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四話目!
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この高校無駄に広いなぁ、凄いなぁとか呑気なことを思いながら歩くこと20分。
僕は今、完全に道に迷っている。
職員室ってどこですか??
人に聞こうかとも思ったが、変なところに入り込んでしまったようで人に会わない。
本当にそろそろやばい。
始業式に間に合わない。
初日に遅刻はしたくない。
僕個人としても、アイドルとしてもそれだけは避けたい。
そんことを思いながら、最後に人に会ったところはどこだっただろうかと、来た道を戻っていく。
「あれ?リーダー?」
「ふぁ?!」
あ。変な声出た。
「あはははは!何ふぁって。ふぁって何なの。あはは!やばい。笑い止まらない…」
「酷くない?慶」
「いや、リーダーのその顔。ものすごく面白かったよ」
むぅと不満げな顔をしてみるが、さらに慶が笑っただけで終わった。
最近は、軽口も叩けるようになってきた。
最初なんて敬語だったし、それよりかは少しは進歩したと思う。
一度僕は、慶に何故僕に敬語を使うのかと聞いたことがある。
「あの…慶さん。何故僕に敬語を使うんですか?僕の方が年下だし、慶さんの方がアイドルとしても先輩なのに」
「それは…僕の方が圧倒的に技術が劣ってるからですね。歌唱力もダンスもリーダーシップも。僕に敬語なんて使わなくても大丈夫ですよ。慶って呼び捨てにして下さい」
「了解。じゃあ慶って呼ぶよ。敬語も外す。でも、僕なんかに敬語を使わないで欲しい。春樹って呼び捨てにして。僕は、慶のその声とカリスマ性を素直にすごいなって思うし、心から尊敬してるから」
「うーん。そっか。じゃあ敬語は外すよ。でも、呼び捨てはちょっとハードル高いかな。リーダー呼びで許してくれると嬉しい」
「分かった。取り敢えずそうしよう。だけど、いつか僕のこと春樹って呼び捨てにさせるからね」
慶は微妙な顔をしていたけれど、見なかったことにした。
そういえば他のメンバーにも同じようなこと言われて結局リーダー呼びになったんだっけ。たった数ヶ月前の話なのに懐かしいなぁとか思っているうちに慶の笑いは収まったみたいで、そう言えばと口を開く。
「リーダー。こんな所にいて大丈夫?」
慌てて時計を見れば、約束の時間の3分前だった。
僕は今、完全に道に迷っている。
職員室ってどこですか??
人に聞こうかとも思ったが、変なところに入り込んでしまったようで人に会わない。
本当にそろそろやばい。
始業式に間に合わない。
初日に遅刻はしたくない。
僕個人としても、アイドルとしてもそれだけは避けたい。
そんことを思いながら、最後に人に会ったところはどこだっただろうかと、来た道を戻っていく。
「あれ?リーダー?」
「ふぁ?!」
あ。変な声出た。
「あはははは!何ふぁって。ふぁって何なの。あはは!やばい。笑い止まらない…」
「酷くない?慶」
「いや、リーダーのその顔。ものすごく面白かったよ」
むぅと不満げな顔をしてみるが、さらに慶が笑っただけで終わった。
最近は、軽口も叩けるようになってきた。
最初なんて敬語だったし、それよりかは少しは進歩したと思う。
一度僕は、慶に何故僕に敬語を使うのかと聞いたことがある。
「あの…慶さん。何故僕に敬語を使うんですか?僕の方が年下だし、慶さんの方がアイドルとしても先輩なのに」
「それは…僕の方が圧倒的に技術が劣ってるからですね。歌唱力もダンスもリーダーシップも。僕に敬語なんて使わなくても大丈夫ですよ。慶って呼び捨てにして下さい」
「了解。じゃあ慶って呼ぶよ。敬語も外す。でも、僕なんかに敬語を使わないで欲しい。春樹って呼び捨てにして。僕は、慶のその声とカリスマ性を素直にすごいなって思うし、心から尊敬してるから」
「うーん。そっか。じゃあ敬語は外すよ。でも、呼び捨てはちょっとハードル高いかな。リーダー呼びで許してくれると嬉しい」
「分かった。取り敢えずそうしよう。だけど、いつか僕のこと春樹って呼び捨てにさせるからね」
慶は微妙な顔をしていたけれど、見なかったことにした。
そういえば他のメンバーにも同じようなこと言われて結局リーダー呼びになったんだっけ。たった数ヶ月前の話なのに懐かしいなぁとか思っているうちに慶の笑いは収まったみたいで、そう言えばと口を開く。
「リーダー。こんな所にいて大丈夫?」
慌てて時計を見れば、約束の時間の3分前だった。
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