◯◯の山田くん

明日井 真

文字の大きさ
6 / 17
第一章

命名される山田くん

しおりを挟む

 態度の悪いロリっ子に少しだけ殺意を抱きながら、これからどうなるのかと不安にもなっていた。
通報はしない、けどこれから接近禁止とかなるんだろうか……そんなことになってしまったら、絶望の日々を過ごすことになるんだろうな。

あの幸せな二週間を糧にこれから過ごしていかなければいけないのか……。
録音とかしておけばよかった。
あわよくば盗撮もしとけばよかった。
声を聞けるだけで満足していた二週間が悔やまれる。

えっ、やっちゃう?盗撮。今からでも遅くはないよね?あーでも俺、無音カメラのアプリとってないからなー。
思い出にってお願いするしかないかな。
引き受けてくれるかな?
んー見た目天使な美咲ちゃんでもここまではしてくれないだろうな…仏の顔もって言うし。
図々しいとか怒られるんだろうな。
まあ、それはそれでご立腹な彼女を見れる貴重な機会だと思うけど。

うんうん考えている俺の様子がどうやらとても反省しているように見えたようで、「そこまで反省しているならしょうがない」と言っていただけた。
心の声が聞こえなくて本当に良かった。
ナイス勘違い、ありがとう勘違い。

「で、本題のあなたのこれからの処遇だけど」

おおっと、まだ心の準備とか出来てないんだけどな。
言うのね、今から言うのね、ちょっと待ってくれるかな。心と脳内メモリーに最後だからいっぱい美咲ちゃんのお顔を、保存しておきたいのよ。

「では、判決を言い渡す!!被告を有罪」

あぁー言われたー。
しかも有罪って……いや、分かってたけどさ、実際口頭で言われるとまた違うじゃない。言葉の重みがさ。

「山田の刑に処す。以上」

キリッと言い放った美咲ちゃん。これもまた絵になる彼女だけれども。
山田の刑って何。
法律とか詳しくないんだけど、そんなのがあるの?

「えっと……美咲ちゃん、どう言う刑罰なのかな?分かりやすく教えてもらえると嬉しいんだけど」

うん、ダメな子を見る目をされたらゾクゾクしちゃうから逆効果だよ。美咲ちゃん。

「はぁ、仕方ないな。一回しか説明しないからちゃんと聞いてなさいよ」

はーいと良い子のお返事は心の中だけにしておく。

「あなたの呼び方は今日から“山田”になります。そして、ストーカーから私の下僕として毎日朝、夕の食事を作ること。
朝、時間になったら私を起こすこと。これがあなたへの罰です」

うーん、この場合……

「美咲ちゃん、それは俺にとってご褒美にしかならないんじゃないかな?」
「そうでもないわよ。本名は呼んでもらえないんだから」
「美咲ちゃん、俺的にはどんな名前で呼ばれても俺を呼んでくれてるって認識があれば嬉しいんだよ」
「かなり考えてのこの罰だったんだけど……不二子ちゃんどう思う?」
「やっぱり、通報した方がいいと思うよ。何されても、こいつ喜びそうだし」

ジト目で見てくるロリっ子。
ふむ、言い方に腹は立つが、よく分かってると言えば分かってるな。
何されても、美咲ちゃんがする事は全部俺へのご褒美だ。

「うーん、今さら考えるの面ど……いい案が浮かばないのよね……取り敢えず、これでやってもらって、それでも私の気が済まなくなったら追加するってことでどうかしら」

考えるの面倒だったんだね、美咲ちゃん。俺はそれでいいけどさ、そこのロリっ子は納得するのかな。

「美咲お姉ちゃんがそれでいいなら良いよ」

おや、あっさりオッケー出しちゃうのね。

「いいとは思うけど、何個か条件を付け足してもいい?美咲お姉ちゃん」

こてっと小首をかしげて美咲ちゃんを見つめる不二子ちゃん。
可愛いけどさ、なんかなんかさ……いや、女の子同士だって分かっているけどさぁ、あざとすぎない?
そんなんでころっと墜ちるほど美咲ちゃんは軽くないんだからなっ!!
いや、俺も自分で何ポジだよって思うけどさぁ、美咲ちゃんに恋する者として、男女関係なくそんな風に美咲ちゃんを見てほしくないんだよね。
あっ、もしやこれが独占欲?

