無能チートで冒険者! ~壁魔法も使いよう~

白鯨

文字の大きさ
38 / 48
 1章.無能チート冒険者になる

1章 登場人物紹介

しおりを挟む

◯真壁蜻蛉 16歳 人間・女

 『恩には恩を、仇には仇を』が家訓の、元レディースの母親と、戦国時代をこよなく愛する父親の家に産まれた、ごく一般的な女子高生。
 両親の英才教育のおかげで、楽観的で直情型だか、仲間だと思った人間は全力で守り、敵だと思った人間は全力で排除する、男勝りではなく漢勝りな性格をしている。口の悪さは母親譲り。
 ウチは家系を辿れば本多家。という父親の戯れ言を信じており、自分の名前の由来となった『蜻蛉切り』と、それを振るったご先祖様(本当は農民)を尊敬している。
 特に記録等は残していないが、走るのが好きで、陸上部に所属していた。
 ある日神様のうっかりで肉体が消滅し、異世界に転生する。
 神様にもらったチート『壁魔法』で、異世界無双を夢見るも、無能チートだった所為で挫折。その後、ゴブリンから助けてくれたセヨンの姿に、カッコいい冒険者への憧れを持つようになった。
 そして、持ち前の鋼のようなメンタリティと、溢れんばかりのバイタリティで、異世界にて冒険者をはじめる。
 好きな武将は当然、本多忠勝


◯セヨン・カルーア 42歳 ドワーフ・女
 
 ドワーフの冒険者。二つ名は『大鎧』
 幼少期の経験から、口下手で自分に自信が持てない性格をしている。
 ドワーフであることをよく口に出すのも、自信の無さからきている。
 異世界に来たばかりのトンボを偶然助け、渡り人であることを知る。
 はじめは、渡り人という伝説の存在と一緒に居れば、自分も伝説で語られるような冒険者になれるのでは? という下心からトンボの手助けをするが、トンボの良くも悪くも真っ直ぐな性根と、自分の自信の持てなかった人生を肯定され、本当の保護者となる。
 以降はトンボを妹や娘のように思うようになり、冒険者の先輩としても教え導いていく。
 本人にはあまり自覚はないが、異常な怪力の持ち主で、作った武器を壊すのは、力が強すぎて武器が耐えられないからであり、鍛冶の才能事態はある。
 ネーミングセンスの塊。


◯エルティス 24歳 人間・女

 愛称はエル。冒険者ギルドラプタス支部のサブマスター。
 書類仕事全般と受付嬢としての仕事を日々こなしている。恐がりだが、有能なサブマス。
 冒険者が無事に帰れるよう、参考資料等の拡充に余念がない。
 ギルマスよりも冒険者ギルドの実権を握っているとして、ギルドでも怒らせてはならない存在で認識されている。
 現在恋人募集中。


◯ラウル・リーロット 28歳 狼人族・女

 愛称はウル。猫の目亭の女将。
 皮肉屋で遠慮のない性格。
 元はBランク冒険者だったが、料理人である今の旦那と出会い、大恋愛の末結婚。冒険者を引退し旦那と宿屋を開業した。
 普通の狼人族以上に家族を溺愛しており、娘のミウに悪影響を与えそうな人間は、客であろうと叩き出すこともある。
 セヨンとは昔何度かパーティーを組んだことがある。
 旦那の一番好きな所は耳の形。


◯ミウル・リーロット 4歳 狼人族・女

 愛称はミウ。猫の目亭の看板娘。
 両親に蝶よ花よと育てられているため、純真無垢で素直な性格をしている。
 両親が大好きで、家のお手伝いを頑張っている。
 人の言葉や仕草を真似するクセがある。
 

◯フィレオ・ゴールドバーグ 102歳 巨人族・男

 豪放磊落な性格を自称しているが、実は細かいことにも気が付く神経質な性格をしている。
 元Aランク冒険者で、回復魔法ガン積みの肉弾戦を得意としていたが、依頼中に負った大怪我の後遺症で、長時間の運動ができなくなった為引退。
 その後は冒険者の為に、人間の街に住みながら道具屋を開業する。
 元々薬学や調合の知識があったため、ポーションや薬を作って、街中の店に卸している。
 セヨンが新人の時に世話を焼いたことがあり、セヨンとはその頃からの付き合い。
 新人冒険者のサポートを行うのが、現在の楽しみ。
 嫁が欲しいと思う今日この頃。
 

◯マナン・バード 36歳 人間・男

 領軍の副団長。真面目過ぎる性格で妻と息子がいる。
 ラプタスの街と家族を心から愛している。
 真面目過ぎるが故に、犯罪者の侵入を防ぐため、休日だというのに門番をしていることが多い。
 領主からも部下からも信頼される好漢。
 最近息子が「パパはボクより門が好きなんだ!」と言いはじめ、本気で休日の過ごし方を変えようとしている。


