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後編(上)

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目を覚ますと夜だった。
換気のためだろうか、窓が開いていて涼しい。
周りを見渡すと圭人の部屋では無いことに気がついた。
ホテルのような空間だ。


何があったんだっけ?

...そうだ、ヒートを起こしちゃって、それから、それから...


、、、は、恥ずかしすぎるっっ!!!
幼馴染とほにゃほにゃするなんて、、、
しかもちょっとときめいたとか言えない、、、



「け゛い゛と゛...」


シーンとした部屋に1人でいることに不安になった僕は試しにあいつの名前を呼んでみるが返事はない。
どれだけ酷使したのか分からないが声がガラガラすぎる


うーーん、圭人は今親に呼び出されているとか...?
僕も自己管理の甘さを詰められるだろうな

とりあえずこの部屋を出ようと重い身体を起こした時だった。

「あ、起きたか?」

圭人がひょっこりドアから顔を出した。

「まだゆっくりしてて良いよ。風呂沸いたら一緒に入ろう」

「い゛ま゛な゛ん゛し゛?」

「19時。
...気付いてなさそうだけど、あれから3日経ってるよ」


「...3日ってな゛に゛が?」


「あまねのヒートが始まってから。」


「は゛あ゛!?!?」


3日間も!?
つまり3日も圭人とセックスしていたということになるのか?でもその間の記憶がまるで無い。

「ここはホテルだよ。
流石に家で何日も盛るのもどうかと思ってあまねが気絶した時に連れてきたんだ。」

あんな状況でも気を遣ってくれたのか!?
流石モテ男、、、

そんな衝撃に追い討ちをかけるように圭人の言葉は続いた。

「ちゃんと両方の親も知ってるから安心して」


うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ


「ま゛じ?」


「うん。まじ」


どういう顔で親に会えばいいんだよ...
ショックを受けていることに気が付いたのか気が付いていないのか、圭人がこちらに近づいて僕の座るベッドに腰を下ろした。

「ちょっと話そう」


そう言われて僕はコクンとうなづいた。

とにかく頭の中を整理したい

「僕はアルファであまねはオメガ、3日前あまねにヒートが来て僕たちはセックスした。いい?」


内容は良くないけれども...
恥ずかしげもなく淡々と述べる圭人に感心してしまう。やっぱり由緒ある家の子供はいつでも冷静でいる訓練とか受けてるのかな?

そこまで考えて、あのキスした時の雄の顔が頭を過ぎって心臓がバクバクしてしまった。
あれは冷静な表情じゃなかったな...


「あまねは初めてのヒートだったから少しの快感で意識を失っていたし3日間の記憶はあんまり無いだろうね。
それで、本題なんだけど」


真剣な顔つきになった圭人に無意識にゴクリ、と唾を飲み込む。


「僕たちは運命の番だ」



「んん゛!??ゴホッゴホッ!!」


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