【完結】呪われた双子 -犬として育てられた弟がよしよし♡され、次期当主として育てられた兄がボロボロ♡にされる話-

劣情祝詞

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弟編

弟編 2*

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※母親からの虐待表現があります。

 兄の名前は一綺いつき。「一人息子」であることを強調するように、つけられた名前だ。
 弟の名前はほつみ。ひらがなにすることで名前に意味を込めなくする。そして音は「ポチ」からとられた。
 家の中では「ポチ」と呼ばれていた。
 典型的な犬の名前で呼ばれることで、犬としての自覚を強固にするためだった。

 当初、ほつみを義務教育以上の教育をさせないつもりだった両親だが、建前上この家系の息子として親族一同や懇意にしている家と顔を合わせていた。
 そのため、体裁を気にして高校も卒業、現在は大学に進学している。

 ほつみは大学では比較的おとなしく生活している。日々の調教で精神と体力がけずられているせいもある。
 寡黙だが、優しい普通の青年を取り繕っている。
 それは、家では異常かつ常に怒りをぶつけているので、自分が普通の人間だと自覚したいがためだ。
 そのため、友人も普通にいるし、好意を向ける女性も少なくない。
 身体中に赤い跡や鞭目、縄目が残っており、それが服からチラッと見えてしまうことがある。
 友人からは本人の耳に入らないところで「smクラブに行っているのでは?」とか「虐待を受けている?」などと噂になっている。

 
 犬として転がされた息子の目の前には母親、しかし親子ではなく、子は犬で親は殺意の対象でしかない。
 今にも殺してやると言わんばかりの目で睨みつける。

「今日はポチに芸を覚えさせようと思うの。ほら、できるでしょ?」

 ほつみは動こうとはしない。母親は俺に合図を送る、パチンとスイッチを入れ、電流を流す。
 あぎゃぁあと悲痛な絶叫を上げて四肢をのけぞらせる。がっちりとついた筋肉がグッと盛り上がる。

「次はできるまで電流を流し続けるわよ。」

 嫌だ、嫌だ、と見開いた目から涙が溢れる。
 スイッチを入れっぱなしにする、死ぬんじゃなかろうか。
 数秒の絶叫の末、あまりの激痛に耐えきれなくなった犬は必死になって腰を振り始めた。
 スイッチを切るも、情けない腰の動きは止まらない。

「上手よポチ、物覚えは悪いけど、教えればちゃんとできる子なのよ。」

 褒められた。犬としての喜びを感じてしまいそうになるのを必死に拒否してかぶりを振っている。

「じゃあご褒美に交尾ね。」

 男は暴れる、嫌だ嫌だと泣き叫ぶ。
 しかし主人の命令は絶対なのだ。
 俺は彼の恥態で、すでにいきり立った肉棒を容赦なくぶち込む。
 結腸をこじ開ける。痙攣している、今にも泡を吹きそうな下品で淫らで、限界な顔。
 欲望のままに腰を突き入れる。
 犬と犬の野生的な交尾、マウンティングされたメス犬のように、されるがままに体を揺さぶられる。

「あ”っ、あ”っ、ぐっ、う”ぐぅっ。」

 苦痛と屈辱と暴力的な快楽に、唇を噛んで耐え続けているのがわかる。
 そんななかでも、俺は高みへと上り詰めていく。
 中で肉棒が膨らんでいく。
 ギチギチに締め付ける肉壁は、その変化を機敏に感じ取ったようだ。
 中出しされる、種付けされる、その屈辱に慌て喚いて、怒り狂った。

「やめろ”ぉ”っ、出す……な”っ…あ”!」

 悲痛な抵抗をあっさり聞き捨てて、俺は溜まりに溜まった白濁を全て、結腸の奥の奥に注ぎ込む。
 折りたたまれ拘束された手脚をばたつかせるも、なんの意味もない。
 種付けされる、犬。

「あ”ぁぁあ”ぁあ”~~~ッ!?」

 目を見開いて涙を流す。
 結腸に粘度の高い熱い体液を叩きつけられた感覚で絶頂。
 絶叫をあげながら陰茎から精液を噴き出す。
 俺は腰をわずかに揺すり、腸壁に精子をこすりつける。
 用をすませると、ずるりとモノを抜いた。
 彼の肛門は、ぽっかりと開ききったまま閉じなくなって、ときおり俺の精液をごぴゅっと噴き出しながら、ヒクヒクと痙攣している。
 結腸イキの余韻に、動かせない四肢をモジモジとくねらせて、荒い息を吐き続けた。
 そんな犬を女は蔑んだ目で見下している。

「……か、さん……か、ぁさん。」

 女は目を見開いて、彼の頰を踏みつけた。

「犬がそんな呼び方をするなッ!」

 犬は女を見上げて笑った。

「犬を……孕んだの…かよ、あんた。」

 ガッと頭を蹴り上げた。
 首が折れてしまうのではないかと思ったが、箱入り娘の女の力で助かったようだ。

「後処理しておきなさい。」

 女は自分に命令し、部屋を後にした。
 ほつみは女がいなくなり、気が抜けたのか、再び打ち寄せる絶頂の余韻に、悶えている。
 折りたたまれた脚をもじもじと擦り合わせ、必死に快感を逃しながら言った。

「……風呂、風呂……いれて……ぇ……。」

 いつも荒い口調で気高い屈強な男の、子供のような懇願に背筋がぞくっと震えた。


 俺は代々この家に仕える女中の息子だ。
 子供の時からこの家を出入りしていて、家族のようなものだった。
 数年後生まれてくるであろう次期当主の執事になると言われていた。
 しかし現実は違った。
 高校生にもなれば、家の事情はわかっていた。
 執事は年老いても変わらず、俺は「犬の世話」をすることになった。
 もう15年近くも。
 この仕事を任されたのは20を超えたあたりだ。
 最初は不満だった。こいつがいなければ俺は名家の執事になれたのに。
 しかし、25を超えたあたりから、考えが変わった。
 そもそもなぜなんの罪もない子供がこんな扱いを受けなければならないのか。
 根本の問題はそこにあるのだ、と。
 当たり前のことが、この異常な家では気づけなくなる。
 この男を誰よりも近く長く見てきたせいか、俺は気づいた。
 まさか、ほつみが19になってもこんな異常な生活が続くなんて思ってもいなかった。
 しかし、彼はつねに強気で、その精神があまりも折れなかったため、「可哀想」という気持ちは薄れていった。
 その代わりに、なんとかして解放できないか、という方向に思考がシフトするようになった。
 しかし俺は主人に仕える身。また彼にとっても、主人は「主人」なのだ。
 どうしたって抗いようがない。
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