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番外編 レベッカ 3
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休日、約束通りバートンは馬車で迎えに来てくれた。公爵家に比べて乗り心地のあまり良くない馬車に揺られて、フェイン伯爵家に到着した。
「まあぁ、よくいらして下さいました。バートの言う通り、とても綺麗な方ね」
着くなり、バートの母に大歓迎された。
「ちょっと変わった家ですけれど、ゆっくり寛いで下さいね。バートが精一杯おもてなしいたしますから」
変わった家? 見たところ、特に変わった様子はないんだけれど。
「ベッキー、庭へ行こうか」
庭へ出ると、確かに変わっていた。小屋がたくさんあり、それぞれにいろんな動物が飼われている。鶏、ウサギ、犬、ヤギ、向こうには豚や牛もいるらしい。畑もあり、たくさんの作物が育てられている。
「俺が改造してしまったんだ。小さい頃から生き物や植物が大好きで、いつの間にかこんなことになってた。好きな事をやらせてくれた両親には感謝してるよ」
好きな事を突き詰めているうちに、研究の道に進むことを決めたのだという。作物や家畜の品種改良を主に研究したいと。
「もっと丈夫で育てやすい品種を増やしたいんだ。そして領地を豊かにしていきたい」
バートは次男なので伯爵家は兄が継ぐことになっている。だから給料を貰いながら研究が出来る王立大学に、絶対に入りたかったのだそうだ。
「素敵ねえ。あなたにピッタリだわ」
レベッカは心から感心して言った。
「俺が入る予定の大学は、生物学だから王都から離れた郊外の町に住むことになる」
「え……そうなの?」
「うん。研究に没頭するから王都に帰ってくることはほぼないだろうな」
「そうなんだ……じゃあ、あまり会えなくなるのね……」
あまり、どころか全然会えないだろう。研究に忙しいだろうし。だったら……
「さ、寂しいんだったら、私がしょっちゅう会いに行ってあげてもいいわよ?」
言ってしまってから、レベッカは悔やんだ。
(ああ、また高飛車な言い方をしてしまった、、、私の馬鹿)
「遠くて大変だから、会いに来なくていいよ」
「え……そうなの……」
レベッカはかなりのショックを受けていたが、それを出さないように必死だった。やっぱり、バートには何とも想われていなかったんだ。
「会いに来るんじゃなくて、一緒に来てくれないかな」
「え?」
「この前、同級生にベッキーの悪口を言われた時、もの凄く腹が立ったんだ。喧嘩何で一度もしたことなかったのに、気がつけば殴ってた。その時、ああ俺ベッキーのこと好きなんだ、って気がついたんだよ」
「バート……」
レベッカはバートの顔を見上げてじっと見つめた。
「田舎に住むことになるし、贅沢は全然させてあげられないし、気の利いたことも言えないけど。でも手作りの美味しい物を食べさせてあげることは出来るよ。君さえ良かったら、僕と結婚してくれないかな」
バートの言葉の途中から、レベッカはもう涙目になっていた。でも、こぼさないように我慢しながらいつものように言った。
「そうね、それも楽しそうな生活だわ? あなたがどうしてもって言うなら結婚してあげる」
バートはレベッカの頭をヨシヨシすると抱き締めた。顔が隠れたことに安心したレベッカは涙を大いに流し、バートの服を濡らした。
その後、フェイン家でバート手作りのベーコンやヤギのチーズ、畑で取れた野菜などが振る舞われ、レベッカはその美味しさに感嘆した。
勉強一筋の次男の結婚を諦めていたらしい両親は二人の婚約を大層喜び、すぐにでもオースティン家に挨拶に向かうと言っていた。レベッカの父も娘の結婚は諦めていたのできっと手放しで喜んでくれるだろう。
「ねえバート、卒業パーティーにはエスコートしてくれても良くってよ?」
「もちろん、ベッキー。喜んでエスコートさせてもらうよ。ただし、大学に受かってたらね」
