オー・マイ・メサイア ~バタフライ~

ほだか

文字の大きさ
5 / 11

5.このまま解けてしまいたい ※

しおりを挟む
 結局、ショーの準備で忙しかった樹は、渡辺に深く追求されることなくコレクション当日を迎えた。

 今年はマスコミの量が半端じゃなかった。アイドル並みに人気のある若手モデルが出演していたことと、現役アイドルがモデルとして登場したから。
 あまりの反響のよさに、来年もアイドル投入は決まりだなと誰もが思っていた。

 そして樹は…僕は…来年も出れるのかな?と不安を抱えてショーを終えた。

 このショーが始まったのは7年前。その時から7年連続で出ているけど…来年は無理かもしれない…と、若いアイドルたちを見て樹は思った。スキルも経験も自分の方が断然上だけど…それだけでは評価されない。これまでの経験で、痛いほどそれを知っていた。


「樹…どうした?暗い顔して」
 打ち上げの時、西岡が声をかけてきた。

「いや…僕、来年も出れんのかなって思って」
「来年は大丈夫。すでにオファー来てるし」
「でも再来年は、わかんないですよね」
「だな。来年、今日と同じレベルの若手が出てきたら…再来年は保障できない」
「ですよね…」
「だから例の話、考えてみろよ。そっちなら知り合いるから」
「はい…前向きに検討してみます」
「それってノーって意味なんじゃ?」
「いえ、小難しく言ってみただけです」

 盛り上がる主催者と若手モデルを尻目に、樹は打ち上げ会場を抜け出しタクシーで帰宅した。


 ***
 家に帰ると誰もいなかった。

 渡辺さん、ここんとこ夜景の撮影ばっかって言ってたもんな…シャワーを浴びながら渡辺の言葉を思い出す。

 “今日はケーブルカーから夜景を撮ったんだ。すごく綺麗だったぞ。樹にも見せてやりたかった”
 “イルミネーションで囲まれた人口の島で…いつか一緒に行こうな”

 会いたい…早く帰って来ないかな…明かりもつけず、リビングの床に座り込んだまま樹は考えた。

 いつか渡辺さんが結婚したら…いくら“選びすぎて結婚できない贅沢な男”でも、40になれば焦るだろう。
 渡辺は今38歳。あと2年。それは“いつか”ではなく、“2年という短い期間”だ。

 一人ぼっちで誰にも愛されず、仕事も減っていく…そんな日々に自分は耐えられるだろうか。
 それならゲイポルノでも何でもやって、寂しくならないよう毎日忙しくしていた方がいい。
 もしかしたら、それをきっかけに自分を愛してくれる誰か見つかるかも知れない。

 だけど…渡辺がいない生活は…想像もしたくなかった。

 切なくなって膝を抱えていると、ドアの開く音がした。そして明かりが点される。

「樹?」
 リビングに樹の姿を見つけた渡辺が駆け寄る。

「どうした?どこか痛いのか?」
 樹が顔を上げた瞬間、渡辺が固まった。樹がボロボロと涙をこぼしていたから。

「樹…」
 自分を見上げた後、再び膝に顔をうずめる樹を、渡辺が背中から抱きしめて顔を覗き込む。
「どうした?樹。樹?」

 泣いている顔を見られたくなかった。だから放っておいて欲しかった。だけど、放っておけと怒鳴ってしまったら…そして本当に放っておかれたら…そう考えると何も言えず、涙がおさまるまで待つしかなかった。
 
 どうしよう…渡辺さんが来るまで自分が泣いていることすら気づかなかったのに…

 どうしよう、どうしようと考えていると、膝を抱えていた手がやんわりとはずされた。そして押し倒されるようにして床に横たえられ、抱きしめられた。

「渡辺さん…」
「どうした。言ってみろ」
「…切なくて…ただ、切なくなっただけ」
「最近、何かあるのか?」
「何もないけど…僕…愛されて抱かれてみたいなって…」
「え?」
「僕のこと好きで好きで、どうしようもないから抱きたいって言ってくれる誰かがいたらいいなって…渡辺さん?」
 樹をギュッと抱きしめたまま渡辺が硬直している。

 そして…突然、唇を重ねた。

「んっ…ん…はぁ…」

 渡辺の舌が口腔を舐めまわす。苦しくなって顔を離そうとすると、今度は樹の舌を強く吸ってきた。唇を吸われ、再び入り込んできた舌が樹の舌に絡みつく。

 どうしよう…気持ちいい…樹は朦朧としながら考えた。そうしている間にも渡辺の手がシャツをたくしあげ、激しく素肌をなでまわす。首筋を胸を腹部を腰を、何度も往復していた手が下に向かう。

「はぁ…ダメ…ヤダ…」

 ズボンに進入した手に下着の上から優しくなでられ、樹のものがすっかり熱くなっていた。そして下着ごとズボンを降ろされ、唇を離れた渡辺の口が、そそり立った樹のものに向かう。

