12 / 60
第1クール 魔女裁判編
Case11 永遠の性奴隷の後先
しおりを挟む
永遠の性奴隷コースへと送致されてしまった魂、ジェシカとキャシー。
あの後どうなったかを私は観ていた。
私は深層客の美琴。この書物の書き手でもあり、観測者でもある。
まぁ、報告書に自分のことを書き連ねる前に彼女らの悲惨な後先を教えてあげようか。
結論から言うと廃人されて、判事達の実験材料にされている。
ノーマル判事の性的プレイの指南役から、レア判事の性的プレイの訓練役としてだ。
驚いた? そう──セレスティアの社会の害悪はこうして再利用されているという非情な話ね。仕方ないわ──世間一般にもいるでしょう?
救いのない女はこうして処理される方が良いのよ──魔女の城の最下層にて永遠に日の当たらない人生……いい気味だわ。
そんな裏側を観た後は、ロイヤルシンズに戻って赦しの紅茶を飲むのが日課、しかし、この日の昼間ね。
ものすごく穢らわしいものを観たのよ……もう驚いて、胃の中のものが戻るかと思ったわ。同じ深層客のミカエルも「穢らわしいですね」と吐き捨てていた。
深層客ってのは【WhichTrials】の所謂、上級のお客様って言うか、下賤な言い方だと『選ばれし存在』。
私はその中で『黒の麗人』とも呼ばれている。受けてるサービスは凄い。
1 飯代無料
2 各判事のランクアップ裁定
3 SSR判事との会食
4 ありとあらゆる審問の傍聴
5 ロイヤルシンズ個室付きサービス
私はこれらを受け取りながら、【WhichTrials】の暗部を観ながら書いている。
さて、問題の子ね……ミラ・フローベルって言うんだけど、まあお粗末にも程があるのよ。
昼間の軽罪喫茶、あそこね、現実の世界のデニーズみたいなノリも許されるけど、客達も顔を顰めていたわ。
「ねえ? ねぇ? あたし、綺麗~? 綺麗って言ってよ~」
「何、あんた。気持ち悪っ!」
「拒否られた? わかんなーい。ねぇ~綺麗?」
いやいや、アホかと。
それにドレスコードも超違反してるの。
センスおバカ魔女もえらい衝撃的だったけどこの子も凄い。
まずはその靴。己のサンダルで来てるのかと。オンボロサンダルやん。
スカートも丈が合ってなくて、しかも無駄にヨレヨレ。ダッサ。
ブラウスは、おい~、フリルとかお前は、似合ってなさ過ぎワロタ。
おまけにジャケット、おい! 今は冬だが、モコモコダウンジャケットはテイストからしてあってねえよ。
髪の毛は言わずもがなボッサボッサ。せめて髪は梳かしてこいっ。
リボンは、アホ丸出し、アホ毛かこれは。
信じられないという様相で見ている私を、私服姿のエリオット判事が来て私を庇うように一言。
「目に毒です……ロイヤルシンズへ戻りましょう。ああいった輩は夜に裁きます故に」
「エリオット判事、確か判事ガチャは相応しい判事を選ぶと聞きますが」
「はい。まあ碌な判事が当たりそうもないですが……」
「そりゃあそうね……デュラハン判事にでも当たれば清々するわ」
「彼ならこの惨状を処理する方向で動きますからね」
軽罪喫茶はその日は呪われた何かによって、店は荒れまくる。
魔女はその合間、「私可愛い?」を連呼していたという。
夜になり、罪状ガチャに挑戦したミラは、スマホ片手にライブ配信。
「やっほー! 今から罪状ガチャってやつをやるけど、多分あたしってSSR罪状とか引いちゃうんだよねぇ」
黒子はというと魂が抜けそうな衝撃を受けて茫然。
「……え、誰、この人?」
私も店の片隅で観察してたわよ。
ええ……アホ丸出しで恥ずかしかった。