◯ギルドマスター 49歳 人間・男

 冒険者ギルドラプタス支部のギルドマスター。本名はギル・マスターズ。
 ギルマスになるべく生まれたような名前として、冒険者ギルドのグランドマスターに見初められ、ラプタス支部のギルマスになった。
 その為事務能力は低く、ほとんどの事をエルティスに任せている為に、エルティスには頭があがらない。
 それでも元冒険者である為、冒険者の気持ちは良くわかり、アドバイスなども的確なので、冒険者からは信頼されている。
 実は貴族との噂もある。
 好きなことは自分語り。


◯ロジャー 26歳 人間・男

 冒険者パーティー『獅子のたてがみ』のリーダー。
 明るく気安い性格で新人の面倒見もいい。
 酒癖が悪く、酔うと暴言を吐くという悪癖がある。
 パーティーメンバーが一癖も二癖もある奴らだらけで、リーダーとしては苦労人。
 それを知っている他の冒険者は、暴言を吐くロジャーを生暖かく見守っている(ただしからかいはする)。
 基本オチ担当。


◯カルロス 30歳 人間・男

 冒険者パーティー『街道の狩人』に所属するBランク冒険者。
 二つ名は『見えず』のカルロス。
 景色に溶け込む迷彩を得意としており、気配を消せば文字通り見えずになる。
 最近はトンボの所為で『苦労人』の二つ名が定着しはじめ、それを返上するため苦労している。
 見てこいカルロス。
 
 
◯軍団長 41歳 人間・男
 
 貴族家の三男で、家督を継ぐ立場になく、実家のコネで、ラプタス領軍の軍団長の地位に着いていた。
 剣の腕も指揮能力もそこそこ。
 平民を下に見る貴族らしい貴族だが、領民に害を与えることもしない、良くも悪くも普通の軍団長だった。
 オークの集落発見報告もがないことを、愛人に話したらそのまま唆され、スタンピード対策の準備金を横領して、家を買い与えた。
 実は初犯であり、スタンピードが起きてかなりテンパっていた。
 もし、相手が普通のオークだったら、彼はまだ軍団長だったかもしれない。
 今は反省してます。


◯冒険者A 31歳 人間・男

 本名、シャルムス。
 おっさんを自称する冒険者。
 ナイフ捌きに定評のある斥候。
 TFに入っており、トンボを見守っている。
 口が軽く、よくそれで痛い目を見ている。


◯冒険者B 76歳 ハーフエルフ・男

 本名、クレイ・リーン。
 弓も使える技巧派魔法使い。
 語尾を伸ばす特徴的な話し方故に、若手に見られがちだが、実はラプタスの街の冒険者の中でも年長に近い。
 TFに所属しているのは、活発な人間と関わるのが好きだから。


◯冒険者C 28歳 人間・女

 本名、レイン。
 可愛い物好きな女冒険者。
 盾も持たず剣一本で戦う戦士。
 トンボから尊敬される姉のようなポジションを狙っているが、セヨンと被り中々うまくいっていない。
 TFの創設者。


◯冒険者D 21歳 人間・男

 本名、テッド。
 特殊な喋り方をする冒険者ですぞ。
 喋り方に反し、東方の剣を使う凄腕。
 素顔を出したセヨンにやられたやつの1人で、SFの創設者。


◯冒険者E 35歳 人間・男

 本名、ゴーン。
 嫁と娘がいる採取メインの逃げ足自慢冒険者。
 最近娘が反抗期で悲しい。
 その寂しさから、ついつい酒を飲んでは帰りが遅くなり、嫁と娘に怒られている。


◯冒険者F 21歳 人間・男

 本名、トロント。
 「~っす」という三下のような話し方が特徴。
 テッドと臨時パーティーを組むことが多く、サポートメインの回復職。
 モテたい。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!

山田みかん
ファンタジー
「貴方には剣と魔法の異世界へ行ってもらいますぅ~」 ────何言ってんのコイツ? あれ? 私に言ってるんじゃないの? ていうか、ここはどこ? ちょっと待てッ!私はこんなところにいる場合じゃないんだよっ! 推しに会いに行かねばならんのだよ!!

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?

たまご
ファンタジー
 アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。  最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。  だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。  女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。  猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!! 「私はスローライフ希望なんですけど……」  この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。  表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革

うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。 優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。 家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。 主人公は、魔法・知識チートは持っていません。 加筆修正しました。 お手に取って頂けたら嬉しいです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』

宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?

処理中です...