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番外
飲み過ぎ注意 1
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窓から差し込む朝の日差しを感じて、リュカは気持ちのよい目覚めを迎えた。
「…おはようございます、クラウス」
「おはよう、リュカ」
隣で優しく微笑む伴侶を暫し見つめてから、リュカはふと違和感に気づく。
「あの、その。僕もクラウスも、どうして裸なの?」
「覚えていないのか」
あははと豪快に笑いながら身を起こす伴侶から、リュカは視線を逸らす。
番となってから何度か肌は重ねたけれど、リュカからすればまだ番の裸を正視するなど恥ずかしくて堪らない。
でもクラウスと寄り添って眠るのは好きだから、昨夜は夜着に着替えて大人しくベッドに入ったはずだった。
「騎士達の宴席に招かれたのは覚えているか?」
「えっと、はい」
十年前。クラウスは深手を負って国に戻ってから、自ら志願して騎士団に身を置き剣の腕を磨いた。
その縁で今でも騎士達からは慕われており、クラウスの気さくな性格もあって皇帝として即位してからも彼らとは親しい交流がある。
リュカの正式な披露目に参列できるのは、基本的に王族や貴族と神官。そして一部の騎士のみなので、先にこっそり祝宴を挙げてしまえという流れになったらしい。
護衛兵の仮装をして二人して城を抜け出し、城下にある騎士御用達の酒場でクラウスの元同僚達から盛大に祝われたのは覚えていた。
「でもそれと、これとどういう関係が?」
「お前、土産をもらっただろう」
「体にいいジュースですよね。甘くて口当たりも良くて、つい寝る前にコップ一杯飲んじゃって――」
「あれは薬草酒だ。かなり強いから、薄めて飲むものだぞ」
「え?」
クラウスが言うにはリュカを部屋に送った後、自分達が抜け出した事にお怒りの侍従長から小言を聞かされに呼び出しを受け、戻ってみれば裸で上機嫌に鼻歌を歌うリュカに出迎えられたとのこと。
毛布で体を隠して顔を上げれば、確かにテーブルの上には酒瓶とコップが置かれていた。
「てっきりお前が誘ってくれたのだと思い、俺も服を脱いでベッドに上がったのだが。可愛らしい声で俺を呼んだ途端、お前はあっさり眠ってしまってな」
「ごめんなさい……」
全く覚えていないけれど、状況からしてクラウスの言うとおりなのだろう。
「謝る事ではない。瞳を潤ませて誘うリュカを見る事ができたのだからな」
彼の腕がリュカを抱き寄せて、頬に口づけてくれる。
「次は酒に頼らず、俺を誘ってくれ」
「うん…」
優しい番は、決してリュカに無理強いをしない。成熟したアルファであるクラウスからすれば、やっと手に入ったオメガが側にいて苦しくないはずがないのに。
リュカはおそるおそる、クラウスの腕に触れる。
「僕、こういうのまだ慣れてなくて。間違ってたら申し訳ないんですけど」
「なんだ?」
「今から深く肌を重ねたいとお願いするのは……はしたないでしょうか」
するとクラウスがリュカを優しくベッドへと引き倒した。
「はしたないわけがないだろう」
にやりと笑ってクラウスが覆い被さってくる。
唇が重なって、心臓が跳ねた。
「…おはようございます、クラウス」
「おはよう、リュカ」
隣で優しく微笑む伴侶を暫し見つめてから、リュカはふと違和感に気づく。
「あの、その。僕もクラウスも、どうして裸なの?」
「覚えていないのか」
あははと豪快に笑いながら身を起こす伴侶から、リュカは視線を逸らす。
番となってから何度か肌は重ねたけれど、リュカからすればまだ番の裸を正視するなど恥ずかしくて堪らない。
でもクラウスと寄り添って眠るのは好きだから、昨夜は夜着に着替えて大人しくベッドに入ったはずだった。
「騎士達の宴席に招かれたのは覚えているか?」
「えっと、はい」
十年前。クラウスは深手を負って国に戻ってから、自ら志願して騎士団に身を置き剣の腕を磨いた。
その縁で今でも騎士達からは慕われており、クラウスの気さくな性格もあって皇帝として即位してからも彼らとは親しい交流がある。
リュカの正式な披露目に参列できるのは、基本的に王族や貴族と神官。そして一部の騎士のみなので、先にこっそり祝宴を挙げてしまえという流れになったらしい。
護衛兵の仮装をして二人して城を抜け出し、城下にある騎士御用達の酒場でクラウスの元同僚達から盛大に祝われたのは覚えていた。
「でもそれと、これとどういう関係が?」
「お前、土産をもらっただろう」
「体にいいジュースですよね。甘くて口当たりも良くて、つい寝る前にコップ一杯飲んじゃって――」
「あれは薬草酒だ。かなり強いから、薄めて飲むものだぞ」
「え?」
クラウスが言うにはリュカを部屋に送った後、自分達が抜け出した事にお怒りの侍従長から小言を聞かされに呼び出しを受け、戻ってみれば裸で上機嫌に鼻歌を歌うリュカに出迎えられたとのこと。
毛布で体を隠して顔を上げれば、確かにテーブルの上には酒瓶とコップが置かれていた。
「てっきりお前が誘ってくれたのだと思い、俺も服を脱いでベッドに上がったのだが。可愛らしい声で俺を呼んだ途端、お前はあっさり眠ってしまってな」
「ごめんなさい……」
全く覚えていないけれど、状況からしてクラウスの言うとおりなのだろう。
「謝る事ではない。瞳を潤ませて誘うリュカを見る事ができたのだからな」
彼の腕がリュカを抱き寄せて、頬に口づけてくれる。
「次は酒に頼らず、俺を誘ってくれ」
「うん…」
優しい番は、決してリュカに無理強いをしない。成熟したアルファであるクラウスからすれば、やっと手に入ったオメガが側にいて苦しくないはずがないのに。
リュカはおそるおそる、クラウスの腕に触れる。
「僕、こういうのまだ慣れてなくて。間違ってたら申し訳ないんですけど」
「なんだ?」
「今から深く肌を重ねたいとお願いするのは……はしたないでしょうか」
するとクラウスがリュカを優しくベッドへと引き倒した。
「はしたないわけがないだろう」
にやりと笑ってクラウスが覆い被さってくる。
唇が重なって、心臓が跳ねた。
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