罪状は『魂無自覚罪』。スーパーレアってとこね。妥当ではないかしら。
「意味わかんなーい」
「そりゃあ、お前の頭の出来ではわからんさ」
「あたし、馬鹿なの!? 馬鹿じゃないもん! 馬鹿じゃないもん!」
「馬鹿だよ、あんた」
「ついでだから、フォロワー増加目当てに舞台出ろよー。受けるぜ」
「うん! 行く!」
逝かせるのか……アホだ。
まあ舞台が煽りの祝詞で満たされるわあ。
「ねぇ? ねぇ? 何で皆、怖い顔するのぉ? アタシ、そんなに悪いことしてな~い。ていうか可愛く裁いてよぉ」
ラファエル判事も顔を顰めたそうな。
「俺じゃ無理!」
そりゃあ祝祭の天使も匙を投げるわ。
判事ガチャは勿論、N判事だったが、そこで救世主登場。デュラハン判事。
「あの魔女、軽罪喫茶の空気まで乱したのだろう? 許せんな、私が直にあの世へ送致してやろう」
黒子は珍しくアッパーボルテージ。
「おっしゃー! 殺せーー!」
「デュラハン判事ならブラッディな審問にしてくれる!」
「俺達、久しぶりに血が観られるぜーー!」
あんた達のノリは嫌いじゃないわ。私も血塗れ審問なら最後まで見たいし。
直ぐ様、受付嬢に連絡して、そのアホを舞台へ引きずり出す事態へ。
「アタシに舞台? 可愛いアタシにはスポットライトが当たるから!」
観客達は苦笑。
皆言ってるよ。
ちげーよ。てめーの血が舞う所が観たいのさ。本当、容赦のない国民性だわ……。
あの後どうなったかを私は観ていた。
私は深層客の美琴。この書物の書き手でもあり、観測者でもある。
まぁ、報告書に自分のことを書き連ねる前に彼女らの悲惨な後先を教えてあげようか。
結論から言うと廃人されて、判事達の実験材料にされている。
ノーマル判事の性的プレイの指南役から、レア判事の性的プレイの訓練役としてだ。
驚いた? そう──セレスティアの社会の害悪はこうして再利用されているという非情な話ね。仕方ないわ──世間一般にもいるでしょう?
救いのない女はこうして処理される方が良いのよ──魔女の城の最下層にて永遠に日の当たらない人生……いい気味だわ。
そんな裏側を観た後は、ロイヤルシンズに戻って赦しの紅茶を飲むのが日課、しかし、この日の昼間ね。
ものすごく穢らわしいものを観たのよ……もう驚いて、胃の中のものが戻るかと思ったわ。同じ深層客のミカエルも「穢らわしいですね」と吐き捨てていた。
深層客ってのは【WhichTrials】の所謂、上級のお客様って言うか、下賤な言い方だと『選ばれし存在』。
私はその中で『黒の麗人』とも呼ばれている。受けてるサービスは凄い。
1 飯代無料
2 各判事のランクアップ裁定
3 SSR判事との会食
4 ありとあらゆる審問の傍聴
5 ロイヤルシンズ個室付きサービス
私はこれらを受け取りながら、【WhichTrials】の暗部を観ながら書いている。
さて、問題の子ね……ミラ・フローベルって言うんだけど、まあお粗末にも程があるのよ。
昼間の軽罪喫茶、あそこね、現実の世界のデニーズみたいなノリも許されるけど、客達も顔を顰めていたわ。
「ねえ? ねぇ? あたし、綺麗~? 綺麗って言ってよ~」
「何、あんた。気持ち悪っ!」
「拒否られた? わかんなーい。ねぇ~綺麗?」
いやいや、アホかと。
それにドレスコードも超違反してるの。
センスおバカ魔女もえらい衝撃的だったけどこの子も凄い。
まずはその靴。己のサンダルで来てるのかと。オンボロサンダルやん。
スカートも丈が合ってなくて、しかも無駄にヨレヨレ。ダッサ。
ブラウスは、おい~、フリルとかお前は、似合ってなさ過ぎワロタ。
