◯◯の山田くん

明日井 真

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第二章

晴天の霹靂の山田くん

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  なんかさ、いい感じで終わっちゃった風に見せたけど、美咲ちゃんのお友達、ダイフクに慰められているだけじゃないからね。ちゃんとお仕事してるから、サボっているわけではないから。
美咲ちゃんのお部屋以外の立ち入りは禁止されていないからこの家の間取りは把握しているけれど、どう見ても夫婦の寝室的なところがないんだよね。どこも全部居間っぽい和室ばっかりだし。
それでお二人が帰ってきたと言うことは、お布団どうするか問題が残っている訳ですよ。
今までお泊まりするお客様なんていなかったから(生意気なロリっ子は客人に含みません)、お布団なんて干したりしてなかったんだよね。
そりゃ、事前に知ってたら用意とかしてたけどさ、突然いらっしゃったからさ。
てな訳で、ダイフクがふかふかになるのと同じぐらいでお布団もふかふかになってくれた。

   美咲ちゃんのお部屋に近くて、まあまあ広めの部屋を掃いて拭き掃除する。いつも掃除を定期的にしていたから汚れも少ない。やっぱり日頃の行いって大事だよな。

 お掃除の終わった部屋に布団二組敷く。
これは……間を空けるべきなのか……くぅ、悩ましい。うぅーん……開けておくか。五センチ。微妙な距離の五センチって大事な気がするの。
まあ、くっ付けたかったからするでしょう、あの夫婦なら。

  いつもなら夕御飯の準備をする時間に美咲ちゃんの家を出る。
なんか変な感じだな。
さて、これからどうしようか。女帝に『ご飯いります』の連絡したら、『知るかバーカ、今日はもう作ってあるからお前の分はない。一食くらい食べなくても人は死なないから私はわざわざ作らないわ。土下座して、どーしても食べたいですお願いしますって言うなら考えてあげなくもないけど』とさすが女帝と言いたくなる上から目線の返事が帰ってきた。
そんなこと言われたら外で食べてくるに決まってるじゃないか。と普段は素通りする繁華街に出てきている。どこで食べようかな、美咲ちゃんは何食べてるのかな?ご両親が一緒だから栄養とか心配してないけど。
食事の時間には少し早い気がするけど、目的もないのに繁華街をうろうろするのも結構大変だ。俺って美咲ちゃんがいないだけでこんなに暇なのか。

  美咲ちゃんのいないご飯は、周りの騒がしさでも緩和出来ないくらい寂しいものだった。


  翌朝、いつもより少し早い時間に美咲ちゃんのお家へ。そっと鍵を開けて台所へ。
今日は四人分、人数が多いしちゃんとやってますっていうのを見てもらいたいから、いつもが手抜きって訳じゃないけど少しだけ丁寧に作ろう。
って言ってもいつもとメニューが変わる訳じゃない。
美咲ちゃんの食生活も知っておいて欲しいから、って良いように聞こえるかもだけど本当の気持ちだ。

 糠床から美咲ちゃんの大好物のキュウリ様を出しているとお母様がひょこっと顔を出された。

「山田くん?早いのね、おはよう」
「あっ、おはようございます」
「いつもこのくらいの時間なの?」
「今日は少し早く来ましたけど、いつもあんまり変わらないですね」
「そう、毎日?」
「休んだことはないですね、日課です」
「日課?義務じゃなくて?」

こてんと首をかしげられるお母様。
可愛らしい方だ。美咲ちゃんが一番だけど。

「俺は義務で来ているんじゃないんです。あの……親御さんに言うのもなんですけど、ただ美咲ちゃんに会いたいから来てるだけなんです」
「あら、下心?」
「肯定しずらですけど、そうです」
「まあまあ、そうなの。その糠漬けも自作?」
「はい、ここに来るようになって作りはじめて、漸く味も安定来てきました。あっ、食べます?」
「えー?つまみ食い?ママに怒られちゃうわね」

なんて言いながらその目は催促してらっしゃる。
小皿に数枚切ったキュウリ様をのせ、お箸と共にお母様へ献上する。
ぼりぼりといい音をたてながら、笑顔で完食された。
ここまで笑顔で食べてくれたら、最高のご褒美じゃないか。

  もうそろそろご飯が出来るって頃にお母様が二人を起こしに行ってくれた。
うん、あの嬉しいんですけどね、美咲ちゃんを起こしに行く俺の一番のお楽しみを取ってほしくなかったなーって。

  四人揃っての朝食。
眉間にシワを寄せてご登場なさったお父様もお味噌汁を吸って優しいお顔に変化した。
お味噌汁、恐るべし。
ご両親が揃ってるってことで美咲ちゃんも表情が柔らかい。
いいなー、家族って感じがする。家族団らんにお邪魔が一人、少しだけ居心地が悪いけど、気にしないようにする。
いずれ、いずれ家族になるから、大丈夫。部外者じゃない、気にするな。

  朝ごはんを食べ終えて、食器をカチャカチャ洗っている俺に、お父様が後ろから声をかけてきた。
昨日の事もあるし、少し身構える俺。

「いつもあんな食事か」
「……っええ、いつもだいたい変わらないですね。えっと……」
「いや、ケチ付けるつもりじゃない。旨かったと伝えに来ただけだ」
「!!ありがとうございます!!」
「そうか、ちゃんと食べているのか、お前の作っている食事だから大丈夫か不安だったが、以外としっかりしてて驚いた。あの子の親としてお礼を言おう。ありがとう」
「っいえいえ、そんな。好きでやっているので」
「そうか。まあ、もう少し待ってやってもいいぞ」
「えっと、それは」
「ちょっとしたご褒美だ。ありがたく受けとれ。だけどな、そんなに長くは待たないからな」
「っ……はい。ありがとうございます」

 深々とお礼をする。
あれか、やっぱりお味噌汁の力か。
すごいな、敬意を表して今度から様付けしよう。


  お昼近くになって、またまたお出かけしてくると報告があった。
今日は俺も機嫌が良いから、笑顔でお見送りをする。


 が、聞いていませんよ、ご両親。
「いってきます」って言ったらちゃんと帰ってくるって思うでしょう。なのに、なのに。

一人で帰ってきた美咲ちゃんに
「お父さんたち、帰ったから。出張先のニューヨークに」
って言われた俺の絶望よ。どうしてくれるの?ちゃんと言って行ってくれないとさぁ、晩御飯の準備しちゃってるから。
残っちゃうでしょう?本当に、来るのも帰るのも勝手が過ぎますよ。


*******



   中二の夏、信じていたものに突然裏切られた。
その衝撃は強く、たった今飲み込んだ物を出してしまいそうになるくらいに。

   食にそれほど強い拘りがあるという訳ではない。でも、我が女帝にされた教育は、それはそれは根強く俺に影響を与えてはいる。
「加工品でも産地を見ろ」買ってくる物リストと共に言われる言葉である。それにプラスして「余計なものを買うな」「お菓子はお駄賃として認めません」が着くのだが。
兎に角、そうやって育ってきた俺にとって産地を見ないという行為を容易く容認できる物ではないのだ。
そして、これもまた女帝に言われた言葉「先生の言うことはちゃんと聞きなさい。クズだと見下していたとしても」をしっかりと……えっ?ああ、最後の方はちょっとアレなんで、流してもらえると助かります。

   表面上とはいえ尊敬していた風を装っていた俺が周りからどう見られるかご存知でしょう。こういうのを優等生と呼びます。
はい、そこ。嘘つきとか言わないの。
知らないの?大概の犯罪者って周りからの評価はめっちゃいいから。「そんなことする人には見えませんでした」とか、「挨拶よくするいい子」とかインタビューで言われるんだから。
挨拶すればいい子って判断もどうかとは思うけど。
まあ、外面いい奴ほど内心なに考えてるか分からないから、気を付けて。

  だんだん話ズレてきちゃっているのは分かってる、元に戻すね。
 まあ、どう評価されるにしてもそう教育されてきた俺からすれば、産地を見ないとかあり得ないのよ。
それをさ、表面上とは言え尊敬していた先生の、しかも家庭科の先生によ?
「いやー皆さ、産地とか見て買ったことある?先生ね、この間たまたま納豆の表記を見たんだけど、あれって外国の大豆使ってあるんだね。先生知らなかった」
てへぺろが付くのかな?みたいな軽い感じで、こんなこと言われてみ?
じゃあ、今日この場で作った実習の食材も産地とか見てないんでしょうね、どうせねってなるでしょ?
今飲み込んだ肉じゃがのお肉って外国産なのかなって。吐き出したくもなるでしょう?
俺が何をしたか?ふっ。
もちろん、飲み込みましたとも。
えっ、いや小心者とか言わないでよー。内心見下していても、腐っても先生だからね?そんな、自分の意見が言えるくらいなら女帝にだって楯突くぐらいしてるって。反抗期でしたって理由付けて。
あれかな?幼少期にアンガーマネジメントとか知らない間に教えられていたのかな?

まあ、それも置いておいて。
あっ、今までのが長かった?ごめんね、忘れてもこの後の展開に一切関係ないから。
忘れてもらって大丈夫です。

   俺は今現在、スーパーで吟味中である。
レタスにすべきかキャベツにすべきか……レタスの選択肢にした場合、できる料理が限られるし……キャベツは百円高いしな……どうしようかな。こういう時こそ一緒に美咲ちゃんがいてくれたらどっちにする?っていう新婚さんゴッコができるのになぁ。
なーんてね。
妄想でもいいから一緒にお買い物したいなぁ。
「今日の夕飯、何にする?」みたいなさ、ヤダ妄想だけでも最高じゃないかっ!!
もう、今日は奮発してキャベツ買っちゃうぞ!!
気前よくカゴにキャベツを入れ、豚カツにしようかなとお肉コーナーへ行こうとした俺の視界に、大きな虫が入ってきた。

は?

俺の妄想が具現化したのか天使がなぜかスーパーにいる。嬉しい、けど何故か隣にでっかい虫が居やがる。
キラキラしてる眩しい虫だ。しかも、虫の癖に俺が出来ていない美咲ちゃんとのお買い物なんて羨ましい事をしてやがる。
そして、隣にいる美咲ちゃんも……あんなにキラキラしてる笑顔を見たことない。
あんなに人の顔をちゃんと見て笑いかけるなんて……俺の顔を見て微笑んですらくれたことないのに。
お似合い……そんな言葉がピッタリで、なんだか泣きそうになってくる。
しかもおデートにしてはスーパーに行くってさぁ、上級者って感じじゃない?
俺のご飯だけじゃなくて、あの虫のご飯も食べてるのかな……
あれ?えっ、ちょっと待ってよ、そっちは外国産なんだけど。安くて大きくて色も綺麗だけどさ、止めて!!うちの子には国産のものしか食べさせたくないの。
ちょっと顔がいいからって、調子に乗るなよ虫。
美咲ちゃんがお前の事を好きなら俺は身を引く覚悟だってあるけどな、美咲ちゃんに変なもの食べさせるなっ!!
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