罪の劇場 〜SMクラブWhich Trials〜

翔田美琴

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第1クール 魔女裁判編

Case10 美と氷の審問

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魔女名 キャシー
罪状 センス壊滅罪 
判決 快楽攻めによる美の再構築(成功したかは不明)

 舞台裏のロイヤルシンズにてエドガー判事の審問が始まる頃にアレシア判事とレム判事が共に食事をしていた。
 アレシア判事は珍しく、【傲慢の牛ステーキ生姜醤油ソース】を、レム判事は【豪奢のカツオのたたき】を食べている。今夜は週に一度の魔女狩りの夜──。今のうちにエネルギーを溜めておかないとと彼らは料理を口に運ぶ。
 最後に赦しの紅茶を飲んで落ち着く頃に、黒子が呼びにきた。

「アレシア判事、レム判事、永遠の性奴隷コースに一名の魔女が送致されてきました」
「……きたわね」
「判事が誰か決まっているのか?」
「今夜のイベントで運ばれた魔女ですので担当判事は永遠の性奴隷コースでは空席です」
「……なら、私が裁いてあげようか?」
「レム判事が?」
「イベントなのだろう? イベントらしく豪華にしてあげるのが店として面白い」

 別の黒子が連絡に回った。今夜は記録は無しの夜だ! と。
 レム判事はSSR判事の中でも記録は秘匿される存在。この判事はその神のような存在感で【WhichTrials】を支えている。
 
「私も行くわ、宜しいかしら?」
「アレシア判事。良いですよ。イベント仕様の豪華版で」
「──では行きましょう、舞台へ」
「──ああ」

 一気にロイヤルシンズの空気が引き締まった。その空気感のまま、魔女の城最下層へ行く──。道すがらジョニー判事に会った。

「今夜は美と氷の審問とか……可哀想にも程があるな!」
「フフッ、愉しいわよ? 一緒に来ない?」
「お、俺は経理だぞ!?」
「プレイに参加するだけじゃないのよ? 観られると裁きが美しくなるのよ?」
「そういうもんか……? レム判事」
「エリオット判事とラファエル判事も呼んでこい。彼らも覗き窓で観覧させよう」
「やる気満々じゃないか?」
「──部屋は?」
「第4審問室です。永遠の性奴隷に落ちた魔女の名前はキャシー」
「ほう……? 罪は?」
「センス壊滅罪です」
「つまり美的センスが壊滅的という訳ね……可哀想に」
「まさにアレシア判事の為の舞台って事な!」

 ジョニー判事は誰に相応しいか言った。

「で、連れ合いがレム判事とか……可哀想を通り越してもう再構築レベルよぉ……」
「ふむ、まあいい素材かもな」
「魔女を素材とか言うなし」

 ジョニーはツッコミを入れて、そのままエリオット判事とラファエル判事を呼びに行く──。
 アレシア判事とレム判事は互いに頷くと第4審問室へと向かった。
 周りの黒子が一礼をして判事を見送る姿は、彼らの信頼の証だった。
 第4審問室では下着だけになって放り込まれたキャシーが涙にくれている。
 黒子は第4審問室の前の廊下で控えて来るべき判事を待っていた。今宵はイベント仕様。裁かれる魔女は栄誉だ。SSR判事に裁かれるとは人生の僥倖でもある──。
 
 彼らがゆったりとした足取りでやってきた。既に衣装にも着替えている。彼らはロイヤルシンズにて食事の間、既に衣装であった。
 アレシア判事は黒の判事服にアレンジを加えたスカート型の黒と赤の判事服。レム判事はまさに最高裁判所の判事の如き装飾なしの判事服。
 彼らが審問室のドアをゆっくりと開けると一つの短い回廊を挟んでプレイルームへと続いている。蝋燭の炎が揺れて、鮮やかに照らしている。何だか蝋燭の炎も歓んでいるようである。
 プレイルームのドアが開けられた。
 魔女キャシーは床にへたり込みつつ、入ってきた判事に目を奪われた。この世の者とは思えない美の女神と氷の神がやってきたように。軽く悲鳴をあげかける──。
 彼らはへたり込む魔女キャシーにゆっくりと目を向けると、微笑んだ。悪魔のように。

