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「竜人にとっては、フェロモンよりも魂の響き合いの方が大事だ。君と私の間にはそれが感じられる。だから、君がいい」
「……でも」
「私の番は、随分と強情だな」
機嫌を損ねてしまったかと思ったが、レオンハルトは何故か楽しげだ。
「体で説明した方が早そうだ」
「え、なに……?」
戸惑う間もなく、カナデはベッドに押し倒されていた。レオンハルトの手が、ためらいなく衣服を剥いでいく。
「待ってください。せめて薬を……」
ヒートの来ていない状態でアルファと番えば、オメガの体は酷いダメージを負う。
彼が番だと言ってくれた言葉に一縷の望みをかけて、ヒート促進薬を服用させてもらおうと思ったのだ。
けれどレオンハルトはカナデの言葉を無視して腰骨をなぞり、するりと太ももを撫でる。
「あっ」
「感度がいい」
指が後孔に触れ、カナデは己の体が変化していると初めて気づいた。
(どうして、こんな……)
「もう濡れている」
耳元で囁かれ、恥ずかしさと混乱で頭が真っ白になる。
見つめられるだけで体が熱くなる。レオンハルトの瞳に射抜かれると、呼吸の仕方さえわからなくなる。
指が後孔を押し広げ、内側にぬるりと滑り込んでくる。異物感にカナデは息を詰めた。
「っく……や、だ」
「怖がらなくていい」
慰めるように唇が額に触れ、指がさらに奥へと入ってくる。
「……やめ、て……ねがい…します……っ」
「カナデ、自慰の経験は?」
「…ありません」
「禁じられていた?」
こくこくと頷けば、レオンハルトは得心したように目を細める。
「貴族に引き取られた子どもにはよくある話だ。自らの手で番の純潔を奪い、好みに教育するアルファは少なくない。とはいえ私たちからすれば、よく分からない理論だが」
獣人の中でも竜人は長命の一族だ。一々純潔だの何だのと拘ることに意味を見いださないのかもしれない。
「相性の良い相手を番にする。それが何より優先される」
続いた言葉に、カナデはやっぱりという気持ちと一緒に、苦い感情がこみ上げてくるのを感じる。
(好かれている、とかじゃないんだ)
いくら破格の優しさを向けられても、それはお気に入りの玩具に対するそれなのだろう。
――好かれるなんておこがましい。オメガが愛を語るなんて、恥を知れ。
脳裏を過った声は、誰の物だったか。
養父は確かに自分を売ったけど、ここまで酷い言葉で罵りはしなかった。
(なんだ、今の……また前世の……? ……ッ)
つきりと胸が痛んで、悲しくなる。
「カナデ?」
「なんでも、ないです」
全てを見透かすような瞳からカナデは逃げるように視線を逸らした。
「私の言葉が君を不快にさせてしまったのなら謝罪する」
「そんな、閣下が謝る事なんて…あっ」
内部の指が腹側の肉をなぞる。入り口から少し入った場所に指の腹が触れると、勝手に腰が浮いた。
身をくねらせるカナデにかまわず、レオンハルトは愛撫をしながら質問を続けだ。
「ではもう一つ確認するよ。男爵位なら、貴族の学院に通ったはずだが、それならば自然なヒートもまだだね?」
「ぁう…はい……実習で、疑似的な体験を…しただけです……っ」
前立腺を撫でられながら、カナデはできるだけ冷静に答えた。
ヒート抑制薬は安価で手に入るが、効きにくい体質もある。だから突発的なヒートに備えて、薬を使用するタイミングを覚える必要があるのだ。
学園では体調の管理はオメガの必須科目であり、薬を使い軽微なヒートを起こして個人に合わせた対応を知るのもマナーの一つとされていた。
お陰でカナデは、これまでヒートによる事故もなく清い体で成人できたのだ。
しかしヒートにならなくとも、アルファがこうして触れてくれば、体は勝手に反応してしまう。
それもレオンハルトのような強いアルファともなれば、抑制薬など飲んでいても意味をなさなかっただろう。
「ここが特に感じるようだ」
言葉とともに、一点を押された。
「っ、あっ……!」
電流のような快感が背筋を駆け抜け腰が跳ねる。
「安心しなさい、最後まではしないから」
「や、いや……ぁ……ぅ」
リズムを付けてその一点を指の腹でそっと叩かれる。初めて知る刺激に、カナデは涙目になって首を横に振ることしかできない。
(なにこれ……だめ、だめなのに……)
中がくちゅくちゅと音を立て、そこに意識が集中してしまう。
堪えようのない快感に、後孔がレオンハルトの指をきゅっと締め付けた。カナデの全身がびくびくと震え、弛緩する。
「いい子だ。……初めてで、ここまで反応できるなんて。やっぱり君でよかったよ。愛液の量も申し分ない」
冷静な声に、耳まで赤くなる。彼はやはり、何も感じていないのだ。
自分だけで迎えた、初めての感覚と初めての絶頂。カナデはいたたまれなくなり、レオンハルトの指が引き抜かれると毛布を頭から被って世界の全てを遮断した。