「あ! そうね、そうよね……。もし落ちてたらどうなるの?」
「来年もう一度受験することになるかな」
「ええー、そしたらエスコートしてもらえないの?」
明らかにガッカリしているレベッカをバートは可笑しそうに見ていた。
「いいわ、それなら誰かにエスコートしてもらうんだから! 他の人に誘惑されても知らないわよ?!」
「はいはい、わかりました」
全く心配している様子がない。失礼しちゃう、と怒っていたレベッカだが、バートには絶対合格している自信があったのだ。
そして翌週、バートは見事に大学に合格していた。それを待って二人は正式に婚約し、卒業パーティーが終わったらすぐに大学のある町へ移ることになった。
「まさかベッキーが一番に結婚することになるなんてね」
卒業パーティーの当日、アビーはしみじみと言った。
「本当に。私が三ヶ月後、アビーが半年後って決まってるけど、レベッカは披露パーティーもしないのね?」
「ええ、どうせ悪役令嬢だしね、披露する必要もないでしょ?届だけ明日出して、そのまま出発するわ」
「遠くに行っても私達ずっと友達でいましょうね」
「絶対に会いに行くわ」
「もちろん遊びに来てね。美味しいご馳走用意しておくわ」
レベッカの元取り巻き達も全員集まって来た。
「ベッキー、結婚おめでとう!私達みんな、あなたが大好きよ!」
次々とハグされ、お祝いの花束を貰ったレベッカは
「な、何なのよあなたたち、もう、鬱陶しいわね!」
そんなことを言いながら、涙目になっていた。
面倒見が良くて天邪鬼で可愛いレベッカ。アビーとトリシャも泣き笑いをしていた。
その時、楽団が演奏を始めた。歓談をしていた卒業生達はみな、ダンスを踊るためにパートナーのところへ戻って行った。
ローレンス殿下とトリシャがファーストダンスを踊り、それから踊りの輪が広がっていった。
「レベッカ、私と踊って頂けますか?」
バートがかしこまって尋ねた。レベッカは鼻をツンとさせながら
「そうね、踊ってあげても良くってよ?」
二人は手を取り合い、微笑み合ってフロアの中央に出て行った。
「まあぁ、よくいらして下さいました。バートの言う通り、とても綺麗な方ね」
着くなり、バートの母に大歓迎された。
「ちょっと変わった家ですけれど、ゆっくり寛いで下さいね。バートが精一杯おもてなしいたしますから」
変わった家? 見たところ、特に変わった様子はないんだけれど。
「ベッキー、庭へ行こうか」
庭へ出ると、確かに変わっていた。小屋がたくさんあり、それぞれにいろんな動物が飼われている。鶏、ウサギ、犬、ヤギ、向こうには豚や牛もいるらしい。畑もあり、たくさんの作物が育てられている。
「俺が改造してしまったんだ。小さい頃から生き物や植物が大好きで、いつの間にかこんなことになってた。好きな事をやらせてくれた両親には感謝してるよ」
好きな事を突き詰めているうちに、研究の道に進むことを決めたのだという。作物や家畜の品種改良を主に研究したいと。
「もっと丈夫で育てやすい品種を増やしたいんだ。そして領地を豊かにしていきたい」
バートは次男なので伯爵家は兄が継ぐことになっている。だから給料を貰いながら研究が出来る王立大学に、絶対に入りたかったのだそうだ。
「素敵ねえ。あなたにピッタリだわ」
レベッカは心から感心して言った。
「俺が入る予定の大学は、生物学だから王都から離れた郊外の町に住むことになる」
「え……そうなの?」
「うん。研究に没頭するから王都に帰ってくることはほぼないだろうな」
「そうなんだ……じゃあ、あまり会えなくなるのね……」
あまり、どころか全然会えないだろう。研究に忙しいだろうし。だったら……
「さ、寂しいんだったら、私がしょっちゅう会いに行ってあげてもいいわよ?」
言ってしまってから、レベッカは悔やんだ。
(ああ、また高飛車な言い方をしてしまった、、、私の馬鹿)
「遠くて大変だから、会いに来なくていいよ」
