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第1章
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国内外問わず作家でも音楽家でも画家でも、芸術家の中には夭逝した人はたくさんいる。その理由は偶発的な事故だったり病気だったりするけど、自ら命を断つという終わり方はセンセーショナルな分、人々の記憶に残りやすい。
だけど露崎涼成がこの世から消えたがっているのは想像がつかなかった。あれだけ挑発的で生命力に溢れた絵を描く人がどうして?
何も知らない私が原因を探るのは軽率な気がして黙りこんでいると、佐々木さんが諦めたような顔で笑った。
「すみません、こんな話されても気が重くなりますよね。やっぱり辞めましょうか」
「い、いえ、やります」
考えるよりも先に口をついて出る。
「佐々木さんは十月を目処にと仰ってましたけど、仕事、今月中に辞めます」
「大丈夫なんですか?」
「露崎さんが死ぬのは嫌ですから」
言ってから答えになっていないと気づいた。
「たぶん大丈夫だと思います」と付け足して、やっとコーヒーカップに口をつける。少しぬるくなっていた。でも今日は気温が高かったからこれでちょうどいい。
その後、雇用契約書の見直しをした。勤務時間は週五回の八時間に延びて給与形態も時給から月給になった。もちろん社会保険も完備だ。露崎涼成はてっきり個人事業主かと思ったら、法人化したらしい。「名ばかりの小さい会社ですが」と佐々木さんは謙遜したけど、この町への貢献度を考えると嫌味にすら聞こえる。
「九月以降は僕の方が忙しくなりますが、あと二ヶ月半ですか、それまでに退職の手続きを済ませていただければ助かります」
「わかりました」
「では、すみません、バタバタしてますが僕はこれで。次は高山さんが退職されたときに諸々引き継ぎをしたいので、高山さんの方から連絡をいただけますか? ショートメッセージで構いませんから」
「あ、はいっ」
二人分の伝票を引き抜いて、佐々木さんが足早にカフェを出ていく。
少し格好つけて「今月中に辞めます」と言ったのが、今になって恥ずかしくなる。それにしても、死にたがってるというのはどういうことなんだろう。私が会った露崎涼成からはそんな雰囲気は出ていなかった。躁状態というやつだろうか。今は何をしてるんだろう。
考え出すと止まらなくなって、私は残ったコーヒーを一気に喉へ流し込んだ。口の中が痺れるくらい苦かったけど、水も飲まずにさっさと席を立つ。
佐々木さんは露崎涼成のところへ行ったのだろうか。展覧会が始まって二週間経つ。あらかたマスコミ対応も終わって家にいるかもしれない。佐々木さんと一緒に出て、露崎涼成のことを聞けばよかった。
運よくちょうど来た電車に乗り込んで町へ帰る。まだ実際に世話をするわけじゃないけど、挨拶がてら顔を見に行くくらいはしてもいいだろう。いや、挨拶は二週間前にしたから、しつこいと思われるかもしれない。この場合はどっちが正解なのだろう。
そうこうしているうちに足は露崎涼成の自宅兼アトリエ前に着いていた。そびえ立つ塀とセキュリティ会社のステッカーが貼られた真っ黒な門が、外から来る人を拒絶しているように見える。だけど真新しいタバコの匂いが漂ってきて、すぐ近くにいるのがわかった。
「つ、露崎さんっ」
しばらく待ってみたけど当然、返事はない。当たり前だ。これで応答なんかしたら節操のないファンが発狂して塀をよじ登る。
「あのっ、高山ですー……」
だけど諦めきれずに声を出した。少し間があって、塀の向こう側から砂利を踏む足音が聞こえた。やっぱりここにいるんだ。
「…………誰?」
低くこもった声が黒い門のところから聞こえる。
「た、高山です。高山紬です。あの、お世話になるので挨拶しにきました」
「……高山……?」
「誰だっけ」と言われかねない声のトーンに冷や汗が吹き出る。やめればよかった。せめて佐々木さんが一緒のときに訪ねればよかった。だけど今さら「すみませんでした」と逃げるわけにもいかず、その場に棒立ちで待つ。
「……八年前の展覧会のタイトルと、そのメインになった絵のタイトルをどうぞ」
「えっ」
「十、九、八」
突然、カウントダウンが始まった。
「あっ、展覧会のタイトルは焦燥で、メインは花海棠!」
「……正解」
向こうで押し殺した笑い声が聞こえたと思ったら、門がゆっくりと開かれた。人が一人入れるかどうかのスペースからタバコを咥えた露崎涼成が現れる。にやついた顔つきの彼に、こちらも安心して笑ってしまう。
「ちなみに副題は、美人の眠りですよね?」
「百点満点だな。どうぞ、いらっしゃい」
門の片側が目一杯開かれた。一瞬、躊躇しそうになったけど、今後お世話になる場所だと言い聞かせて足を踏み入れた。すぐ目の前に開けっ放しにした玄関があった。
