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氷の微笑と奇跡の紳士
3話 誘拐された二人
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ブライトはタクシーの中でようやくバートン財団本社ビルの正門が見えてきてホッと胸を撫で下ろしていた。
やれやれ、どうにか重役会議に間に合えたがレンブラント社長は厳しいなあと思う。
だが。正門でタクシーを降りようとしたブライトはそこで妙な光景を見つめる。
玄関先にて挨拶に出ているノイズの表情がおかしい。笑顔ではない。それに視線は背後を見ている。彼女の背後には黒いスーツの男性が一人いる。更に目を凝らすとその背後のスーツの男性は密かにノイズに拳銃を背中に当てている。
思わずブライトは細かい理性を捨ててノイズを助ける為に身を投げ入れた!
「ノイズさん!!」
ブライトが思わず助けに入るその前。
ノイズがバートン財団本社ビルに入ろうとした時に背後から黒いスーツの男性が声を掛けてきた。
「ノイズ・バートンさん」
その声と共に彼女は背中に拳銃の銃口が当たる感触を覚えた。
「悲鳴はあげない方が身の為です。ノイズさん」
「何者ですか?」
「シャロン・レドールはご存知ですかね?」
「──名前だけは」
「彼女の命令であなたを我が街へご案内してあげましょうか」
「何処へ連れて行こうと言うのです?」
「モンテローザですよ」
「大人しく着いて来て貰いましょうか?」
「……」
そこにブライトが飛び込んできたのだ。
「ノイズさん!!」
「貴様!」
「うっ…!?」
周囲には黒いスーツの男達が既に5人には囲まれてしまったノイズとブライト。
この男達は全員がシャロンの息がかかったバートン財団のガードマン達だった。
だから助けを呼ぼうにも誰もいない。
全員が銃口を2人に向ける。
「とんだ邪魔者が入ったが、ついでにお前もモンテローザにご案内してやろうか」
「ブライト、あなた」
「ノイズさんだけを怖い目に遭わせませんよ。俺も奴等に囚われます」
「こんな時にスマホで連絡を取ろうとはするなよ。おい! コイツらの携帯電話を没収しろ!」
「出せ!」
ノイズとブライトはそれぞれのスマートフォンを差し出す。彼らはそれを没収した。そして真っ黒な車に乗せて彼らをモンテローザへと誘拐していった。
重役会議の開始30分前。
一向にブライトがここに辿り着かないミライは何度もブライトのラインにメールを送る。しかし返信が来ない。
妙な胸騒ぎを感じるミライ。もしかして途中で事故に遭ったのだろうか? 嫌な予感がさっきからしてならない。
一方、レンブラントも一向にノイズが社長室にはおろかバートン財団本社ビルにも姿を見せない事に嫌な予感を感じ始める。重役会議30分前ならとっくに姿を見せている筈なのに何故来ない?
2人はお互いにパートナーの確認の為に会議室の外で話し合う。
「ミライ君! ノイズが来ない!」
「こちらはブライトからのラインの返信が来ません!」
「こちらもノイズのラインにメールは送っているが返信が来ない」
「一体、何が起きているんだ?」
「何かが起きたとしか思えません。ブライト、まさか、事故に遭っているんじゃ……」
「だとしたらとうにバートン財団に連絡が入っている筈…! それ以上の何かだ…!」
「レンブラント!」
「ルーファス!」
「ヤバいぞ! レンブラント! ノイズとブライトがヤバいぞ!」
普段のルーファスとは思えない慌てぶりで何かが起きた事をレンブラントは察知した。
その何かとは
「奴等、2人を誘拐していった! ご丁寧に居場所まで教えてな!」
「どこにいる!? 2人は?」
ルーファスが早足でレンブラントの下に届けたのは、シャロン・レドールからの『脅迫状』だった。
やれやれ、どうにか重役会議に間に合えたがレンブラント社長は厳しいなあと思う。
だが。正門でタクシーを降りようとしたブライトはそこで妙な光景を見つめる。
玄関先にて挨拶に出ているノイズの表情がおかしい。笑顔ではない。それに視線は背後を見ている。彼女の背後には黒いスーツの男性が一人いる。更に目を凝らすとその背後のスーツの男性は密かにノイズに拳銃を背中に当てている。
思わずブライトは細かい理性を捨ててノイズを助ける為に身を投げ入れた!
「ノイズさん!!」
ブライトが思わず助けに入るその前。
ノイズがバートン財団本社ビルに入ろうとした時に背後から黒いスーツの男性が声を掛けてきた。
「ノイズ・バートンさん」
その声と共に彼女は背中に拳銃の銃口が当たる感触を覚えた。
「悲鳴はあげない方が身の為です。ノイズさん」
「何者ですか?」
「シャロン・レドールはご存知ですかね?」
「──名前だけは」
「彼女の命令であなたを我が街へご案内してあげましょうか」
「何処へ連れて行こうと言うのです?」
「モンテローザですよ」
「大人しく着いて来て貰いましょうか?」
「……」
そこにブライトが飛び込んできたのだ。
「ノイズさん!!」
「貴様!」
「うっ…!?」
周囲には黒いスーツの男達が既に5人には囲まれてしまったノイズとブライト。
この男達は全員がシャロンの息がかかったバートン財団のガードマン達だった。
だから助けを呼ぼうにも誰もいない。
全員が銃口を2人に向ける。
「とんだ邪魔者が入ったが、ついでにお前もモンテローザにご案内してやろうか」
「ブライト、あなた」
「ノイズさんだけを怖い目に遭わせませんよ。俺も奴等に囚われます」
「こんな時にスマホで連絡を取ろうとはするなよ。おい! コイツらの携帯電話を没収しろ!」
「出せ!」
ノイズとブライトはそれぞれのスマートフォンを差し出す。彼らはそれを没収した。そして真っ黒な車に乗せて彼らをモンテローザへと誘拐していった。
重役会議の開始30分前。
一向にブライトがここに辿り着かないミライは何度もブライトのラインにメールを送る。しかし返信が来ない。
妙な胸騒ぎを感じるミライ。もしかして途中で事故に遭ったのだろうか? 嫌な予感がさっきからしてならない。
一方、レンブラントも一向にノイズが社長室にはおろかバートン財団本社ビルにも姿を見せない事に嫌な予感を感じ始める。重役会議30分前ならとっくに姿を見せている筈なのに何故来ない?
2人はお互いにパートナーの確認の為に会議室の外で話し合う。
「ミライ君! ノイズが来ない!」
「こちらはブライトからのラインの返信が来ません!」
「こちらもノイズのラインにメールは送っているが返信が来ない」
「一体、何が起きているんだ?」
「何かが起きたとしか思えません。ブライト、まさか、事故に遭っているんじゃ……」
「だとしたらとうにバートン財団に連絡が入っている筈…! それ以上の何かだ…!」
「レンブラント!」
「ルーファス!」
「ヤバいぞ! レンブラント! ノイズとブライトがヤバいぞ!」
普段のルーファスとは思えない慌てぶりで何かが起きた事をレンブラントは察知した。
その何かとは
「奴等、2人を誘拐していった! ご丁寧に居場所まで教えてな!」
「どこにいる!? 2人は?」
ルーファスが早足でレンブラントの下に届けたのは、シャロン・レドールからの『脅迫状』だった。
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