「あなたが魔女キャシーね……? ようこそ、美と氷の審問へ」
「これから君に美しさというものを感じでもらうよ……」

 キャシーは驚きの余りに掠れた嗚咽しか出ない──この二人は美し過ぎる。
 彼らの宣告と共にプレイという名の再構築が始まった。

「まずは自力で立て……」
「へたり込んでいられるのは最後よ……立ちなさい……」
「うっ……うっ……」

 魔女キャシーは壁に手を支えながら下着姿で立った。
 そこからゆっくりとまずはアレシア判事とレム判事への服従を強制される。

「ふふ……次は、我々のブーツに誓いの接吻を落としなさい」
「しっかりと舌を絡ませるんだよ」
「微かに抵抗が観られるね」

 レム判事は魔女キャシーの眼を見つめて呟いた。彼女の自我などさっさと取り除く。

「出来ないか……ならいきなりのプレイで良いか」

 レム判事は魔女キャシーが微かに後退りした隙を観て、壁に押し込み、深い口付けを落とす。右脚の太腿で彼女の股間を責めつつ、左手の指で下着の中を掻き混ぜる。

「あふっ……んんっ、んんっ」
「ふふ……いい感じに濡れている」 

 レムが指で秘所を弄る。そのまま指で責め始めた。
 アレシア判事は
「良い子ね……そうよ……快楽を感じで?」
 とブラジャーの外して乳首を弄る。

「ひあっ、ひあっ」

 そこにジョニー判事が第4審問室へやってきた。
 
「うおー! やってる、演ってる!」
「ジョニー判事……相変わらずね……」

 アレシア判事は乳首を指でいじりながら事も無げに呟く。
 レム判事はキャシーに激しく唇を貪り、唾液を絡ませていた。

「え、エロい……レム判事のこれはご褒美だわ……」

 唾液が銀色の糸を引いて艶やかに輝く。
 レム判事の指は的確に秘所を責めて、キャシーは快楽に溺れ始めた。

「ああん! イクっ──イクっ!」
「もっと逝きなさい……私が可愛い乳首を舐めてあげる……」
 
 彼女の艶やかな唇が乳首を噛む。
 その間にレム判事は、スムーズに儀式を進行させる為に両腕を拘束させる。手首を革の手枷で繋いだ。
 ブラジャーは外されて、パンティーも外され──レム判事のオーラルプレイが始まる。

「いやぁ、ああっ……頭がごちゃごちゃになっちゃう!」 
「それが目的よ……もっと喘いで? 快楽の深淵を味わうのよ……」

 ジョニー判事は逐一解説だ。

「うわぁ……レム判事のオーラルプレイは見応えが……どんなご褒美だよ……アレシア判事……胸を揺らして乳首が尖りまくってら」
「どうよ? レム判事、そこの味は?」
「フフッ……まぁまぁいい味だ……んはっ……」
「アウッ! アウッ! そ、そんなに責めないでぇ!」
「駄目だな。もっと快楽を味わえ」

 レム判事の舌が細かく女陰を舐めて、快楽の液を舐める──。
 指は常に奥の腟内に入り、掻き回している。何という快楽攻めだろうか。

「ひあっ! ああっ──ああっ──っ!」

 たっぷりの快楽を味あわせた後は、祭壇に連れられての鞭打ちだった。
 魔女キャシーは何回も何回も快楽の深淵を覗かされて、次は痛みの限界へと向けられる。

「ああっ! ああっ! アウッ!」
「フフッ……ねぇ……キャシー……美しいって何だと思う?」 
「ひっく……ひっく……何だかわからない……」
「まずは鏡をよく見ることね……髪の毛の乱暴に引き裂かれて哀れよ……服も引き裂かれて……余程、目に毒だったのね……」
「覚えておきなさい……この店は中途半端な美意識で脚を踏み入れてはならないの……」
「……だからって」

 そこでレム判事の鞭が一撃入る。
 よりにもよって首筋に。

「反論は許さんよ」

 アレシアの美しい女神の鞭が優しく魔女キャシーの頬を愛撫するように撫でる。

「バラバラの美意識で来たらこうなるの……判るかしら?」 
「君は、この店を舐め過ぎだ」 
「尤も、少しは愉しませてくれたがね」 

 レム判事の鞭は下半身を撫でて、鞭でもう一度、快感の絶頂へ逝かせる。
 
「まだだよ……アレシア判事の話の後は私の愛を浴びて貰わないと」
「あなたに足りなかったのは統合された美意識と深く考える思考力ね」
「アウッ! アウッ!」

 レム判事は手近のバイブレーターで下半身を責めていた。
 時折、舌先で秘芯を舐める。
 そしてフィニッシュにレム判事が彼女に跨ると口付けを落としながら己を取り出して、たっぷりの愛液をキャシーの顔面に浴びせた。

「ああああっ───っ!」
  
 微かにレム判事が恍惚とした表情になった。
 ジョニー判事は
「心底気持ち良さそうじゃねーか」
と笑っていた。
 
 キャシーはレム判事の愛液塗れになって意識を闇へ葬り去られた。
 
 魔女キャシーのその後の足取りは不明。
 この話を理解するには理解力が足りないと判断され、魔女の城は以後放置するものとする。
 この件に関して当人の自己判断として魔女の城は責任を一切負わないものとする。 
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