「え……そうなの……」
レベッカはかなりのショックを受けていたが、それを出さないように必死だった。やっぱり、バートには何とも想われていなかったんだ。
「会いに来るんじゃなくて、一緒に来てくれないかな」
「え?」
「この前、同級生にベッキーの悪口を言われた時、もの凄く腹が立ったんだ。喧嘩何で一度もしたことなかったのに、気がつけば殴ってた。その時、ああ俺ベッキーのこと好きなんだ、って気がついたんだよ」
「バート……」
レベッカはバートの顔を見上げてじっと見つめた。
「田舎に住むことになるし、贅沢は全然させてあげられないし、気の利いたことも言えないけど。でも手作りの美味しい物を食べさせてあげることは出来るよ。君さえ良かったら、僕と結婚してくれないかな」
バートの言葉の途中から、レベッカはもう涙目になっていた。でも、こぼさないように我慢しながらいつものように言った。
「そうね、それも楽しそうな生活だわ? あなたがどうしてもって言うなら結婚してあげる」
バートはレベッカの頭をヨシヨシすると抱き締めた。顔が隠れたことに安心したレベッカは涙を大いに流し、バートの服を濡らした。
その後、フェイン家でバート手作りのベーコンやヤギのチーズ、畑で取れた野菜などが振る舞われ、レベッカはその美味しさに感嘆した。
勉強一筋の次男の結婚を諦めていたらしい両親は二人の婚約を大層喜び、すぐにでもオースティン家に挨拶に向かうと言っていた。レベッカの父も娘の結婚は諦めていたのできっと手放しで喜んでくれるだろう。
「ねえバート、卒業パーティーにはエスコートしてくれても良くってよ?」
「もちろん、ベッキー。喜んでエスコートさせてもらうよ。ただし、大学に受かってたらね」
「あ! そうね、そうよね……。もし落ちてたらどうなるの?」
「来年もう一度受験することになるかな」
「ええー、そしたらエスコートしてもらえないの?」
明らかにガッカリしているレベッカをバートは可笑しそうに見ていた。
「いいわ、それなら誰かにエスコートしてもらうんだから! 他の人に誘惑されても知らないわよ?!」
「はいはい、わかりました」
全く心配している様子がない。失礼しちゃう、と怒っていたレベッカだが、バートには絶対合格している自信があったのだ。
そして翌週、バートは見事に大学に合格していた。それを待って二人は正式に婚約し、卒業パーティーが終わったらすぐに大学のある町へ移ることになった。
「まさかベッキーが一番に結婚することになるなんてね」
卒業パーティーの当日、アビーはしみじみと言った。
「本当に。私が三ヶ月後、アビーが半年後って決まってるけど、レベッカは披露パーティーもしないのね?」
「ええ、どうせ悪役令嬢だしね、披露する必要もないでしょ?届だけ明日出して、そのまま出発するわ」
「遠くに行っても私達ずっと友達でいましょうね」
「絶対に会いに行くわ」
「もちろん遊びに来てね。美味しいご馳走用意しておくわ」
レベッカの元取り巻き達も全員集まって来た。
「ベッキー、結婚おめでとう!私達みんな、あなたが大好きよ!」
次々とハグされ、お祝いの花束を貰ったレベッカは
「な、何なのよあなたたち、もう、鬱陶しいわね!」
そんなことを言いながら、涙目になっていた。
面倒見が良くて天邪鬼で可愛いレベッカ。アビーとトリシャも泣き笑いをしていた。
その時、楽団が演奏を始めた。歓談をしていた卒業生達はみな、ダンスを踊るためにパートナーのところへ戻って行った。
ローレンス殿下とトリシャがファーストダンスを踊り、それから踊りの輪が広がっていった。
「レベッカ、私と踊って頂けますか?」
バートがかしこまって尋ねた。レベッカは鼻をツンとさせながら
「そうね、踊ってあげても良くってよ?」
二人は手を取り合い、微笑み合ってフロアの中央に出て行った。
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