「……でも」
「私の番は、随分と強情だな」
機嫌を損ねてしまったかと思ったが、レオンハルトは何故か楽しげだ。
「体で説明した方が早そうだ」
「え、なに……?」
戸惑う間もなく、カナデはベッドに押し倒されていた。レオンハルトの手が、ためらいなく衣服を剥いでいく。
「待ってください。せめて薬を……」
ヒートの来ていない状態でアルファと番えば、オメガの体は酷いダメージを負う。
彼が番だと言ってくれた言葉に一縷の望みをかけて、ヒート促進薬を服用させてもらおうと思ったのだ。
けれどレオンハルトはカナデの言葉を無視して腰骨をなぞり、するりと太ももを撫でる。
「あっ」
「感度がいい」
指が後孔に触れ、カナデは己の体が変化していると初めて気づいた。
(どうして、こんな……)
「もう濡れている」
耳元で囁かれ、恥ずかしさと混乱で頭が真っ白になる。
見つめられるだけで体が熱くなる。レオンハルトの瞳に射抜かれると、呼吸の仕方さえわからなくなる。
指が後孔を押し広げ、内側にぬるりと滑り込んでくる。異物感にカナデは息を詰めた。
「っく……や、だ」
「怖がらなくていい」
慰めるように唇が額に触れ、指がさらに奥へと入ってくる。
「……やめ、て……ねがい…します……っ」
「カナデ、自慰の経験は?」
「…ありません」
「禁じられていた?」
こくこくと頷けば、レオンハルトは得心したように目を細める。
「貴族に引き取られた子どもにはよくある話だ。自らの手で番の純潔を奪い、好みに教育するアルファは少なくない。とはいえ私たちからすれば、よく分からない理論だが」
獣人の中でも竜人は長命の一族だ。一々純潔だの何だのと拘ることに意味を見いださないのかもしれない。
「相性の良い相手を番にする。それが何より優先される」
続いた言葉に、カナデはやっぱりという気持ちと一緒に、苦い感情がこみ上げてくるのを感じる。
(好かれている、とかじゃないんだ)
いくら破格の優しさを向けられても、それはお気に入りの玩具に対するそれなのだろう。
――好かれるなんておこがましい。オメガが愛を語るなんて、恥を知れ。
脳裏を過った声は、誰の物だったか。
養父は確かに自分を売ったけど、ここまで酷い言葉で罵りはしなかった。
(なんだ、今の……また前世の……? ……ッ)
つきりと胸が痛んで、悲しくなる。
「カナデ?」
「なんでも、ないです」
全てを見透かすような瞳からカナデは逃げるように視線を逸らした。
「私の言葉が君を不快にさせてしまったのなら謝罪する」
「そんな、閣下が謝る事なんて…あっ」
内部の指が腹側の肉をなぞる。入り口から少し入った場所に指の腹が触れると、勝手に腰が浮いた。
身をくねらせるカナデにかまわず、レオンハルトは愛撫をしながら質問を続けだ。
「ではもう一つ確認するよ。男爵位なら、貴族の学院に通ったはずだが、それならば自然なヒートもまだだね?」
「ぁう…はい……実習で、疑似的な体験を…しただけです……っ」
前立腺を撫でられながら、カナデはできるだけ冷静に答えた。
ヒート抑制薬は安価で手に入るが、効きにくい体質もある。だから突発的なヒートに備えて、薬を使用するタイミングを覚える必要があるのだ。
学園では体調の管理はオメガの必須科目であり、薬を使い軽微なヒートを起こして個人に合わせた対応を知るのもマナーの一つとされていた。
お陰でカナデは、これまでヒートによる事故もなく清い体で成人できたのだ。
しかしヒートにならなくとも、アルファがこうして触れてくれば、体は勝手に反応してしまう。
それもレオンハルトのような強いアルファともなれば、抑制薬など飲んでいても意味をなさなかっただろう。
「ここが特に感じるようだ」
言葉とともに、一点を押された。
「っ、あっ……!」
電流のような快感が背筋を駆け抜け腰が跳ねる。
「安心しなさい、最後まではしないから」
「や、いや……ぁ……ぅ」
リズムを付けてその一点を指の腹でそっと叩かれる。初めて知る刺激に、カナデは涙目になって首を横に振ることしかできない。
(なにこれ……だめ、だめなのに……)
中がくちゅくちゅと音を立て、そこに意識が集中してしまう。
堪えようのない快感に、後孔がレオンハルトの指をきゅっと締め付けた。カナデの全身がびくびくと震え、弛緩する。
「いい子だ。……初めてで、ここまで反応できるなんて。やっぱり君でよかったよ。愛液の量も申し分ない」
冷静な声に、耳まで赤くなる。彼はやはり、何も感じていないのだ。
自分だけで迎えた、初めての感覚と初めての絶頂。カナデはいたたまれなくなり、レオンハルトの指が引き抜かれると毛布を頭から被って世界の全てを遮断した。
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