「ヤダ…ダメ…」
 樹の声を無視して渡辺が舌を這わせる。付け根を口に含んで強くすった後、丁寧に舐めあげる。

 気持ちいい…もうイキそう…
 屹立をくわえられ、唇で激しくこすられているうちに、快感で頭が真っ白になってきた。

 このままじゃ渡辺さんの口の中でイっちゃう。
 それだけは避けたい…そう思った樹は最後の抵抗を試みた。

「ダメ、もうイキそうだから…離して…」

 頭を強く押し離そうとするが、腕に力が入らない。足を閉じようにも腰がしびれて動かない。

「ダメ…あぁ…あぁ…あっ」

 全身が痙攣し、樹は渡辺の口の中でイってしまった。

「…ごめんなさい…」

 自然に自分の熱を飲み込んだ渡辺の顔を見た途端、羞恥心が込み上げてきた。

 喘いでいる自分を見られてしまった…渡辺だけには見られたくなかったのに。
 渡辺に淫らな自分を見られるくらいなら、カメラの前で全裸になる方がまだ恥ずかしくない。
 渡辺だけには醜い自分を見られたくないと思っていたのに…たまらなくって体を起こそうとすると、強い力で床に押し付けられた。

 いつの間にか泣いてしまった樹を、渡辺が戸惑ったような顔で見つめた。

「イヤか?」

 そっと大きな手で濡れた頬を拭い、どこか切ない声で樹に問いかけた

 …イヤじゃない。そうじゃなくて…

「恥ずかしい…渡辺さんに見られるのが…」
「そうか…」

 つぶやいた顔が少し微笑んでいる気がした。


 樹を抱き上げ、電気が消えたままの部屋でベッドに降ろす。

「これなら見えない」

 窓から入り込む街頭の明かりで、わずかに姿が見えるだけ。

「イヤか?」

 イヤじゃない。だからもっと触って欲しい。

 だけど、それを口にするのは浅ましい気がして…樹は必死で頭を横に振る。

 額に優しいキスが落とされた後…突然、両足を持ち上げられた。

「うわっ」

 慣れているにもかかわらず、不意をつかれて樹が声をあげた。

「足、自分で支えられるか?」

 樹は膝の裏に肘をかけ、足を大きく開いて持ち上げた。

 いつもしていることなのに…たまらなく恥ずかしい。暗くてよく見えないとはいえ、こういう格好をする自分を渡辺に知られるのが、たまらなく恥ずかしかった。

 恥ずかしさに体を硬くしていると、渡辺の顔が双丘に入ってきた。そして縮こまった部分を舐め始めた。

「あっ…あぁ…ああ…はぁ…」

 内部の進入した舌に内壁を刺激されると、背中に電気が走る。いつもなら快感に身を任せればいい。だけど今日は違った。
 渡辺が自分のこんな部分を舐めていると考えるだけで…嬉しいような恥ずかしいような、申し訳ないような複雑な気持ちになる。
 気持ちは複雑なのに、いつも以上に気持ちよかった。幸せだった。

「渡辺…さん…はぁ…あぁ…んんっ」

 舌を離され指を入れられて、一瞬息がつまる。それでも慣れているせいか、スムーズに指を増やされた。

「っあ…そこ…」

 “気持ちいいからもっと”と言いそうになって口を押さえた。
 こんな卑猥なこと渡辺には言えない。
 喘いでいるだけでも十分恥ずかしいのに…

「あっ…あぁ…いい…ああ…はぁ…」
 片手で硬くなったものをしごかれ、片手で内部を刺激される。両方から一度に快感を与えられ、樹の理性が消えそうになる。

 気持ちいい…もっとして欲しいと思っていると、抜いて欲しくない場所から指が引き抜かれた。そして少し間があいた後、その場所に熱いものが押し当てられた。

「力抜いて…樹」

 行為の前に優しくささやかれたのは、いつ以来だろう。初めての時、痛がる樹にセフレの隆志が言ってくれたのが最初で最後だった気がする。

 なぜか涙がこぼれた。

 そっと中に入ってくる渡辺。ゆっくりと、痛みがないように気遣ってくれているのがわかる。
 こんな風に優しく扱われたのは…それも初めての時以来だ。

「渡辺さん…」

 胸が痛くなって名前を呼ぶ。

「どうした?痛いか?」
「…好き…」

 思わず出てきた言葉に涙が止まらなくなる。渡辺も驚いたように息をのんだ。

「好き…抱きしめて…」

 最後まで屹立を飲み込んだ樹に覆いかぶさった渡辺が、大切なものを包み込むようにそっと抱きしめた後、その腕にギュッと力を入れた。

「動くぞ」

 耳元で優しくささやいた後、渡辺は幸福感と切なさに身を震わせる樹を抱きしめたまま、ゆっくりと動き始めた。

 内部を満たす熱いものに、心も満たされていくようだった。
 そして、激しく内壁をこする熱が切なさを溶かしていく。しびれるまで唇と舌を吸われながら、痛いほど胸の突起を舐められながら、速さを増す突き上げに樹の意識は薄れようとしていた。

