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第17話【避難所への道行き】(1)
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【協会内非常通路】
避難所へ向かうミフィレン達は、ゆっくりではあるが着実に目的地まで近づいていた。
小さな体だが、ニッシャ譲りの熱い心は健在だ。
「お嬢ちゃん、娘達を助けてくれて、ありがとうねぇ」
聞き取りづらい声が前方から聞こえ、それを小さく頷き反応する。
良いことをして、褒められ「ニッコリ」まん丸笑顔をしたら、抱いている赤子が丸顔を見て「ケラケラ」笑っていた」
うっすら髪の毛が見えるほどの頭を撫でると、「すやすや」眠ってしまった。
山の天気のような、赤子にもうすでに、お姉ちゃんの様に接していた。
魔法壁が一瞬消えたことにより、もはや協会内部は安全とはいえず、いついかなる災害が起こらないとは限らないのだ。迅速な対応と確実な判断を誤れば死に直結するこの場面で、誰一人として、戦闘員がいないこのメンバーは自殺行為とでもゆうだろう。
「おばあちゃん!まだ着かないの?」
疲労が募り小さな足は想像以上に進まない。怪我をしているアイナに代わり赤子を抱き走る。
轟音が後方から聞こえる。
ノーメン達がいる広場の方から、鋭い衝撃波が襲いくる。
後方が次々と斬撃の痕が付き2人はミフィレンの「伏せて!」という声を頼りに、体を小さくした。
先程の衝撃で柱は耐久度の限界を迎えたのか、ミフィレンめがけ倒れてくる。
咄嗟に前方にいるアイナへ赤子を投げ渡す。
崩れるように転び、倒柱に巻き込まれてしまう。
判断が少しでも遅ければ、犠牲者は二人だった。
激しい瓦礫の崩れる音に驚き、訳もわからず泣き始める子を抱き締める。「ぺたり」と尻餅をつき只、目の前の惨状を見つめるしかなかった。
「決してあなたのせいじゃないわよ」
そう言って小さな背中を撫で、先に進むように促す。
小さな命を守るため、自らを顧みず繋いだ生命のバトンはこれからもずっとこの先、託されるでしょう。
さっきまで生きていた尊い「命」、そして救われた「命」そういった事を教わった気がした。
「ありがとう。ごめんなさい......」
理解ができず、涙すら出なかった。
後悔だとか、そういった感情が遅れてやってくる。
涙は頬を流れ、「ポタポタ」と赤子へ落ちる。
「おーい!!何してるのー?」
聞き覚えのある声が後方より聞こえる。
「アイナ!何で泣いてるのー?先いこ?」
後ろから声がし、振り向くと魔力により足だけが燃えているニッシャに小脇に抱えられたミフィレンの長い髪が地面に向かい揺れている。
「ニッシャ!頭に血が昇るよー!」
抱えられながら「くるり」と回り、手招きをしている。
崩れた柱から、アイナの後方まで小さな火のレールが伸びていた。
粗方の現在位置がわかっていたため、【火速炎迅-初速-】を使い救出したのだ。
「お前も、中々勇気あるじゃねぇか!!良くやったなミフィレン!」
頭を撫で、褒めると顔を赤くして小さな手で、顔を隠す。
老婆がアイナを介抱し、立ち上がる。
「これで涙拭きなよ!」
ミフィレンは小さな花柄のハンカチを渡すと「レッツゴー」と言って避難所の方を指差す。
「あなたには呑気過ぎて泣けてきたよ......」
老婆の手を借り、涙を拭うと小さく笑って歩き出す。
避難所へ向かうミフィレン達は、ゆっくりではあるが着実に目的地まで近づいていた。
小さな体だが、ニッシャ譲りの熱い心は健在だ。
「お嬢ちゃん、娘達を助けてくれて、ありがとうねぇ」
聞き取りづらい声が前方から聞こえ、それを小さく頷き反応する。
良いことをして、褒められ「ニッコリ」まん丸笑顔をしたら、抱いている赤子が丸顔を見て「ケラケラ」笑っていた」
うっすら髪の毛が見えるほどの頭を撫でると、「すやすや」眠ってしまった。
山の天気のような、赤子にもうすでに、お姉ちゃんの様に接していた。
魔法壁が一瞬消えたことにより、もはや協会内部は安全とはいえず、いついかなる災害が起こらないとは限らないのだ。迅速な対応と確実な判断を誤れば死に直結するこの場面で、誰一人として、戦闘員がいないこのメンバーは自殺行為とでもゆうだろう。
「おばあちゃん!まだ着かないの?」
疲労が募り小さな足は想像以上に進まない。怪我をしているアイナに代わり赤子を抱き走る。
轟音が後方から聞こえる。
ノーメン達がいる広場の方から、鋭い衝撃波が襲いくる。
後方が次々と斬撃の痕が付き2人はミフィレンの「伏せて!」という声を頼りに、体を小さくした。
先程の衝撃で柱は耐久度の限界を迎えたのか、ミフィレンめがけ倒れてくる。
咄嗟に前方にいるアイナへ赤子を投げ渡す。
崩れるように転び、倒柱に巻き込まれてしまう。
判断が少しでも遅ければ、犠牲者は二人だった。
激しい瓦礫の崩れる音に驚き、訳もわからず泣き始める子を抱き締める。「ぺたり」と尻餅をつき只、目の前の惨状を見つめるしかなかった。
「決してあなたのせいじゃないわよ」
そう言って小さな背中を撫で、先に進むように促す。
小さな命を守るため、自らを顧みず繋いだ生命のバトンはこれからもずっとこの先、託されるでしょう。
さっきまで生きていた尊い「命」、そして救われた「命」そういった事を教わった気がした。
「ありがとう。ごめんなさい......」
理解ができず、涙すら出なかった。
後悔だとか、そういった感情が遅れてやってくる。
涙は頬を流れ、「ポタポタ」と赤子へ落ちる。
「おーい!!何してるのー?」
聞き覚えのある声が後方より聞こえる。
「アイナ!何で泣いてるのー?先いこ?」
後ろから声がし、振り向くと魔力により足だけが燃えているニッシャに小脇に抱えられたミフィレンの長い髪が地面に向かい揺れている。
「ニッシャ!頭に血が昇るよー!」
抱えられながら「くるり」と回り、手招きをしている。
崩れた柱から、アイナの後方まで小さな火のレールが伸びていた。
粗方の現在位置がわかっていたため、【火速炎迅-初速-】を使い救出したのだ。
「お前も、中々勇気あるじゃねぇか!!良くやったなミフィレン!」
頭を撫で、褒めると顔を赤くして小さな手で、顔を隠す。
老婆がアイナを介抱し、立ち上がる。
「これで涙拭きなよ!」
ミフィレンは小さな花柄のハンカチを渡すと「レッツゴー」と言って避難所の方を指差す。
「あなたには呑気過ぎて泣けてきたよ......」
老婆の手を借り、涙を拭うと小さく笑って歩き出す。
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