか?」
「寮に・・」
はぁ、ため息がでる。
「で、何しに留学までしてここに?」
「すまないアラン。エリーにいま会わないと二度と会えなくなる気がしたんだ。ずっとエリーに会いたかったんだ。」
ゲームのルフラン殿下も一途だったらしいが、現実も一途みたいだな。
「で、いつまでここにいる予定ですか?」
「・・・エリーに思いが伝わるまで・・」
ああ、この人はエリーの為に王位継承権まで捨てた人だった。
真っ直ぐな人なんだろうな。
ダメだ!ダメだ!絆されるな!
思いが伝わるまでって、伝わらなかったらどうするんだ?
「陛下には?」
「もちろん気持ちよく送り出してくれた。それに、アトラニア王にも平民として学院に入学することも了承を得ている。」
怪しいヒロインがいる場所に来るなんて、知らないとはいえ危険だ。
ヒロインに顔や立場を知られたら狙われるのは第一王子だ。
「エリーには、いつ殿下だとバラすのですか?」
「いや、それはまだ考えていなかった。どうしてもエリーに会いたかったんだ。」
なんなんだよ!
「俺はエリーに嫌われているから・・」
また小さくなろうとする~無理だからね!
はぁ
「で、4年ぶりに会ったエリーはどうでしたか?」
勢いよく顔を上げて話し出す殿下。
「スゴく綺麗になっていてビックリした!それに女神の微笑みは健在だったし、白くて小さな手は柔らかかった!また手を握りたい!それにエリーと愛称を呼ぶことを許してくれて夢みたいだ!俺の名前を呼んでくれた!仲良くなりましょって言ってくれた。それに・・・」
イメージが崩れっぱなしだ。
でも、きっとエリーはこんな王子の方が好感が持てるだろう。
表情が無くなっていた殿下が表情は乏しいが目を輝かせながら話している。
「もういいです。」
長くなりそうだから強引に止めた。
弟としてはこんなにもエリーを思ってくれているのは喜ぶべきなんだろう。
この人はゲームではエリーを幸せにした人なのだから。
「今日はエリーとレイを待たせているので帰りますが、詳しい説明はしてもらいますからね!」
帰ったらレイに相談しよう。
「あと、僕もここでは敬語はやめますからね。今は平民なんでしょ?」
「分かっている。それでいい」
ここまでしてくれても、もうゲームの内容とは変わってしまった。
同じ結果になるとは限らない。
ゾルティー殿下にも手紙を送って相談と報告だ。
向こうの様子も知りたいからね。
~ルフラン殿下視点~
完璧な変装だと思っていたがアランにはすぐにバレてしまった。
まだエリーには知られたくない。
愛称で呼べるようになったんだ。
仲良くしてねって言われたんだ。
何年も会えなかったエリーが今は近くにいるんだ。
せめて今までの俺の悪い印象を塗り替えたい。
少しずつ、友達からでいいから俺のことを知って欲しいし、エリーのことをもっと知りたい。
自分でもなんでこんなにもエリーに惹かれるのか、エリーでなければダメなのか分からない。
今は隣の席だが、将来俺が座ることになる椅子。
その隣の椅子にはエリーに座って欲しい。
こんなに心が弾むのは何時ぶりだろうか。
王子として軽はずみな行動をとっていることは分かっている。
でも動かなかったら後悔していただろう。
いま動いたからこそ、エリーに会えた。
もう後悔ばかりするのは嫌なんだ。
やっと笑顔が見られたんだ。
また明日もエリーに会える。
本当に夢みたいだ。
ずっと後悔していた。
6歳の時のお茶会で綺麗なカーテシーで挨拶をしたウォルシュ侯爵家のエリザベート嬢。
第一印象は綺麗な顔立ちだけど冷たそうだなだった。
挨拶を終えると双子のアランと目立たない端の席に座っていた。
まだ6歳なのに、香水の匂いをプンプンさせて、化粧までしている令嬢たちに囲まれた。
王子という立場上、作り笑顔で受け流すことは習得済みだった。
それでもベタベタと触ってくる令嬢たちが気持ち悪くて仕方なかった。
少し離れたところで弟のゾルティーも同じ状況のようだったが、ゾルティーも上手く躱しているようだった。
こんなことが毎年行われるのかと思うとうんざりしていた。
たまたま目線を動かした時、エリザベート嬢が弟の世話をしながら微笑んでいる姿に心臓が鷲掴みされたかと思うほどドキドキしたんだ。
あの冷たそうな顔が慈愛に満ちた顔になっていたんだ。
次の年も彼女たち双子は参加していた。
挨拶を終えるとすぐにいなくなる双子。
やっとの思いで令嬢たちから逃れたのに見つからない。
メイドに聞いたら退席したと言われた。
気づいたら走って追いかけていた。
呼び止めて彼女と目が合った瞬間何を言えばいいのか頭が真っ白になった。
それで慌ててしまったんだ。
俺の口から出た言葉は「見つけたぞ!お前は僕の婚約者になれ!」だった。
「嫌」って即答された。
すぐに後悔したんだ。
なんであんな命令するような一方的な言い方をしてしまったのか。
次の年も、またその次の年も頭では分かっているのに、何度もこっそり練習もしていたのに彼女を前にすると緊張して、僕の口から出るのは最低の言葉ばかりだった。
俺にも笑顔を見せて欲しかっただけなんだ。
11歳になった時の俺の暴言で彼女に会うことが出来なくなった。
毎年彼女と会えることを楽しみにしていたのに。
楽しみのなくなった僕は笑えなくなってしまった。
その間もずっと後悔を繰り返す毎日だった。
そんな時ゾルティーとアランが仲良くなった。
エリザベート嬢のことを聞くチャンスだと、アランがゾルティーに会いに来ている時に何度も話の席に混ざっては聞いていた。息災かと。
彼女は元気に過ごしているようだ。
さらに彼女の好みのタイプもゾルティーが聞いてくれた。
もうその頃には自分の気持ちに気づいていた。
情けないが会えた時のために素直に謝る練習もこっそりしていた。
今は会えなくても、それでも学園に入学すればエリザベート嬢に会えると思っていたんだ。
ゾルティーからアランとエリザベート嬢が留学すると聞くまでは。
もう二度と会えなくなるのではと絶望した。
そんな時ゾルティーが背中を押してくれたんだ。父上と母上も笑って許してくれた。
王子の立場ではなく平民として入学することにした。
平民として学院の寮に入り、身の回りの事も全部自分ですることになる。
もちろん、アトラニア王国の王には話を通している。
入学式の前日は緊張して眠れなかった。
一応分厚いメガネで変装することにした。
髪がボサボサなのは仕方がない。徐々に自分でセットができるようになるだろう。
4年ぶりに見たエリザベート嬢は想像していた以上に美しく成長していた。
エリザベート嬢を溜息を吐きながら見つめる令嬢たち。
頬を染めてこっそり見ている令息たち。
ビジョップ嬢に微笑んだ時には皆んな息をするのも忘れていたと思う。
本当に慈愛に満ちた女神のようだった。
そして神が俺に味方してくれた。
エリザベート嬢の隣の席を引き当てたんだ。
「エリーと呼んで」と笑顔を俺に向けてくれた。
差し伸べられた手は白くて小さい。
壊れないか心配でそっと優しく包み込んでみた。柔らかくてすべすべした手だった。
エリーと愛称で呼ぶことも許された。
夢にみたエリーが笑って隣にいる。
俺のことはルフランと呼んでもらえるようにお願いした。
そして、あの女神の微笑みが俺に向けられたんだ。
時が止まったかと思った。
これから1年間、エリーの隣りは俺だけの場所になる。
背中を押してくれたゾルティーに感謝だ。
なぜかアランとビジョップ嬢の視線が痛い。
~アラン視点~
クラスが解散するなり防音されている、音楽室に連れ込んだ。
「どういう事か説明していただけますか?第一王子殿下。」
なんで驚いているんだよ!
驚かされたのは僕の方だ。
下手な変装までして!
バレないと思っていたのだろうか?
まあ、エリーは気づいていなかったけど。
メガネを外した殿下。
開き直ったのか?
「なんでバレたんだ?ゾルティーがエリーに会いに行ってこいと・・・俺の思いを伝えたくて・・・」
最後の方が声が小さ過ぎて聞こえていませんけど!