私の後ろで門を施錠した露崎涼成が吸い差しのタバコを携帯灰皿に押し込むと、「こっち」と玄関の中へ入っていく。
「お、お邪魔します」
入った瞬間、どこか懐かしい匂いがした。線香のような墨汁のような、とにかく小さい頃に嗅いだことのある匂いだと思った。
「あ、ごめん、うちに来客用のスリッパとかないから、次に来るときは自分のやつ持ってくればいいよ」
靴を脱いだ途端、露崎涼成が言った。
「は、はい。お邪魔します」
「うん。じゃあ、こちらへどうぞ」
着いて来るよう促されて、通されたのは十畳ほどの広い和室だった。大家族が囲むようなテーブルが中央にどんと置いてあり、壁の柱には年季の入った柱時計がかけられている。
露崎涼成が部屋の隅に積まれていた座布団を一枚引き抜いて、そっと一番奥のお誕生日席に置いた。恐縮しながらそこに座る。
「紬、コーヒーとお茶と水だったら何が好き?」
ナチュラルに下の名前を呼ばれて、心の中がお祭り騒ぎになる。
「え、あ、コーヒーで」
「じゃあ一緒に探そう。場所がわかんないから。水だったらすぐに出せるんだけど」
「すみません、ではお水で」
「かしこまりました」
露崎涼成が部屋を出ていく。といっても廊下を挟んですぐ向かいのキッチンへ入っていっただけだった。だけど冷蔵庫を開けてしばらく立ったまま動かなくなった。
「……?」
首を伸ばして様子を伺ってみる。ひょいと冷蔵庫のドアから顔を覗かせた露崎涼成と目が合った。
「紬、ちょっとこっち来て」
「はい!」
立ちがった瞬間、テーブルの縁にすねをぶつける。痛い。声と涙を押し殺して、気合いで露崎涼成の元へ駆け寄る。
「どうしましたか」
「飲み物、予想以上にいっぱいあった。どれがいい?」
自分の家なのに把握してない口ぶりだった。
「失礼します」と冷蔵庫の見ると、中にはコーヒーやお茶のほかにパックのフルーツジュースや野菜ジュースが詰め込まれている。むしろ飲み物しか入っていない。あ、さけるチーズがあった。好きなのだろうか。
「じゃあ、この野菜ジュースをいただきます」
「はい、どうぞ、好きなのをお取りください」
恐る恐る手を伸ばして紫色のパッケージの野菜ジュースを取ると、冷蔵庫のドアが閉められた。居間へ戻る露崎涼成の背中を追いかけてさっきの座布団に座る。
私の斜め左側に座った露崎涼成は、テーブルに片肘をついてぼうっと私の手元を見ている。最初ここへ来たときは笑っていたけど、今は無表情だ。カチ、カチ、と柱時計の秒針の音だけが聞こえる。
だけど露崎涼成がこの世から消えたがっているのは想像がつかなかった。あれだけ挑発的で生命力に溢れた絵を描く人がどうして?
何も知らない私が原因を探るのは軽率な気がして黙りこんでいると、佐々木さんが諦めたような顔で笑った。
「すみません、こんな話されても気が重くなりますよね。やっぱり辞めましょうか」
「い、いえ、やります」
考えるよりも先に口をついて出る。
「佐々木さんは十月を目処にと仰ってましたけど、仕事、今月中に辞めます」
「大丈夫なんですか?」
「露崎さんが死ぬのは嫌ですから」
言ってから答えになっていないと気づいた。
「たぶん大丈夫だと思います」と付け足して、やっとコーヒーカップに口をつける。少しぬるくなっていた。でも今日は気温が高かったからこれでちょうどいい。
その後、雇用契約書の見直しをした。勤務時間は週五回の八時間に延びて給与形態も時給から月給になった。もちろん社会保険も完備だ。露崎涼成はてっきり個人事業主かと思ったら、法人化したらしい。「名ばかりの小さい会社ですが」と佐々木さんは謙遜したけど、この町への貢献度を考えると嫌味にすら聞こえる。
「九月以降は僕の方が忙しくなりますが、あと二ヶ月半ですか、それまでに退職の手続きを済ませていただければ助かります」
「わかりました」
「では、すみません、バタバタしてますが僕はこれで。次は高山さんが退職されたときに諸々引き継ぎをしたいので、高山さんの方から連絡をいただけますか? ショートメッセージで構いませんから」
「あ、はいっ」
二人分の伝票を引き抜いて、佐々木さんが足早にカフェを出ていく。
少し格好つけて「今月中に辞めます」と言ったのが、今になって恥ずかしくなる。それにしても、死にたがってるというのはどういうことなんだろう。私が会った露崎涼成からはそんな雰囲気は出ていなかった。躁状態というやつだろうか。今は何をしてるんだろう。
考え出すと止まらなくなって、私は残ったコーヒーを一気に喉へ流し込んだ。口の中が痺れるくらい苦かったけど、水も飲まずにさっさと席を立つ。
佐々木さんは露崎涼成のところへ行ったのだろうか。展覧会が始まって二週間経つ。あらかたマスコミ対応も終わって家にいるかもしれない。佐々木さんと一緒に出て、露崎涼成のことを聞けばよかった。
