2 / 10
第二話 絶対歌手にしてやる
しおりを挟む
翌日 詳細を決める為に双葉は良輔の家を訪れた。
「今日もお休みなんですか?」
「・・別に。午前中忙しかった。お前が来るせいで一日分の仕事午前中に片付けさせられて疲れた。」
「えっ、すいません!早速詳細を決めさせて欲しいんですけど・・・。」
「お前が決めれば?適当に決めて修正したいとこは俺がする。」
「二人で決めましょう!週何回のレッスンにするかとか決めないと・・・」
「週1回。これは決定事項。もしくは2週間に一回になる可能性もある。俺のスケジュール次第だ。月謝は月5万ってとこか。」
「5万円!?そんなたくさん出せませんよ!せめて3万円で勘弁してください。
バイトしても親からお金を貰っても5万円は払えません。2週間に一回になったらほぼ月一回のレッスンなのに一回5万円とか有り得ないですよ!」
「なんだよ、天才に歌手になれる保証をしてもらうのに5万くらい安いもんだろ。俺が絶対歌手にしてやるって言ってやってんだぞ。」
「絶対なれる保証なんてないじゃないですか!とにかくそこは妥協できません。」
「はぁ・・じゃあ3万でいい。その代わりまず実力を試すテストだ。俺の曲を流すから歌ってみろ。音痴だったら追い出す。俺に聞かせる自信があるんだよなぁ?ここに来てるってことは。」
音響機器が揃った部屋に移動すると早速良輔のデビュー曲がかかった。
歌い終わり、良輔の様子を窺うととてつもなく怒っている様子だった。
「てめぇはふざけてんのか・・・その程度で俺にボイストレーナーをやれってか!?カラオケで練習して出直してこい音痴!!!」
「なんでそこまで言われなきゃいけないんですか!下手だからボイストレーニングを依頼してるんですよ!!」
「お前みたいな音痴の相手してるほど俺は暇じゃねーんだよ!
・・・とりあえず俺が教えるまでもなくカラオケで特訓してこい。俺からアドバイスできることはひたすら練習しろとしか言えない。2週間後の月曜、またオフにトレーニングの時間を取る。その時今以上に上手くなってなかったらボイストレーニングは終了だ。月謝も払わせずお前を追い出す。毎日カラオケで同じ俺の曲6時間練習だ。」
「ろ、6時間も!?・・・分かりました・・・じゃあ2週間後またお邪魔します。」
さすがに音痴と罵られダメージを受けたのか文句を言う気力なく双葉は家を出た。
1週間後 友達に誘われたカラオケで歌を披露した。
「めっちゃ上手い!すっごいいいよ!何でそんな上手いのー!」
本人に音痴と罵倒され毎日6時間特訓してるなんて口が裂けても言えなかった。
「樋野良輔かっこいいよねー!一回会ってみたーい」
同じく1週間後本人の前で歌を披露しなきゃいけないなんて口が裂けても言えない。
「双葉ほんっとすごいよねー卒業したらやっぱ歌手目指すの?」
「うん、まぁね・・今ボイストレーニング習っててそこの先生に認めてもらえたら歌手のオーディション受けるつもり。」
「絶対受かるよ!頑張って!・・あ、もうこんな時間!帰らないと!」
「ごめん、私もうちょっといるね。」
「あ、そう?じゃあ私半分払って先帰るねー」友人に別れを告げ、1時間ほど良輔の曲を歌って帰宅した。
それから1週間後 いよいよ披露する日がやってきた。
「今日もお休みなんですか?」
「・・別に。午前中忙しかった。お前が来るせいで一日分の仕事午前中に片付けさせられて疲れた。」
「えっ、すいません!早速詳細を決めさせて欲しいんですけど・・・。」
「お前が決めれば?適当に決めて修正したいとこは俺がする。」
「二人で決めましょう!週何回のレッスンにするかとか決めないと・・・」
「週1回。これは決定事項。もしくは2週間に一回になる可能性もある。俺のスケジュール次第だ。月謝は月5万ってとこか。」
「5万円!?そんなたくさん出せませんよ!せめて3万円で勘弁してください。
バイトしても親からお金を貰っても5万円は払えません。2週間に一回になったらほぼ月一回のレッスンなのに一回5万円とか有り得ないですよ!」
「なんだよ、天才に歌手になれる保証をしてもらうのに5万くらい安いもんだろ。俺が絶対歌手にしてやるって言ってやってんだぞ。」
「絶対なれる保証なんてないじゃないですか!とにかくそこは妥協できません。」
「はぁ・・じゃあ3万でいい。その代わりまず実力を試すテストだ。俺の曲を流すから歌ってみろ。音痴だったら追い出す。俺に聞かせる自信があるんだよなぁ?ここに来てるってことは。」
音響機器が揃った部屋に移動すると早速良輔のデビュー曲がかかった。
歌い終わり、良輔の様子を窺うととてつもなく怒っている様子だった。
「てめぇはふざけてんのか・・・その程度で俺にボイストレーナーをやれってか!?カラオケで練習して出直してこい音痴!!!」
「なんでそこまで言われなきゃいけないんですか!下手だからボイストレーニングを依頼してるんですよ!!」
「お前みたいな音痴の相手してるほど俺は暇じゃねーんだよ!
・・・とりあえず俺が教えるまでもなくカラオケで特訓してこい。俺からアドバイスできることはひたすら練習しろとしか言えない。2週間後の月曜、またオフにトレーニングの時間を取る。その時今以上に上手くなってなかったらボイストレーニングは終了だ。月謝も払わせずお前を追い出す。毎日カラオケで同じ俺の曲6時間練習だ。」
「ろ、6時間も!?・・・分かりました・・・じゃあ2週間後またお邪魔します。」
さすがに音痴と罵られダメージを受けたのか文句を言う気力なく双葉は家を出た。
1週間後 友達に誘われたカラオケで歌を披露した。
「めっちゃ上手い!すっごいいいよ!何でそんな上手いのー!」
本人に音痴と罵倒され毎日6時間特訓してるなんて口が裂けても言えなかった。
「樋野良輔かっこいいよねー!一回会ってみたーい」
同じく1週間後本人の前で歌を披露しなきゃいけないなんて口が裂けても言えない。
「双葉ほんっとすごいよねー卒業したらやっぱ歌手目指すの?」
「うん、まぁね・・今ボイストレーニング習っててそこの先生に認めてもらえたら歌手のオーディション受けるつもり。」
「絶対受かるよ!頑張って!・・あ、もうこんな時間!帰らないと!」
「ごめん、私もうちょっといるね。」
「あ、そう?じゃあ私半分払って先帰るねー」友人に別れを告げ、1時間ほど良輔の曲を歌って帰宅した。
それから1週間後 いよいよ披露する日がやってきた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?
さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。
しかしあっさりと玉砕。
クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。
しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。
そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが……
病み上がりなんで、こんなのです。
プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる