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第9話「talk」
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トンネル越しの夕日を見た日以降も特訓は続けられた。
基本的にはあの高架下で。ちょっと気分を変えたい時は公園でも行われた。
放課後になったらすぐ直行し、休日は正午から日が暮れるまで。最初は優だけで力を目覚めさせようとしていたが、二日目以降は来栖湊も真似をして奇妙なポーズを取った。
そうして毎日のように、今日もダメだったか、と本気で悔しがる。
二人の時間はどんどん増えた。気づけば優は、美少女に付きまとわれるのにも若干の耐性が付き、鬱陶しさは一切感じなくなっていた。それ以上に、むしろ自分から触れてみたいとさえ思う程だった。
もちろん優にそんな度胸はなく。日々、関係の変化を期待しつつ、特訓の先輩として威厳は損なわないように振舞った。
ある日の学校での昼休み。全く成果を得られない状況を打開しようと手掛かりを探すため、図書室へと向かっている廊下での事。
「多々良、ちょっといいか」
優を呼び止める声があった。
振り向くと少し気まずそうにする担任教師、志島。ワイシャツの袖をまくり、丸刈りの頭に手を当てながらこちらを見ている。
「何ですか?」
「指導室で話がある。一人で来てくれ」
志島は、チラリと来栖湊を一瞥した。その視線の動きに優は気づいたが、何かを察する前に志島が歩き始めてしまう。今すぐ来いと言う意味だろう。
せっかくの昼休みが潰れる事に嫌気が差すも、教師の指示に背く程の反抗心は湧かなかったので、仕方なく従う事にする。
「ちょっと行って来る」
「うん、待ってるね」
何気ないやり取りで僅かに鼓動が高鳴る。少しぎこちなく、けれどまだマシになった動きで頷きを返して、優は来栖湊を置いて担任を追いかける。
一体、何の話だろうか。もしかしてあの山、やっぱり立ち入り禁止だったか……?
可能性は浮かぶも確たるものにはならず、不安だけが増殖する。
……なんにせよ指導室なら、良い事ではないだろうな。
過去の事も思い出されて、足取りは重かった。
職員室からも通じているその部屋は、基本的に少数での対話を目的としているため、非常に狭い。恐らく優の自室よりも。二人掛けのソファが二つ、ローテーブルを挟んで向かい合っているだけの空間だった。
優は必要以上に緊張している。彼でなくとも指導室に呼ばれた生徒の大半は身を引き締めてしまうだろう。何せ、指導されるための部屋だ。その場で称賛されることは滅多にない。
落ち着きなく辺りを見渡している優に、対面する志島が一つ咳払いをして注目を寄せる。
「お前、来栖と仲良さげじゃないか」
優はその話題の意図が分からず、反応を見せられなかった。すぐに、場を和ませるものかと推測する。ついさっきも一緒にいたところを見られているし、自分の緊張を解そうとしたのだと。
それに、話とやらが彼女に関わるのなら、あの場にいた本人を連れてこないのはおかしい。
そう考えたが、全くの的外れ。それこそが本題だった。
「そこで、来栖に授業にちゃんと出るよう言ってくれないか?」
体を前のめりにして。少しだけ頭を下げるように担任は言う。
けれどやっぱり、優はすぐに反応出来なかった。
「えっ、と……?」
どうにか首を傾げれば、それから志島は、職員が抱えている事情を語り始めた。
一年四組、来栖湊。
彼女は授業を頻繁に抜け出すらしい。始まる時も席に着いていない事が多く、しかし、遅刻や欠席はしない。抜け出す時間も授業が終わる直前と決まっている。
注意しても聞く耳は持たず、論理で詰めれば、優秀な成績を盾にあっさりと反撃されるそうだ。
そして明言はしなかったが、教師がとやかく言うのを躊躇う事情も彼女にはあるらしい。本人をこの場に呼ばなかったのも、一度拒絶されているからだった。
そんな話を聞いて、優は思い当たる。件の彼女が教室を抜けて向かう先と言うのは、自分の下じゃないかと。
彼女はいつも、授業が終わった途端にやってくる。教師の号令とほぼ同時だ。チャイムが鳴り始める前の時もある。その事に疑問を思ってはいたものの、指摘はしなかった。自分が命じたのは、授業中には来るなと言うもので、それはちゃんと守られていたから。
けれどどうやら、自分の視界の外で、彼女は教師の頭を悩ませているらしい。
一体なぜそこまで自分に執着するのか、と優でも思う。自分にそんな価値があるわけがないというのはもちろん。そもそもやって来ても彼女は自分を観察するばかりで、特別な会話をした記憶も少ない。
授業を放ってまで優先する必要は見つからない。
ただ、そんな理由よりも、教師としては状況を改善したいようで。
「仲が良いお前の話なら聞いてくれるかもしれない。頼めないか?」
「…………」
仲が良いと言われ、優は頷けなかった。
確かに傍から見れば、二人の距離感は恋人にしか見えない。けれど実際、優は彼女の事について何も知らない。会話だっていつも自分の事ばかりで、あの笑顔の裏側は一切見てこなかった。
優自身でもあまり聞こうとしていなかった。自分を見てくれる事が嬉しくて、それだけで満足していたのかもしれない。
黙り込む優。志島は訝しんで顔を覗き込んだ。
「どうした? ……もしかして、お前に原因があるのか?」
「……っ」
それはその通りであった。が、彼自身の判断でそうなったわけではない。
そんな事を説明しようとしたが、優は元来内弁慶。立場の違う教師に対して堂々と開ける口を持っていない。
それに、来栖湊一人を売るような行為になんとなくの忌避感が生じていた。
返事をしない生徒に、教師は更に怪しむ表情を見せる。
「そう言えばお前も、中学の時に問題行動を起こしたんだったな」
ビクリ、と優の肩が震えた。
フラッシュバックする光景。それを見ないようにと目をつむったが、記憶はどうやっても閉じられない。
教師は続ける。
「反省したと聞いたが、恋人が出来て浮かれたか? 勘弁してくれよ。お前達は高校生。本分が学業だってのは分かり切ってる事だろ?」
優は縮こまる。何も言えない。浮かれていたのも間違いではなかった。自分の行いが、常識からはズレている事だってちゃんと自覚している。
それでも、今までの自分を否定したくなかった。本能に似た信号が、自分は正しいのだと叫んでいる。
けれどそれを外へ出すほど、優は自信を持てない。
「まだ一年生でも、将来を見据えて動いている奴はいくらでもいるんだからな。今後取り残されたくなかったら、ちゃんと考えておけ」
「……はい」
嘆願からすっかり説教に代わっていた。優は思わず返事をする。心の内では流される自分に抗おうとする声も上がっていたが、それは酷く小さかった。
己を守るため、やり過ごす。
そんな自分を顧みて、酷く格好悪いと評価した。
思い出した夢想にひびが入っていく音がする。やっぱり自分は、根本から特別にはなれないのだと思い知らされる。
そんな生徒の心情の移り変わりなど露も知らず、志島は締めくくった。
「それじゃあちゃんと伝えといてくれな。お前も、遊びはほどほどにするんだぞ」
視線で退室を促される。優は結局何も言えず、そのまま立ち上がって「失礼しました」と指導室を出た。
「あ、終わったんだ」
廊下に出ると、来栖湊がいた。窓の外を眺めて時間を潰していたらしいが、戸の開閉音に気づいて早々に駆け寄ってくる。
待つと言っていたから待っていたのだ。彼女は素直に、約束は守る。
優はそんな彼女を見つめて、真っ先に問いかけた。
「何で、授業を抜けるんだ?」
「きみに会うため」
何のためらいもなくそう返される。普段なら戸惑うはずが、なぜか今は羞恥を感じなかった。
ただただ、言葉の意味を受け止めて理解する。目の前の少女がそういう人格なのだと、ようやくに把握していく。
「授業はちゃんと出席するべきだ。学生だし。それに、こうやって呼び出される方が面倒だろ」
「んー、そっか。じゃあそうする」
言われたらその通りにする。まるでまだ判断が出来ない子供だ。
それは、親の言う事だけはよく聞くみたいで。
……誰が親だ。
優はそう自身に悪態をついて、来栖湊を改めて見た。
彼女は一体、自分の事をどんな風に思っているのだろうか。
あの距離感は。あの表情は。これまでの時間は。どんな自分に向けていたのか。
その時、チャイムが鳴る。それは昼休みの終了を告げるものだった。
「図書室はまた今度にしよう」
「そっかぁ」
授業には出る事を約束したからか、ごねたりはしない。それでも本心から彼女は残念がっていた。
来栖湊は、人には見えないものを見せて欲しいという風に言っている。
それがどういうものか。具体的には分からない。彼女自身もざっくりとしていて、超常でも異能でも、条件に当てはまるのなら何でもいいという感じだった。
何でそんなことを言うのか。それは自分と同じように憧れからなのか。
「……早く見たいなぁ」
優に言うでもなくそう漏らした彼女の瞳には、同じ痛々しさは覗かない。
それはまるで、実在するものを見据えているようで。
言うなら、本物。心の底から信じている。
優は教室へ向かいながら、過去の自分はまさに偽物だったなと思い返した。
基本的にはあの高架下で。ちょっと気分を変えたい時は公園でも行われた。
放課後になったらすぐ直行し、休日は正午から日が暮れるまで。最初は優だけで力を目覚めさせようとしていたが、二日目以降は来栖湊も真似をして奇妙なポーズを取った。
そうして毎日のように、今日もダメだったか、と本気で悔しがる。
二人の時間はどんどん増えた。気づけば優は、美少女に付きまとわれるのにも若干の耐性が付き、鬱陶しさは一切感じなくなっていた。それ以上に、むしろ自分から触れてみたいとさえ思う程だった。
もちろん優にそんな度胸はなく。日々、関係の変化を期待しつつ、特訓の先輩として威厳は損なわないように振舞った。
ある日の学校での昼休み。全く成果を得られない状況を打開しようと手掛かりを探すため、図書室へと向かっている廊下での事。
「多々良、ちょっといいか」
優を呼び止める声があった。
振り向くと少し気まずそうにする担任教師、志島。ワイシャツの袖をまくり、丸刈りの頭に手を当てながらこちらを見ている。
「何ですか?」
「指導室で話がある。一人で来てくれ」
志島は、チラリと来栖湊を一瞥した。その視線の動きに優は気づいたが、何かを察する前に志島が歩き始めてしまう。今すぐ来いと言う意味だろう。
せっかくの昼休みが潰れる事に嫌気が差すも、教師の指示に背く程の反抗心は湧かなかったので、仕方なく従う事にする。
「ちょっと行って来る」
「うん、待ってるね」
何気ないやり取りで僅かに鼓動が高鳴る。少しぎこちなく、けれどまだマシになった動きで頷きを返して、優は来栖湊を置いて担任を追いかける。
一体、何の話だろうか。もしかしてあの山、やっぱり立ち入り禁止だったか……?
可能性は浮かぶも確たるものにはならず、不安だけが増殖する。
……なんにせよ指導室なら、良い事ではないだろうな。
過去の事も思い出されて、足取りは重かった。
職員室からも通じているその部屋は、基本的に少数での対話を目的としているため、非常に狭い。恐らく優の自室よりも。二人掛けのソファが二つ、ローテーブルを挟んで向かい合っているだけの空間だった。
優は必要以上に緊張している。彼でなくとも指導室に呼ばれた生徒の大半は身を引き締めてしまうだろう。何せ、指導されるための部屋だ。その場で称賛されることは滅多にない。
落ち着きなく辺りを見渡している優に、対面する志島が一つ咳払いをして注目を寄せる。
「お前、来栖と仲良さげじゃないか」
優はその話題の意図が分からず、反応を見せられなかった。すぐに、場を和ませるものかと推測する。ついさっきも一緒にいたところを見られているし、自分の緊張を解そうとしたのだと。
それに、話とやらが彼女に関わるのなら、あの場にいた本人を連れてこないのはおかしい。
そう考えたが、全くの的外れ。それこそが本題だった。
「そこで、来栖に授業にちゃんと出るよう言ってくれないか?」
体を前のめりにして。少しだけ頭を下げるように担任は言う。
けれどやっぱり、優はすぐに反応出来なかった。
「えっ、と……?」
どうにか首を傾げれば、それから志島は、職員が抱えている事情を語り始めた。
一年四組、来栖湊。
彼女は授業を頻繁に抜け出すらしい。始まる時も席に着いていない事が多く、しかし、遅刻や欠席はしない。抜け出す時間も授業が終わる直前と決まっている。
注意しても聞く耳は持たず、論理で詰めれば、優秀な成績を盾にあっさりと反撃されるそうだ。
そして明言はしなかったが、教師がとやかく言うのを躊躇う事情も彼女にはあるらしい。本人をこの場に呼ばなかったのも、一度拒絶されているからだった。
そんな話を聞いて、優は思い当たる。件の彼女が教室を抜けて向かう先と言うのは、自分の下じゃないかと。
彼女はいつも、授業が終わった途端にやってくる。教師の号令とほぼ同時だ。チャイムが鳴り始める前の時もある。その事に疑問を思ってはいたものの、指摘はしなかった。自分が命じたのは、授業中には来るなと言うもので、それはちゃんと守られていたから。
けれどどうやら、自分の視界の外で、彼女は教師の頭を悩ませているらしい。
一体なぜそこまで自分に執着するのか、と優でも思う。自分にそんな価値があるわけがないというのはもちろん。そもそもやって来ても彼女は自分を観察するばかりで、特別な会話をした記憶も少ない。
授業を放ってまで優先する必要は見つからない。
ただ、そんな理由よりも、教師としては状況を改善したいようで。
「仲が良いお前の話なら聞いてくれるかもしれない。頼めないか?」
「…………」
仲が良いと言われ、優は頷けなかった。
確かに傍から見れば、二人の距離感は恋人にしか見えない。けれど実際、優は彼女の事について何も知らない。会話だっていつも自分の事ばかりで、あの笑顔の裏側は一切見てこなかった。
優自身でもあまり聞こうとしていなかった。自分を見てくれる事が嬉しくて、それだけで満足していたのかもしれない。
黙り込む優。志島は訝しんで顔を覗き込んだ。
「どうした? ……もしかして、お前に原因があるのか?」
「……っ」
それはその通りであった。が、彼自身の判断でそうなったわけではない。
そんな事を説明しようとしたが、優は元来内弁慶。立場の違う教師に対して堂々と開ける口を持っていない。
それに、来栖湊一人を売るような行為になんとなくの忌避感が生じていた。
返事をしない生徒に、教師は更に怪しむ表情を見せる。
「そう言えばお前も、中学の時に問題行動を起こしたんだったな」
ビクリ、と優の肩が震えた。
フラッシュバックする光景。それを見ないようにと目をつむったが、記憶はどうやっても閉じられない。
教師は続ける。
「反省したと聞いたが、恋人が出来て浮かれたか? 勘弁してくれよ。お前達は高校生。本分が学業だってのは分かり切ってる事だろ?」
優は縮こまる。何も言えない。浮かれていたのも間違いではなかった。自分の行いが、常識からはズレている事だってちゃんと自覚している。
それでも、今までの自分を否定したくなかった。本能に似た信号が、自分は正しいのだと叫んでいる。
けれどそれを外へ出すほど、優は自信を持てない。
「まだ一年生でも、将来を見据えて動いている奴はいくらでもいるんだからな。今後取り残されたくなかったら、ちゃんと考えておけ」
「……はい」
嘆願からすっかり説教に代わっていた。優は思わず返事をする。心の内では流される自分に抗おうとする声も上がっていたが、それは酷く小さかった。
己を守るため、やり過ごす。
そんな自分を顧みて、酷く格好悪いと評価した。
思い出した夢想にひびが入っていく音がする。やっぱり自分は、根本から特別にはなれないのだと思い知らされる。
そんな生徒の心情の移り変わりなど露も知らず、志島は締めくくった。
「それじゃあちゃんと伝えといてくれな。お前も、遊びはほどほどにするんだぞ」
視線で退室を促される。優は結局何も言えず、そのまま立ち上がって「失礼しました」と指導室を出た。
「あ、終わったんだ」
廊下に出ると、来栖湊がいた。窓の外を眺めて時間を潰していたらしいが、戸の開閉音に気づいて早々に駆け寄ってくる。
待つと言っていたから待っていたのだ。彼女は素直に、約束は守る。
優はそんな彼女を見つめて、真っ先に問いかけた。
「何で、授業を抜けるんだ?」
「きみに会うため」
何のためらいもなくそう返される。普段なら戸惑うはずが、なぜか今は羞恥を感じなかった。
ただただ、言葉の意味を受け止めて理解する。目の前の少女がそういう人格なのだと、ようやくに把握していく。
「授業はちゃんと出席するべきだ。学生だし。それに、こうやって呼び出される方が面倒だろ」
「んー、そっか。じゃあそうする」
言われたらその通りにする。まるでまだ判断が出来ない子供だ。
それは、親の言う事だけはよく聞くみたいで。
……誰が親だ。
優はそう自身に悪態をついて、来栖湊を改めて見た。
彼女は一体、自分の事をどんな風に思っているのだろうか。
あの距離感は。あの表情は。これまでの時間は。どんな自分に向けていたのか。
その時、チャイムが鳴る。それは昼休みの終了を告げるものだった。
「図書室はまた今度にしよう」
「そっかぁ」
授業には出る事を約束したからか、ごねたりはしない。それでも本心から彼女は残念がっていた。
来栖湊は、人には見えないものを見せて欲しいという風に言っている。
それがどういうものか。具体的には分からない。彼女自身もざっくりとしていて、超常でも異能でも、条件に当てはまるのなら何でもいいという感じだった。
何でそんなことを言うのか。それは自分と同じように憧れからなのか。
「……早く見たいなぁ」
優に言うでもなくそう漏らした彼女の瞳には、同じ痛々しさは覗かない。
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