おまけにジャケット、おい! 今は冬だが、モコモコダウンジャケットはテイストからしてあってねえよ。
髪の毛は言わずもがなボッサボッサ。せめて髪は梳かしてこいっ。
リボンは、アホ丸出し、アホ毛かこれは。
信じられないという様相で見ている私を、私服姿のエリオット判事が来て私を庇うように一言。
「目に毒です……ロイヤルシンズへ戻りましょう。ああいった輩は夜に裁きます故に」
「エリオット判事、確か判事ガチャは相応しい判事を選ぶと聞きますが」
「はい。まあ碌な判事が当たりそうもないですが……」
「そりゃあそうね……デュラハン判事にでも当たれば清々するわ」
「彼ならこの惨状を処理する方向で動きますからね」
軽罪喫茶はその日は呪われた何かによって、店は荒れまくる。
魔女はその合間、「私可愛い?」を連呼していたという。
夜になり、罪状ガチャに挑戦したミラは、スマホ片手にライブ配信。
「やっほー! 今から罪状ガチャってやつをやるけど、多分あたしってSSR罪状とか引いちゃうんだよねぇ」
黒子はというと魂が抜けそうな衝撃を受けて茫然。
「……え、誰、この人?」
私も店の片隅で観察してたわよ。
ええ……アホ丸出しで恥ずかしかった。
罪状は『魂無自覚罪』。スーパーレアってとこね。妥当ではないかしら。
「意味わかんなーい」
「そりゃあ、お前の頭の出来ではわからんさ」
「あたし、馬鹿なの!? 馬鹿じゃないもん! 馬鹿じゃないもん!」
「馬鹿だよ、あんた」
「ついでだから、フォロワー増加目当てに舞台出ろよー。受けるぜ」
「うん! 行く!」
逝かせるのか……アホだ。
まあ舞台が煽りの祝詞で満たされるわあ。
「ねぇ? ねぇ? 何で皆、怖い顔するのぉ? アタシ、そんなに悪いことしてな~い。ていうか可愛く裁いてよぉ」
ラファエル判事も顔を顰めたそうな。
「俺じゃ無理!」
そりゃあ祝祭の天使も匙を投げるわ。
判事ガチャは勿論、N判事だったが、そこで救世主登場。デュラハン判事。
「あの魔女、軽罪喫茶の空気まで乱したのだろう? 許せんな、私が直にあの世へ送致してやろう」
黒子は珍しくアッパーボルテージ。
「おっしゃー! 殺せーー!」
「デュラハン判事ならブラッディな審問にしてくれる!」
「俺達、久しぶりに血が観られるぜーー!」
あんた達のノリは嫌いじゃないわ。私も血塗れ審問なら最後まで見たいし。
直ぐ様、受付嬢に連絡して、そのアホを舞台へ引きずり出す事態へ。
「アタシに舞台? 可愛いアタシにはスポットライトが当たるから!」
観客達は苦笑。
皆言ってるよ。
ちげーよ。てめーの血が舞う所が観たいのさ。本当、容赦のない国民性だわ……。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
会社員の青年と清掃員の老婆の超越した愛
MisakiNonagase
恋愛
二十六歳のレンが働くオフィスビルには、清掃員として七十歳のカズコも従事している。カズコは愛嬌のある笑顔と真面目な仕事ぶりで誰からも好かれていた。ある日の仕事帰りにレンがよく行く立ち飲み屋に入ると、カズコもいた。清掃員の青い作業服姿しか見たことのなかったレンは、ごく普通の装いだったがカズコの姿が輝いて見えた。それから少しづつ話すようになり、二人は年の差を越えて恋を育んでいくストーリーです。不倫は情事かもしれないが、この二人には情状という言葉がふさわしい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる