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第一部 Side 永宮 真紀
2人だけの時間
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その後、剛志のお母さんと抱き合ったまま、暫し泣き続けた私。
次に私が目を覚ますと、窓からは月の光が漏れていた。
(あれ……?私、リビングでお母さんと話し合ってて……そうだ、そのまま寝ちゃったんだ)
私は自分の置かれた状況を直ぐに理解すると、辺りを見回す。
しかし、そこは剛志のお母さんと話し合っていたリビングではなかった。
そう、何と私は自分の部屋のベッドの上で寝ていたのである。
(……私、いつの間に自分の部屋に戻って来たんだろう……?)
ベッドの上で首を捻りながら、きょろきょろ周囲を見てみる私。
と、私のベッドに寄りかかる様にして、床で誰かが座ったまま眠っていることに気がついた。
「……?」
(誰、だろう……?)
私は恐る恐るベッドから降りると、そっとその顔を覗き込む。
とーー。
「剛志……」
そこにいたのは剛志だった。
すると、彼は眠ってはいなかったらしく、ぱちりと目を開けると私の方に視線を向ける。
「起きたか?真紀」
彼の言葉に頷く私。
(……もしかして、剛志が私をここまで運んでくれたの……?)
お姫様抱っこで運ばれる己を想像し、思わず顔中が熱くなる私。
そんな私は剛志を見つめたまま、熱くなってしまった頬を隠すかの様にそっと両手を当てた。
と、そんな私に、とても真剣な眼差しを向けて来る剛志。
彼は私に視線を向けたまま、短く、こう告げた。
「……ごめん。実は、色々考えてたんだ、真紀の留学のこと」
次に私が目を覚ますと、窓からは月の光が漏れていた。
(あれ……?私、リビングでお母さんと話し合ってて……そうだ、そのまま寝ちゃったんだ)
私は自分の置かれた状況を直ぐに理解すると、辺りを見回す。
しかし、そこは剛志のお母さんと話し合っていたリビングではなかった。
そう、何と私は自分の部屋のベッドの上で寝ていたのである。
(……私、いつの間に自分の部屋に戻って来たんだろう……?)
ベッドの上で首を捻りながら、きょろきょろ周囲を見てみる私。
と、私のベッドに寄りかかる様にして、床で誰かが座ったまま眠っていることに気がついた。
「……?」
(誰、だろう……?)
私は恐る恐るベッドから降りると、そっとその顔を覗き込む。
とーー。
「剛志……」
そこにいたのは剛志だった。
すると、彼は眠ってはいなかったらしく、ぱちりと目を開けると私の方に視線を向ける。
「起きたか?真紀」
彼の言葉に頷く私。
(……もしかして、剛志が私をここまで運んでくれたの……?)
お姫様抱っこで運ばれる己を想像し、思わず顔中が熱くなる私。
そんな私は剛志を見つめたまま、熱くなってしまった頬を隠すかの様にそっと両手を当てた。
と、そんな私に、とても真剣な眼差しを向けて来る剛志。
彼は私に視線を向けたまま、短く、こう告げた。
「……ごめん。実は、色々考えてたんだ、真紀の留学のこと」
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