しかも"エリー"呼びだし!
エリーと呼ぶ時だけ照れるな!
今までとイメージが違いすぎる。
こんな人だったとは・・・子供の頃の評判は
眉目秀麗、これは認める
頭脳明晰、これも当然認められる
文武両道、そりゃ幼い頃から鍛えられているだろう
品行方正、これは絶対に認められない!
「何やっているんですか!護衛は?誰と来ているんですか?」
「いや、1人で・・来た・・・んだ」
小さくなったつもりかも知れないけど、貴方デカいですからね!
「どこに住んでいるんですか?」
「寮に・・」
はぁ、ため息がでる。
「で、何しに留学までしてここに?」
「すまないアラン。エリーにいま会わないと二度と会えなくなる気がしたんだ。ずっとエリーに会いたかったんだ。」
ゲームのルフラン殿下も一途だったらしいが、現実も一途みたいだな。
「で、いつまでここにいる予定ですか?」
「・・・エリーに思いが伝わるまで・・」
ああ、この人はエリーの為に王位継承権まで捨てた人だった。
真っ直ぐな人なんだろうな。
ダメだ!ダメだ!絆されるな!
思いが伝わるまでって、伝わらなかったらどうするんだ?
「陛下には?」
「もちろん気持ちよく送り出してくれた。それに、アトラニア王にも平民として学院に入学することも了承を得ている。」
怪しいヒロインがいる場所に来るなんて、知らないとはいえ危険だ。
ヒロインに顔や立場を知られたら狙われるのは第一王子だ。
「エリーには、いつ殿下だとバラすのですか?」
「いや、それはまだ考えていなかった。どうしてもエリーに会いたかったんだ。」
なんなんだよ!
「俺はエリーに嫌われているから・・」
また小さくなろうとする~無理だからね!
はぁ
「で、4年ぶりに会ったエリーはどうでしたか?」
勢いよく顔を上げて話し出す殿下。
「スゴく綺麗になっていてビックリした!それに女神の微笑みは健在だったし、白くて小さな手は柔らかかった!また手を握りたい!それにエリーと愛称を呼ぶことを許してくれて夢みたいだ!俺の名前を呼んでくれた!仲良くなりましょって言ってくれた。それに・・・」
イメージが崩れっぱなしだ。
でも、きっとエリーはこんな王子の方が好感が持てるだろう。
表情が無くなっていた殿下が表情は乏しいが目を輝かせながら話している。
「もういいです。」
長くなりそうだから強引に止めた。
弟としてはこんなにもエリーを思ってくれているのは喜ぶべきなんだろう。
この人はゲームではエリーを幸せにした人なのだから。
「今日はエリーとレイを待たせているので帰りますが、詳しい説明はしてもらいますからね!」
帰ったらレイに相談しよう。
「あと、僕もここでは敬語はやめますからね。今は平民なんでしょ?」
「分かっている。それでいい」
ここまでしてくれても、もうゲームの内容とは変わってしまった。
同じ結果になるとは限らない。
ゾルティー殿下にも手紙を送って相談と報告だ。
向こうの様子も知りたいからね。
~ルフラン殿下視点~
完璧な変装だと思っていたがアランにはすぐにバレてしまった。
まだエリーには知られたくない。
愛称で呼べるようになったんだ。
仲良くしてねって言われたんだ。
何年も会えなかったエリーが今は近くにいるんだ。
せめて今までの俺の悪い印象を塗り替えたい。
少しずつ、友達からでいいから俺のことを知って欲しいし、エリーのことをもっと知りたい。
自分でもなんでこんなにもエリーに惹かれるのか、エリーでなければダメなのか分からない。
今は隣の席だが、将来俺が座ることになる椅子。
その隣の椅子にはエリーに座って欲しい。
こんなに心が弾むのは何時ぶりだろうか。
王子として軽はずみな行動をとっていることは分かっている。
でも動かなかったら後悔していただろう。
いま動いたからこそ、エリーに会えた。
もう後悔ばかりするのは嫌なんだ。
やっと笑顔が見られたんだ。
また明日もエリーに会える。
本当に夢みたいだ。
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