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氷の微笑と奇跡の紳士
4話 脅迫状
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『この脅迫状を読む者へ。あなたの大事なパートナーを我が街モンテローザへご案内したわ。もし、2人の生命が惜しかったら、今から指定する2人だけを我が街へ越させなさい。レンブラント・バートン。そして、ミライ・フィッシャー。この2人よ。期限は今日の夜8時までにモンテローザに来る事。来なければわかっているわね?あなたの大事なパートナーは生命を奪われる事になる。嫌なら来なさい。モンテローザまで。シャロン・レドール』
「どうする? レンブラント」
「まさか俺とミライ君を指定してくるなんて」
「どうしたんだ?」
「どうしたんですか?」
「ジョン、アルベルト」
「ヤバいな。他の社長達に知れたら大騒ぎになるぞ。レンブラント」
「お前達、社長室まで来てくれ」
「は、はい」
「ルーファス。重役会議を少し遅らせる事は出来るか?」
「任せろ。適当な話をして会議を遅らせる」
社長室にレンブラント、ミライ、アルベルト、ジョンが入った。
アルベルトとジョンは何かが起きた事を彼らの焦りの表情でわかった様子だ。
レンブラントは送られた『脅迫状』を2人にも見せる。
「何てことだ。いつの間にこんな事態に!?」
「全然気付かなかった…!」
「どうするつもりだ? レンブラント」
「脅迫状にはミライさんまで指定してますね」
「ノイズが攫われたとなると俺は行かないとならない。しかし……。クソっ! よりによってこのタイミングで…!」
「タイムリミットまで後、8時間ですね……」
「ところで『モンテローザ』という場所は何処を指している?」
「この脅迫状にご丁寧にも地図を添えてくれたよ。イギリス国内だな。最近、とある女領主が作ったカジノシティだ」
「行くのか? 行かないのか? レンブラント」
「──俺はこのバートン財団の代表取締役だぞ。大事な重役会議の前に居なくなる訳には……」
「オイ。ノイズはお前の大事なパートナーだろう!?」
「それに今やブライトさんは南米支社の統括社長ですよ? ブライトさん無しで南米支社をまとめる事など出来ないですよ!」
「ミライ。君は? 君の意見は?」
そこでレンブラントはミライに訊いた。公式的なブライトのパートナーである彼女。彼女は沈んだ表情から、今は意を決した顔になっている。
「私は行きます。このモンテローザに。ブライトがそこにいるなら、助けに行きます!」
「──ミライさん」
「私はブライトのパートナーだから」
「──レンブラント。お前も腹を決めたらどうだ?」
「ノイズさんはきっと他の誰より、レンブラント社長を待っている筈ですよ」
「……」
レンブラントはしばし瞑目した後、静かに立ち上がるとミライに声を掛けた。
「ミライ君。君と組むのは初めての経験だ。私と一時的なパートナーを組んでくれないか?」
「レンブラント社長。はい、わかりました」
「ジョン。ルーファスを呼んでくれ。私達がモンテローザに行っている間、財団の管理を頼みたい」
「わかった。呼んで来よう」
「ルーファスに事の次第を説明したら私達は早々に経とう。モンテローザへ。その間に手荷物を持ってくるんだ。ミライ君」
「はい!」
ルーファスに事の次第を説明したレンブラントは、約1時間後。
ミライを連れて、シャロン・レドールが待つカジノシティ『モンテローザ』へ向かった。珍しく自ら車の運転をして、夜の欲望渦巻く街へ向かった。
「どうする? レンブラント」
「まさか俺とミライ君を指定してくるなんて」
「どうしたんだ?」
「どうしたんですか?」
「ジョン、アルベルト」
「ヤバいな。他の社長達に知れたら大騒ぎになるぞ。レンブラント」
「お前達、社長室まで来てくれ」
「は、はい」
「ルーファス。重役会議を少し遅らせる事は出来るか?」
「任せろ。適当な話をして会議を遅らせる」
社長室にレンブラント、ミライ、アルベルト、ジョンが入った。
アルベルトとジョンは何かが起きた事を彼らの焦りの表情でわかった様子だ。
レンブラントは送られた『脅迫状』を2人にも見せる。
「何てことだ。いつの間にこんな事態に!?」
「全然気付かなかった…!」
「どうするつもりだ? レンブラント」
「脅迫状にはミライさんまで指定してますね」
「ノイズが攫われたとなると俺は行かないとならない。しかし……。クソっ! よりによってこのタイミングで…!」
「タイムリミットまで後、8時間ですね……」
「ところで『モンテローザ』という場所は何処を指している?」
「この脅迫状にご丁寧にも地図を添えてくれたよ。イギリス国内だな。最近、とある女領主が作ったカジノシティだ」
「行くのか? 行かないのか? レンブラント」
「──俺はこのバートン財団の代表取締役だぞ。大事な重役会議の前に居なくなる訳には……」
「オイ。ノイズはお前の大事なパートナーだろう!?」
「それに今やブライトさんは南米支社の統括社長ですよ? ブライトさん無しで南米支社をまとめる事など出来ないですよ!」
「ミライ。君は? 君の意見は?」
そこでレンブラントはミライに訊いた。公式的なブライトのパートナーである彼女。彼女は沈んだ表情から、今は意を決した顔になっている。
「私は行きます。このモンテローザに。ブライトがそこにいるなら、助けに行きます!」
「──ミライさん」
「私はブライトのパートナーだから」
「──レンブラント。お前も腹を決めたらどうだ?」
「ノイズさんはきっと他の誰より、レンブラント社長を待っている筈ですよ」
「……」
レンブラントはしばし瞑目した後、静かに立ち上がるとミライに声を掛けた。
「ミライ君。君と組むのは初めての経験だ。私と一時的なパートナーを組んでくれないか?」
「レンブラント社長。はい、わかりました」
「ジョン。ルーファスを呼んでくれ。私達がモンテローザに行っている間、財団の管理を頼みたい」
「わかった。呼んで来よう」
「ルーファスに事の次第を説明したら私達は早々に経とう。モンテローザへ。その間に手荷物を持ってくるんだ。ミライ君」
「はい!」
ルーファスに事の次第を説明したレンブラントは、約1時間後。
ミライを連れて、シャロン・レドールが待つカジノシティ『モンテローザ』へ向かった。珍しく自ら車の運転をして、夜の欲望渦巻く街へ向かった。
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