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蓮野に降る雪④
無垢な令嬢は月の輝く夜に甘く乱される~駆け落ちから始まった結婚の結末は私にもわかりませんでした。
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少しの躊躇いを見せ、トンジュが切り出した。
「女将の話ですが」
サヨンは何事かと小首を傾げる。
トンジュは、そのあどけないともいえる仕草に一瞬、眩しげに眼を細める。急に立ち止まったかと思うと、背にしょった大きな袋を降ろし、毛織りの胴着を取り出した。
「これを着て」
トンジュは胴着をサヨンに差し出した。
「でも、これはあなたが着るべきよ」
サヨンは首を振った。既に自分は酒場を出る際に、外套を渡されている。これは女将の使い古しだといわれたけれど、寒さを凌ぐには十分だった。
「私なら、これで十分。トンジュは何も上に羽織っていないのだもの。着の身着のままでいたら、あなたの方が風邪を引いてしまうわ」
トンジュの面に優しい笑みがひろがった。
「俺なら心配要りませんよ。丈夫なだけが取り柄ですから」
今のトンジュはサヨンがよく知る穏やかな彼であった。
だが、と、サヨンは考える。
トンジュについて知っているといっても、自分はどこまで知っていたというのだろう。これまでの二人の立場は、あまりにも違いすぎていた。ゆえに、主家の令嬢と下男という立場で互いを知り合うのは難しすぎた。
実際のところ、子どもの頃からの知り合いというだけで、屋敷内でも滅多と顔を合わせる機会はなかった。下男が軽々しくお嬢さまに声をかけられるものではないし、逆にサヨンからトンジュに近づくことも躊躇われる立場であったのだ。
サヨンが彼を〝知っている〟と思っていたのは、あくまでもその程度のものだったし、また、お付きの侍女ミヨンからの受け売り話を鵜呑みにして、いつしかそのまま自分がトンジュという男について何もかも知っているような気になっていたのだ。
とはいえ、トンジュがいつものトンジュらしさを取り戻したことはサヨンを安堵させた。意外な彼の優しさは、不安に潰れそうになっていたサヨンの心にかすかな希望を与えた。
「俺は平気だから、これはお嬢さまが着て下さいませんか? あなたが倒れると、前に進めなくなります。その方が俺はかえって困るんですよ」
言葉はけして優しいものではなかった。むしろ、サヨンに病気になられると、足手まといになる―と指摘されているようにも取れる。
しかし、サヨンはその言葉の裏にある彼の優しさを的確に感じ取れた。だから、素直に彼の勧めに従うことにしたのだった。
サヨンは毛織りの胴着を粗末なチマチョゴリの上に着てから、更に頭から外套をすっぽりと被った。むろん温かさは倍増したけれど、やはり、何も防寒具を身につけていないトンジュが気がかりだ。
「今し方の途中止めになった話ですけど」
トンジュの台詞に、サヨンは物想いから現実に引き戻された。
「え、ええ、その話をしていたんだったわね」
サヨンは微笑み、トンジュの次の言葉を待った。
「あれは気にしないで欲しいんです。俺はたとえ百年経っても、あなたを厄介者だなんて思うことはない」
その時、サヨンはトンジュに訊ねてみたい衝動に駆られた。
―トンジュや、あんたはそこまでこのお嬢さんに惚れてるのかえ。
あの女将のひと言が今も鮮やかに甦るのだ。
むろん、あんな非現実的な話を信じるはずもない。ただ、あまりにも愕いただけだ。
二人の詳しい関係までは知らないけれど、女将にとって、トンジュは恐らく息子のようなものなのだろう。トンジュもまた女将に対してだけは我が儘でやんちゃな息子のようにふるまっていた。
トンジュへの情ゆえに、女将は二人の逃亡に何かもっともらしい理由を見出したかっただけなのだ。少なくともサヨンはそのように理解していた。
「私の方もさっきのこと、お礼を言わなくちゃね。ありがとう、トンジュ」
サヨンが伸び上がるようにしてトンジュの顔を覗き込むと、トンジュは少年のようにさっと顔を赤らめた。
「な、何ですか、いきなり」
