いつだってあなたが私を強くする

泥んことかげ

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第41【その男危険につき】(8)

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【協会内応接室】

各場所の映像を確認し負傷者への救護、救助者への「ケア」の要請を出していた。

【シレーネへの危険生物襲来】

【危険度level-Ⅱ】→【蜂、蜘蛛、蠍、蟻、飛蝗】=【討伐】

【危険度level-Ⅲ】→【牛人】=【討伐】

【危険度level-Ⅲ→Ⅳ】→【兜虫→兜武者】=【逃亡】

【犠牲者総数】

【討伐隊】=【300人】→【51人】

【精鋭隊】=【200人】→【46人】

「ここに、犠牲者403名への哀悼の意を表する」


一通りの仕事が終わり、老体シバは、「ホッ」と胸を撫で下ろす。
「これでひと安心じゃな。あらかじめ遠方にいるセリエに救援を頼んどいて良かった......」

珈琲を飲もうとカップに手を添えようとしたその時だった。
小さな「波紋はもん」が断続的に現れ、次第に「カタカタ」とカップが揺れ始める、「ドッドッド」と地鳴りの様な音が鳴り、次第にその音の主が接近してくるのが手に取るように伝わる。

老体シバは、いまだに気絶している護衛達を扉から遠ざけると一口珈琲を含ませ扉の方へ視線を送ると、頑丈な筈の扉は、まるで飴細工あめざいくのように足を型どる。

髪を逆立てまるで、「鬼」の形相のニッシャは、およそ人間では、聞き取れない程の凄まじい怒号を発しながら乗り込んできた。
あまりの凶悪面きょうあくづらに少しだけ、珈琲を口から洩らすと「ゴホゴホッ」と咳込んでしまった。

「どうしたニッシャ?そんな、か......」

「顔」と言う所でニッシャに話を被せられ早口でまくし立てられる。

「ミフィレンが協会ここ何処どこを探してもいねぇんだよ!お前の玩具おもちゃで探してくれねぇか!?」

老体シバはガラス張りのテーブルに吹きこぼれた茶色の液体をぬぐうと直ぐ様ミフィレンの居場所を探り画面へと写しだされる。
「ほれ、ここにおるぞ......ん?もういないのか......」
そこにいた筈のニッシャは既に姿を消しており、立っていた場所には小さな炎が立つ足跡が残り、焦げ臭い香りが部屋に充満していた。
「まったく......昔からそうだが、奴のせっかちは死んでも治らんな」

「やれやれ」と思ったが、いつもの事なので、あまり驚く素振りもなく珈琲を一口含むと黙々と残りの作業へ移る。


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