「おい、妄想に浸っているそこの変態改め山田。ちゃんと聞いておけよ。条件一つ目、美咲お姉ちゃんの部屋には絶対に入らないこと。二つ目、お泊まりは禁止!!三つ目、美咲お姉ちゃんに何かあったときは身を挺して守れ、そしてあわよくば死ね」

最後の方は美咲ちゃんに聞こえたらマズいと思ったのか小声だったけど、俺にははっきり聞こえた。
殺意のこもった心からの言葉、そして睨み。ふむ、不二子ちゃんのご両親、育て方を間違えてらっしゃるようです。ご家庭で今一度、命についてのお話し合いをした方がいいと思いますよ。

「それはとてもいい案ね。さすが不二子ちゃん」

パチパチと何も知らない美咲ちゃんは手を叩く。
彼女の笑顔はとても綺麗だったから、あぁこの笑顔を守れるのならばそれでもいいかと思ってしまった。


 贖罪であるご飯作りのため、台所へ移動。
俺が目の前の光景を見てまず、したことは現実逃避である。

 少し懐かしさを感じさせるような、料理上手なお母さんやお祖母さんの包丁の音がリズミカルにトントン聞こえていただろうその場所は、大量のゴミで埋め尽くされていた。
しかもこのゴミ袋の中身は分別なんてくそくらえと言わんばかりに燃えるゴミとペットボトル、不燃物がまとめて入れてある。
ふう、一見見ただけでこれ程分かってしまうとは。自分が恐ろしいぜ。
しかも、指定袋にさえ入れてないとは……強敵すぎる。
これ、晩御飯までに終わるかな?
絶望半分の目で後ろにいる美咲ちゃんを見てみる。あわよくば手伝いなぞしていただけないかと思いながら。

あっ、無理やわ。
振り返って彼女の顔を見て分かった。
俺と同じ現実逃避の目をしてらっしゃった。
うん、そうだよね。お手伝い云々の前にそんなの事が出来るならこんなになってるはずが無いし、俺への罰として食事の準備なんて思いつかない。
その人の食の好みとかさ、そもそもストーカーしてた奴にさせるようなことじゃ無い。
何入れられるか分かったもんじゃ無いから怖いし。いや、俺が何かするとかの前によ、そういうリスクがあるっていう前提の話。

じゃああれか、俺が妄想してた美咲ちゃんの手作りお弁当を持ってピクニックはできないのか……タコさんウインナーを期待していたけれど、まあそれなら仕方ない。俺が作れば問題ないし。目下の問題点は今日の晩御飯をちゃんと作れるかどうかだ。
取り敢えず冷蔵庫を開けてみる。
閉める。
ふう、予想していたとは言え空っぽの冷蔵庫なんて家電量販店でしか見たことないぞ。
うーむ、晩御飯はさっき美咲ちゃんから六時と指示されたから、それまでにここの片付けと買い出しか……俺って一応は我が女帝に扱き使われまくってたから大体の家事は出来るけど食事のレパートリーが少なすぎるし作るのに時間が掛かるんだよな。
ただ今の時刻は十四時。タイムリミットまであと四時間。
やるしかないだろ俺、頑張れ山田!!