「女将さんが私を屋敷に帰した方が良いと言ったときのことよ。あなたは、私が帰る必要はないって、はっきり言ってくれたでしょう」
「ああ、あのことですね。あれは俺の本心を応えたまでです。何も礼を言われるほどのことではありませんよ」
いかにもトンジュらしい応えに、サヨンは微笑む。
「でも、今だから白状するけれど、あのときは、どうなるかと思って内心はどきどきしていたの。だから、あなたがきっぱりと断ったときには本当に嬉しかった」
トンジュは軽く頷くと、しばらく黙々と歩き続けた。
やがて、彼が静寂を破ったのは、かなり歩いてからのことだった。
「これからのことを話しても良いですか?」
「これからって、今後のことよね」
我ながらもの凄く当たり前すぎる質問だと思ったが、目下のところ、これしか思い浮かばなかった。
「そう、俺たちのこれからのことです」
「―」
トンジュの言葉にかすかに引っかかりを憶えたものの、今のサヨンには追及するだけの余裕はなかった。
途中の酒場でひと休みしたとはいえ、屋敷を出てから殆ど歩きっ放しできたのだ。一旦は治まっていた右足の痛みも再びぶり返していた。サヨンは心身ともに消耗しきっていた。
「トンジュは私を厄介者だとは思わないと言ってくれるけど、私はいつまでも、その言葉に甘えてはいけないと思っているわ」
「それは、どういう意味ですか?」
トンジュの声音がやや緊張感を帯びたのにサヨンは気づかない。
「トンジュは自由になりたくて、屋敷を出るのだと言ったわよね。だったら、あなたは、これからは自分のその夢を追いかけていった方が良い」
「―お嬢さまは、どうなさるおつもりで?」
「正直、まだよく判らないの。私って、本当に駄目ね。女将さんに言われたとおり。世間知らずな上に、ろくに身につけた技術もないし。今回のことで、私は自分がいかに無力か思い知らされたみたい。今まで甘やかされてばかりで、何一つ世の中のことを知ろうとしなかった自分が恥ずかしい」
サヨンはここで言葉を切り、息を弾ませた。
「でもね。今からでも遅くはないと思うの。だから、何とか仕事を見つけるか身につけるかして、一人で生きてゆく方法を考えてゆきたいと思ってる」
「それじゃあ、お嬢さまは俺と別れると?」
「別れるというよりは、それぞれ別の道を歩きましょうという意味よ」
トンジュがサヨンをじいっと見た。
「女将も言っていたでしょう。苦労知らずのお嬢さま育ちのあなたが一人で生きてゆけるはずがない」
「大丈夫、さっきのあなたの台詞じゃないけど、私は丈夫なのが唯一の取り柄なのよ。こう見えて案外、打たれ強いんだから。屋敷を出たのは誰に強制されたわけでもない、自分で決めたことだから、自分の道は自分自身で切り開いてゆきたいの」
「馬鹿な。あなたのような無垢な娘なんて、行き着くところは相場が決まってますよ。一人になった途端、その辺を歩いている男たちにどこかに連れ込まれて慰みものにされた末、最後は妓房に売り飛ばされておしまいでしょうね」
「トンジュ、それはあまりだわ。私、あなたが思うほど世間知らずじゃないのに」
優しいトンジュの口から発せられた言葉とは思えない台詞だ。
サヨンが涙声で訴えると、トンジュは視線を合わせるのを避けるように顔を背けた。
「俺がお嬢さまを守ります。だから、何も無理して苦労したり不幸になる必要はないんです」
「でも」
言いかけようとするサヨンに、トンジュは皆まで言わせなかった。
「できればこんなことは言いたくなかったが、俺は今回の機会にすべてを賭けました。一か八かの賭けに出たのは俺自身の夢を実現させためでもあり、お嬢さまの望みを叶えるためでもあったんです。すべてを棄ててきた俺に、最早戻れる場所はない。その俺を今になって棄てるというのですか」
「棄てるだなんて言い方はしないで。私はあなたと一緒にここまで来たけれど、何を約束したわけでもないのよ。ましてや、女将さんが誤解したように、私とあなたは互いに慕い合って駆け落ちをしたのではない。なのに、何故、私があなたを棄てるという話になるのか判らないわ」
サヨンの眼から溢れ出した涙が頬をつたう。温かいはずの涙は真冬の夜風に当たっただけで、すぐに冷たい滴に変わった。
「誤解? 女将のあの言葉が誤解だと、あなたは心からそう思っているのですか?」
トンジュが呆れ果てたと言わんばかりに首を振った。
「あなたは残酷な人だ。俺の気持ちを揺さぶるくせに、追いかければ逃げようとする」
「女将の話ですが」
サヨンは何事かと小首を傾げる。
トンジュは、そのあどけないともいえる仕草に一瞬、眩しげに眼を細める。急に立ち止まったかと思うと、背にしょった大きな袋を降ろし、毛織りの胴着を取り出した。
「これを着て」
トンジュは胴着をサヨンに差し出した。
「でも、これはあなたが着るべきよ」
サヨンは首を振った。既に自分は酒場を出る際に、外套を渡されている。これは女将の使い古しだといわれたけれど、寒さを凌ぐには十分だった。
「私なら、これで十分。トンジュは何も上に羽織っていないのだもの。着の身着のままでいたら、あなたの方が風邪を引いてしまうわ」
トンジュの面に優しい笑みがひろがった。
「俺なら心配要りませんよ。丈夫なだけが取り柄ですから」
今のトンジュはサヨンがよく知る穏やかな彼であった。
だが、と、サヨンは考える。
トンジュについて知っているといっても、自分はどこまで知っていたというのだろう。これまでの二人の立場は、あまりにも違いすぎていた。ゆえに、主家の令嬢と下男という立場で互いを知り合うのは難しすぎた。
実際のところ、子どもの頃からの知り合いというだけで、屋敷内でも滅多と顔を合わせる機会はなかった。下男が軽々しくお嬢さまに声をかけられるものではないし、逆にサヨンからトンジュに近づくことも躊躇われる立場であったのだ。
サヨンが彼を〝知っている〟と思っていたのは、あくまでもその程度のものだったし、また、お付きの侍女ミヨンからの受け売り話を鵜呑みにして、いつしかそのまま自分がトンジュという男について何もかも知っているような気になっていたのだ。
とはいえ、トンジュがいつものトンジュらしさを取り戻したことはサヨンを安堵させた。意外な彼の優しさは、不安に潰れそうになっていたサヨンの心にかすかな希望を与えた。
「俺は平気だから、これはお嬢さまが着て下さいませんか? あなたが倒れると、前に進めなくなります。その方が俺はかえって困るんですよ」
言葉はけして優しいものではなかった。むしろ、サヨンに病気になられると、足手まといになる―と指摘されているようにも取れる。
しかし、サヨンはその言葉の裏にある彼の優しさを的確に感じ取れた。だから、素直に彼の勧めに従うことにしたのだった。
サヨンは毛織りの胴着を粗末なチマチョゴリの上に着てから、更に頭から外套をすっぽりと被った。むろん温かさは倍増したけれど、やはり、何も防寒具を身につけていないトンジュが気がかりだ。
「今し方の途中止めになった話ですけど」
トンジュの台詞に、サヨンは物想いから現実に引き戻された。
「え、ええ、その話をしていたんだったわね」
サヨンは微笑み、トンジュの次の言葉を待った。
「あれは気にしないで欲しいんです。俺はたとえ百年経っても、あなたを厄介者だなんて思うことはない」
その時、サヨンはトンジュに訊ねてみたい衝動に駆られた。
―トンジュや、あんたはそこまでこのお嬢さんに惚れてるのかえ。
あの女将のひと言が今も鮮やかに甦るのだ。
むろん、あんな非現実的な話を信じるはずもない。ただ、あまりにも愕いただけだ。
二人の詳しい関係までは知らないけれど、女将にとって、トンジュは恐らく息子のようなものなのだろう。トンジュもまた女将に対してだけは我が儘でやんちゃな息子のようにふるまっていた。
トンジュへの情ゆえに、女将は二人の逃亡に何かもっともらしい理由を見出したかっただけなのだ。少なくともサヨンはそのように理解していた。
「私の方もさっきのこと、お礼を言わなくちゃね。ありがとう、トンジュ」
サヨンが伸び上がるようにしてトンジュの顔を覗き込むと、トンジュは少年のようにさっと顔を赤らめた。
「な、何ですか、いきなり」
「女将さんが私を屋敷に帰した方が良いと言ったときのことよ。あなたは、私が帰る必要はないって、はっきり言ってくれたでしょう」
「ああ、あのことですね。あれは俺の本心を応えたまでです。何も礼を言われるほどのことではありませんよ」