 幸せ…このまま解けてしまいたい…

 乱れる息の中で激しく喘ぎながらも、樹は満たされた、安らかな気持ちになっていた。

 渡辺さんと、ずっとつながっていたい…そう思っていると、自分の体が痙攣し熱を放った。そして渡辺が一瞬息をつめ、内部を満たしていた熱いものが引き抜かれた。

 肩で息をしながら激しい喪失感に襲われていると、自分の欲望の後始末をした渡辺が樹の顔を覗き込んだ。

「大丈夫か?」

 その優しい声に、たまらなくなって抱きついた。

「樹…」

 このまま朝まで抱きしめていて欲しかった。優しく自分の背中をなでる手が永遠に自分のものになって欲しかった。

 それなのに…そっと体を離した渡辺が、チュッと髪にキスをしてベッドを降りる。

「おやすみ」
「待って!」

 渡辺が行ってしまったら、今晩は眠れない。切なくて苦しくて、体がバラバラになってしまう。

「一緒に眠って。今日だけだから…」

 何かを考え込むかのように沈黙した後、ふーっとため息をついた渡辺がベッドに入りなおした。

「ヤバいのにな…」

 苦しそうにつぶやいた渡辺は、樹を抱きしめたまま横になった。

「おやすみ。早く眠れ」

 何がヤバいんだろう…疑問に思いながらも、優しく髪をなでる手に導かれ、樹はすーっと眠りに落ちた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

タトゥーの甘い檻

マリ・シンジュ
BL
執着系わんこ攻(大学生)× 高潔な美形教授受(30代) どのお話も単体でお楽しみいただけます。 ​「先生、ここ……僕の瞳を入れるから。ずっと、僕だけを見てて」 ​真面目な大学教授・新城が、大学生の・羽生にだけ許した、あまりにも淫らな「わがまま」。 ​それは、誰にも見えない内腿の奥深くに、消えないタトゥーを刻むこと。 「下書き」と称して肌を赤く染めるペン先の冷たさ。 アトリエの無機質なライトの下、四つん這いで晒される大人の矜持。 ​ずっと年下の青年の、必死で、残酷で、純粋な独占欲。 愚かだと知りながら、新城はその熱に絆され、ゆっくりと「聖域」を明け渡していく――。 ​「……お前のわがままには、最後まで付き合う」 ​針が通るその時、二人の関係は一生消えない「共犯」へと変わる。 執着攻め×年上受け、密やかに刻まれる秘め事のお話。

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

仕事ができる子は騎乗位も上手い

冲令子
BL
うっかりマッチングしてしまった会社の先輩後輩が、付き合うまでの話です。 後輩×先輩。

龍の無垢、狼の執心~跡取り美少年は侠客の愛を知らない〜

中岡 始
BL
「辰巳会の次期跡取りは、俺の息子――辰巳悠真や」 大阪を拠点とする巨大極道組織・辰巳会。その跡取りとして名を告げられたのは、一見するとただの天然ボンボンにしか見えない、超絶美貌の若き御曹司だった。 しかも、現役大学生である。 「え、あの子で大丈夫なんか……?」 幹部たちの不安をよそに、悠真は「ふわふわ天然」な言動を繰り返しながらも、確実に辰巳会を掌握していく。 ――誰もが気づかないうちに。 専属護衛として選ばれたのは、寡黙な武闘派No.1・久我陣。 「命に代えても、お守りします」 そう誓った陣だったが、悠真の"ただの跡取り"とは思えない鋭さに次第に気づき始める。 そして辰巳会の跡目争いが激化する中、敵対組織・六波羅会が悠真の命を狙い、抗争の火種が燻り始める―― 「僕、舐められるの得意やねん」 敵の思惑をすべて見透かし、逆に追い詰める悠真の冷徹な手腕。 その圧倒的な"跡取り"としての覚醒を、誰よりも近くで見届けた陣は、次第に自分の心が揺れ動くのを感じていた。 それは忠誠か、それとも―― そして、悠真自身もまた「陣の存在が自分にとって何なのか」を考え始める。 「僕、陣さんおらんと困る。それって、好きってことちゃう?」 最強の天然跡取り × 一途な忠誠心を貫く武闘派護衛。 極道の世界で交差する、戦いと策謀、そして"特別"な感情。 これは、跡取りが"覚醒"し、そして"恋を知る"物語。

僕たち、結婚することになりました

リリーブルー
BL
俺は、なぜか知らないが、会社の後輩(♂)と結婚することになった! 後輩はモテモテな25歳。 俺は37歳。 笑えるBL。ラブコメディ💛 fujossyの結婚テーマコンテスト応募作です。

処理中です...