「えっとーどうかな?美味しい?少ないレパートリーの中でも一番自信のあるやつ作って見たんだけど……」
「……」

おっおぅ。
俺の愛が沢山詰まりすぎて苦しいのか美咲ちゃんのお返事が聞こえない。
「きゃー山田の手料理なんて正直あんまり期待してなかったけど美味しいじゃない。あれ、なんか山田がかっこよく見える?え、やだ私っ山田に餌付けさせられたの?惚れさせられちゃったの?」
ぐらい思ってくれてるかも知れない。
あっ、大丈夫。分かってます、身の程くらい分かってますよ。ほら、頑張ったご褒美ってやつ。犬だってさぁおやつくれなきゃおてとかお座りとかやってられないからね。
目の前の彼女は黙々とスプーンを口に運んでいく。表情は一切変わらないけど不味そうな顔はしてないみたいだし合格ってところなんだろう。
まあ、親子丼で不味くなることなんてあんまりないんだろうけど。

手抜きとか言わないで。これでも時間ギリギリで作ったんだから。
掃除と言ってもさ、ゴミ袋には一応まとめてあるから床とかには散らばってないのよ、ただ一つづつ開けては分別しての作業が大変だったけど。
んで、ゴミ収集場所には当日の朝しか出せないから取り敢えず日本庭園のご立派なお庭に移動して曜日ごとにまとめて置いた。
俺が出したゴミじゃないのにご立派なお庭を汚しているようでなんだか申し訳ない気持ちになった。

掃き掃除に拭き掃除、それが終わったのが二時間後の午後四時。それから近くのスーパーに行って、食器洗いの洗剤やらスポンジ類が無かったからそれとお米、数日分の食材を買ってきた。
世の主婦(夫)さん達に敬意を称しつつ、筋トレを寝る前の日課にしようと密かに決意した。

ここで残りが一時間弱。
急いで米を炊飯器にセット。ありがたいお急ぎ炊きに感謝しつつ、必要な具材を切っていく。


タイムリミットまで後三分というところで美咲ちゃんがリビングに来た。
ふふっ、驚いていらっしゃる。それもそうだろう、あの惨状から数時間で綺麗にして、なお且つ晩御飯まで準備出来ているのだから。
どうだ美咲ちゃん、俺きっといい旦那さんになれると思うのだけど。

「何で二人分用意してあるの?不二子ちゃんはもう帰ったけど」
「ああ、これは俺の分だよ。一人で食べるより二人の方がいいでしょう?」

そう、あのロリっ子は俺がはあはあ言いながら掃除しているのを横目で見ながら「まあ頑張れ、変態山田」と薄笑いながらご退場されたのだ。
邪魔者がいなければ美咲ちゃんとの距離を埋めるべく頑張るのが山田の役割なので、お泊まり禁止だけど一緒にご飯食べるなとは言われて無かったよなと俺って天才じゃねと思える屁理屈を編み出していた。
勿論、これから毎日朝夕のご飯は一緒に食べるつもりなので二人分の食材を購入済みである。
ふふっ、変態は変態なりに変態の方へ思考を巡らすものなのだよ。爪が甘かったなぁロリっ子。

そして現在、俺の作った料理を二人で向かい合って食べている。
親子丼にサラダ、お味噌汁。
ドレッシングは何がいいか分からなかったから何種類か食卓に置いてみた。
美咲ちゃんはシーザーがお好きなのかな、今日の気分って事もあるし数日は全部置いて見よう。
あっ、お味噌汁は少し微笑んでくれたように見えた。
豆腐とわかめが好きなのかな。

こうやって少しずつでも美咲ちゃんの好きなものを知っていくって凄く嬉しい。
好きだって簡単な言葉が中々言えない俺だけど、少し猶予を貰えたのはとても幸運な事だ。
美咲ちゃんの好きなものを知っていくたびにもっともっと美咲ちゃんを好きになるんだろうな。
願わくば彼女にちゃんと好意を伝えられるまで彼女と一緒にご飯を食べられますように。

幸せを噛みしめながら俺は親子丼を平らげていった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

靴屋の娘と三人のお兄様

こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!? ※小説家になろうにも投稿しています。

【完結】番である私の旦那様

桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族! 黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。 バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。 オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。 気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。 でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!) 大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです! 神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。 前半は転移する前の私生活から始まります。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。

NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。 中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。 しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。 助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。 無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。 だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。 この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。 この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった…… 7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか? NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。 ※この作品だけを読まれても普通に面白いです。 関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】     【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】

処理中です...