いかにもトンジュらしい応えに、サヨンは微笑む。
「でも、今だから白状するけれど、あのときは、どうなるかと思って内心はどきどきしていたの。だから、あなたがきっぱりと断ったときには本当に嬉しかった」
トンジュは軽く頷くと、しばらく黙々と歩き続けた。
やがて、彼が静寂を破ったのは、かなり歩いてからのことだった。
「これからのことを話しても良いですか?」
「これからって、今後のことよね」
我ながらもの凄く当たり前すぎる質問だと思ったが、目下のところ、これしか思い浮かばなかった。
「そう、俺たちのこれからのことです」
「―」
トンジュの言葉にかすかに引っかかりを憶えたものの、今のサヨンには追及するだけの余裕はなかった。
途中の酒場でひと休みしたとはいえ、屋敷を出てから殆ど歩きっ放しできたのだ。一旦は治まっていた右足の痛みも再びぶり返していた。サヨンは心身ともに消耗しきっていた。
「トンジュは私を厄介者だとは思わないと言ってくれるけど、私はいつまでも、その言葉に甘えてはいけないと思っているわ」
「それは、どういう意味ですか?」
トンジュの声音がやや緊張感を帯びたのにサヨンは気づかない。
「トンジュは自由になりたくて、屋敷を出るのだと言ったわよね。だったら、あなたは、これからは自分のその夢を追いかけていった方が良い」
「―お嬢さまは、どうなさるおつもりで?」
「正直、まだよく判らないの。私って、本当に駄目ね。女将さんに言われたとおり。世間知らずな上に、ろくに身につけた技術もないし。今回のことで、私は自分がいかに無力か思い知らされたみたい。今まで甘やかされてばかりで、何一つ世の中のことを知ろうとしなかった自分が恥ずかしい」
サヨンはここで言葉を切り、息を弾ませた。
「でもね。今からでも遅くはないと思うの。だから、何とか仕事を見つけるか身につけるかして、一人で生きてゆく方法を考えてゆきたいと思ってる」
「それじゃあ、お嬢さまは俺と別れると?」
「別れるというよりは、それぞれ別の道を歩きましょうという意味よ」
トンジュがサヨンをじいっと見た。
「女将も言っていたでしょう。苦労知らずのお嬢さま育ちのあなたが一人で生きてゆけるはずがない」
「大丈夫、さっきのあなたの台詞じゃないけど、私は丈夫なのが唯一の取り柄なのよ。こう見えて案外、打たれ強いんだから。屋敷を出たのは誰に強制されたわけでもない、自分で決めたことだから、自分の道は自分自身で切り開いてゆきたいの」
「馬鹿な。あなたのような無垢な娘なんて、行き着くところは相場が決まってますよ。一人になった途端、その辺を歩いている男たちにどこかに連れ込まれて慰みものにされた末、最後は妓房に売り飛ばされておしまいでしょうね」
「トンジュ、それはあまりだわ。私、あなたが思うほど世間知らずじゃないのに」
優しいトンジュの口から発せられた言葉とは思えない台詞だ。
サヨンが涙声で訴えると、トンジュは視線を合わせるのを避けるように顔を背けた。
「俺がお嬢さまを守ります。だから、何も無理して苦労したり不幸になる必要はないんです」
「でも」
言いかけようとするサヨンに、トンジュは皆まで言わせなかった。
「できればこんなことは言いたくなかったが、俺は今回の機会にすべてを賭けました。一か八かの賭けに出たのは俺自身の夢を実現させためでもあり、お嬢さまの望みを叶えるためでもあったんです。すべてを棄ててきた俺に、最早戻れる場所はない。その俺を今になって棄てるというのですか」
「棄てるだなんて言い方はしないで。私はあなたと一緒にここまで来たけれど、何を約束したわけでもないのよ。ましてや、女将さんが誤解したように、私とあなたは互いに慕い合って駆け落ちをしたのではない。なのに、何故、私があなたを棄てるという話になるのか判らないわ」
サヨンの眼から溢れ出した涙が頬をつたう。温かいはずの涙は真冬の夜風に当たっただけで、すぐに冷たい滴に変わった。
「誤解? 女将のあの言葉が誤解だと、あなたは心からそう思っているのですか?」
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