運よくちょうど来た電車に乗り込んで町へ帰る。まだ実際に世話をするわけじゃないけど、挨拶がてら顔を見に行くくらいはしてもいいだろう。いや、挨拶は二週間前にしたから、しつこいと思われるかもしれない。この場合はどっちが正解なのだろう。
そうこうしているうちに足は露崎涼成の自宅兼アトリエ前に着いていた。そびえ立つ塀とセキュリティ会社のステッカーが貼られた真っ黒な門が、外から来る人を拒絶しているように見える。だけど真新しいタバコの匂いが漂ってきて、すぐ近くにいるのがわかった。
「つ、露崎さんっ」
しばらく待ってみたけど当然、返事はない。当たり前だ。これで応答なんかしたら節操のないファンが発狂して塀をよじ登る。
「あのっ、高山ですー……」
だけど諦めきれずに声を出した。少し間があって、塀の向こう側から砂利を踏む足音が聞こえた。やっぱりここにいるんだ。
「…………誰?」
低くこもった声が黒い門のところから聞こえる。
「た、高山です。高山紬です。あの、お世話になるので挨拶しにきました」
「……高山……?」
「誰だっけ」と言われかねない声のトーンに冷や汗が吹き出る。やめればよかった。せめて佐々木さんが一緒のときに訪ねればよかった。だけど今さら「すみませんでした」と逃げるわけにもいかず、その場に棒立ちで待つ。
「……八年前の展覧会のタイトルと、そのメインになった絵のタイトルをどうぞ」
「えっ」
「十、九、八」
突然、カウントダウンが始まった。
「あっ、展覧会のタイトルは焦燥で、メインは花海棠!」
「……正解」
向こうで押し殺した笑い声が聞こえたと思ったら、門がゆっくりと開かれた。人が一人入れるかどうかのスペースからタバコを咥えた露崎涼成が現れる。にやついた顔つきの彼に、こちらも安心して笑ってしまう。
「ちなみに副題は、美人の眠りですよね?」
「百点満点だな。どうぞ、いらっしゃい」
門の片側が目一杯開かれた。一瞬、躊躇しそうになったけど、今後お世話になる場所だと言い聞かせて足を踏み入れた。すぐ目の前に開けっ放しにした玄関があった。
私の後ろで門を施錠した露崎涼成が吸い差しのタバコを携帯灰皿に押し込むと、「こっち」と玄関の中へ入っていく。
「お、お邪魔します」
入った瞬間、どこか懐かしい匂いがした。線香のような墨汁のような、とにかく小さい頃に嗅いだことのある匂いだと思った。
「あ、ごめん、うちに来客用のスリッパとかないから、次に来るときは自分のやつ持ってくればいいよ」
靴を脱いだ途端、露崎涼成が言った。
「は、はい。お邪魔します」
「うん。じゃあ、こちらへどうぞ」
着いて来るよう促されて、通されたのは十畳ほどの広い和室だった。大家族が囲むようなテーブルが中央にどんと置いてあり、壁の柱には年季の入った柱時計がかけられている。
露崎涼成が部屋の隅に積まれていた座布団を一枚引き抜いて、そっと一番奥のお誕生日席に置いた。恐縮しながらそこに座る。
「紬、コーヒーとお茶と水だったら何が好き?」
ナチュラルに下の名前を呼ばれて、心の中がお祭り騒ぎになる。
「え、あ、コーヒーで」
「じゃあ一緒に探そう。場所がわかんないから。水だったらすぐに出せるんだけど」
「すみません、ではお水で」
「かしこまりました」
露崎涼成が部屋を出ていく。といっても廊下を挟んですぐ向かいのキッチンへ入っていっただけだった。だけど冷蔵庫を開けてしばらく立ったまま動かなくなった。
「……?」
首を伸ばして様子を伺ってみる。ひょいと冷蔵庫のドアから顔を覗かせた露崎涼成と目が合った。
「紬、ちょっとこっち来て」
「はい!」
立ちがった瞬間、テーブルの縁にすねをぶつける。痛い。声と涙を押し殺して、気合いで露崎涼成の元へ駆け寄る。
「どうしましたか」
「飲み物、予想以上にいっぱいあった。どれがいい?」
自分の家なのに把握してない口ぶりだった。
「失礼します」と冷蔵庫の見ると、中にはコーヒーやお茶のほかにパックのフルーツジュースや野菜ジュースが詰め込まれている。むしろ飲み物しか入っていない。あ、さけるチーズがあった。好きなのだろうか。
「じゃあ、この野菜ジュースをいただきます」
「はい、どうぞ、好きなのをお取りください」
恐る恐る手を伸ばして紫色のパッケージの野菜ジュースを取ると、冷蔵庫のドアが閉められた。居間へ戻る露崎涼成の背中を追いかけてさっきの座布団に座る。
私の斜め左側に座った露崎涼成は、テーブルに片肘をついてぼうっと私の手元を見ている。最初ここへ来たときは笑っていたけど、今は無表情だ。カチ、カチ、と柱時計の秒針の音だけが聞こえる。
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